2010年03月31日

今年度最後の夕景

しまった、右肩下がりだ(涙)

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しかし、地平線で完璧に水平をとるのって凄く難しい。みんなどうしているんだろう????  

Yahoo!映画の「誰かが私にキスをした」のレビュアーが著しく不自然な件

この間、「誰かが私にキスをした」を観てきたので、そのレビューをあげてあるわけだけど、僕のブログを読んでいる人なら、僕がYahoo!映画にもレビューを並行投稿していることを知っているはず。内容は若干異なるのだけれど、それはYahoo!映画に文字数制限があるからだったり、誤植をあとから修正したりしているから。基本的に、ブログとYahoo!のレビューは一緒にしてある。例えば、誰かが私にキスをしたのレビューはこんな感じ。

ブログ版レビュー
Yahoo!版レビュー

ちなみにYahoo!のレビューは今はパドメ・アミダラちゃんが投稿している(笑)。

ま、それはそれとして、今日、誰かが私にキスをしたのYahoo!のレビューをざっと見ていたら、おかしなことに気がついた。みんなの評点が高すぎるのだ。僕はブログのバナーにも使っているように堀北真希が大好きだから(笑)、この映画の評価は2☆にしたけれど、普通に観たらもう全然ダメな映画で、堀北や松ケンのファンじゃなかったら、もう途中で退場しちゃってもおかしくないレベル。ところが、この駄目映画に☆を5つもつけている人たちがかなりいる。えーーーーー、この人たち、他には一体どんな映画を観て、どんな評価をしているんだろう、とちょっと興味を持ったので、少し調べてみてびっくり。ほとんどの5☆のレビュアーが、この映画しか評価していないのである。となると、「よーーーし、全部調べちゃうもんね」と思っちゃうのがITベンチャーの社員だったりするわけで、ちょっと調べてみたのが次のリスト(敬称略)。

レビュー数1(31人)
sdf4980
dramafuturing
gobacktoscotland
nao_yama_238
kazukazu_0930hair
ahiru19_gua_gua
tateiku56paku
mikanpartyst
vvvlombardi
miyuki_hosotani
sensitive_meron
pointedqutie
honeybluemoon39
pinkypyonpon
realheartcandy
papathankpepper
strawberryjamojisanlove
mizukinorinori
samuraiandgirl
rollpandachan
weepeehi
misojimikan
mionomono10
peggy_daisuki
liseandfun
hareta1986
yagateseisyun
rx8565176
harunameioninnin
uni_arudake
tom_knight_322

レビュー数2(7人)
numberpicnican
monsterandcookie
etwi_tollclif
sara_553311
chiluberry
jassie271090
sasazawa0822

レビュー数3(4人)
montagnedor55
tamkidsyes
gogosunnyfunny
krin_170503

レビュー数6(1人)
montblanc_dance


この他に5☆の人が二人いたけれど、その人達はなぜかリンクが無くて、他にどういうレビューがあるのかチェックできなかった。でね、これをみたらわかるけれど、この映画に5☆をつけたレビュアーは43人いるのに、5本以上レビューしているのはたったのひとり。そして、31人がこの映画しか評価していないのである。要は、Yahoo!映画の評価をアップさせるためにサクラで書き込んでいる可能性が非常に高いということ。まぁ、サクラかどうかは判断のしようがないんだけれど、僕はこれはもう限りなく真っ黒に近いグレーだと思う。ちなみに僕はYahoo!映画に239本のレビューを書いているんだけれど、50本ぐらいを書いているレビュアーは山ほどいるわけで、そういう人たちはこぞってこの映画を評価していないってことになる。

この映画、もともとフラガールの成功で有名になったシネカノンの制作。ところが、シネカノンが約50億円の負債を抱えて潰れちゃった。クランクインは2008年11月26日、クランクアップは2009年1月で、もうとっくの昔に撮影は終わっていたのだけれど、このままオクラ入りかと思っていたら、それを東映が引き取ったのだろう。ようやく公開された。確かに不幸な背景はあったと思う。のだけれど、これはちょっと酷いんじゃないだろうか。いや、不正と断定できるわけではないのだけれど、ね。関係者がお金を払ってレビューを書いてもらっていたり、あるいは会社の指示で社員がレビューを書いていたり、という気配が濃厚なんだけれど、そうだとすればこれも一種のステルスマーケティング。先日の「WOMマーケティングに関するガイドライン」に照らしてもアウツ。Twitterだけじゃなくてレビューサイトもステルス広告でぐちゃぐちゃになっているということだ。

こういう感じで情報操作が可能って事になると、Yahoo!映画の信頼性も疑ってかからざるを得ないわけで、うーーーーーん、という感じである。

やっぱり、ちゃんとしたのを作らないと駄目だな。  
Posted by buu2 at 16:38Comments(0)TrackBack(0)映画もろもろ││編集

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Twitterをやっている奴らの99%は馬鹿

馬鹿しいつぶやきを読んで楽しんでいる。

って、こういう投稿が東スポのネット版かなぁ?(Twitterを使ってなければなんのことかわからないだろうけれど(笑))。  

久しぶりの夕焼け

最近あんまり夕方に会社にいないということもあるんだけれど、冬から春になって、すっかり夕焼けがキレイじゃなくなってしまった。今日は比較的いいかなー、と思う日没時だったので、ちょっと撮ってみた。やっぱり、秋から冬にかけての夕景に比較すると、随分と味気ない。冬は、それこそ毎日のようにキレイな夕焼けだったんだけれどねぇ。

ま、また今年の秋から冬にかけて、楽しみましょう。それまで頑張って働いて、頑張って稼がないと。本当に、今年はネジを巻き直して頑張らないとだな。明日はちょっと遠くまで営業に行ってきます(^^

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和風ハンバーグ

この間、ハンバーグを作ったんだけれど(以前は料理を作る度に写真を撮って報告していたけれど、最近は新しいことにチャレンジした時だけ報告している。だから、この間作ったハンバーグについては未報告。上信越道のららん藤岡の肉屋さんで買ってきたひき肉を使ってハンバーグを作ったらしい。で、そのうちの一部を冷凍してあった)、それを使って和風ハンバーグを作ってみた。っていっても、ハンバーグを普通に焼いて、大根おろしをかけて、ポン酢をかけただけなんだけれど。

あー、結構美味しい。今度は豚肉を混ぜないで作ってみようかなぁ。ひき肉でも十分美味しいんだけれどね。

それにしても、こうやってハンバーグを自作してみると、世の中にあるほとんどの店のハンバーグがどうしてあんなにも美味しくないのかと不思議になってくる。マクドとかロッテリアって、もはやハンバーグとすら言えないレベルだよね。まぁ、100円ぐらいなんだから、文句を言う筋合いじゃないと思うけれど。あれは、なんなんだろう。ハンパーガーとでも言うべきか。何しろ、多分僕はもう一生マクドとロッテリアには行かないと思う。

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Posted by buu2 at 13:49Comments(4)TrackBack(0)料理││編集

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サフラン

ブログ友達から「世界一辛いカレーが池袋にあるらしいので食べてきてくれ」と言われ、そりゃぁ行かなくちゃ、と思い、出かけてきた。一号店と二号店があって、二号店に行ったら、すぐそばにまるきゅうがある。ちょっと見に行ってみたら、夜の営業をやっていて、昼間とは違うスープを出しているらしい。こ、これは、と思ったけれど、意を決してカレー屋に。

店に入ったら、客はゼロ。大丈夫か(笑)。で、メニューを貰ったら、どこにも世界一辛いカレーのことが書いてない。ありゃりゃ。仕方が無いので、普通にカレーのセットを注文。カレーにタンドーリチキンとサラダ、ナン、そして氷たくさんのラッシーがついて約1500円。ちょっと高いかなー。カレーは普通のインド風チキンカレーだったけれど、すげぇうまいって感じでもないですね。僕にはちょっと塩分がきついかなぁ。タンドーリチキンは今ひとつ。西口に沢山あるインド料理と比較してもそれほど目立ったところがない。ということで、評価は☆1つ半。

今度はランチで来てみます。世界一辛いカレーはやっぱり一度食べておかないと。

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ウシカイで飲み会

今回はルバードで飲み会の予定だったんだけれど、リバネスがウシカイで飲み会をやっているということなので予定変更して、ウシカイで飲み会。軽く2時間ぐらい飲んで、あとはルバードで、っていうつもりだったんだけれど、何故か12時直前に鍋を注文していた。ジョッキで焼酎を飲んでいたおかげで、途中から記憶が飛んでいる(この写真とかもなんだかわかんない。なぜ時計が写っているのかもわかんない)のですが、まぁ、フェイタルなことはないと思う。どうせこうなるとわかっていたので、重要なコミックサイエンス撲滅委員会の件については一番最初にディスカッションして大まかな方向性を決めておいたし。

