2014年10月21日

今日のもり山































店名 もり山
TEL 070-6985-4086
住所 東京都豊島区池袋2-27-5
営業時間 18:00〜23:00
定休日 日曜・祝日  

総統閣下はお怒りです 「豚牧場」

モリタック 昨日の焼き肉、美味しかったですね!!

ヒロッコ 私は、もうそろそろああいう脂たっぷりの肉よりも、赤味肉のほうがありがたいわね。

モリタック マジっすか??差し入り最高ですよ!!

ヒロッコ そのうち、そうとも言ってられなくなってくるものよ。

閣下 俺もそろそろ、胃もたれする年頃だな。

モリタック お二人の分までガンガン食べますよ。

ヒロッコ 今日は、随分と威勢がいいわねぇ。

モリタック 当然です。お二人が弱っている場面なんて滅多にありませんから。弱点見たり、という感じですよっ!!

閣下 それ以上デブらないように気をつけろよ?我が国は、デブは健康保険不適用だからな。

ヒロッコ 自己管理ができない人の健康保険まで面倒見ていたら、財政が破綻しますからね(笑)

#注釈:日本のことではありません。日本はデブでも今のところ皆保険です。

閣下 全くだな。ところで、中学・高校の友人がこんな研究成果を出したんだった。

筋ジストロフィーの症状を再現したラットを作製 − 筋ジストロフィー研究に新たなモデル動物 −
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2014/20140710-1.html


モリタック この話が、焼き肉と関係あるんですか?

ヒロッコ 私にもわかりませんが・・・解説をお願いします。

閣下 10年ぐらい前かなぁ。この、山内という東大農学部獣医学専攻の友人のところに遊びに行って、「どんな研究をしているんだ?」と聞いたら、「豚肉に差しを入れる研究をしている」と教えてくれたんだ。へぇ、面白いことをやっているんだなぁ、と思いつつ帰ってきたんだが、その後、東大ブランドで新しい銘柄豚が生まれたという話も聞かず、どうしているんだろうと思っていたわけだ。そうこうしているうちにこの論文が出たので、「なぁんだ、豚に差しを入れるんじゃなくて、筋ジスの研究をしていたのか」と思ったわけだ。

ヒロッコ はい・・・

閣下 山内ともしばらくご無沙汰だったので、先日、本郷の東大農学部に遊びに行ってみたわけだ。

モリタック 凄いところに遊びに行きますね・・・

閣下 それで、研究の話を聞いてみたわけだ。豚肉に差しを入れる研究をしているものとばかり思っていたら、筋ジストロフィーの研究をしていたんだな!と。

ヒロッコ ちなみに、筋ジストロフィーとはこんな病気らしいです。

筋ジストロフィー(ウィキペディア)
http://ow.ly/D4A37

モリタック 読んでも理解できません。

閣下 俺も良くわからなかったんだが、山内に教えてもらったよ。要は、筋ジスとは、筋肉の細胞が死んでしまい、そこに脂肪の塊ができてしまう病気らしい。

ヒロッコ そうなんですか!!ウィキペディアを読んでも、全くわかりませんでした!

閣下 こういう話は、専門家に解説してもらうに限る。それでだ、山内に言わせると、筋ジストロフィーのモデル動物を創出することは、つまり、筋肉の中に脂肪の塊ができてしまう動物を創り出すことと同じということなんだな。

ヒロッコ なるほど!ようやく分かりました。

モリタック もちろん・・・・わかりません(汗)まず、モデル動物って何ですか?

閣下 研究用の動物のことだ。例えばがんの研究をするとき、ヒトで研究すると手間もかかるし、倫理的な問題もある。だから、まずはネズミとか、ウサギ、イヌ、ブタなど、飼育が簡単な動物を使って実験するんだ。

ヒロッコ 今回の論文では、ラットの遺伝子を改変して、ヒトの筋ジストロフィーと同じ症状を示す系統を創り出すことに成功したのよ。

閣下 これまでもマウスやイヌで創られていたようだが、症状が軽かったり、飼育に時間がかかったりと、不便だったようだな。

ヒロッコ そして、今回はラットでの成果だけど、同じようにして先天的に筋ジストロフィーになってしまう豚を創ることができれば、それがそのまま、差しの入った銘柄豚になるかも知れないのよ。

モリタック なるほど!!!で、でも、筋ジスの豚なんか、食べても大丈夫なんですか?

