2005年03月12日

圧力に負けるだけの日本

全頭検査緩和、省令改正へ BSE専門調査会が容認」というニュースが配信されました。この省令改正で誰が得をするんでしょうか?
日本の畜産業者ですか?もうすでに全頭検査をやっているのに?体制は一度整えてしまえば、それほど労力を必要としません。逆にわざわざ20月齢以下のウシを検査対象から外す方が大変でしょうね。折角きちんとした検査をやっているのに検査していない牛肉と混ぜて売られちゃったら、逆に被害者かもしれませんね。

日本の消費者ですか?BSEに感染する危険に目をつぶってでも牛肉を食べたい人には良いかも知れませんね。まぁ、吉野家にあれだけ行列するんだから、そういう人も意外とたくさんいるんでしょうね。

でもまぁ、誰が一番得するって、全頭検査をする体制を整えるのが面倒な米国の畜産業者ですよね。なんで彼らのために、我々の食のクオリティが下げられなくてはならないんでしょうね?それは日本が米国の属国だから?

確かに、米国にそっぽを向かれたら、日本の国防は壊滅ですよね。戦闘機があるから大丈夫?自衛隊がいるから大丈夫?そんなことはないんです。日本の国防システムの中枢はブラックボックス化されていて、米国に握られています。折角揃えたミサイルも艦船も飛行機もレーダーも、米国のシステム面での支援がなければ全部無力です。

だから、「少しぐらい変異型クロイツフェルト・ヤコブ病患者が出ても我慢しろ」ってことですね。

あ、でも、水際で感染を防止する方法もありますね。米国産牛肉が混じっていそうなものは食べないっていう手があります。加工品も含めるとかなりの品数にはなってしまいますけど、仕方ないですね。是非、「米国産牛肉フリー」のステッカーを用意していただきたいものです。

それにしてもさ、自分の国はBSE発生国の牛肉の輸入を禁止しておいて、輸出するときは「特定危険部位を削除すれば問題ない」って、なんなんですかね?

議事録はまだ公開されていませんが、

内閣府の食品安全委員会は11日、プリオン専門調査会(座長=吉川泰弘・東大教授)を開き、農水省と厚生労働省が諮問していた、BSE(牛海綿状脳症)全頭検査を緩和して、生後20か月以下の若い牛を検査対象から除外する新たな国内対策基準について、「(リスクの変化は)無視できるか非常に低い」として、新基準を容認する方向でおおむね一致した。

とのこと。プリオン専門調査会の面子は下記の通りです。

小野寺 節 東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻教授
甲斐 諭 九州大学大学院農学研究院農業資源経済学部門教授
甲斐 知恵子 東京大学医科学研究所実験動物研究施設教授
金子 清俊 国立精神・神経センター神経研究所疾病研究第七部長
北本 哲之 東北大学大学院医学系研究科学専攻教授
佐多 徹太郎 国立感染症研究所感染病理部長
品川 森一 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所プリオン病研究センター長
堀内 基広 北海道大学大学院獣医学研究科教授
山内 一也 財団法人日本生物科学研究所主任研究員
山本 茂貴 国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部長
横山 隆 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所プリオン病研究センター研究チーム長
吉川 泰弘 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻教授

変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の患者が出ても、いつどこでどういうものを食べたことによって変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になったのかを検証するのは非常に困難です。でもまぁ、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になった人は、この人たちを訴えるのが良いでしょうね。その位の覚悟は当然あるでしょうから。