どんな話をしたかはそのうちオープンにしていくけれど、今、うちの会社で進めているプロジェクトと密接に関係しているので、まだ内緒。

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ぶり大根

前回作った時もまぁまぁだったんだけれど、スーパーでブリのアラを安売りしていたので、また作ってみた。おいしい。

問題は、大根の葉っぱよりの方をどうするかだなぁ。大根おろしにして、和風ハンバーグにしてみようかな。

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Posted by buu2 at 13:17Comments(0)TrackBack(0)料理││編集

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2010年03月30日

日本経済をボロボロにする人々

大分前にTwitterでは紹介したんだけれど、ブログでは紹介していなかったらしい。下記サイトはいつも面白いです。

日本経済をボロボロにする人々

面白いっていうか、思想的に共感するところが非常に多いので、僕が書いていることに共感する人は、共感する可能性が高いと思います。

ということで、サイトのご紹介でした(笑)。  
Posted by buu2 at 12:56Comments(0)TrackBack(0)リンク││編集

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2010年03月29日

今日は飲み会なので

今日はコミックサイエンス撲滅委員会の飲み会と、Twitterのオフ会と、東工大に関するあるプロジェクトの意見交換会と、合コンと、今うちで開発しているいくつかのプロジェクトの進捗報告会を兼ねた飲み会がある。

ということで、それに向けていくつかネタになりそうなエントリーを上げておいた。いつもよりたくさん記事を書いたので、ちょっと疲れた。

昼ごはんがまだなので、さっき出来上がったぶり大根でご飯を食べるべきか、ブログつながりの友達からタレコミがあったカレー屋さんに行くべきか、悩んでいるところ。

しかし、もうあんまり時間がないんだよな(笑)。  
Posted by buu2 at 16:13Comments(0)TrackBack(0) ││編集

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税金がもらえなくなったらやる気がなくなっちゃう?

「言えてる」という部分と「それはちょっと」という部分が混在している記事。

失ったのは「カネ」ではなく、「熱意」だった

以下、引用してコメント。

科学技術は世界の課題解決を実現して人類の幸福に寄与するためのものであり、目先の成果ばかりに目を向ければ道を誤る。


まず、ここのところが正直微妙。このブログでは何度か指摘しているけれど、技術はともかくとして、科学というのは人類の幸福に寄与するため「だけ」のものではなく、どちらかと言えば人類の、その中の一部の人の知的好奇心を満たすものという性質が強い。例えば月に行ったとしても、それによって具体的に幸福になる人はそれほど多いとは思えない。例えば読売ジャイアンツが優勝することと、月に行くことの、どちらがケニアの難民の幸福に寄与するかといえば、どちらも同じくらいに寄与しないと思うし、どちらも同じくらいに寄与しそうだ。例えば月に行く技術が何らかの手法でケニアの環境改善、ひいては、それに付随してケニアの経済発展や貧困解消に役に立つかも知れず、その一方で読売が優勝したことによって日本の経済が改善し、そしてその影響でケニアに対する経済援助が増大するかも知れない。どちらも同じように「風が吹けば」の話である。つまりは、科学の発展のベースにあるのは、もっとずっと個人的な喜びだということ。いうなれば、研究者個々の個人的な趣味の話のはず。僕が多くの研究者たちと話していても頻繁に生じる齟齬なのだけれど、「あなた達は、自分たちが楽しくて研究しているんでしょう?」という立場と、「私たちは人類の幸福のために研究しています」という立場の違いだ。ただ、僕自身、今までの人生の半分以上を研究の現場においていた経験を含めて言うけれど、研究者達はほぼ100%、人類の幸福のためではなく、自分の個人的な欲求のために研究していると思う(もちろん、自分の趣味、知的好奇心の延長上に人類の幸福があるなら、それはそれでハッピーという立場でもある)。

人のためにやってんじゃない、自分のためにやってるんだ、という自覚がスタートラインだと思う。だから、「人類の幸福に居するためのもの」としている本稿は、すでに道を誤っていると思う。

つづいて、北九州市立大学の成功事例について言及しているのだけれど、

モリタは、この発泡消火剤混合装置を搭載した新型消防車を発売、全国の自治体消防からの注文が殺到している。


素晴らしいことですね。どんどん儲けていただきたい。

私は数年にわたり北九州市の産官学プロジェクトを取材してきた。2009年12月半ばに久しぶりに北九州市で上江洲教授に会っているが、「事業仕分け」から1カ月、いつものエネルギッシュさがなく気力が失せた別人のような姿で多くを語ろうとしなかったことが忘れられない。


一見悲劇の主人公みたいな感じだけれど、そうと言い切れるのかどうかは個人的に微妙。別の視点から言えば、国からのお金が打ち切られたら廃人になってしまうような人にしてしまったということもできる。

この国にはタックスイーターが山ほどいる。今求められているのは、そういうスタンスからの脱却だ。上に書かれているように、もし全国から注文が殺到しているのであれば、そこで稼いだお金でプロジェクトを進めればいいだけの話である。なぜそうならないのか、不思議でならない。消防自動車などは一定の需要があるものだし、それは世界レベルでの話である。もし画期的なイノベーションであるなら、そこには相応の経済的利益が発生するはずで、そのお金を使うことによって次のイノベーションも実現できるはずだ。また、もし現ナマがないとしても、それに投資してくれるベンチャーキャピタルは必ず存在するはずだ。もしそれができないとすれば、これからやろうとしている話が全く実現性がないか、あるいは事業としての成功が見込めない話だ、ということになる。役人が目利きをする(従来型)か、仕訳人が目利きをする(事業仕分け)か、それとも民間が目利きをする(VCなどによる目利き)か、ということの違いであって、誰が評価するにしても、きちんとしたプロジェクトなら、恐らく資金は調達できるはずである。貧乏な研究室ならともかく、すでに成功事例を保有しているなら、なんとでもなるのではないか。もしなんともならないというのなら、先の成功事例も、実は成功していないということになる(研究としては成功していても、事業としては成功していない可能性が高い)。

第3ワーキンググループの仕分け対象に含まれていた。その一部を紹介する。
(長いので引用部分の引用は控えます)

つまりは、検討は全くされていないということだろうか。もしそうだとしたら、仕分けされる側はなぜこの北九州の事例を紹介しなかったのかという疑問が残る。ただ、その疑問に対して明確な事例紹介があったとしても、なお、「そんなにうまく行っているなら、民間のやり方でやれば良いんじゃないの?」ということになる。

ここで主張すべきなのは、「北九州ではうまく行った。これは今後民間主導でやって行きましょう。その上で、こういう事例をどんどん作っていくことが必要なんじゃないですか?」ということだと思う。いつまで経っても税金におんぶにだっこでは困ってしまう。つまりは、北九州の事例は、シーズ段階をインキュベートした事例としては好適だけれど、それに対して引き続き税金を、というのはちょっと違うよな、ということ。

研究現場の崩壊には至らぬまでも真摯な研究者の解雇など、民主党政権によって日本の科学技術の未来への期待が奪われたという失望感の広がりは、計りしれず大きい。


これは前にも書いたけれど、自民党政権下でやりたい放題やってきたつけがまわってきただけのこと。それにストップがかかったのは良かったと思う。

なかでも「公的機関での研究職を志望する学生(有効回答数946人)」の回答を見て慄然(りつぜん)とした。


慄然としちゃうのか(笑)。僕は駄目な大学院生、博士達を山ほど見てきているので、全然慄然としない。逆に、36.7%もの、恐らくは将来研究者になったとしても役に立たない人たちが研究者になることを諦めてくれて良かったと思う。

「事業仕分け」の廃止や縮減で捻出して得た防衛費を上回る「子ども手当」というカネをばらまいても、その子どもたちに待っている未来は日本を捨てる道しかないということになる。


これはどうなのかな(笑)。子どもたちに待っているんじゃないよね。僕たちに待っているんだよ。僕たちが優秀な奴らに見捨てられちゃう未来が。って、それは本論じゃないか。大事なのは、科学にお金をばらまいて本当に日本が良くなるのか、そのあたりを明確化することだと思う。そして、それが可能だった場合、次にやるべきは、科学者達が「税金で研究させてもらっている」ということをきちんと意識すること。少なくとも、僕が大学院で研究していたときは、そういう意識はかけらもなかった。でも、それじゃぁ、駄目だと思う。