ヒロッコ 差しが入っている家畜は、それだけ病的ってことなんじゃないの?

モリタック ええっ???マジっすか???僕たちはそんな牛を、いつもありがたがって食べてるんですか?

閣下 筋ジスの牛を食べているわけではないが、差しの入った牛が健康的かどうかと言われると、確かにちょっと疑問が残る。牛に差しを入れるために、その飼育に際しては、飼料からビタミンAを極端に減らしている。差しの入った牛は、ビタミンA欠乏症といっても良い。人間だと、視力関係の障害が色々出てきてしまうのだが、牛の場合は差しが入るようだ。

モリタック なんか、かわいそうですね・・・それなら、モデル牛を作って、普通に飼ってあげた方が良いような気もしてきます。

閣下 まずは豚なのかも知れないけどな。牛は、飼育技術によって差しを入れることができるからな。

ヒロッコ 実際に筋ジスモデル豚ができて、それを食用の銘柄豚として家畜化するとすれば、相応の安全性試験は行われるんでしょうね。

閣下 それは当然だろう。今回の成果と同じ手法を豚に転用するなら、ジストロフィンというたんぱく質を発現できないようにするので、特殊なたんぱく質の遺伝子を挿入したケースよりはずっと安全性の確認が簡単そうだけどな。

ヒロッコ 余計なものを追加したのではなく、必要な物をなくしたわけですからね。

閣下 ともあれ、ヒトにおける筋ジストロフィーの治療法発見を目的として筋ジストロフィーのモデル動物を創ることが、差しの入った高級家畜を創ることと、実質的・内容的に同じというのが、面白いなぁと感心したわけだよ。

モリタック なるほどぉ。なんか、これから、差しの入った肉を見る目が変わってきそうです。

閣下 お前の場合は、まず自分の体に差しがはいってしまっていて、他人の見る目が変わってしまっていることを反省しろ。  

2014年10月20日

市玄

池袋東武の新潟展に出店していたお店。本店は新潟市中央卸売市場にある鮮魚系ラーメンらしい。以下、評価。




名称:市玄
種類:塩
場所:池袋
注文:あさっぱらしょうがラーメン
評価:0/CCC
2014.10.20.
コメント:麺はやや細めの縮れ麺。コシが全くなく、スープの絡みも今一歩。

スープは豚骨ベースの塩味。ノーマルよりも50円マシの生姜ラーメンを注文したら、しょうがのペーストを大さじ一杯ぐらい追加したものがでてきてびっくりした。横浜なら、この程度は全部無料である。スープはかなりあっさりしたものなのに、しょうがの味でダシが壊滅。なんでこんなメニューを作ってしまったのだろう。不思議で仕方がない。

チャーシューは薄っぺら煮豚が二枚。嫌な風味が前面にでているわけではないので、邪魔とは言わないが、美味しくもないのでトッピングはお金の無駄である。

東武も随分とレベルが低いラーメンを出すようになったものだ。  

2014年10月19日

悪童日記

notebook


原作は日記形式なんだろうが、映画では日記らしさが希薄だった。その上で、普通に楽しめたのだが、物凄い傑作という感じでもなかった。達者な子役を使って撮れば、このくらいはできるだろう、という想定の範囲内感が強い。

終戦間近のハンガリーを舞台に、常に死と隣合わせの状態においてたくましく生きていく双子の兄弟の姿を描いている。彼らは自他問わず「弱さ」に敏感で、それを克服することに執着する。彼らを導く存在が不在で、彼らは彼らなりの正義を目指していく。その様が、現代の価値観、日本人の価値観からは遠くはなれているために、かなり異様な様子が展開されていく。彼らを取り巻く登場人物たちは一癖も二癖もある人物ばかりで、様々なエピソードは心の奥底の微妙な部分を刺激し続ける。

