2007年09月10日

やきそばU.F.O. NEXT GENERATION

b1576f9e.JPG僕はカップラーメンは10年に一杯か二杯しか食べないのだけれど、カップやきそばは3年に一回くらいは食べる。で、スーパーで見たことがないカップやきそばを見つけたので買ってみた。

で、食べようとしたのですが、この商品、ギミックが多すぎて「なんじゃこりゃ」って感じ。お湯を入れて3分、お湯を捨ててできあがり、じゃない。まず上ぶたをはがして、中ぶたに水をいれる。水を入れるところは仕切りで二つに分かれていて、片方に水を入れて、「こぼれ始めたらストップ」。で、どうするのかと思ったら、水が入っているほうには突起があって、そこを押すと底が抜ける。そして、そこにたまった水が下に落ちるのである。ご丁寧に「こぼれた水は捨ててください」だそうで、これによって何が実現するのかといえばほぼ正確に200ccの水を計量できるだけのことである。こんなの、計量カップで200ccにすれば良いだけジャン、と思うのだけれど、おそらくコンビニで買ってコンビニのレンジで調理する人を想定しているんだろう。それで、正確に200ccを計量したらレンジで温めるのだけれど、この時間が長い。なんと、6分。これは売れないね。コンビニでも食べられないジャン。で、「水が余っていたらさらに加熱してください」と書いてあって、水が余っていたのだけれど、もうこれ以上待てないので余った水は捨てて、ソースを混ぜて食べました。

どうなんすか、これ。ぺヤングの方が美味しくないですか?っていうかね、これ、焼きそばじゃないし。茹でそば、あるいは蒸しそばですか?ここまで手間ひまかけさせて、この程度ではさすがの僕もがっかりです。

評価は☆半分かな。もう絶対買いません(笑)。  

2007年09月09日

オークションは上手に使おう!

農水省の女優ポスター、職員持ち帰り息子がオークションに

そもそも、偉く安い値段なわけで、もうけち臭いこといわないでバンバンばら撒け!って思うのですが、「再発防止に努める」なんてことを本気で、まじめにやると、逆に希少性が高まって、オークションに流れて、高値で取引されてしまうわけです。そうすると、「一枚くらいならばれない」と考える人も出てきてしまうわけで、トータルで見るとどうなのかと。

こんなくだらないこと、とりあえず処分だけしてこっそり終了しておけばそれまでなのに、火に油を注いでいる感もあります。まぁ、電車の停止線オーバーのときもものすごい勢いで報道していたわけで、この国のマスコミというのはこんなものなんでしょう。

あ、そういえば、最近は全然オーバーランのニュースが流れませんが、どうなったんでしょうね。さすがに馬鹿らしいってことに気がついたんでしょうか。それとも、運転手の技術が格段に向上して、全国ではオーバーランがほとんど起きなくなったんでしょうか。ざっと調べると過去一ヶ月で2件みたいですね(^^ まぁ、どうでも良いけど。

それで、本題ですが、「25枚を計840円で販売」っていうのはいささか安すぎですよね。平均価格で40円にもならないわけで。息子ももうちょっとオークションのことを勉強しないと。25枚を40円で売っても、1枚を1000円で売っても、利益は一緒。ところがやり取りする手間は前者のほうが格段にかかるわけで、それなら1枚を売って残りはちり紙交換に出すか、あるいは家にスペースがあるなら大事に保管しておいて、プレミアがついたころに売れば良かった。「あの、新聞報道でも話題になった農水省のポスターです!!今では入手困難!!!」とかやればもっと儲かったかも。

あ、これなんか一枚500円で落札されてますよ!  

足を引っ張るのが大好きな人たち

ソニーとマイクロソフトがウィキペディアで編集合戦

ソニーがWikipediaでXbox360の最新タイトルについて編集を加える

マイクロソフトもWikipediaでソニーのPS2、PS3をこき下ろしていた

今回の件が秀逸なのは、「こういうことはばれない」と思わせておいて、あとになって「いや実はわかっちゃうんです」という、おとり捜査みたいなものになってしまったことによって、人間の本質のようなものが垣間見えたところですね。

まぁ、もともとデータが秘密だったわけじゃないので、IPアドレスを引っさげて書き込むほうがうかつなわけですが。  
Posted by buu2 at 13:36Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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昨日もスコアレス

そして今日もスコアレス。

サウジ、退場者を出してくれたのになぁ。  
Posted by buu2 at 04:24Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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2007年09月08日

国内にいても

昨日、お茶の水で大学の研究室の同窓会があって、行って来た。同窓会という言葉が正しいのかどうかわからないけれど、大学時代の先生を囲むと言うことを建前にして人が集まっているので、まぁ同窓会だろう。

それで、20代から上は40代くらいまで、全部で80人以上が集まった。生化学系の研究室なので、ほとんどは生物系の仕事をしているわけで、大学院まで出てメインの仕事がITベンチャーという人間はもちろん全然いない。民間企業と大学関係者が半々ぐらいといったところだろうか。僕の同期は民間企業二人、大学一人。その前後を見ても大学関係者のほうがちょっと多いかな、という感じ。東大、岐阜大、弘前大、東京薬科大、海外の大学関係者というのまでいる。昨今のポスドク問題などどこへやら、みんなそれぞれ活躍しているのだから、まぁ東大とか東工大の大学院の威光というのはそれなりである。理研で横山プロジェクトに絡んだ人もいたけれど、そのまま追い出されもせずに研究を続けているようだ。

年が近い人たちを見ていると、1.あまり見た目がかわらないやつ、2.デブったやつ、3.頭が薄くなったやつ、4.白髪になったやつ、ぐらいに分類されるのだけれど、意外と多かったのが3と4で、なるほど、老化というのはここから始まるのか、と思った。

色々近況報告などをしつつ、そこそこ美味しい、しかも大量の料理を食べながらお酒を飲んでいたのだけれど、いつの間にか例のポスドク問題の話になって、大学関係者が揃って口にするのは「今のやつらは全然駄目」ということ。

