2004年04月30日

蹴りたい背中

綿矢りさの「蹴りたい背中」読了。高校1年生の女の子の心情を書いた本だけど、まぁ、普通の本。これがどうして芥川賞?と思わないではないのだが、恐らく選考人の方に、「もう自分では書けない小説」との思いがあったのではないか。19歳の女性が16歳の女性の心情を書いたというところに、ほとんど全ての作家がすでにやれなくなったことをやったという価値をみつけたということである。スキーのジャンプ競技を見て楽しむ人たちの心情に似ているというか。

だって、ざーーーーっと読んでみて、「これなら、本が好きな女子高生なら普通に書けるんじゃないかなぁ」と思わされるんだもの。最初から淡々と進んでいって、「これって、後半がーーーーっと面白くなるのかなぁ」と期待していたら、そのまま終わってしまった。ちょっとしたイベントはあるのだが、だからなんなのー?って感じ。で、内容も内容なんだけど、表現もどうなのか。文章の長さとか、句読点の使い方とか、トーンの不統一さとか、様々なところで「どうなのよ」と感じさせられる。例えば、冒頭の7行。ここの描写はそれなりに引き付けるものがあるのだが、残念ながら同じトーンは二度と現れない。

中学生や高校生が文章に親しむ材料としては非常に良い本なのかもしれない。しかし、どうせならもうちょっときちんとした文章を読んで欲しい気もする。漫画の次のステップとしての文学入門書って感じだろうか。☆ひとつ。

って、オヤジには理解不能なだけかもね(^^;審査員もそう言われるのが嫌だから選んだんだったりして。ちなみに選考委員は池澤夏樹・石原慎太郎・黒井千次・河野多惠子・高樹のぶ子・古井由吉・三浦哲郎、宮本輝、村上龍、山田詠美の各氏。

蹴りたい背中
  

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どうみるジーコ・ジャパン(朝日新聞)

朝日新聞に「どうみるジーコ・ジャパン」という記事が掲載された。サッカージャーナリスト後藤健生氏、スポーツジャーナリスト永井洋一氏、関西大学教授黒田勇氏の3人が意見を寄せている。これらは寄稿ではなく、聞き手がいて記事を書き起こしたものなので、本当にこのとおりの意見なのかは若干の疑問が残るのだが、ま、このレベルの人たちなら記事の内容はきちんと当人が事前チェックをしているだろう。

まず、後藤氏の意見。トルシエは強いチームを作ったが、選手交代が下手だった。その勝負勘をジーコに期待した。またジーコは勝負に対する執念も凄く、日本代表に足りない部分を変えてくれる期待もあった。しかし、実際には勝負勘も闘志も期待はずれ。トルシエの対極としての「自由」も行き過ぎで、「何も指示しない」では話にならない。

次に永井氏の意見。ジーコは「個」を重視しようとしている。トルシエは自分のイメージに選手を当てはめ、選手の個性を無視した。その結果、ワールドカップベスト16という結果を残したが、これはサッカー少年のあこがれの対象とはならなかった。これに対し、ジーコは「約束事に頼らず自立した個の強さをかみ合わせてみろ」と言っている。目指すサッカーが180度変わって、過渡期にある今、戸惑いがあるのは当然だ。今は我慢するときである。

最後の黒田氏の意見。トルシエは神としての存在を求められていたが、実際は不思議な人間性を持っていたために惜しまれずに去っていった。「その程度だからベスト16どまりだった。その上にいくために」とやってきたのが神様ジーコだった。しかし、今は「やってきた神様は貧乏神なのではないか」という不信感が生まれている。問題点の一つはジーコが南米人であること。日本にはブラジルサッカーへの不信感がある。もう一つはカリスマ性だけでは通用せず、実力を見せなくてはならない時代になっていること。さらに日本人が好む「規律」や「システム」をジーコが重視しないこともある。

さて、僕が思うに、非常にまっとうな意見を述べているのは後藤氏。僕もはやくジーコを解任すべし、という立場なので、ほとんど否定する部分がない。何もやらない監督はいないのと同じだ。

次に永井氏の意見について。確かに、子供を指導するスタンスからはこういう意見もあるだろう。しかし、代表監督に求められているのは「ワールドカップに出場して結果を残すこと」である。もちろんサッカー少年の規範とならなくてはならない部分もあるだろうが、それはあくまでも付加的な要素であって、主たる目的ではない。子供達の目標となるためにチームががたがたになってしまったのでは意味がない。