が、内容があまりにも文学的で、映画には馴染まない印象を受ける。また、原題は「偉大な帳面」、英語題は「notebook」なのに、邦題が悪童日記になってしまうあたりにも違和感がある(原作の題名と同じなんだろうが)。原作未読で鑑賞して、原作を読んでみたくなる作品はときどきあるのだが、この映画もそんな一本である。多分、文章で読んだほうが楽しめると想像する。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 14:31Comments(0)TrackBack(0)映画2014

るろうに剣心 伝説の最期編

過去2作に比較すると、できは良かったと思う。アクションは一層充実していて、殺陣のシーンは引き込まれる。ただ、単調。必殺技や奥義がどんなものなのか、良くわからないから困る。リングにかけろの「ギャラクティカ・マグナム」なども、パンチを放っている人間のコメントがなければ普通のパンチと何が違うのか良くわからなかったものだが(いや、ギャラクティカ・ファントムとは右パンチ、左パンチの違いがあるぐらいはわかったのだが)、この映画も同じである。そこをきちんと表現できないのでは、映画化しても価値が激減してしまうと思うのだが、論理的な説明は全く行われず、何が何だかわからなかった。

役者は過去2作同様、それなりに頑張っていたと思うのだが、やはり監督の演出力と脚本力がそれに伴わなかった印象だ。

また、絵作りにスケール感が感じられないのも惜しい。政府と反政府勢力の一大決戦のはずなのに、お台場で30人ぐらいがドンパチやっているようなショボさ。明治の頭であっても日本の人口は三千万人ぐらいはいたはずで、もうちょっと賑やかだったと想像するのだが。

レイトショウで観たのだが、客は僕以外に2組のカップルの合計5人。終映後、誰も席を立たないのでみんな熱心な映画ファンなんだな、と思っていたのだが、明るくなったら、2組のカップル共に、彼氏の方が熟睡中だった。これが映画の質を的確に示していると思う。評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 12:43Comments(0)TrackBack(0)映画2014

2014年10月18日

ポンデュガール ドゥジェーム

先日、ポン・デュ・ガールに行ったので、今度はポンデュガール ドゥジェームに行ってみた。こちらは二度目。

AOCではないけれど、ちゃんと美味しいワインをがぶがぶ飲みながらワイワイ楽しむ、という感じの店。料理も素材を活かした感じのものが多くて、凄く手が込んでいるわけではないけれど、なかなか美味しい。カウンターで隣に座った常連のお姉さんが何度もこちらを小突いてくるような、新橋のおやじ飲み屋のワイン版みたいな店なので、落ち着かないと言えば落ち着かないけれど、気心のしれた仲間と飲むにはぴったりな感じである。

























店名 ポンデュガール ドゥジェーム (Pont du Gard)
TEL 03-6280-3200
住所 東京都中央区新富2-2-8 榎本ビル1F
営業時間 [火〜金]17:30〜翌1:00(L.O.24:00) [土]16:00〜翌1:00(L.O.24:00) [日]16:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日 月曜日  
Posted by buu2 at 23:04Comments(0)TrackBack(0)

2014年10月17日

京ばし松輪

だいぶ前に一度食べに来たことがある松輪で一杯。6,000円のコースにお酒で、支払いは一人1万円程度。東京駅から徒歩でいける場所にあるので、遠くから来た友達と、新幹線までの待ち時間に一杯、というのに便利。今日は名古屋から来た友達と飲んだ。

料理は近海魚を中心とした魚料理。味付けも良く、お酒が進む。


































店名 京ばし松輪 (きょうばしまつわ)
TEL 03-5524-1280
住所 東京都中央区京橋3-6-1 秋葉ビル B1F
営業時間 11:30〜売り切れ次第終了 17:00〜21:00(L.O)
定休日 日曜・祝日  

豚組

六本木で夜ご飯にしようということになって、拓(寿司)とどちらにするかひとしきり悩んだのだが、同行者がまだ豚組で食べたことがないというので、「ムラがあるし、当たり外れもあるよ」と但し書きをつけつつ、食べに行ってみた。