で、何がどう駄目なのかな、とさらに突っ込んで聞いてみると、まず東大以外の大学生というのは「将来どうしたいの?」と聞くと、「東大に行きたいです」と言って、それ以外は何も出てこなかったりするらしい。要するに学歴ロンダリングをしたくて仕方がない、と。その話を聞いた民間企業のやつに言わせると、「そういうロンダが大量にいて、しかもそいつらが使えないので困っている。人事には大学院じゃなくて大学で見てくれと言っているのだが、そこまで見てくれない」ということで、そもそも大学とか大学院で見るのもどうよと思うけれど、それはさておき、学歴ロンダリングというのは実際に効果があるというのも驚いた。でもまぁ、学歴ロンダリングすると会社に入ることはできても、中ではかなり苦労するらしい。今はどんなに能力が低くても首にならないけれど、今後は先行きが不透明で、業績が悪くなればそこら辺から切られていくのは間違いないというのが大方の見方だった。

続いて駄目なところとして挙がってきたのが「とにかく2ちゃんとYouTubeとmixiしかやってない」というもの。まぁさもありなん、という感じなのだけれど、実験の合間にやることといったらこれしかなくて、席を外している学生のPCのモニターはほぼ間違いなくこれらしい。mixiにログインしたまま席を外すのもどうかと思うけれど(いや、もしかしたらログイン画面にしているのかもしれないけれど、詳細は不明)、ほぼ完全にそれだけで、たまに質が良いやつだとブログを書いたりしている程度とのこと。そして、目先の利くやつが大学に残ったりしないのは今も昔もそれほど変わりがなく、逆に優秀なやつの進学率はどんどん落ちてきているというのが彼らの持つ印象とのこと。良い人材はせいぜい修士までで外に出て行ってしまい、残った人間がYouTubeや2ちゃんで楽しく過ごしていて、おかげで研究室の質はボロボロ、お先は真っ暗、というのが数人の見解だった。ま、これはあくまでもたまたま昨日聞いたいくつかのケースであって、しかもその観察内容が正しいとも限らないのだけれど、もしそれが普通に見受けられるものだったとしたら、「あぁ、それは駄目だね」という感じ。

オーストラリアに行ってしまって時々しか日本に帰ってこない同期は、「日本は暗いニュースばかりでいやになる。マスコミがわざわざそういうのを選んでるんじゃないか」というので、「だってさ、均質社会で良いニュースを流しても羨ましがられて、妬まれるだけじゃん。それよりも、自分たちよりも下の話を流して、『あぁ、俺じゃなくて良かった』『普通の私はありがたい』って思いたいんでしょう?」というと、「そうかもしれない。日本って、良い国だと思っていたけれど、一度外に出て見てみたら全然そんなことないってわかった。日本は結構嫌な国だよ。人の足をひっぱるばかりで」とのこと。はい、国内にいても知ってます(笑)。  
Posted by buu2 at 11:12Comments(0)TrackBack(0)バイオ││編集

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2007年09月07日

セカンドライフが空回りしている理由

セカンドライフの空転ぶりが相変わらずほほえましいのですが、なんかまじめに分析している方もいますね。


Second Life「企業が続々参入」の舞台裏 (1/3)


セカンドライフがつまらないのは誰でも知っていることのようだし、実際にやっている人でも、ビジネスサイドじゃない人間は大抵の場合「何が面白いんだ」というトーン。セカンドライフに関わっている人間は主に、

1.もしかしたら儲かるかも、と思ってはじめた感度の高い人間
2.メディアに取り上げられるのを見て興味を持った人間
3.商売がうまくいってなくて、藁をもつかみたい人間
4.暇人

ぐらいで、1.はほとんど撤退気味のようだ。今頑張っているのは2.や3.が中心なのだろうが、これらも元を正せば電通が「次はコレが来るよ!」と思ってひろげちゃったふろしきに騙されてしまったクチ。つまらないものはつまらない(^^;つまらないものを面白いと勘違いさせるには相応のエネルギーが必要だけれど、残念ながら電通には今のところそこまでの力はないようだ。

情報鎖国を進める日本でこの手のビジネスがうまく行く可能性はあまり高くないと思うのだけれど、ここからどう巻き返すか、そこが見ものである。まぁ、ディズニーランドも最初は閑古鳥が鳴いていたしね。

あ、で空回りしている理由はそれはセカンドライフがつまらないからだけど、じゃぁなぜ空回り感が強いのかといえば、それは電通が必死になっているからでしょう(^^; 本を出したり、雑誌に特集を組んだり。おかげで一層、「なんでこんなにムキになってんの?」と、クエスチョンマークがぐるぐる飛び回っちゃうわけです(^^; そろそろ電通さんも諦めた方が良いんじゃないの?と思うんだけど、大手クライアントに「次はこれが来ますよ」と言ってしまった手前、引っ込みがつかないのかしら。

なんか、大阪の世界陸上と構造は似ている気もします。結果なんて出ないし、メダルだって全然期待できないとわかっているのにハイテンションで無理やり盛り上げようとする織田裕二と、大きな紙面を割いてセカンドライフを特集する雑誌。どちらも表面に出てしまうので道化色が濃いけど、両方とも背後には読み間違えた広告代理店がいますよね。あ、セカンドライフも世界陸上も電通か・・・。  

京ばし松輪

6b51c10d.JPG京橋の中央通沿いなので、あまり店がないところなのだが、この一角にだけはいくつか店が集まっている。地下にある店なので注意していないと見落としてしまう。この店、夜よりも昼のランチが有名なようなのだが、今日はサバを食べに夜に来て見た。台風の夜だったので店は7分の入りという感じ。しかし、こんな日でもこれだけお客さんがいるのはたいしたもの。

食べたものはコースで、刺身盛り合わせ、焼き魚、煮魚、押し寿司といったラインナップ。これだけではおなかが一杯にならなかったので何かありませんかと尋ねたら、押し寿司を一人一つずつと、アジのフライを持ってきてくれた。