僕はマクドナルドとか、吉野家とか、米国産牛肉を使っていそうな店ではもう牛肉は食べません。

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本文は「日本生命」に関するニュース、ブログを紹介しています。
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「圧力に負けるだけの日本」というタイトルで書かれている方がいる。 http://app.blog.livedoor.jp/buu2/comment.cgi/16146740 この記事のコメントにしようとおもったら、「長いコメントはいれるな」とこのブログのシステムから叱られた。 そこで、自分のブログに
「圧力に負けるだけの日本」に対する指摘【QMSで社会は変わる?!】at 2005年11月15日 23:18
この記事へのコメント
トラックバックいただき有難うございました.関連エントリーも読ませて頂きました.お書きになっているとおり,どこかで線を引いて,ここからは安全,ここからは危険,ということは誰にもできないわけです.この狂牛病を引き起こすといわれるプリオンというのは,確かプルシュナーという科学者が提唱したもので,発病した個体には異常なプリオンタンパクの蓄積が見られますが,まだまだ狂牛病の発症のメカニズムは不明な点が多いといわざるを得ないと思います.しかしアメリカ政府は,作為的に危険性の高い集団がいることを知りながら,特定危険部位の除去という問題にすり替えを行なっているわけです.比較的発症頻度の低そうな若い肉牛とかなりグレーな乳牛のいわゆる廃用牛をごっちゃにして扱っている.要するに消費者の無知につけ込んでいるわけです.ちなみに多分吉野家の牛肉はたっぷり脂肪の乗った(これはこれで健康上問題あり,ですが…)アメリカ産肉牛を使っている可能性が高いと思われるので,ほぼ100%廃用牛を使用している(低脂肪だ,と宣伝しています)マク○ナルドよりは,幾分安全ではないか,と思います.長文にて失礼しました.
Posted by tantanmen at 2005年03月13日 10:56
こんにちは。

>要するに消費者の無知につけ込んでいるわけです.

結局のところ、これに尽きていると思います。きちんとした教育と、きちんとした情報提供(トレース情報も含めて)、この二つができていれば、米国産牛肉だろうがEU産だろうが、輸入すれば良いんです。その肉が売れるかどうかはまた別問題ですが。しかし、この間の吉野家の行列などを見ていると、そこら辺が全然出来ていないわけで、おかげで政治家が「この間の吉野家の行列を見てみろ」などと発言しちゃうわけです。

20月齢かどうかを判断できるかとか、20月齢以下が安全だとか、問題なのはそういうことではなく、米国産の牛肉が安全なのか、米国ではきちんとしたBSE対策をしているのか、ということのはずです。

これで問題が起きても、専門家達は「私は20月齢が判断できるかどうかを検討しただけ」「私は20月齢以下の牛が安全かどうかを判断しただけ」と言うだけで、「BSEになった理由は、どの牛を食べたのが原因かわからないのだから、私には責任がない」と言うに決まっています。安全だと言うなら、まず、そういう結論を出した委員と、その家族・親戚全員に3年間ぐらい、毎日米国産牛肉を食べさせたら良いと思います。もちろん、その位のお金は税金で払ってあげても構わないんじゃないでしょうか。
Posted by buu* at 2005年03月13日 11:40
TBありがとうございました。興味深く拝見させていただきました!

>それにしてもさ、自分の国はBSE発生国の牛肉の輸入を禁止しておいて、輸出するときは「特定危険部位を削除すれば問題ない」って、なんなんですかね?
ほんとうに、私もそう思います!自分はよくって、他はいいって。
発症まで時間もかかるため、万が一病気を発症したら何が原因だかわからない。。。それならなんだっていいのか・・!って。
アメリカ側は、吉野家が牛肉の輸入再開を願っていた、そう言っていましたけど、それを日本国民の全部の意見としてとらえられたら、たまったもんじゃないと思います。
Posted by maririn at 2005年03月13日 15:53
自己中心主義にもほどがありますよね。米国産牛が駄目で、オージービーフがオッケーなのが何故なのか、きちんと考えて欲しいものです。自分のところだって禁輸しているんだから、そこら辺のマインドはわかって当たり前。