最後の黒田氏の意見は批評する価値すらないようなもの。仕事の傍ら、ちょろちょろっとサッカーを見ているただの素人の意見としか思えない。トルシエジャパンが評価されなかったのはベスト16どまりだったからではない。一般的に言えば、ワールドカップでベスト16は非常に優秀な成績である。トルシエジャパンが評価を落としたのは、負けた試合の相手がフランスでもドイツでもブラジルでもなく、トルコだったからだ。勝てそうな相手に負けたから叩かれたのである。また、ジーコ不信の要因としてあげている「ジーコは南米人であり、日本にはブラジル(南米)サッカーへの不信感がある」というのも見当違い。かつて日本サッカー界をリードしたヴェルディは紛れもない南米サッカーだったし、今、その一角を担っているアントラーズも南米サッカーだ。欧州型のジュビロ、ジェフといったチームももちろん存在するが、日本に南米サッカーへの不信感が存在するというのは全く間違った考え方だろう。ジーコは規律やシステムを重視しないのではなく、無視しているように見えるからこそ、不信感が生まれているのである。南米サッカーはブラジル、アルゼンチンと、確かに個を重視するが、全くの無秩序でサッカーをやっているわけではない。

サッカーを長い間見てきている人間達は、ジーコが監督になるにあたり、「名選手が名監督であるとは限らない」ことを知っているから、「大丈夫か?」と考えたはずである。良い例が釜本である。そして、実際、どうもだめそうだから「解任しろ」と言っている。なぜダメそうだと思ったのか。それはやはりジーコが、「選手の自主性に任せすぎる」からだろう。ジーコは、自分が選手のときは自分の自主性だけで一流選手になったのかもしれない。しかし、全ての選手が自主性だけで一流になれるわけではない。その点をジーコは理解していない節がある。さらにいえば、ジーコは規律やシステムをあえて排除しているのではなく、規律やシステムのあるサッカーができないように見えるのである。できるのにやらないのと、できないからやらないのでは雲泥の差がある。少なくとも、僕には「できないからやれない」に見える。  
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2004年04月29日

トラックバックってなんじゃらほい

はじめたばかりで分らないことばかり。
でも、まずこれを使えないと話にならんかな、ということで、ちょっと試しにトラックバック。  
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2004年04月28日

さて

何を書こうか、何でもいいんだろうけど、日記のページは別にあるしなぁ。うーーーーーーん、もうちょっと考えてみよう・・・・  
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2004年04月27日

ラーメン愛好家に100の質問

世の中に沢山ある「100の質問」シリーズ。ちょっと「ラーメン愛好家に100の質問」を作ってみました。ご利用ください(転載はしないで下さい。回答内容をウェブ上で発信する場合はここhttp://blog.livedoor.jp/buu2/archives/595869.html)にリンクしてください)。
なお、今公開しているのは暫定版です。修正は5月末までに行う可能性があります。もし修正した場合はこちらから連絡するようにしますので、利用した方は、トラックバックするか、コメントを書くか、していただければと思います。  続きを読む

2004年04月26日

使い勝手

ブログ、使い勝手はどうなんだろう。
もし使いやすかったら、日記のページはこっちをメインにしようかな。ま、何はともあれ使ってみよう。  
Posted by buu2 at 23:22Comments(2)TrackBack(0)日記││編集

2004年04月22日

九州じゃんがら原宿1階

原宿の九州じゃんがらで久しぶりに一杯。しかし、この店、いつのまにか名前が「九州じゃんがら」になっている。店のあちこちには「似たような名前の店がありますが、違います」と注意書き。これはもちろん、チェーン展開をしている「元祖九州じゃんがららーめん」に対抗してのものだろうけど、「らーめん」の文字をなくしているあたりから推測するに、商標を取られちゃったのかな(^^;

で、食べたのはいつもどおりぼんしゃんだったわけだけど、多店舗展開しているにも関わらず、相変わらずそれなりのクオリティを維持しているのはさすが。替玉するとかなり薄くなってしまうのは残念だけど、いつの間にやら無料化された辛子高菜を入れれば調整可能(辛いのが苦手だったらダメだけど)。替玉セットとか、色々工夫もしているし、この味なら、行列さえしていなければまた来ようと思わせる。  

2004年04月21日

しおの花

名称:しおの花
種類:函館
場所:渋谷(場所はここ
評価:2/CBB
2004.4.21
コメント:
麺は細めのほぼストレート。コシもそこそこだし、スープの絡みも悪くない。しかし、最悪なのはかん水臭が非常に強いこと。ラーメンを口に入れるたびに麺の異臭が口に入ってくる。これでは繊細な塩のスープは完全に破壊されてしまう。細い麺でコシを追求するとこの問題が出てくるのは良くあること。九州系のラーメンではスープの力強さであまり気にならないこともあるが、この店では致命的。スープは野菜と魚系のダシを中心にした塩味。スープの味は良いほうだが、食べてしばらくすると麺からの異臭がスープに移る。チャーシューはやや肉の質に不満があるが、味付けは悪くない。  