魚は青物、白身などが中心で、どれもなかなかの味。残念なのはちょっと量が少ないことだけれど、場所が場所だけに仕方ないところか。

追加で注文したアジも肉厚で美味しかった。

お酒も日本酒、焼酎で美味しいところがいくつかおいてあって、なかなか好感。地下にあるので雰囲気が落ち着いているのも良い。ものすごく気取っているわけではないけれど、東京界隈でちょっと良い魚を良い雰囲気で食べたいときにはなかなか良いと思う。

#もっと写真を見たい人は、食べログ出張所へどうぞ(文章は一緒です(^^;)。

食べログ版 京ばし松輪  

どんどん便利になるGoogle

しかし、Googleの便利になり具合は半端じゃないですねぇ。

どんどん便利になるGoogle  
Posted by buu2 at 15:03Comments(0)TrackBack(0)社長││編集

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六三郎のまかないカレー

14073349.JPG食べたことのないレトルトカレーを見つけたのでちょっと買ってみました。

ふむ。普通の家庭のカレーですね。別にまずくもないけど、特に美味しくもない。カレーライスで食べるより、うどんにかけてカレーうどんにしたほうが良さそう。評価は☆1つというところです。  

2007年09月06日

銀座ガラガラ

d1b1e642.JPG台風のときは行列でなかなか入れない店に行くのが鉄則なわけですが、今日はすでに予約を入れた店があったのでそちらで一杯。で、食べ終わってから銀座に出てきたわけですが、街はガラガラ。まぁ、当たり前か。  
Posted by buu2 at 22:27Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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ジーエヌアイ、普通に下げてますが・・・

dc929c80.gif今日は一気に68円まで下げたみたいですね。

正直良くわからん(^^; 公募価格90円って、どうだったんですかね? まぁ、買いやすい値段だけどね。僕はまだちょっと買う気にはならないけど。

って、僕の判断基準は目論見書だけなので、当てになりませんけどね。

目論見書

あ、色々訂正が入っているみたいなので、こっちから入ってもらった方が良いかな?

株式会社ジーエヌアイ IR情報  
Posted by buu2 at 18:14Comments(0)TrackBack(0)バイオ││編集

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iPod nanoは漏れていた通り、デブ

4243e904.jpgおお、やはりデブだったか!!!そして動画対応。

Phone抜きのiPhone、iPod touchもむむむ、という感じ。

詳細はこちらをどうぞ。

Steve Jobs live -- Apple's "The beat goes on" special event  
Posted by buu2 at 03:14Comments(0)TrackBack(0)電化製品││編集

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2007年09月05日

無庵

ed4a2222.JPG名称:無庵
種類:東京西部
場所:神楽坂
評価:4/BBB
2007.9.5
コメント:麺は太めで扁平の多加水タイプ。佐野とか喜多方とかでありそうな麺なのだけれど、コシはなかなか。ただし、スープとのマッチングはイマイチ。スープの絡みもあまり良くない。

スープはトンコツベース鶏がらブレンドのしょうゆ味。東京西部系に分類するほどには和風だしは強くないのだが、かといって中華風という感じもせず、とりあえずは東京西部に分類。どちらかというと東北系のスープという気もする。脂がそこそこに主張していて、ちょっと味がぼけている印象。

チャーシューが売りの店だが、トッピングすると価格がすごく高くなるので今回はノーマルのラーメンにしたのだが、ほとんど味のついていない煮豚が一枚。特に駄目だしする要素はないのだが、味が薄いので食べていて単調。これが馬鹿でかくなったら食べるのはちょっと辛そう。  

ブログでバイオ 第34回 「研究や研究者の評価」

32回のエントリーに対してUさんからコメントをいただいたので、丸さんから「僕が33回を書くからちょっと待って」と言われていますが、丸さんは西海岸で豪遊しているので、勝手にドリブルすることにします(って言っていたら、タッチの差で33回を丸さんがリリースしたので、こっちは34回ってことで(笑))。

まず、いただいたコメント、若干長いのでこちらにまとめて再掲した上で返答します。対象となっているエントリーはこちらです。

ブログでバイオ 第32回 「変わるべきは、大学と学生(含むポスドク)」

以下、Uさんのコメント全文。

このブログの趣旨とは多少異なるかもしれませんが、少しお伺いしたい事があります。博士と一言で言っても、その能力は人によって大きく異なり、ピンからキリまで様々です。ここでの議論は主に、ピンの部類に入る人達を除いた、その他多数の博士(キリを含めた)を対象にした議論になっているように思います。日本における、能力的には「ピン」に属する博士のキャリアパスについてはどのようにお考えでしょうか?

「研究の場も競争の場になった」とおっしゃられていますが、優劣を決定する客観的なルールと、そのルールに基づいて公正に評価するシステムが、競争の場には必要と思います。アカデミックでの科学研究の場合はどうでしょうか? 例えば、競争的研究費の獲得の場合、客観的なルールと公正な評価システムが存在しているのでしょうか? 研究費を出す側が、科学的なコンテンツを評価する能力を持たず、申請者の「名前」とpublication listで評価するようなシステムであれば、それは競争と言えるのでしょうか? 科学的な能力を磨くよりも、名前の通った大物研究者にすり寄ったり、不正まがいの事をしてでもpublication listの見栄えを良くする事の方が、競争を勝ち抜く上で有効だとしたら、これは公正な評価システムに基づいていると言えるのでしょうか? 科学の進歩を促進するのでしょうか?

企業での研究開発の場合は、「市場主義」というルールに基づいた、比較的公正な評価システムかもしれません。しかし、開発された商品の質よりも、市場を誘導する事の方が、利益に結びつくような状況が存在する場合は、市場主義は開発された商品の質を正しく反映しないかもしれません。巷で「似非科学」といわれているような商品でも、うまく宣伝して売れてしまえば、「勝ち」ということになりかねません。抗腫瘍効果が明らかでない、「似非」抗がん剤が、製薬企業のロビー活動によりヒット商品となったことも、20年ほど前にあったと思います。このようなケースでは、「売れた」=「優れた商品」という図式は当てはまりません。

第30回のコメント欄で少し話題になっていましたが、ノーベル医学生理学賞は、資本主義に役立つ(市場主義で高い評価を得た)研究に与えられるものではなく、医療や生物学の進歩に貢献した研究に与えられるものであり、そのような研究は、結果として市場で評価される商品に反映されるということではないでしょうか?