私は、博士課程の研究者たちの乏しい研究費や生活の困窮を多く見てきた。


北九州の事例にしてもそうなんだけれど、一つの事例を切り出してきてそれを一般論化するのは無理がある。確かに北九州は成功かも知れない。でも、他はどうなの?ということ。あなたが見てきた研究者たちは確かに困窮していたかも知れない。でも、それは一般論なの?ということ。暖房のない隙間だらけの小屋に寝泊まりして、残飯をご馳走だって食べる研究者がどのくらいいるのか。まぁ、存在は否定しないんだけれど。

行政刷新会議が当初から日本が生きていく道は科学技術立国としての力をより高めていくことへの認識欠如、科学技術への知的な興味や理解、期待もなかったからではないか。


僕自身、科学技術の発展が経済の発展に直結すると考えて中央官庁で働いてきた人間だけれど、これがやっぱり疑問なんだよな。僕が役人の時に言ってきたことはもうひとつ、「日本には技術シーズはある。それを顕在化させるプラットフォームがない」ということ。でも、民間に出て色々な事例を見てきた今は、「本当に技術シーズなんてこの国にあるのかな?」という疑問を持っている。今、僕が感じているのは、

1.日本にはあまり良い人材がいない
2.日本にはあまり良い技術シーズがない
3.科学の発展は経済の発展に寄与しない可能性が高い

ということ。でも、アカデミアに近ければ近いほど、この考え方に同意してもらえない。「じゃぁ、何か反論してくださいよ」って言うと、反論はなくて、そこで話は終わっちゃうのだけれど。

さて、記事に戻るけれど、

政府が行う国の根幹を変えようという重大な議論だ。その議事録を公開しないのは、議論の中身が薄っぺらだったことを隠蔽するためと受け止められても仕方ない。早急な議事録の公開を求める。


これは全くそのとおり。

本文中に記した論議内容はその記録の引用させていただいたが、仕分け人や議事進行者、説明者の氏名や所属は確認できていない。


議事録では発言者の所属などもきちんと明記すべきですね。責任の所在は明確にしないと。

しかしまぁ、この文章を読んでの個人的な感想は「その程度でなくなっちゃうような熱意なら、辞めたら良いと思うよ」ということかなぁ。あ、冒頭に「言えてる」って思うところもあるって書いたけれど、こうやってきちんとコメントすると、ほとんどないな。議事録出せっていうところぐらいか(笑)。

いや、これも前から言っているけれど、僕は別に科学にお金を投入するなとは言ってない。一部の優秀な人には税金を投入して、ガンガン研究してもらえば良い。ただ、こういう、物凄く偏りのある書き方はどうなのかな、と、凄く違和感を持つ。僕の周りには楽しくやっている博士も、楽しく研究しているアカデミアの人も、大学中退しても実力を発揮して頑張っている社会人も、それこそ色々いる。世の中いろいろなんだから、それをちゃんと客観的に見ようよ、ということ。この記事だって一種の情報操作でしょ。情報強者が自分に都合の良いところだけかいつまんで記事にしているんだから。それはどうなのかな、と。  

Twitterのつぶやきを利用したステルスマーケティングに関する個人的メモ書き

前回のエントリーで触れたTwitterのつぶやき割引に関する個人的メモ。

○概要
典型事例はフォロワー割引。「お店に関してその場でつぶやいたらフォロワーの数に比例して割り引く」というもの。

○広告主のメリット
Twitterのつぶやきはプッシュ情報で、ブログに比較して到達度が高い。
「割引」という言葉によって「広告費」であることを隠すことができる。
つぶやく人間にとっては「つぶやき」であり、受け取る人間にとっては「ステルス広告」であることから、結果的に「広告」と認識される確率が低い。
費用が安価である。
フォロワーの重複に起因して広告が重複配信されても、定着率向上に寄与するので無駄にならない。

○キャラメルボックスの場合のメリット
もともと空席であり、実質的な広告費用はタダである。
チケットを販売したあとにキャッシュバックするので、満席の場合には追加の費用が発生しない(総額をコントロールできる)。
1広告あたり10円と固定されている。

○デメリット
認識率が不明である。
上記に付随して、効果が不明である。
Twitterは批判も容易である。いつ非難されても不思議ではない。
 →センシティブな層は「安価で、しかもユーザーを利用しての広告」と気づいている。
Twitter自体のブランド力の低下(知ったことではないが(笑))。
仮に広告が発端となって炎上した場合、それを完全に把握することが難しい(Twittterのサーチエンジンの性能が低い)。
 ただし、炎上のデメリットはブログほど大きくない(ネタの消費スピードが早い)
結局Twitter限定の盛り上がり(と、盛り下がり)になりがち(外部へ誘導しようとしても、外部リンクをクリックするのは約10%)。
広告先が全く絞れない(つくばのお店の広告をニューヨークに流しても意味がない)。

○検討事項
ガイドラインとの整合性をどう取るか(広告であることを明記?)。
問題発生時にリアルタイムに反応する必要がある。

○本来の使い方
広告として利用すべきではなく、お客様とのコミュニケーションとして利用すべきツールである。
キャラメルボックスで言えば、「突然空席ができちゃいました。今から5分以内に連絡をいただければ、前から3列目がキープできます」みたいな使い方はあり。  

TwitterのSN比

本稿は現在執筆中の割引制度に関する本に掲載する予定の文章なのだけれど、まぁ、ここに書いても別にいいでしょ、と思うので、載せちゃう。

さて、唐突だけれど、昼時に神田の町を歩いていることを想像してみて欲しい。通りにはカレー屋さん、ラーメン屋さん、定食屋さん、焼鳥屋さん、パン屋さん、コンビニ、牛丼屋さん、ハンバーガー屋さんなどのファストフード。色々なお店がある。なんとなく歩いていて、ピンときたお店に入って昼ごはんを食べることにする。普通の行動だ。

この何気ない日常に、「売り手」と「買い手」の情報交換が起きている。何の情報もなければその店に入るはずはないのだ。少なくとも、そこにお店が存在することをお店はアピールしていて、僕はそれを受け取って、その店に入る。その行動を仲立ちするのは「情報」だ。そして、その情報は、店側は不特定多数に発信していて、僕はその情報を個として受け取っている。これが商売の基本である。

さて、この「情報」は、一般には広告として理解される。僕はお腹がすいていて、何かを食べたいと思っている。その人間に対して、お店は「うちはあなたにこういう商品を提供出来ますよ」とプロモーションしていて、僕がその提案に合意したことによって、僕はその店で食事をすることに決めたのだ。このときの店からの情報は僕にとって間違いなく有益な情報である。つまり、広告とは、それを必要としている人間にとっては間違いなく役に立つのだ(必要としているのだから当たり前)。

ところが、ネットサービスが成熟してくると、この「広告」が幅をきかせすぎて、そして、そのメディアは衰退していく。世の中にあるほとんどのメディアはこのパターンで衰退しているし、ネットサービスは広告の参入が容易なので、メディアの寿命が既存メディアに比較して格段に短い。ブログというメディアは今や青息吐息だ。それは、アフィリエイト満載のブログがどんどん登場してきたことによる。先日、口コミマーケティングに対するガイドラインなどが発表されたが、これなどはそうした状況に歯止めをかけようという動きだ。しかし、こうした動きは、その衰退のスピードを減速させることはあっても、停止させたり、逆方向に進ませる原動力になったりはしない。なぜなら、広告したい人、ものを売りたい人は、「よりたくさん売りたい」と強く思っているし、「少しでもたくさん儲けたい」と思っているからだ。そのために、売り手は知恵を絞る。こういうひとりひとりの地道な努力というのは全くバカにできない。恐ろしいほどのパワーを秘めている。そして、それをコントロールするのは非常に難しい。そのエネルギーを利用すること、その流れに乗ることは比較的簡単だが、それを思った方向に導くのはとても大きなエネルギーを必要とする。また、そうした「流れの中にないもの」(流れの方向を変えようとする因子)は、得てして志半ばで全体のシステムから排除されてしまうことになる。

広告は、上にも書いたように、それを欲っしている人、必要としている人にダイレクトに届くなら、何の問題もない。問題は、それが必要としていない人のところに届いてしまうことだ。その頻度が多ければ多いほど、個々が貯めるストレスは増大し、それがメディアの負荷となっていく。その負荷を少しでも減らすにはどうしたらいいのかを考えたのがGoogle様で、そこに目を付けたところはさすがという他はない。今や、ほとんど全てのものがGoogle様の手の内に落ちつつあるのだが、今回はそのあたりに触れるのが目的ではないのでサクっとスルー。