で、まぁ、アメリカはアメリカでああいう国で、ちょっと目障りだ、自分のところと価値観が違うっていえば国連決議も無視して戦争を仕掛けるような国だから、あんまり相手にしたくないわけですが、その片棒を担ごうとする政治家がいるのにも辟易とします。公明党の議員が熱心なようですが、創価学会とかも輸入解禁を支持してるんですかね?なんか、そのあたりうるさそうなので、ちょっと意外です。
Posted by buu* at 2005年03月13日 16:23
こんにちわ。
TBさせていただきました。
今回のアメリカの身勝手さ、またそれにNOと言えない日本人の弱さにはうんざりです。
BSEに日本人がかかったらどう責任とるんでしょうね。
Posted by しゅうちゃん at 2005年03月14日 02:57
そのうち農水省あたりでパブコメの募集を始めると思います。そのとき、単に反対を表明するのではなく、責任の所在を明確にするように、と意見を書くのが良いと思います。

「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の原因がどの時点の食事にあったのかをトレースするのは非常に困難である。しかし、推測が不可能である以上、誰か変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になる日本人が発生した場合、それに対する責任は「プリオン専門調査会」および「牛の月齢判別に関する検討会」が負うべきである」

とか。
Posted by buu* at 2005年03月14日 10:23
初めまして。まーどんなさんの所から回ってきました。日本の状況は分かりませんがデマのような情報が流れているので、私が数年前に経験した欧州の状況と一般の認識だけを他意無く簡単に記しておきます。学問的に定かでないものは政治的に判断して行政的に解決するという事が前提です。それで、何人のドイツ連邦の大臣が自責辞任したことでしょうか。方針を打ち出せずに混乱を招いたためです。

さて20−30月未満の牛に検査をしてもプリオンの発見は出来ないのは事実ですね。それならば子牛が安全かどうかと云うことになります。続く

Posted by pfaelzerwein at 2005年03月22日 20:21
上より続く

話を複雑にしている一つは、ヴィールという子牛の肉の種類なのです。これは、大抵は生後10週間以内に食肉にされるもので母牛も管理され、工業的に養殖されています。此れにもBSEは確認されており決して安全ではありません。しかし通常の牛よりも管理され易いことは事実です。二つ目の此れに属さない若い牛は、死亡時の検査が出来なければ安全かどうかは皆目分かりません。つまり疑いがあるということです。このようなことからヘッセン州の組合などでは20ヶ月以下の牛の全面出荷禁止を検討する旨がHPに書いてありました。続く

Posted by pfaelzerwein at 2005年03月22日 20:22
上より続く

BSEは、新しい病気ではありませんのでこの危険性は微々たるものですが、発病の恐れのあるものを子供に食べさせる親がいるでしょうか?行政は政治的に判断しなければなりません。

欧州でも今でも考えなければならないことは、スペーアーリブなどの危険箇所や脳を使った加工品は食べない。牛肉の消費は控えるなどです。勿論、中高年は発病の例がありませんので何も考える必要はありません。終わり
Posted by pfaelzerwein at 2005年03月22日 20:23
こんばんは。

ちょっと忙しくて詳細にフォローする時間がないのですが、一点だけ。

日本で発見された最初のvCJD感染者(既に死亡)は50代の男性と発表されています。中高年の発病の例がないというのは明確な間違いだと思われます。
Posted by buu* at 2005年03月22日 21:40
<米国では牛の飼料への肉骨粉の混入を未だに規制しきれていないのです。
米会計検査院、BSE防止の飼料工場の査察「不十分」と警告
更に驚くべきは牛の年齢を特定することも出来ないで、肉質を見て判断するとか、何処が科学的なんでしょうか。米国の牛肉には年輪でも刻まれて居るんでしょうか(嘲)
http://blog.goo.ne.jp/m-ebina_2004/e/b8d442873c523439d142dcf30f832eb9

こんなことを書いてる人もいましたよ。
「今輸入を再開すれば政権がゆらぐ」と言わせるぐらいの、事柄なんですよね。、、、
はじめまして TBします
読売新聞の社説はどうなの
http://love.ap.teacup.com/kouhei/

Posted by kouhei at 2005年03月30日 22:42