アカデミックあるいは企業の研究職でキャリアを展開しようとする、「ピン」に属する博士達にとって、彼らを評価するシステムは極めて重要と考えます。日本での研究の場においては、ある程度公正で有効な評価システムの構築が困難なのであれば、そこに競争原理は導入できないのでは、と考えます。「ピン」に属する博士達が、どんどん欧米に流出してしまうのではないかと、少々心配です。

色々な立場でバイオ業界にかかわってこられたbuuさんから見て、何かご意見あれば、伺いたいと思います。

ちなみに、博士の自己責任については、まったくおっしゃられる通りと思います。国益を考えるのであれば、「キリ」の博士ではなく、「ピン」の博士に関して、国は何らかの方策を考えた方がよいように思います。


続いて返答。ちょっと「研究者」と「研究」がコンタミしちゃいそうなんで、なるべく分けて書きますけど、わかりにくかったらすいません。

>優劣を決定する客観的なルールと、そのルールに基づいて公正に評価するシステムが、競争の場には必要と思います。

以下は研究者について。

僕はそうは思いません。すごく卑近な例で申し訳ありませんが、たとえばラーメン屋の評価について、僕が「この店は日本一美味しい」と述べたところで、これは僕の主観的な評価に過ぎません。誰かが、「魔人ブウ*の評価なんかじゃなくて、客観的なルールを設定し、そのルールに基づいて公正に評価するべきだ」と言ったとしても、「じゃあどうするの?」ということになれば、現状の技術をベースにすればそれはほぼ不可能だと思います。なぜかって、その店を美味しいと思うか思わないかはどこまで突き詰めても所詮は一個人の主観、あるいは個人の主観の集合体であって、客観に限りなく近づけることはできても、それが客観になることはありません。

研究者とかの優劣といったものも同様で、何かルールを設定できるのかと言われれば、僕はそれは現状の技術ではなかなか難しいと思うし、また、その設定方法について万人の了解を得ることはほぼ不可能だと思っています。

結局のところ、ラーメン店の良し悪しを決めるのは消費者です。研究者の良し悪しを決めるのは、研究者を雇う組織、人間だと思います。

「このラーメンの味の良さがわからないなんて信じられない」と言っても仕方ありません。ビジネスをやっていると、「これは絶対売れる」と思って市場に投入してみたのに、全然売れない、なんていうことは日常茶飯事です。そのときそのラーメンが売れない理由はいくつかあって、

1.ラーメンが美味しくない
2.ラーメンの告知がうまくいってない
3.美味しいけど高い
4.個性が強くてラーメンが理解されない

ぐらいが考えられると思います。そして、その原因は、店が悪いのかもしれないし、味を理解しない消費者が悪いのかもしれないし、広報を担当している代理店が悪いのかもしれません。

これを研究者に置き換えると、

1.研究者の能力が低い
2.研究者のPRについて、周囲の締め付けがきつい
3.研究者は雇いたいが、費用対効果が見合わない
4.研究者自身の個性が強く、組織がもてあましてしまう

ぐらいになると思うのですが、その根源は研究者のレベルが低いのかもしれないし、研究者を評価する人たちのレベルが低いのかも知れないし、それらをPRする組織(大学等)が悪いのかも知れません。

ただ、どれだとしても「それを買おうとしない客が悪い」という考え方は的外れだと思います。ラーメンも研究者も、それを受け入れる客なり、組織なりがあって初めて評価がされるわけです。「すばらしい研究者は現在は理解されなくても、わが道を進むべきである」という考え方もありでしょうが、現在の日本ではちょっと難しいかな、と思います。ですから、研究者は何らかの形で買い手に理解されるような努力が必要だと思います。

たとえばタンパク3000が終了して、理研ではそれに従事していたポスドクの行き先がなくて大きな問題になっているようです。これは「あとの世話をしてやれない横山が悪い」という考え方もあるでしょうが、どこかにも書きましたけれど、横山さんはそんなに冷淡な人ではなかったと思います。横山さんは「ポスト『タンパク3000』」で予算を確保して、ポスドクを再雇用したいと思っていたんじゃないかな、と思うのですが、予算がつかなかったのなら仕方がないですね。そして、「あのタンパク3000でがんばったポスドク」という看板がどの程度再就職の役に立つのか、ということになってくるわけです。この看板が本当に役に立つのであれば、就職難とかで問題になることはなかったはずで、そのあたりに読み違い(読み違ったのは理研かもしれないし、横山さんかもしれないし、ポスドク本人かもしれないし、あるいは全部かも知れませんが)があったんだと思います。

ものを売るには、売る相手を良く見る必要があります。そして、就職するということは自分という人間を組織に売ることに他なりません。ということは、就職先となる可能性のある組織が何を求めているのか、ということはきちんと分析する必要があるわけです。それをやっていなかったら、就職先が見つからないのも当たり前です。今までは博士という人種の数が少なかったからそれでも良かったかもしれませんが、これからはそういう時代ではない、ということですね。今は医者だって、弁護士だって努力して売り込まなくてはならない時代です。研究者も同じです。以前、このブログでは経済産業省の「産業界ニーズと大学教育カリキュラムのミスマッチ分析」という調査を紹介しましたが、この手のことをきちんとやっておくことも一つの解決策になると思います。

>例えば、競争的研究費の獲得の場合、客観的なルールと公正な評価システムが存在しているのでしょうか? 