広告に限らず、情報の発信者と、情報の受け手の間には、どんな情報であっても上のような「必要かどうか」という視点が存在する。必要な情報がどの程度含まれているかによって、そのメディアの価値は上下する。例えば新聞ひとつ取っても、全ての記事に目を通して消化する人も入れば、テレビ欄しか見ない人もいる。見る側のニーズはそれぞれで、情報発信側はそのニーズに少しでも適合したものを提供しようとするから、大抵の場合、そういった情報提供メディアはほとんどの人間に対してオーバースペックになる。これまた卑近な例で言えば、僕は毎週週刊少年マガジンを買って読んでいるが、読むのはボクシング、サッカー、バドミントン、野球の漫画ぐらいで、他の漫画は読んでない。全く目を通していないのだ。なぜならつまらないから。ただ、他の漫画が面白いと思う人もいるだろうし、面白くなくても、勿体無いから全部読む人もかなりいるはずだ。それで、僕はまだ少年マガジンを買っているけれど、いつ買うのを辞めても不思議ではない。「これなら立ち読みでも十分」と感じてしまったとき、僕はこの雑誌を買うのを辞める。こうした行動パターンによって、僕はジャンプも、ヤンマガも、モーニングも読むのを辞めてしまった。新聞や雑誌などはわかりやすい例なのだけれど、ブログやTwitterなどのネットシステムにおいても同じことが起きている。例えば僕のブログは何度も言っているように、お手本にならない例。掲載されている記事がばらんばらんでまとまりがない。だから、ほとんどの人にとって、僕のブログはクズ情報ばかりで、その中に時々役に立つことが書いてあるといった状態になっているはずだ。そして、このあたりにTwitterというシステムの行く末を占う部分が出てくる。

Twitterというのは、ゆるい関係、流れて行ってしまっても問題のない情報が満載というところに価値がある。あぁ、読んでないや、それ、という事態が起きても何も問題がない。ところが、そうしたシステムでは困る人たちがいる。言うまでもなく、ここでビジネスを展開したい人たちだ。その人たちはなるべくきちんと情報を相手に到達させたいと考えている。だから、あの手、この手で情報が相手に伝わるように、できれば不特定多数の相手になるべく定着率が高い形で伝わるようにしたいと考えている。ところが受け手の方は別にそれを期待していない。むしろ、必要ではない情報は存在して欲しくないと考えている。そのあたりの非対称性が、Twitterの危ういところである。

ちなみに、こうした「受け取って欲しい人」と「受け取りたくない人」の関係は、ビジネスだけではなく、個人でも同じように存在する。多くの人がなぜTwitterでつぶやくのか。それはもちろん、誰かに読んで欲しいからだ。逆に言えば、読んで欲しくないなら、そこでつぶやく必要は全くない。もちろんそういう人もいるにはいるだろうが、恐らくはマイノリティ。どこの誰ともわからないけれど、とりあえずは誰かに読んで欲しいと思っているのだ。「私はここにいますよ」と。でも、受け取る側からすれば、そこで発信される情報を全て受け取るわけにはいかない。面白そうなもの、ためになるもの、フィーリングがあうもの、動機は色々だろうけれど、ほとんどのものはスルーされ、ちょっとしたきっかけがある情報だけが目に留まる。こうした、情報の垂れ流しと、偶然によってTwitterの空間というのは形成されてきた。ところが、その状況が徐々に変わりつつある。

例えば、公式RTというシステム。これは、誰かが「これは面白い」と思ったとき、自分のフォロワー達にそれを伝えるシステムだ。ただこれだけなら特に大きな流れはできないのだけれど、そこに商売が絡むとそうではなくなる。実際、今、公式RTを見ていると、コンサルティング色の濃い書き込みが山ほど見受けられたりする。また、Twitter割引などといった広告手法も編み出された。「フォロワーの数だけ割り引きますから、買い物するときに「○○で買い物してます」とつぶやいてください」とお願いするわけである。非常に簡単に広告媒体を手にいれることができる。ひとりのフォロワーにつき10円を支払うとしても、ひとりについて10円の費用で情報を発信できるわけだから、Googleの広告と同じような効果を発揮する。しかも、この行為に関してTwitterの運用者は何も関与していないのだ。つまりは、ある意味で非常に使い易い広告媒体ということになる(もちろん、その効果がどの程度なのかはさっぱりわからない。しかし、全国ロードショウの映画などではかなり効果が出そうだ。一方で、ちょっと地方でやっている個人経営の小売店などでは全く役に立たないだろう。つまりは、その広告が発信される行き先のフォロワーがどこに分布しているのかが非常に大きなポイントであって、現実問題として東京、大阪に集中していることは想像に難くないので、地方でこういう割引をしてもそれほど大きな効果をあげるとは思えない。

Twitterはこれまで、こうした商行為がそれほどアクティブに展開されていなかった。だから、そこには「読んで欲しいちょっとしたつぶやきを書く」という行為と、「たまたまそれを読んで、面白いと思った人が反応する」といった行為だけが存在した。実際にはこれも、「面白い情報には偏りがある」という冷酷な現実があって、つぶやいてもつぶやいても全然読んで貰えない人というのも存在しているはずなのだ。というか、実はそういう人の方が多いのかも知れない。そりゃぁ、誰だって、面白くない情報よりは面白い情報を読みたいのだから。こういう齟齬がもともと存在していたのだけれど、今後は恐らくそこに商行為の齟齬が発生してくる。つまりは、Twitter割引に触発されて何気なく「今、○○で買い物をしてます」といったつぶやきをする人がどんどん増えてくるわけだ。さらには、「公式RTをしてくれた人にはさらに割引」とか、「公式RTしてもらえるつぶやきをしてくれたらさらに割引」といった行動が誘発されるのは容易に想像ができる。そうした空間に、Twitterはなりつつある。今まであまり広告が存在しなかったTwitterの中にこうした広告が山ほど存在することになるのかも知れない。

例えば、今、キャラメルボックスという劇団が「Twitterフォロワー割引」を実施している。

Twitter、やってますか?

これは「割引」という看板になっているが、実際はTwitterを利用した広告行為である。つぶやいたお客さんは割引という「対価」を貰うことによって、Twitter上にキャラメルボックスの「広告」を流していることになる(広告主がキャラメルボックス)。これなどは先日、WOM マーケティング協議会が発表したガイドラインに照らすならば、ほぼ間違いなく

口コミは自発的なものである。金銭で生み出されない。誰からも強要されず、発信者の自由意思が尊重される。


という部分に抵触している。なぜなら、このつぶやきは自発的なものではないからだ。さらにいえば、恐らくつぶやいている本人はキャラメルボックスの口コミマーケティングの手先として利用されていることに気がついてすらいないだろう。彼らは単に「得した!」としか思っていなくて、自分が広告をしているという自覚はないのだ。これは「割引」という言葉を利用することによって巧妙に隠されているのだから仕方がない。ストレートに言えば、つぶやいた人が受けるメリットは「割引」ではなく、「広告宣伝料」である。「Twitterでうちの劇団の名前をつぶやいて宣伝してくれたら、フォロワー一人当たり10円をお支払いします」ということなのだが、そこを「割引」という言葉でわかりにくくしている。僕は割引制度の専門家であり、同時にIT分野の会社の社長もやっているから、このあたりは慎重に見てしまうのだけれど、普通の人はほとんど気がつかないに違いない。お得な割引があるよ、でオシマイのハズである。

しかし、みんなが気がつこうが、気がつかまいが、ここに存在しているのは厳然たるマーケティング(というか、どちらかと言えばセールスプロモーションかも知れない)行為である。以前、僕はキャラメルボックスが実施しているブログライター取材というのに何度か参加したことがある。タダで芝居を観て、その感想を好きなように記事にする、というものだ。記事の内容にはチェックや圧力がかからず、好きなことを書いて構わない、というフェアなシステムだった。ところが、今回のTwitter割引はそれとは違う。書く文面が厳密に規定されているのである。それによって劇団名と劇団に関するハッシュタグの存在をPRしているのだ。

もちろん、純粋な割引であるということを主張することも可能ではある。ただし、その場合は

(3)その場で「キャラメルボックスなう #caramelbox」とアカウントからつぶやいてください。


という広告行為を要求してはならない。逆に言えば、これをやっているから割引が成立しているわけで、この行動がないならキャラメルボックスにとって何の価値もないことになる(あくまでも「いや、効果を調べたいだけなんです」ということなら、キャラメルボックスという文字も、ハッシュタグの使用も不要で、もっと意味不明かつ独自性のある文字列(例えば「和風ローストカレーバニラ風味」とか(笑))を書いてもらうようにオーダーすれば良い)。