2004年04月17日

みその家

名称:みその家
種類:味噌
場所:上野毛
住所:世田谷区瀬田1−20−19
評価:4/BBB
2004.4.17
コメント:
麺はやや太目の多加水麺。そこそこのコシでスープの絡みもまぁまぁ。「意外とまともじゃん」って感じ。スープは黒味噌、こく味噌の2種類が用意されているが、ともにまぁまぁ。まぁまぁなのは確かなんだけど、それはあくまでも味噌の話。ベースになっているトンコツスープが味噌の強さを支えきれず、いわゆる味噌汁スープになっている。「ラーメンに限らず味噌大好き」っていう人にはいいかもしれないが、そういう人のお眼鏡にかなうだけの味噌かどうかはまた別問題。味噌ラーメンのみで勝負している潔さは評価できるが、「勝ち」にはまだまだ距離がある感じ。チャーシューはすみれをぱくったかのような細切れ肉。これはこれで悪くないが、絶賛するほどでもない。  

2004年04月09日

たかはし

名称:たかはし
種類:大勝軒系
場所:つくば
評価:1/BCC
2004.4.9
コメント:
麺は太めのうどんのようなタイプ。いわゆる大勝軒系のもので、何かマイナス要素があるわけではないが、プラス要素も特にない。スープはトンコツベースのしょうゆ味。つくば界隈には大勝軒系の店が非常に多いが、この店は味に深みがなく、かなり薄っぺらい印象。チャーシューは素材を生かしたものだが、まぁ悪くないといった程度。全体としてのまとまりはあると思うが、この周囲にはもうちょっと出来の良い大勝軒系の店があるので、この調子だと苦戦もやむなしといったところか。
  

2004年04月08日

透明人間の蒸気

観劇ポイントは13列目、ほぼ中央。

初演のときは段田、円城寺、羽場といった面子で支えられ、安心して見られた一方で、劇団のテンションが下がってしまっていたのか、自分の作品に対する評価はイマイチだった(それでもぴあテンの演劇部門では一番だったと思うけど)。今回、再演に至ったのは、野田自身がこの作品に対して不完全燃焼感を持っていたからではないか、というのが個人的な推測。

ヘレンケラーやら、世紀末やら、国に対する野田の思いやら、様々な事象をコラージュ様に盛り込んだ設定は今見ても古くなく、面白い。しかし、ストーリー自体は野田的な「無意味」さが健在。となると、作品自体の評価は役者がいかに「客に面白いものを見せたい」と思っているか、になる。常々言っていることだが、初演の時は、この面白いもの、の別の軸として、「客に新しい、みたことのないものを見せたい」という心意気があったわけだが、再演ということもあって当然、「新しい」部分は希薄。ただ、新しいものが皆無だったかというとそうではなく、「新国立劇場」というハードの部分に非常に大きな新しさがあった。してみると、野田が今回再演に至ったのは、初演の時の不完全燃焼感よりも、非常に特徴のある新国立劇場を最大限活用した舞台をつくってみたい、という部分によるのかもしれない。その意味では、今回の作品は非常に成功していたと思う。それで、「面白いものを見せたい」という心意気、これは残念ながら、あまり感じられなかった。あたえられた役割を着実にこなしている、というのが受けた印象。

それと、今回の上演の完成度は正直非常に低かったと思う。とにかく、俳優の声がほとんどつぶれてしまっていたのが残念。初演のシアターコクーンに比較して大きな箱でやっているのだから、役者の負担が大きくなるのは当然。また、それなりの本数をこなさなくてはならないのであるから、当然良い役者を揃える必要がある。今回の役者達が力不足であったといえば言い過ぎかも知れないが、とても今回のお金を取れる状況ではなかった(ちなみにシアターコクーンでの初演は4000円とか、その程度だったはず)。NODA MAP後の野田演劇の演出にはスピード感よりもスロー表現に特徴があり、それは今回も十分に発揮されていたが、その表現力に対してあまりにも声が弱すぎた。

遊眠社作品の再演は非常に難しいというのが個人的な見解だが、その中では「透明人間の蒸気」は比較的再演が容易な部類だと思う。しかし、それでもやはり、「うーーーーーむ・・・・」というのが正直なところ。キル、赤鬼、農業少女と、解散後も素晴らしい作品を出してきているのだから、そろそろ解散前の作品とは完全に決別したらどうなんだろうか。評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 00:00Comments(0)TrackBack(0)演劇││編集