これは「研究」について。

僕は公正な評価システムが存在しているのかどうか、知りません。なぜかといえば、文科省やらNEDOやらの評価の場に自分がいたことがないからです。また、その評価過程についての文書を見たこともありません。ネットで検索したことはありますが、その手の資料は見つけることができませんでした。評価システムが公正かどうかは、評価の内容を見なければ判断できません。そのあたりに興味があるのであれば、まずは評価の詳細について情報公開を迫るという手はあると思います。個人的にはこちらにはあまり興味がないので、僕自身はやりませんが。

>うまく宣伝して売れてしまえば、「勝ち」ということになりかねません。

いや、こんな商品は山ほどあるんじゃないでしょうか。

たとえば、医薬部外品では、その効果効能をうたえる成分は色々とあります。実際に個別具体的な製品を想定しているわけではないですが、ではこんな例を考えてみましょう。

設定1
シーチキンに整腸作用の効果効能が確かめられた。

設定2
シーチキンは整腸薬として医薬部外品の許可を受けた。

設定3
シーチキンを整腸薬として利用する特許権は存在しない。

さて、ここで誰かが新しい整腸薬を医薬部外品として販売しようとしたとします。しかし、シーチキンを入れてあるだけでは面白くないので、新規成分を探索しました。しかし、なかなか見つかりません。そのとき、候補物質としてマヨネーズを検査したのですが、整腸作用は見つけられませんでした。ただ、シーチキンマヨネーズはなかなか美味しいので、その組み合わせで売ることにしました。その際の売り文句は「新成分配合の医薬部外品! シーチキンマヨネーズ」でした。

消費者は、マヨネーズが新規成分として配合されたのかと勝手に勘違いします。しかし実際は、既存の整腸成分であるシーチキンに、特に整腸効果はないけれどもシーチキンを美味しく食べることができる新規成分のマヨネーズを添加したに過ぎません。整腸効果のある新規成分が付加されたわけではないのです。マヨネーズの効果は「美味しく食べる」かもしれないし、「日持ちがする」かもしれないし、まぁ色々考えられるところではありますが、そこが重要ではありません。とにかく消費者に錯覚を起こさせることが重要なわけです。別に整腸成分(=シーチキン)が入っていることは嘘ではないですから、医薬部外品として堂々と売ることもできるわけです。

ここに大金をつぎ込んで上手にマーケティングすれば、「そこそこ効く新規整腸剤」の完成です。

この想定事例では、別にメーカー側は犯罪をしているわけではありません。メーカーからすれば、たとえそれが意図的なものだったとしても、「きちんと理解しなかった消費者が悪い」ということになります。コンプライアンスの問題はあるでしょうが、僕はこういったことは社会においては日常茶飯事だと思っています。自分がこういったことをやるかやらないかは別問題ですが、僕のスタンスは「メーカーの意図に誘導されてしまう消費者の方に問題がある」というものです。

ちょっと長くなりましたが、

>「売れた」=「優れた商品」という図式は当てはまりません。

これはまさしくその通りで、だからこそ社会は面白いとも言えると、僕は思います。僕のように商売をやっている人間は、新しい商品やらサービスやらを投入するとき、「これは絶対に売れる」と思っているわけですが、実際はそう甘いものではありません。そういうことを繰り返すのがビジネスであって、そのあたりを理解せず、「良いものは売れるはずだ」「良いものは売れるべきだ」と考えていると、いつまで経ってもビジネスマインドは醸成されません。あくまでも「売れたものが優れた商品」なのがビジネスの世界です。

人にしても、物にしても、「良いものが正当に評価され、売れるべきだ」という考え方はわからないでもありません。ですが、それはあくまでも理想論であって、現実はそうではありません。

>資本主義に役立つ(市場主義で高い評価を得た)研究に与えられるものではなく、医療や生物学の進歩に貢献した研究に与えられるもの

これはその通りだと思います。

>そのような研究は、結果として市場で評価される商品に反映されるということではないでしょうか?

医療や生物学の進歩に貢献することと、市場で評価される商品に反映されることは、全く異なる要素だと思います。ただ、その二つの要素のベクトルが、近年は一致してきているというのが僕の考え方です。それは、鯨と鮫が(たぶん)全く違った進化をしながら、現在の形態が非常に似ているのと同じようなことではないかと思います。

僕が書いたのは「資本主義の役に立つものがノーベル賞を取る」であって、「資本主義の役に立つからノーベル賞を取る」ではありません。ちょっとわかりにくかったかもしれませんが。なので、Uさんの考え方と同じだと思います。

>ある程度公正で有効な評価システムの構築が困難なのであれば、そこに競争原理は導入できないのでは

「公正」という言葉の定義にもよるのですが、それが「何らかの手法による客観的な評価」という意味であれば、上にも書いたと思いますが、それは困難だと思います。あくまでも、評価は市場がすべきであって、市場とはすなわち個人の主観の集合体ですから、客観に近づけることはできても、客観にはならないというのが僕の考え方です。そして、それであっても競争原理は導入できると思います。実際に、資本主義社会ではそうした競争がそこここで導入されています。

また、そういう社会に少しでも近づけようとする努力は尊重されるべきだと思いますが、それを国や社会に求めても、実現はなかなか困難だと思います。特に村社会の日本では難しいと思います。

>「ピン」に属する博士達が、どんどん欧米に流出してしまうのではないかと、少々心配です。

僕は、実は博士にしても、ポスドクにしても、どんどん欧米に出て行けば良いのに、と思っています。日本では活躍できなくて、しかもちゃんと実力があるなら、なんで欧米に出て行かないんだと。国家としては頭脳の海外流出は大きな懸念でしょうが、使いこなせないなら仕方ありません。国内で飼い殺しにするほうが人類として損失です。

>「キリ」の博士ではなく、「ピン」の博士に関して、国は何らかの方策を考えた方がよいように思います。

僕は「別に国が出る幕じゃないよな」と思っています。そもそも国は博士がピンなのかピンじゃないのかすら判断できないのではないでしょうか。だって、役人たちだって、何かすごい研究を見つけたいな、と思ったときは、自分たちで独力で探すんじゃなくて、専門家にヒアリングしまくって、その意見を参考にしているに過ぎないんです。まぁ、ノーベル賞でも取ってくれれば「あぁ、なるほど」などとわかるのでしょうがこれはあくまでも結果論です。理研とか、ノーベル賞を取った人は何人もいますが、理研での研究でノーベル賞を取った人ってどのくらいいるのよ、ということです。じゃぁ理研が駄目なのか、文科省が駄目なのか、というとそういう意見もあるでしょうが、僕はそういった組織の目利き能力を云々する気は特になくて、「別に国が評価しなくたって、市場が評価してくれるんなら別に良いんじゃないの?学問的な評価と市場の評価が一致してきている以上(ノーベル賞を取るような研究が市場でも同様に評価されている、という現状を鑑みて)、わざわざ国がやる必要はないよね」と思うわけです。