キャラメルボックスの加藤さんが上記のガイドラインを知っているかどうかは知らないし、知っていてあえて無視しているのかも知れず、またあえて無視していてもだからどうだということは特にないのだけれど、個人的にはこういう活動というのはTwitterの存在を脅かすものになっていくだろうな、と思う。みんながこれを始めた状況を想像してみれば良いだけのことだ。

Twitterというシステムはブログに比較して格段に情報を発信しやすい。だから、広告を発信することも簡単だ。普段、「ネットの広告ってうざい」とか思っている人が、いつの間にか自分自身で広告してしまう可能性がある。この事例はその典型である。そして、今後はこういう事例がもっともっと増えていくだろう。

このキャラメルボックスの事例もわかりやすい例なんだけれど、実際にはもっとわかりにくい、微妙な例も存在する。最初の方に、「広告とは、適切な相手に届くなら必要不可欠」ということを書いたけれど、高度なマーケティングになると、「適切だと相手に思い込ませる」というものになってくる。もう、こうなってくると本当に微妙で、僕とかも営業をやっている人間であるにも関わらず、「自覚できないでいる人に必要性を気付かせる」ことと、「本当は必要ではないのに、必要だと勘違いさせる」ことのボーダーラインがどこにあるのか、自分でもわからない。営業をしている本人もわからないし、営業されているお客様もわからない、というケースがあったりする。例えばホリエモンのメルマガ。彼のメルマガを僕は読んでないので正確なことは何とも言えないのだけれど、多分、彼のメルマガを読んでも、ほとんどの人にとっては何の役にも立たないはずだ。なぜなら、彼は能力の高い人で、彼だからできたこと、彼じゃないとできないことが山ほどあるはず。そして、それをベースにしてアドバイスしても、それを聞いた側は「できる気になる」だけで、やっぱりそれは実現しないのだ。そして、「あぁ、やっぱりオレはホリエモンじゃないんだな」と気付くことになる。でも、別にこれは悪いことではない。ただ、「きっと役に立たないだろうな」と思うだけのこと。役に立たなくても別に誰も困るわけではない。で、その役に立たないものを、いかにも役に立つように見せて売っている。このあたりの、「役に立つと思わせる」ところが彼の才覚でもある。で、Twitterを利用して、フォロワー達に「ホリエモンの書く情報は自分の役に立つに違いない」と思わせる活動は、どこからがマーケティングなのかさっぱりわからないし、判断は不可能だろう。

ちょっと思うのは、ホリエモンは昔は無能な人を切り捨てて好きなようにやってきた人(つまりは、流れの中にいなかった人)だと思うのだけれど、それじゃぁ日本社会では限界があると気がついたんだろう。無能な人を敵にするんじゃなくて、無能な人の味方のふりをして、そこから少しずつ上納金を集めた方がずっと儲かるし、敵を作らないって気がついたんだと思う。そして、流れを変えるんじゃなくて、流れに乗ることにした。そして、そのためのツールとしてTwitterとか、メルマガとか、ブログとかを利用している。これは非常に示唆的な現象であって、多くの人が参考にできる事例だと思う。そして、ホリエモンはそうやって宗旨替えしつつ、その布教活動のツールとしてTwitterを上手に利用している。このあたりはさすがだと思う。

さて、そろそろまとめ。メディアの質というのは、そこに存在する情報のSN比(情報とノイズの割合)によって規定される。情報なのか、ノイズなのかは受け手次第。つまり、SN比は個人個人によって変わってくる。ただ、メディアの自由度が高ければ高いほど、そのメディアは商行為が入り込んできて、一般論としてはSN比は悪くなる。そして、それこそがメディアの寿命を規定してしまうのだ。

僕は、TwitterがかなりSN比が落ちてきたのを感じて、つまらなくなってしまって自主的な書き込みを無期限で停止した(ブログやYahoo!への投稿のお知らせは自動投稿されるし、友達との連絡には引き続き利用している。また、会社の社長としてのオフィシャルな情報発信は別アカウントで実施している。辞めたのは個人としての利用)。また面白いものに戻るならいつでも活動を再開するのだけれど、この手の流れはなかなか元には戻りにくいものだと思う。「商用利用が可能か」と議論や検討を始めたところが、そのメディアの終りの始まりなのだ。  

2010年03月28日

たまにはビーフシチュー

カレーと並んで料理とも言えないシチューだけれど、今日はいつもと違うぜ。何が違うって、今日はビーフ(笑)。別に牛肉が嫌いってわけじゃないんだけれど、肉は豚のほうが好きだし、さらにいえば鶏の方が好き。みんななんでそんなに牛肉が好きなの?とちょっと疑問なんだけれど、今日はサミットで牛肉を安売りしていたので、買ってみた。折角買ったので、何か作らないと、ということで、簡単なところでビーフシチューを作ることに。


玉葱と人参を切って、

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牛肉も一口サイズに。

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最後に加えるジャガイモは煮崩れしにくいと言われるメークイン。

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まず、人参と玉葱と牛肉を鍋で良く炒めて、水を追加。

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20分ほど煮込んで、あくをとって、ジャガイモを投入。

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またあくがでたので、それをすくって、さらに10分ほど煮込む。

今日はトリュフ仕立てのビーフシチューのルウを使用。

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火をとめてからルウを溶かして、さらに10分ほど煮込む。

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いつもここで目を離してしまってちょっと苦いシチューができるので(笑)今日はちゃんとかき混ぜながら約10分でできあがり。

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そして、ご飯。

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今日の食卓はビーフシチュー、ごはん、ふろふき大根、ネギの味噌汁、ビーフシチュー。なんだかちょっと変な取り合わせだけれど仕方なし。いや、ビーフシチューは無難に美味しかった。今度はルウを使わないで作ってみるかなぁ。

評価は☆2つ半。満足。  
Posted by buu2 at 18:13Comments(0)TrackBack(0)料理││編集

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映画の日の活用法

別にどうって事ない話だけれど、映画の日の活用方法について。

毎週水曜日に安い日がある女性はともかく、男はレイトショウか一ヶ月に一度の映画の日って結構貴重。でも、貪欲な女性はレディースデイも安いのに、映画の日も観に来る。おかげで、映画の日って、都内の大きな映画館は結構混雑する。混雑している映画館の何が嫌って、良い席で観ることができないってこと。やっぱ、映画は中央やや後ろ寄りで観るのが一番。でも、映画の日にフラッと映画館に行って、すぐに始まる映画のチケットを買っても、良い座席で観るなんて絶望的。ということで、ここで出てくるのがネット予約。最近の映画館はネット予約ができるところが少なくない。さっさと良い座席をキープしちゃって、あとはのんびり行けば良い。

「安く観たいなら、チケットショップでチケットを買っていけば?」というのも正論。ところが、前売りチケットって、ネットの座席予約が使えないんです。なので、やっぱり重要なのは映画の日の割引。

あと、レイトショウとかの時間帯割引も結構使える。例えば新宿のバルトとかだと、平日の1330〜1700だったかな?この位の時間に始まる映画は「シネマチネ割引」(だったと思う)っていうので1200円で観ることができる。普通のサラリーマンだとちょっと役に立ちにくい割引だけれど、営業で外を回っている人とかで、ちょっと時間に空きができた、みたいな時には結構使えるはず。それで、これももちろんネット予約が可能。バルトは座席が結構余裕のある配置なので、混雑していても快適に観ることができる。

最近、新宿界隈はバルト、ピカデリーと、駅(新宿三丁目)からすぐで、見やすくて、音響が結構しっかりしていて、ネット予約で細かく座席指定できる映画館ができた。ということで、もうすぐ一日だから、それを踏まえて仕事のスケジュールを立てたい。パルナサスがまだやってるし、しあわせの隠れ場所もまだ観てないんだよな・・・・。  
Posted by buu2 at 13:57Comments(0)TrackBack(0)映画もろもろ││編集

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ふろふき大根

大根の定番料理、ふろふき大根を作ってみた。

まず、大根の真ん中ややしっぽ寄りを4センチ幅くらいに切って、皮を剥いて、角を面取する。下になる側に十字に隠し包丁を入れて大根の準備完了。鍋に米のとぎ汁を入れて、大根を投入。強火で加熱して、沸騰したら火を細くして、30分ほど煮る。

