
名称:中村屋
種類:東京
場所:高座渋谷
評価:9/AAB
2005.3.12
コメント:石神君と飲んだときに「中村君という天才が現れた。是非食べてきて欲しい」と言われたのはもうかれこれ5年ほども前のことだろうか。「へー、そうなんだ、じゃぁ、今度行ってくるよ」と返事をしたのだが、その後マスメディアに取り上げられて一気に大行列店になってしまった(ちなみに石神君には「良いところ見つけたら本に書く前に教えてくれ。内緒にしておくから」と言ってある)。そういうわけで、行列店に行列するのが何より嫌いな僕なので、もう一生食べることはないかな、と思っていたのだけれど、盛者必衰のなんとやらじゃないけど、最近は行列もできなくなったということだったので、近所にでかけたついでに食べに行ってみた。もしかしたらラーメン評論家と言われる人間の中では一番最後に食べた人間かも(^^;
食べたのは「特中村屋」という奴。薄味に分類されているラーメン。これの醤油味を注文。あっさりとこってりがあったけど、こってりにすると脂で味がぼけそうだったのであっさりを注文。
麺はかなり細めの縮れ麺。扱いが難しそうな麺だが、そつなく調理している。スープの絡み、コシとも問題ない。
スープは豚骨トリガラブレンドの醤油味で魚系のダシを効かせたもの。ところが、この魚のダシが非常にマイルドで、「入れてますよっ!」という押し付けがましさが全くない。全ての素材のバランスが非常に良いのだろう。
チャーシューは火で炙ったものをトッピングしているのだが、これも非常にレベルが高い。しかし、唯一残念なのはチャーシューの焦げ味がスープに流出してしまっていること。もちろんこれも計算してあるのだろうが、それにしてはちょっと存在感がありすぎる。風味としてはプラスに作用していると思うが、これはやりすぎな印象。
非常にレベルの高いラーメンだったが、最も不思議だったのは、スープが「麺を食べさせるもの」としても、「単品として飲むもの」としても、両面でハイレベルだったこと。これは麺の良さに起因するのかもしれないが、ほとんど経験のないことだった。脱帽。
ただし、わざわざ東京から高座渋谷くんだりまででかけて行列して食べるほどのものではないと思うけど(^^;ちなみに今日食べたときは行列はゼロ。というか、お客さんは僕以外は2人だけでした。
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