この手の議論をしているとすぐに「国が」という意見が出てくるのですが、僕は国の関与は極力減らしていくことこそが日本の発展、国力の強化につながると信じているので、なかなか同意する気になりません。

#多くの人は基本的に公務員が嫌いなくせに、困るとすぐに公務員に頼るんですよね(^^;別に良いんですけど。

僕は公務員は別に嫌いじゃないし、友達もたくさんいますけれど、でも公務員に頼るのは辞めたほうが良いと思うし、国の関与は基本的に小さいほうが良いと思っています。特に国の持っているシンクタンク機能はどんどん民間に移転していったほうが良いと思っています。国と、国の下請けである大手シンクタンクの両方にいた経験から。  

社内SNSの導入事例

直リンで申し訳ないですが(^^;、こちらをどうぞ。

社内SNSの導入事例  
Posted by buu2 at 11:49Comments(0)TrackBack(0)社長││編集

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バイオ起業に逆風

珍しく朝日新聞に「バイオベンチャー」なんていう言葉が出てきたと思ったら表題のような記事だった(笑)。

ネットにも記事があるのかなー、と思って探したけど見つからない。諏訪和仁という人の記名記事だけど、なんだかなー、という内容。特にバイオベンチャーが不振な大きな理由としてほりえもんの逮捕を挙げているのが爆笑もの。誰に聞いたんだか。

バイオベンチャーの逆風はそんなことよりもずっと前にあったし、最後に止めを刺したのはほりえもんの逮捕じゃなくて、エフェクター細胞研究所という会社をライブドア証券が強引に上場させてしまったこと。確かにライブドアは一枚かんでいるし、時期的には非常に近いのだけれど、でも全然違うよ。

政治の「BV熱」が冷めてきたのも一因というのもなんだかなー。このブログでも以前取り上げたけど、そもそも2010年にバイオの市場が25兆円などという寝ぼけた数字を掲げていたのが間違い。まぁそのあたりは下記を読んでもらうとして

2010年のバイオ市場規模の持つ意味(2年前に書いて忘れてた)

無理やり広げた大風呂敷が「どうもやばかったね」ということになって、みんな言及しなくなっただけの話である。今、どこの役所にこの話をしても「いや、それは空論ですから」でおしまいだろう。冷めたんじゃなくて、恥ずかしくて口に出せないだけである。あと、この数字をはじいたのは確かにバイオインダストリー協会と経済産業省だけど、数字をはじかせて旗を振らせたのは背後にあるバイオ業界そのものでしょう。

新光証券の岩田アナリストの発言がまた笑わせる。「成功例が出れば、うまく回りだす」って、なんだそれ。成功例が出れば芋づる式に成功すると思ってるんだろうか。もうちょっとまともなアナリストを連れて来いって感じ。成功するかどうかはあくまでも技術がきちんとしているかどうか、ということ。アンジェスがうまくいったとしても、他の会社がうまくいくかどうかというのは全く独立した事象で、無関係じゃん。「問題はお金がないことで、お金さえあれば全てうまくいく」って考えているとしたらそれこそ噴飯もの。

「規模の小さいBVは、投資家向けの事業説明や広報活動までは、手が回らないのが実情だ。」っていう記述もちょっとどうかなぁ。そもそも、この手のブランディングこそが社長の役割。手が回らないというよりも、社長に社長の資質がないだけの話である。資金がなければ会社は潰れてしまうのだから、何はなくとも投資家向けの事業説明をやらないでどうする、という感じ。まぁ、研究者が「俺が社長をやりたい」とか寝ぼけたことを言い出すとそういう会社になってしまうこともあるかと思うけれど、最近はそんな例はあんまりないんじゃないのかなぁ。手が回らないんじゃなくて、説得力のある説明ができなかったり、そもそも技術がなかったり、ということじゃないの?

経済産業省の徳増さんはBVの空洞化に警鐘を鳴らしているそうだけど、これは仕方ないんじゃないのかなぁ。日本はベンチャーを育てる風土、マインドがないもの。就職するならとりあえずでかい会社か公務員、安定した暮らしが第一、でしょう?まぁ、農耕民族らしくて、それはそれで良いんじゃないかと。

「日本の上場数が少ないのは、赤字であっても、技術を評価して上場させるという仕組みがないためだ」なんて書いてあるけど、これも違うよね。上場に値する会社がないっていうだけの話。

突き詰めると、

1.そもそも、日本には世界に通用する技術がない
2.同時に、日本にはベンチャーを育成していこうというマインドがない

わけで、こりゃぁ、駄目だと。

「BVの資金繰りが改善しなければ、深刻な問題を招きかねない」そうだけど、深刻な問題ってなんだろうね。「他の国ではがんが薬で治るのに、日本では手術するか、あるいは大金を積まなければならない」みたいな事態?ま、それはそうかもしれないけれど、そういう事態を想像するだけの想像力が日本国民にはないから、仕方ないよなぁ。

という話も「バイオベンチャー」の講義ではしております(^^

あ、ちなみにバイオ関連の難しいことを誰にでもわかるように説明するというのは僕のもっとも得意とするところですので、何かありましたら是非株式会社ライブログまでご相談ください(^^  
Posted by buu2 at 01:35Comments(2)TrackBack(0)バイオ││編集

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2007年09月04日

中村屋

96dbb68e.JPG名称:中村屋
種類:北海道
場所:馬車道
評価:6/ABB
2007.9.3
コメント:麺は西山の札幌ゴム麺。透明感のあるタイプで、腰、スープの絡みともに良好。