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爪楊枝をさしてみて、すっと通るようになったら一度火からおろす。見た目はあまり変わらないけれど。

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とぎ汁を捨てて、さっと水で洗い、鍋に昆布を一枚敷いて、その上に大根を載せて水を入れる。塩を二つかみ、醤油を小さじ一杯入れて、さらに20分ほど加熱。

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味噌は今回は西京味噌。大さじで3杯ぐらいの味噌にみりんを大さじ一杯、水を大さじ2杯、砂糖を大さじ1杯いれて、フライパンで加熱しながらかき混ぜて、粘度が増してきたところで加熱終了。大根にこれをかけてふろふき大根の完成。

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初めてやった割には上手にできたけれど、大根を茹でている間に水が足りなくなってくる。何度か途中で水をさしたけれど、これなら落し蓋をしておけば良かった。ぶり大根で折角覚えた落し蓋なので、次からは使おうと思う。あと、今回は昆布がイマイチだしが取れなかった感じ。もうちょっとちゃんとした昆布を使うか、あるいはもっとたくさん入れないとダメっぽい。

昆布とか、カツオとかのだしの使い方をもうちょっと勉強しないとだな、と思った。便利なだしの素を使うのも良いんだけれど、まず、自分でちゃんとやってみて、その上で手を抜くようにしたい。ということで、ちゃんとだしを取った味噌汁とかに挑戦しよう。まずは材料を買ってこないとだな。  
Posted by buu2 at 11:28Comments(4)TrackBack(0)料理││編集

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HEML(ヘイメル)

渋谷で飲みながら打ち合わせ、ということで、ベルギービールの専門店に来てみた。飲み物はビールばかり。でも、ベルギービールのことは良くわからないので、適当に「こんな感じでおすすめのものをください」って注文すると、ちゃんとそういうビールが出てくる。当たり前といえば当たり前だけれど、そういうアタリマエのことをきちんと出来るお店と言うのは信頼できる。ビール中心のお店なので、料理の方はほどほど。まぁ、こんなものでしょう。面白かったのはしめ鯖の串焼。結構面白い料理だった。でも、本当はしめ鯖の方が良かった(串焼きじゃない方が良かった(笑))。

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店名 Bourgondische HEMEL
TEL 03-5918-6939
住所 東京都渋谷区道玄坂2-16-8 坂本ビル B1
営業時間 17:00〜03:00(L.O.02:30)
定休日 無休

全然関係ないけど、食べ終わった貝殻をこうやってまとめておくのはなかなかナイス。これからいつもこうやろうと思う(笑)。

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Posted by buu2 at 10:54Comments(0)合コン・飲み会││編集

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何度やっても難しいのがホットケーキ

3ad9cb3e.jpgほとんどの料理は目分量で行けちゃうし、火加減とかもそれほどデリケートになる必要がない。そりゃ、ルウを溶かしたあとのカレーやシチューは焦げやすいから気にしなくちゃいけないけれど、もうずっと目を離せないなんていうことは滅多にない。ところが、ホットケーキはそうはいかない。目を離すと、すぐに焦げて真っ黒。真っ黒でも別にどうしようもなく困ってしまい捨てざるを得ない、なんてことにはならないけれど、見た目が悪いし、苦い。うちのコンロが「気がつかないうちに火が消える」→「ガス漏れ」という事態に必要以上にセンシティブで、とろ火、弱火の調節が難しい(というか、できない)というのが一番大きいとは思うのだけれど、とにかく、ホットケーキを上手に焼くことが異様に難しい。

今日は、火を消したり、フライパンを手に持って、火から遠ざけてみたり、という手段を色々と試してみた。こういうやり方は確かに効果があるのだけれど、面倒くさくていけない。そうか、ホットプレートか電気のグリル鍋を使えばいいのか、と思いついたのはさっき。うちのグリル鍋はガスとは逆に、ブレーカーが落ちるのを警戒しているのか、異様に温かくならない。そのままコンロにかけられるタイプのものなので、鍋をやるときなどはコンロで全部作って、機能としては保温でしか使っていない。というか、それしか使い道がない。これがちょうど良いじゃないか、と思った。でも、グリル鍋は洗ってしまうのが面倒くさいんだよね。うーーーーん。

何しろ、色々工夫してなんとか作ったのがこのホットケーキ。まぁ、そこそこ美味しそうにできた。と、ここで大問題。メープルシロップがない。そういえば、この間使い切っちゃったんだった。うちでは、甘いものを作るときはほぼ間違いなくメープルシロップを利用している。ヨーグルトにもメープルシロップ、ワッフルにもメープルシロップ、コーンフレークにもメープルシロップ、という具合。なので、消費量が凄い。そして、なくなるとパニックになる。そして、今日もパニックだ。仕方がないので、今日ははちみつで食べてみた。ミツバチさんはご苦労様だし、これだけのはちみつを集めるのはさぞかし大変だろうとも思うのだけれど、やっぱり僕ははちみつよりメープルシロップが好きだ。今度三軒茶屋に行く時に忘れずにメープルシロップを買ってこないとだな。絶対だ。

ということで、今日のホットケーキの評価は☆2つ半。でも、ちょっと手間がかかりすぎ(涙)。  
Posted by buu2 at 10:05Comments(0)TrackBack(0)料理││編集

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誰かが私にキスをした

58c38628.jpg堀北真希が出ているというだけの理由で初日に観てきてしまった。

どうせツマンないんだろうな、と思っていたのだが、結構バカにできないというか、まぁ、わりと普通な感じのストーリー。ちょっと村上春樹テーストな感じがあって、映像的にも遊びがあって、「へぇ」という感じ。そしてもちろん堀北真希は可愛かった。あと、思ったよりも堀北の英語の発音がしっかりしていた。音楽もまぁまぁ。

で、褒めるのはここまで(笑)。なんか、「ちょっとそれはないんじゃないかなぁ」という部分も多々ある。

まず一番いただけないのが、メインの男優のひとりが大根だということ。外国人監督ということで、彼のセリフ棒読みというか、舌っ足らずというか、演技にもなっていないところがわからないのかもしれない。折角松ケンがメンタル的に弱い奴を好演していたのに、ありゃりゃりゃりゃ、という感じ。堀北だけで☆が二つ増えるんだけれど、彼のおかげで☆が二つ減る。あのヘタクソはジャニーズか何かですかね?良く知らないんですが。

階段で落ちたっていっても、どういう落ち方をしたらおでこのあの場所を怪我するのか謎だし、おでこだけ怪我するというのも違和感ありまくり。

それから、なんか、日本の地理とか、環境とかを全く無視した構成もどうなのか。「そんな電車で長野には行けねぇよ」とか、「自由が丘にそんなところ、あるか?」とか、「横浜から大島に行くなら大さん橋から大型船だろうに、そこはみなとみらいで乗っているのはシーバスのように見えるぞ?」とか、なんか、色々と突っ込みたくなる。

それと、ブルーシート撮影なのか、わざとブルーシートっぽく見せているのか(もしわざとなら意図不明だけれど)、車に乗っているシーンとか、バイクに乗っているシーンとか、野外のシーンの一部とかが違和感ありまくり。特に米国の海岸のシーンって、なんか、松ケンの日の当たり方がおかしくない?本当に現地でロケやったのかなぁ?景色だけ撮影してきて合成したとか?そんな風に見える。船のシーンも、風とかありそうなのにナオミもパパも髪の毛ひとつ乱れないのは今世紀最大の謎という感じ。あと、雪のシーン。雪の上に寝転ぶシーンはどうにもホンモノの雪っぽく見えないんだけれど、あれは本当に雪なのかな?もし仮にホンモノだとしても、東京であんな粉雪は積もらないでしょう(笑)?あと、夜の降雪シーンも、道路とかが全然雪っぽくないのに、何故か画面に雪が舞っている。って、合成ですか?これは。別に合成でも良いんだけれど、もうちょっと違和感ないように合成してくれないと、映画に集中できなくなっちゃう。土砂降りの中のシーンでもびしょ濡れの役者もいれば全然平気な役者もいて、それ以前に車で送ってもらっている癖に「乗っていきなよ」って、お前の車じゃねぇぞ、おい、みたいな(笑)。

ドコモのCMに出ているから仕方ないといえば仕方ないけれど、これでもかってくらいにドコモの携帯が出てくるのも嫌味。あー、いきなり米国に行ってもすぐに使えるっていうのをアピールしたいのかぁ、確かにauのシステムは馬鹿すぎてドコモに乗り換えたくなるけれどね。あと、堀北真希のテニスシーン。なんか、結構上手っぽい設定だったけれど、ボールが写っていなくても超下手なのがわかってしまう(笑)。堀北真希はバスケをやっていたはずだけれど、テニスは経験がないのかなぁ。何しろスイングスピードとか、方向とかが滅茶苦茶。