今回注文したのは、琉香豚の超厚切り(3,600円)と、サブマリン(2週間氷温熟成された氷室豚のバラかつ、3,200円)。高く評価している成蔵(高田馬場)でも熟成肉の扱いには苦労している様子だったので、かなり不安だったのだが。デザートにはくず餅をひとつ。あとはカラフェの白ワイン。































まず、行った時間が遅かったこともあって、かなり油がくたびれていた様子。加えて、ちょっと揚げ方にもムラがあり、ところどころ衣が焦げ茶色になってしまっていた。当然、その部分を食べると苦味がある。まさか、わざとでもあるまい。とはいえ、琉香豚の厚切りは、なかなかジューシーで、旨味も十分だった。これで3,600円は、場所代も考慮すれば適度なコストパフォーマンスと言えるだろう。しかし、豚組新名物の看板を掲げたサブマリンというメニューは全くいただけない。肉の旨味がほとんど感じられず、食べていてもこれっぽっちも満足感が得られない。「旨味&ジューシー&柔らかい?」がキャッチコピーだったが、最後の「?」マークはその前の全てにかかっていると言っても過言ではない。今までの豚組メニューの中で一番のハズレだった。

ご飯は標準的、味噌汁はちょっと苦味が気になる。キャベツは美味しい。くず餅は普通に美味しかった。サービスは上々。

いくつかの難点が気になりはしたのだが、もっと早い時間に来て、琉香豚の超厚切りを注文しておけば、多分美味しく食べることができるはずだ。

ちなみに、前回は梅山豚◯、なっとく豚△という印象だった。今回は琉香豚厚切り◯、サブマリン×という評価。

  

ベンチャー育成、起業家育成に関しての現時点で見解

はじめに
経済産業省時代、私はベンチャー育成担当の課長補佐をやっていた。当時「ベンチャー」という言葉が役所には存在しておらず、その定義から始めた。2000〜2002年頃の話である。実際に日本中を周り、70以上のベンチャー経営者とディスカッションを行った。最終的には新規予算として5億円の予算を獲得し、それをばらまいたのだが、結果として何も生み出せなかった。つまりは無駄遣いに終わったのである。今できることは、なぜ失敗したのか、無駄遣いに終わったのかを考え、同じ過ちを犯さないように働きかけることだと思っている。

この半年ぐらい、アベノミクスの三本目の矢との兼ね合いからか、役所、政治家、大学関係者の周辺から「ベンチャー支援」とか、「起業家支援」という言葉が出てくる。そのたびに「またか」と感じる。

当事者たちは本気でベンチャーや起業家の支援ができるつもりなのかも知れないのだが、かなりの確度でそれは無理だ。私は5億円をばらまき、その効果が出る前に役人を辞めてしまったが、税金の投入を主導した人間として、その後の経緯をチェックしている。そして、私なりの結論に至った。その結論に対して日々自信を深めることはあっても、見直そうと思ったことは一度もない。その「結論」について書いておきたい。

起業支援のあるべき姿
起業家マインド、アントレプレナーシップというものは、教えられて身につくものではない。長い間生きてきて、その中で徐々に育まれてくるものだ。ただ、このマインドは、特定の人間の中に生まれるものでもないと思う。むしろ、多くの人の心の中に芽生える可能性があるものだと思う。では、なぜそれが育たないのか。育てる方法が悪いのではない。出てきた芽を潰す社会環境が悪いのである。本気で、日本が起業家に活躍してもらいたいと思うのなら、やるべきことは、育成や教育に力を入れるのではなく、潰そうとする社会を変えていくことだ。

たとえば、私が経産省を辞めてベンチャーの社長になったとき、周囲の親戚たちは、気が狂ったのではないか、馬鹿じゃないか、なんで安定した役所に勤務し続けないんだ、と考えていたようだ。実際には、私の経産省でのポストは5年間の期限付きだったので、いつかは辞めなくてはならないものだったのだが、それにしてもベンチャーはないだろう、それなら古巣の三菱総研に戻れば良いのに、と思っていたようである。この感覚は、私の親戚に限ったことではなく、ほとんどの日本人に共通した考え方だと思う。大企業の社員や公務員になって、終身雇用で守られて、レールの上にのり、家庭を持ち、幸せに暮らす。これこそが、一般的な日本人が理想とする生き方なのである。