スープは豚骨ベース。勇気を出して味噌を注文したけれど、意外と悪くない。そもそも僕が味噌ラーメンで「うまい」と評価している店は日本全国でも純連系と初代、その他数軒しかないわけで、「悪くない」なら上出来。

チャーシューは部分的にちょっと臭みが気になるところがあったけれど、基本的には美味しいと思う。

このあたりでは5本の指くらいには入れても良いかもしれない。  

合コンコーディネーターというお仕事

僕の肩書きも増える一方なのだけれど、最近追加したものに「合コンコーディネーター」というものがある。要は、合コンしたーい、という男性グループと、合コンしたーい、という女性グループを引き合わせる仕事なのだけれど、この仕事が結構大変。

ちょっと場がしらけ気味かな、と思ったらラーメンの話とか、仕事で知り合った芸能人の話とか、最近見た映画の話とか、とりあえずネタを投下しなくちゃならない。自分が話の中心になってはお話にならないので、導火線に火をつけるだけで、様子を見て「消える動き」(あの、サッカーのフォワードに要求されるアレですよ)をしなくちゃならない。おまけにサッカーと違うのは、そのあと間違ってもゴール前に再登場してシュートを決める、なんてことはやっては駄目で、そのままフェイドアウトが基本。「元木さん、パス出して良いですか」という目配せがあってもそこは酔った振りで眠そうにスルー。

そろそろラストオーダーだというのに男性陣がメールアドレスも聞き出していないようなら、「君たち、ちゃんと聞いたの?あとで僕にお願いしないでよ!!」などと話を振らなくちゃならない。

みんなが飲みが足りないなー、と思えばダイエット中だというのにがばがばお酒を飲んで、美味しいものをどんどん注文して、それをどんどんテーブル上から抹消しなくちゃならない。

さて、じゃぁ、二次会へ、ということになれば、自分の終電の時間がやばくても「じゃぁ、僕も行きます」といわなくちゃならないし、「お会計です」となれば「ええええぇぇぇっぇ、、、コーディネーターって、ただじゃないの?」という言葉を飲み込んで1万円ぐらいを出費。

あとになって、「もうちょっと積極的に行こうぜ」などと男性陣の反省会に参加したり、二次会のセッティングの連絡役になったり、二次会の構想を練ったり。

この間なんか、「社長が交代するかしないか、みたいな話があって平日が忙しいんです」と言われ、日曜日に合コン。しかも、その日は朝5時に起きて、佐島まで行って釣りをした日だ。高速を一人で運転して一度家に帰ってシャワーを浴びて、釣果を手に合コン会場へ、という殺人的スケジュール。

ということで、時間的にも金銭的にも結構大変なわけだけど、これがなかなか面白いのですよ(笑)。あぁ、なるほど、合コンも営業活動だな、と。自分をどう売り込むのか、その戦略や戦術が色々あって、勉強になるわけです。切り札があるのにそれを隠しておいて、隠しっぱなしでゲームセットとか(笑)。  

フォームか、メアドか、それが問題だ

今、ちょっと仕事で片っ端から他社のウェブサイトの問い合わせ先を調べているのだけれど、この問い合わせ先、ちょっとみないうちにかなりの頻度で問い合わせフォームを利用するようになってきている。サンプル数は決して多くないのだけれど、約30%ぐらいがフォーム利用である。

ということで、ちとフォーム利用のよしあしについて書いてみました。まぁ、たいしたことじゃないけどね。

フォームのよしあし  
Posted by buu2 at 11:52Comments(2)TrackBack(0)社長││編集

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2007年09月03日

サウス・バウンド

サウスバウンド 上 (1) (角川文庫 お 56-1)

サウスバウンド 下 (3) (角川文庫 お 56-2)

相変わらず埼玉と東京と横浜を行ったり来たりしているので、電車に乗っている時間がそこそこある。DSばっかりやっていたのだけれど、最近ちょっと読書欲が出てきたのでとりあえず奥田英朗の「サウス・バウンド」を読んでみた。

まず読んで思ったのは、中島みゆきの新譜(といっても、今となってはもう半年ぐらい前なわけだけど)を聞いたとき、もっと具体的には「宙船」を聞いたときと同じような感想なのだけれど、「この本を読んでも、共感できる日本人というのは実はほんのわずかだよな」ということ。作者はラスト近くで主人公に次のように語らせている。
警察や企業に楯突く一人の男を、痛快に感じ、面白がりはするものの、我が身に置き換えたりはしない。テレビの前の大人たちは、一度も戦ったことがないし、この先も戦う気はない。戦う人間を、安全な場所から見物し、したり顔で論評する。そして最後には冷笑する。それが父以外の、大多数の大人だ。


この言葉はこの本を読む読者自身にも向けられている。でも、多くの読者はそのあたりの皮肉にはあんまり気がつかないんだろう。あぁ、面白い本を読んだな、でおしまい。

僕は中島みゆきの新譜が出たときはその歌についてブログで全曲感想を書こうと思っていたのだけれど、この間の『ララバイSINGER』ではそれを見送った。なぜかといえば、「宙船」がたとえ高校野球の行進曲になろうとも、
すべての港が灯りを消して黙り込んでも
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな


という歌詞を、自分で漕いで行く立場で歌うことができる人間、自分の我が身に置き換えることのできる人間がどの程度いるのか、甚だ疑問だと思ったからである。「メロディが好き」「歌詞が好き」と、この曲を評価する人の考えはいくつかあると思うのだけれど、「一人で自分で自分の道を進んで行ける人間」がその中にどの程度いるのかといえば、僕はほとんどいないと思っている。そういう中で、この曲を論評しても意味がないよな、と思ったわけだ。

冒頭に書いたように、同じようなことをこの本を読んだあとにも感じた。しかしまぁ、こち亀の両さんや、ゴルゴ13に自分を置き換える人はいないわけで、その程度のものかもね、とも思う。

以下、いくつか「!」と思ったフレーズ。

嫉妬深くて極端な同質社会である日本には、誰かに犠牲になっていただいても、嫉妬しきれない、手の届かない存在が必要だと思います。それが皇室です。


日本の学校って人それぞれっていう考え方が通用しないから、やりにくくって


おれは、あんたらみたいな運動屋にはもうシンパシーを抱いていない。左翼運動が先細りして、活路を見出したのが環境と人権だ。つまり運動のための運動だ。ポスト冷戦以降、アメリカが必死になって敵を探しているのと同じ構造だろう