2004年04月05日

ガキ大将

名称:ガキ大将
種類:東京トンコツ
場所:つくば
評価:3/BBC
2004.4.5
コメント:
麺は中位の太さの縮れ麺。やや加水率が高めでもちもちしている。チェーン店の割には意外と悪くない。スープはトンコツベースのしょうゆ味で背脂入りの東京トンコツ。味に深みがないのが残念だが、これもチェーン店なのにそこそこのクオリティ。チャーシューはさすがにまずいが、常にこのレベルでクオリティコントロールできているのであれば、また食べに行こうと思う。  

2004年04月02日

昆布森

名称:昆布森
種類:東京トンコツ
場所:朝霞
評価:0/CCC
2004.4.2
コメント:
麺は中位の太さの縮れ麺。やや茹ですぎの感があり、かなりものたりない。スープはトンコツベースのしょうゆ味で、背脂が浮いている東京トンコツ。チャーシューから出た脂の甘味が強く、もともとのスープの良さが分らない。もしかしたらもともと良くないのかもしれない。チャーシューはかなり脂が多く、肉の質も、味付けも、イマイチ。  

2004年04月01日

国語研究所

朝日新聞の天声人語の担当者が交代。だからどうした、って、どうってことはない。ちょっと書いてみただけ(^^;

ところで今日は、僕が理研で働いていた当時(もう3年以上前だけど)、文科省から理研に出向していて、今は文科省から国語研究所(なんていうものが存在することだけでも「へぇ」だが)で働いている人と飲み会。一応、そこだけの話ってことだったけど、かなり面白い話で、しかももうすぐプレスリリースされるってことだったからこっそりここに書いちゃう。

今、国語研究所では、若者の略語に注目して、その統一を検討しているらしい。

例えばコンビニの名称。am pmを何と略すのか。エーピーとアンパンが二大主流らしいのだが、当然地域差があるらしい。あと面白いのは地域差だけではなく、性差や年齢差もあるらしい。この例だとエーピーに統一する方向で考えているとのこと。他にも良くあるのが関東のマックと関西のマクド。事態が複雑になっているのは、たかがハンバーガーチェーンで「マック」は格好良すぎると考えた関東人が、関西人の泥臭さを導入して「マクド」と呼び始めていること。この、関東版マクドは関西版マクドと違っているところが問題らしい。関西では「マド」(太字にアクセント)なのに対して、関東のマクドは「クド」なんだそうだ。同じような話では、ミスタードーナッツの「ミスド」。今、日本には「スド」「ミド」「ミス」の3種類の呼び方が存在するらしい。ちなみにこちらの場合は関東では主流が「ミド」であるとのこと。

am pmをどう略すかというのは文字上で表現できるので良いのだが、問題はマクドやミスド。これらは文字にすると全く同じになってしまう。そこでこれらを統一するにあたって、英語の発音記号みたいなもので標記することを検討していたらしい。ところが、ここにきて、世の中のメディア(マスメディアとかのメディアではなく、CDとか、DVDとか、スマートメディアとか、その手のメディア)が非常に高度化してきたため、書籍ではなく、音声で保存したデータベースを整備することにしたとのこと。もちろんインターネットでの検索も可能にするらしい。そこではマクドナルドについて、マック、マクド、マクドの3種類の表現がどういう分布(地域、年齢、性別等で分類)で存在しているか、実際の音声サンプル、そして文科省としてはどの呼び方を推奨するか、を登録するとのこと。

すでに「現代用語の基礎知識」の若者言葉を中心に20000語の略語をリストアップ、分布マップと音声データ(音声はJ-WAVEのパーソナリティとして活躍している秀島史香さんを起用したとのこと)を整備済みなんだそうだ。

しかし、こういう言葉は地域によって色々バリエーションがあるのが面白いところだと思うのだが、それをわざわざお金をかけて統一しちゃおうって考えるところが役人らしいというかなんというか。音声データにNHKのアナウンサーを利用しなかったのが不思議でもあるのだが、ま、いっか。

ところでところで、どうでも良いといえばどうでも良いのだが、僕はずっと「スド」だと思っていたんだけど、これが日本では一番のマイノリティ(5%以下で、今の若者はほぼ100%が「ミド」なんだそうだ。結構ショックを受けたっす(;_;)  
Posted by buu2 at 00:07Comments(0)TrackBack(0)日記││編集