「そろそろラストかな?」と思ってチラッと時計を見たらまだ80分しか経ってなかった。長いー(笑)。

あと、教室で柔道していてしこたま頭を床に叩きつけて記憶喪失を経験したことがあるから言うけれど、外傷性の記憶喪失はあんな感じにならないと思う。何かのきっかけとかじゃなくて、寝ておきたらとか、そういうタイミングで回復していくと思う。って、これは個人差があるのかも知れないけれど。

何しろ、堀北真希が演じている女性がイマイチ魅力的じゃない。最初に「村上春樹テースト」って書いたけれど、実際は竹内まりあの「けんかをやめて」の色彩が濃い。お前が変なことするからみんな迷惑してんだよ、みたいな。バブルの頃だと竹内まりあ的な感じのところ、現代版にするとこんな感じ、みたいな。あと、フリッパーズ・ギターとかの雰囲気もあったりするんだけれど、それはデトロイト・メタル・シティのセルフパロディ?いや、監督はDMCなんか知らないか。何しろ、ストレートに言っちゃうと物凄く時代遅れ(20年程度?)な感じの映画である。

そういえば、「誰かが私にキスをした」なんていう思わせぶりなタイトルだけれど、誰がキスしたのかは謎でもなんでもないし、別にポイントにもなってない。っていうか、君はみんなとキスしてんじゃん(笑)。

あ、それで、なんで舞台がアメリカンスクール?全然必然性がないんですが(汗)。

堀北真希は可愛かったし、松ケンはカッコ良かった。でも、映画としては、うーーーーーーん、さすがにこれに☆をたくさんつけることはできないなぁ。いくら堀北と松ケンが好きでも。ということで、評価は☆1つ。

追記:真正面から批判していたら、いつも面白く評論する「俺の邪悪なメモ」さんが今回も面白く評論していたので紹介しておきます。
堀北真希の美少女力炸裂!異次元の映画『誰かが私にキスをした』  
Posted by buu2 at 01:50Comments(2)TrackBack(0)映画2010││編集

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2010年03月27日

こういうくだらないことを考えるのはどこの馬鹿だ?

Jチャンピオンシップ 来年度にも復活へ

本当にもう、とことんくだらないアイデアで、絶句してしまう。こういう、ファン不在の制度改革を思いつくのは電通さんですか?

スポンサーにとっても魅力的な大会


スポンサーにとってだけ魅力的なんじゃん。

リーグ戦終盤の順位争いに加えて、チャンピオンシップで2度盛り上がる。

ばーか。リーグ終盤がつまんなくなるんじゃねぇか。

サッカー人気回復の起爆剤になる可能性もあり


アホか。サッカー人気を回復させるのは、一にも二にも、プレーの質だよ。少なくとも、こんな小手先のことをやれば、より一層つまらなくなるじゃないか。

Jリーグ活性化の切り札になる可能性は十分だ。


Jリーグが全然ダメになっちゃう可能性も十分だな。

とりあえず、スポニチが馬鹿なのはわかった。こんな記事を書く新聞社は早く潰れてしまえ。  
Posted by buu2 at 19:34Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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和田が満塁本塁打を打ったのは素晴らしいが

NHKのアナウンサー、最初に「これは、、、どうだーーーーー??」と言いつつ、スタンドインしたら「打った瞬間ホームランとわかるあたり」とか、お前、どうだ?って言わなかったか?打った瞬間わかったなら、その場で「ホームラーン」って言ったら良いと思うよ。いや、まぁ、めでたいから良いんだけれど。

一方でマリノスはラストプレーで同点に追いつかれてちょっと悲しい今日。ふろふき大根でも作って気分転換しよう。  
Posted by buu2 at 17:00Comments(6)TrackBack(0)日記││編集

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2010年03月26日

昨日、打ち合わせの前にYUKIのCDをTSUTAYAで買ったのだが

昨日ね、渋谷で打ち合わせだったの。で、相手がちょっと遅れてくることになったので、センター街入り口のツタヤで時間を潰していた。

そういえば、YUKIの新譜、買おうと思っていたんだったな、と思って、2階にあがって、どれどれ、って見ていたら、DVDが入っている初回限定版と普通のと、両方売ってる。「でもまぁ、Tカードの割引なんて全然大したことないから、アマゾンで良いや、と思って、チョイチョイっとアマゾンにアクセス。すると、初回限定版が売り切れじゃん。なんか、アマゾンではプレミアまでついているぞ。どうなってんだ、こりゃ。

ということで、ビックカメラはどうなのかなー、と思って、道玄坂のビックカメラに行ってみた。と、この店、CD売ってないじゃん。なんなんだよ。ということで、宮益坂の方のビックカメラまで歩いてみた。雨なのに。で、到着したら、こっちの店もやっぱりCD売ってない。もーーーー、と思って、またパソコンを取り出して、ネットでビックカメラのサイトをチェック。あら、こちらも初回限定版は完売ですね。そうかー、リアル店舗用に初回限定版を作って、それを山ほど卸しているんだなー。レコード会社も色々と工夫をしている。

それで、どうしようかなー、と思ったんだけれど、そろそろ相手が来る時間なので、またツタヤに戻って、またCDをつらつら見ていた。と、YUKIのCDのジャケットに「コンサートツアー先行予約」とか書いてある。一昨年も行ったけれど、今年も行きたかったんだよね、YUKIのコンサート。仕方がない、高いけれど、買っちゃえ、ということで、買っちゃった。まぁ、4000円ぐらいなんだけれどね。

ツタヤのお兄さんが「レシートを袋に入れておきます」とかいって見せてくれなかったので、下りのエスカレーターで見てみたら、Tカードの割引分ってたったの1%なんだね!これじゃぁ隠したくもなるよな。いくらなんだって、1%はしょぼいだろ、と思った。昔、鴨居のCD屋さん(KYOWAだったっけ?まだあるよね?)で買った時ですら、10%ぐらいのサービスチケットを出してくれていたぞ。

ま、それはさておき、無事待ち合わせをして、酒を飲みながら良い感じで話ができたんだけれど、そのあたりはさっくりパス。

さて、今日。午前中にひと仕事して、さて、CDを聞くかなー、と思ったのが昼休み。パッケージを開いているところでまず最初に思い出したのが、家のDVDプレーヤーが壊れていること。まぁ、PCとかで観ることは可能なんだけれど、どうせならステレオで聴きたいじゃんねぇ。これじゃぁ、初回限定版の意味がねー、と、ちょっとがっかり。早く思い出せよ、自分、と思った。

それは仕方ないとして、コンサートの予約したいよねー、と思って、申し込みサイトにアクセス。さて、予約、予約、と思ってリストをみたら、全部「アルバム購入者先行・受付期間終了」の文字(怒)。おい、そんなこと、ジャケットに書いてなかったぞ!って、中に封入されていたチラシを見たら、22日までだったらしい。開けてびっくり、って奴ですか?

ということで、これは消費者センターや公正取引委員会に質問すべき案件でしょうか?