もしも疑問に感じたり、これはおかしいと思うようなことがあったら、それを忘れないでいてください。そして、大人になったとき、自分の頭で判断し、正義の側につける人間になってください


人の物を盗まない、騙さない、嫉妬しない、威張らない、悪に加担しない、そういうの、すべて守ってきたつもり。唯一常識から外れたことがあるとしたら、それは、世間と合わせなかったってことだけでしょう


これらのせりふを、さまざまな登場人物にさらっと言わせているところが楽しい(上の引用は同一人物が語っているものが一組だけあるけれど)。

ところで、この本は第一部と第二部がほぼ完全に独立した別の話になっている。第一部では親父はただのぐうたらで、主人公の学校生活が中心で進んでいく。一方の第二部は親父は北の国からの五郎さんみたいな感じでかなりの働き者になる。話も大人の世界がかなりの割合を占める。どちらが楽しいかと言われると主人公がご飯ばかり食べている前者だが、台詞に赤線を引いたのは後編の方が多い。

個人的なこの本の評価は☆3つ。それにしても奥田氏の書く文章のリズムが好きだ。こういう相性の良さを感じる作家はあまり見つけられない(東野圭吾、宮部みゆき、夏目漱石、宮本輝、野田秀樹、村上春樹、殊能将之、真保裕一くらい?)なので、これからもがんばって欲しい。  
Posted by buu2 at 22:15Comments(0)TrackBack(0)読書││編集

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今日の会議

af034976.JPGナビオス。まぁ、色々大変ってことで(笑)。
  
Posted by buu2 at 14:08Comments(0)TrackBack(0)社長││編集

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2007年09月02日

この高さに頭ぶつけるって

1e93916b.JPGどんだけよ。

高さはおそらく2メートル以上。「頭上注意」の日本語が読める人でここに頭をぶつける人は日本人がいくら増えたといっても、新宿にいくら人が多いといっても、おそらくは一ヶ月に1人いるかいないか。

あ、弓道部の団体がここを通ることを心配しているのかな?
  
Posted by buu2 at 23:42Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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今シーズンは終了

がっかり
  
Posted by buu2 at 20:38Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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前半0分に

オウンゴールって(笑)
  
Posted by buu2 at 19:31Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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燃費

854009b7.JPGTIIDAの燃費情報です。

今回は37.09リッターで423.7キロ走りました。ということで、リッター11.42キロです。
  
Posted by buu2 at 15:42Comments(0)TrackBack(0)TIIDA││編集

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大漁とは言えず(汗)

df3fea82.JPGまあ、こんなものか。トラギス1、カサゴ1、ベラ3という釣果。たくさん釣れていれば全部放流していてもおかしくないのだけれど、これだけしか釣れなかったので全部お持ち帰り。
  
Posted by buu2 at 14:14Comments(0)TrackBack(0)釣り││編集

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ヨット

92f76ed3.JPG今日は朝早起きして佐島で釣り。海にはヨットがいっぱい。何かの競技でもやっているのかな?

今日は天気は良いのに、潮の流れが速くて、アジのさびきにはイマイチな状態。アジ、食べたかったのに残念。ということで、さびきは早々に辞めにして、カサゴ狙いに。  
Posted by buu2 at 10:12Comments(0)TrackBack(0)釣り││編集

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2007年09月01日

鐵釜

7f956f47.JPG名称:鐵釜
種類:久留米(自称、実際は博多に近い)
場所:横浜
評価:1/BCC
2007.9.1
コメント:ダイヤモンド地下街はちょっと奥に入ってしまうと全然目に付かないので、この店も「えー、こんなのがあったんだ」という感じ。まさに灯台下暗し。

自信満々に久留米を自称しているので、さぞかし久留米なんだろうと期待して券売機に並び、とりあえず無難なチャーシューメンを選択。

さて、麺硬めで注文したラーメンは約3分ほどで到着。一目見て「これは全然久留米じゃないじゃん」というのが第一印象。久留米と言うよりは長浜に近い見た目。でもまぁ、食べてみればもしかしたら、と思って食べてみたらこのスープが薄いの何のって、いわゆるトンコツライト(蔑称)。臭いもなければこってりさもない。長浜系のラーメンに近いのだけれど、長浜だってここまでライトじゃないでしょう、と突っ込みたくなる。これでテーブルには紅しょうがとかゴマとかにんにく(搾り器つきの生にんにく)とかがあるんだけれど、ゴマ以外はスープが死んでしまって、しょうがを食べているのか、にんにくを食べているのかと勘違いしてしまう。いくらなんでもこれで久留米は看板に偽りあり。

麺は細めのストレート。麺硬めで頼んであるので硬さは十分。そしてスープの絡みもまぁまぁ。でも、スープがとにかく薄いので、なんか塩水に浸かっている麺を食べているような感じ。おまけに麺の熟成が足りないのか、麺の臭みも気になる。

チャーシューはかなり質の悪い肉を使っていて、ものすごく臭い。九州ラーメンのスープが臭いのは気にならないというか、逆に歓迎なのだけれど、チャーシューが臭いのはちょっと許せない。

そもそも久留米ラーメンを期待して行って、食べさせられたのがそれとは似ても似つかないような一品だったので、それだけで大幅減点。また、普通の九州系のラーメンだと思って食べてもやはりそれほどクオリティが高いとは言えない。

二度と行かないと思う。  

障害者が障がい者らしい(笑)

「障害者」表記を「障がい者」へ

日本人は本当にこういう体裁だけを整えるのが大好きだよねぇ。いっそのこと、『しょう』も『がい』も全部なくしたらどうだろう。で?どうやって呼ぶのかって?「あの人」とか「その人」とか。

ということで、片親で、ちょっと前までびっこで、ぎっちょの僕でした(笑)。
  
Posted by buu2 at 00:29Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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