そして、こういう生き方に背を向け、好きなように生きよう、起業して、新しい産業の創出を目指そうとすると、色々なところから圧力がかかり、その芽を潰そうとする。「親が反対する」「生活が安定しない」「失敗したら取り返しがつかない」と、圧力は色々だ。そして、その圧力は、能力が高い人間ほど、強くなってくる。「折角東大に入ったんだから、大企業か公務員になりなさい」というのがごく普通の考え方である。そもそも、「起業家」に対するリスペクトが、日本社会には全く存在しない。ベンチャー社長の典型的イメージは、「胡散臭い」なのだ。これでは、起業家は育たない。

日本社会のスタンダード
これまでの日本はそれでも良かったのだ。大企業と、その下請け会社が船団を形成し、落ちこぼれそうな船団があれば、それを役所が助ける。この護送船団方式こそが、日本社会だったのである。そして、その価値観は、今も大多数の日本人に支持されている。

日本社会の価値観の代表は、年功序列、終身雇用、護送船団という、社会主義的なものだ。そして、この考え方は、「起業」とは全く相容れない。

起業を取り巻く役人、政治家、大企業
それにも関わらず、役人や政治家は「起業支援」などということを考え、旗を振ろうとする。かくいう私も、それができると考えた人間の一人である。官僚としてそれに挑戦し、失敗した。日本社会の価値観が起業と相容れず、その社会の特性を色濃く反映しているのが役所であり、政治家であるからだ。また、それらに群がる銀行や大企業も、起業の足を引っ張る存在である。

銀行は、お金を借りに行っても、肝心の「企画」などは見ない。彼らが見るのは、社長の個人資産である。

自治体は、ベンチャー支援などと言いながら、赤字の会社からも均等割を徴収する。そうかと思えば、地域振興の名のもとに、いい加減なベンチャーにまで金をばらまき、ベンチャーマインドを腐敗させる。

そんなことをやっている裏で、形ばかりの「支援」を謳うのである。しかも、自分たちは安全なところに身をおいたままだ。大企業の社員や、公務員、大学教員が、起業家の育成や支援をどうやってやると言うのだ。かつて、私は東京中小企業投資育成などから2億円ほど投資を受けている会社の社長をやっていたことがあるのだが、彼らが派遣してくる人材が取締役をやっていても、役に立った記憶がない。

日本人は「育成」が苦手
銀行や役人に限らず、日本人は小さいもの、新しいものを育てていくということが決定的に苦手だ。

たとえば、芸術家。若手の芸術家は巷に山ほどいる。ところが、多くの日本人は、印象派やフェルメール、国宝展などには大行列するくせに、若手作家の作品には見向きもしない。もちろん良いものを見て審美眼を養うことは大事だが、そこで終了して、新しいものを探さない。偉い人が「これは素晴らしい」と褒めたものを見て、そういうものなのだなぁ、と同意して満足する。「どこかに、新しい才能は埋もれていないか」とか、「育てれば凄い作品を創るかもしれない」とかは考えることがない。権威主義で、すでに価値があるものに注目して、終了である。

こうしたことは、芸術家に限らない。文筆家だって、音楽家だって、役者だって、何とかして食っていこうとしている才能はあちこちにある。でも、そこに目を向けて、支援して、育てていこうという意識が、社会から感じ取ることができない。日本社会の「慣れ合い第質」は、もうそこにある既得権者同士や、寄らば大樹よろしく、今の権力者に向かうものばかりである。

社会がこうである以上、それを変えていくことこそが、政治家や行政の役割のはずなのだが、一般人の代表である政治家は、望ましい社会に向けた活動をするのではなく、次の選挙で当選するための活動に終始する。一般人のゴキゲンをうかがうばかりなので、時代の先端を行こうとする少数派には配慮できない。高齢化社会における年功序列社会の代表である行政組織は、いかにして手柄をあげるかではなく、いかにして失敗せずに定年までを過ごすかに注力するので、リスクのある冒険を避ける。結果として、社会はいつまで経っても変わらない。

三年前、村上春樹がエルサレム賞を受賞したときに「Always on the side of the egg」というスピーチを行った。

参考:誰が壁で、誰が卵で、そして自分は
http://buu.blog.jp/archives/51251987.html

このスピーチは日本人の間でもかなり話題になった。そして、多くの人が村上春樹に賛意を表明した記憶がある。彼の意図は、「自分たちの独自性を信じ、お互いを尊重しあおう」ということである。日本人のどれだけが、それを実践しているのか。もしもそれが大多数なら、ベンチャー支援などという言葉は、どこからも出てこないはずなのだ。

起業支援でやれること、やってはいけないこと
ベンチャー支援、起業家支援として、やれることは限られている。それは、

1.行政
ベンチャーの発展を阻害する規制をなくすこと
起業が不利益になる社会慣習をなくすこと

2.投資家
ベンチャー企業の事業計画を評価し、投資すること
投資したら、成功に近づくように支援すること

3.社会
ベンチャー企業のサービスや商品を優先的に購入すること

である。逆に、絶対にやってはいけないことは、

1.公的なお金を投入すること

2.能力のない人間を起業に引きこむこと

である。公的なお金は、ベンチャーにとって麻薬であり、会社を堕落させる。ベンチャーにとって民間の投資を受けるということは、最もハイリスク、かつハイコストな資金調達手段である。わけのわからない奴が株主になり、経営に口出しされるのは、迷惑以外の何ものでもない。それでもなお、必要な資金を調達するためには、相応の覚悟が必要になる。逆に言えば、その覚悟が、ベンチャーの経営には必要なのである。税金を使った補助金や委託金は、そうした覚悟をマヒさせる。また、能力のない人間をベンチャーに引きこむと、全ての関係者を不幸にする。僕はこれまで、そういう場面を何度も見てきている。

大学の役割
役人、政治家、大企業の、どれもがトンチンカンな起業支援を試みているが、大学も同じである。起業の何たるかを全く理解していない研究者や文科省の天下りがいくら頭を捻っても、まともな方針は出てこない。地方の駅弁大学ほど、こういう出来もしないことに予算をつけてアピールしたがるのかも知れないが、何も教育できるはずがないので、騙される学生が気の毒である。能力のない人間がお題目だけのカリキュラムとシラバスを作り、無責任に授業を行う。判断能力のない学生が、「彼らについていけば何とかなる」と勘違いして、数年後に路頭に迷うのである。大学も、起業家育成などには手を出すべきではない。


結論
役所、政治家、大企業、大学が先頭に立って起業支援をやっても無駄である。彼らがやれることは後方支援的なものだけである。後方支援の中でも、さらに限定的で、やれることは限られている。むしろ、「ベンチャー支援」と限定的なことをやるのではなく、「雇用の流動化」とか、「同一労働同一賃金」とか、「男女平等」とか、「新卒一括採用の見直し」とか、社会として抱えている問題を解決することこそが、起業の支援につながるのである。ただ、こうした改革が、本当に日本人の過半数の支持を得られるのかはわからない。

一方で、社会は、主体的に起業を支援することができる。上にも書いたように、ベンチャーの商品やサービスを購入すれば良い。こちらの方がずっと簡単で、効果も見込めるのである。中には創薬ベンチャーのように、私たちが支援しようにもどうにもならない会社もあるのだが、できることからやっていくしかない。  
Posted by buu2 at 11:17Comments(0)TrackBack(0)社長

2014年10月16日

中村屋 インドカリー レッドマサラビーフ

ハズレが多いレトルトカレー製品の中で、かなりの高打率で美味しいものを提供してくれているのが中村屋である。最近はいろんな製品の開発に挑戦しているようで、「え?こんなの、あったっけ?」と思うことが多々あるのだけれど、今日も新製品(かどうかは不明だけど、見たことがない商品だった)を見つけたので食べてみた。




あーーー、中村屋の中では、ハズレ側。いくら中村屋といっても、ビーフは難しいようだ。あと、トマトなのか、酸味が強すぎるのもちょっと好みではない。辛さも足りない。

評価は☆1つ。