何しろ、色々とがっかりだ。  
Posted by buu2 at 13:34Comments(2)TrackBack(0)社長││編集

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開幕直前セントラルリーグ順位予想

良いピッチャーが各球団に分散していつ見ても面白いパ・リーグに比較して、戦力差が大きすぎて全然面白くなくなってしまったセ・リーグがいよいよ開幕するので、順位予想とかやってみる。

まず首位。こんなの、誰が予想したって読売だ。グライシンガーがケガをしたとか、ヒサノリがメジャーに行っちゃったとか、そんなのカンケーねぇレベル。中日ファンのオレが予想したって読売に決まっている。ということで、1位は中日、2位は読売に決まり。

続いて3位と4位。これは正直、ちょっと難しい。ヤクルトと、阪神。ジョージ・負っケーンジーが加入して、と書こうとしたら、なんか凄い変換してくれたグーグルIMさん、ありがとうございました。そうですか、阪神は駄目ですか。まぁ、投手陣の選手層が薄いもんね。あと、長打力だのみで足がない球団。これは長期戦になるときついんだよね、攻撃が単調になるから。あれ?でも、ヤクルトって、何か良い材料ありましたっけ?投手陣が少しまとまってきた気はしますね、よくわからないのですが、まぁ、3位ヤクルト、4位阪神で。

最下位争いもなぁ。正直、微妙すぎてよくわからんのです。横浜が滅茶苦茶弱いのはわかってるんですが、じゃぁ、広島はどうなのよ、って、こちらも弱いことは間違いがない。ルイスが抜けちゃったし、守備はヘタクソだし(笑)。一方で横浜。なんだ、これ。高校野球か?という感じ。頼みの綱の三浦がオープン戦で読売のバッティングピッチャーに転職したのはかなり衝撃的でした。まぁ、今年も駄目でしょうね。で、どっちがどのくらい弱いのか、ということになると、それは凄く難しい話であって、でもまぁ、僕も横浜生まれの横浜育ち。横浜にはやっぱり愛着があるので、6位は横浜と予想しましょう。ということで、今年の順位予想は

1 中日
2 読売
3 ヤクルト
4 阪神
5 広島
6 横浜

うーーーーん、これは結構鉄板だな。どうせ秋にはプレーオフがあるわけで、上位2チームは動きようがないから、今年のセントラルリーグの楽しみはヤクルトと阪神のどちらが3位になるか、でしょうね。でも、3位になっても、どうせプレーオフのファーストステージで負けちゃうんだろうけれど。

セ・リーグって、本当につまんなくなりましたね。サッカーみたいに1部リーグ、2部リーグにしたらどうなんだろう。

1部 読売、中日、日ハム、西武、ソフトバンク、楽天
2部 阪神、ヤクルト、横浜、広島、ロッテ、オリックス

ぐらいでどうでしょうか。1部リーグの下位2球団と2部リーグの上位2球団が入れ替え、2部リーグの下位2球団は実業団や大学リーグの上位校と入れ替え戦(笑)。まぁ、将来的には3部リーグも作る、という感じで。  
Posted by buu2 at 12:38Comments(0)TrackBack(0)プロ野球││編集

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2010年03月25日

ホントに、権力を振りかざすのが大好きだな(笑)

服装乱れた選手、代表に選びません スキー連盟が方針

原案では公の場で服装や身だしなみを整えることや、茶髪やピアスなどの禁止も盛り込まれた。


茶髪やピアスも駄目って、これ、高校生対象の話じゃないよね?馬鹿じゃないの?  
Posted by buu2 at 01:12Comments(6)TrackBack(0)スキー││編集

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2010年03月24日

学歴なんてどうでも良いけど

優木まおみがモテる理由

東京学芸大出身という高学歴の優木がかなり気さくで、優木いわく酔って居酒屋のトイレや道ばたで寝込むほどの酒乱で、高学歴でしっかり者と思いきやかなりのおっちょこちょいだというから、そのギャップはかなり男心がくすぐられる。


東大、京大、早稲田、慶応ぐらいは高学歴と言っても「あぁ、そうかもね」って思うけれど、一般社会で学芸大って、絶対に高学歴の部類には入らないだろ。

芸能界だと学芸大が高学歴ってこと?でも、最近は東大、京大出身の芸能人って別に珍しくないよね。この記事を書いている人の頭の中が学歴インフレ起こしちゃっているのかな。二度も「高学歴」って書いているからよっぽど重要なんだろうけれど。

僕が昔所属していたことのある某民間シンクタンクは確かに超学歴重視の会社で、5つぐらいの大学(東大、京大、阪大、早大、慶大)で社員の研究員の8割以上が占められているんじゃないか、って状態だったけれど、学芸大出身の人はかれこれ20年近く、寡聞にして聞いたことがない(ついでに言えば、早慶以外の私大もほとんど聞いたことがない)。

別にこの人好きじゃないし、人気があるって言われてもピンと来ないけれど、人気があったとしても、学歴は関係ないと思うけれどね。  

誤植っていうか

cab5c390.jpg誤用かな?週刊少年マガジン4月7日号「エリアの騎士」176話から。

2010.3.30追記
って思ったら、間違いじゃなかった(汗)。スイマセン。
  
Posted by buu2 at 21:52Comments(2)TrackBack(0)誤植││編集

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Twitter無期限活動休止SP

やっぱ、やればやるほどつまらなくなってくるので、Twitterに書くの、無期限休止します。

ただ、個人的なやり取り、お気に入りの方々の発言チェック、自分が発信している情報のまとめ的な位置づけでアカウントは残しておきます。それから、ライブログスキーのアカウントはあるので、スキーに関する情報発信、ビジネス利用はそちらを使います。

将来、僕がビジネスで利用することを考える場合は戻ってくるかも知れませんが、とにかく個人として発言するのは、これにて休止。

ほな、他の場所で会いましょう(笑)。  
Posted by buu2 at 21:06Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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消費者庁ってまだあったの?

政権交代して廃止になったのかと思っていたよ。

こんにゃくゼリー対策で初会合=死亡事故多発受け−消費者庁

アホか、さっさと仕分けろ。税金の無駄遣い。95年以降22人しか死んでないのか。もう十分だ。交通事故で年間何人死んでる。自殺で年間何人死んでいる。海外派兵された自衛官がこれまでに何人死んだ。

無駄な会議で税金無駄遣いしてんなよ、馬鹿。

  
Posted by buu2 at 20:55Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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2010年03月23日

0aab56a9.jpgさっき、久しぶりにブログのアクセス解析をサラサラサラっと見ていたら、珍しく2ちゃんからアクセスがあるのを発見(最近、2ちゃんからお客さんが来ることって減ったよねぇ)。どこから来たのかなーと思って調べてみたら、朝霞界隈のラーメンに関する板からだった。親切に堂道のレビューへのリンクをはってくれてどうもありがとうございます(^^ で、その板をつらつらっと見ていたら、志木に新しい店ができたという情報を発見。普段なら絶対に通らない(こともないけれど、浄水場の方から志木に向かってユリノ木通りに入ることって、あんまりない)場所。しかもかなり地味な店構えなので、2ちゃんに載っているのを見なかったら多分気がつかなかったと思う。素晴らしい。

ということで、開店間もない「松」に行ってきた。以下、評価。

名称:松
種類:福岡
場所:志木
評価:2/CBB
2010.3.23
コメント:スープはこのあたりでは珍しい九州系。川越まで行けば笑堂があるし、成増に行けば一笑(まだあるよね?)があるわけだけれど、朝霞、志木界隈にはぴったりの九州系はない。なので、場所的には悪くない。が、九州系としては豚骨ライトに分類されるあっさり系で、今ひとつ印象に残る感じではない。醤油と塩があったので醤油を頼んでみたのだけれど、まるで塩のようなスープ。もうちょっとスープに押しがあった方が良いとは思うけれど、まぁ、まずいわけではない。ただ、テーブルの上には保存料入りのにんにくとしょうがしかないのが残念。生ニンニクのクラッシュ、辛子高菜と替玉用のうまみ汁ぐらいは用意しておいてくれたら良いのに、と思う。ただ、塩分についてはあとで調整可能のようだったので、替玉の時にもお願いすれば対応してくれるかも知れない。

麺は細めの縮れ麺。コシはそこそこにあるのだけれど、かんすい臭さが抜けていない。特に替玉をするとひどい。調理しているところを見てみたら、自動の機械を使っていて、そこに麺を投入。自動的にお湯から上がるシステム。別に機械を使って効率化すること自体は否定しないし、茹でているお湯の温度さえきちんと管理されているのであれば、全自動でも問題はないというか、逆にクオリティコントロールがやりやすくなるとは思うのだけれど、全部お任せというのではやはり苦しい。特に九州系の麺は茹でる時間が短いので、麺の臭みが抜けにくい。そして、それは九州系のラーメンにとっては致命的だ。だから、せめて茹でている最中にはしっかりと麺を泳がせてやることが重要。それをやっていないので、麺が臭いのはある意味当然でもある(熟成が足りない可能性もある)。加えて湯切りが甘い。なので、麺にスープがあまり絡んで来ない。スープがもともと押しが弱いので、結果として麺を食べさせるだけの力強さに欠けてしまっている。

チャーシューは一番力を入れているようで、確かに九州系としては上出来。ただ、これだけを楽しみにして行くという感じではない。

このお店、志木からのアクセスを考えるとポジションはイマイチ。それなのに駐車場もないみたい。お店自体はまだできて間もないので非常にキレイだけれど、色々と味以外の問題も抱えている感じ。店主は会社を定年になって、退職金でお店を始めました、という雰囲気で、是非頑張って欲しいと思うのだけれど、残念ながら味の方でも問題を抱えている。しかし、スープはともかくとして、麺の茹で方、湯切りと薬味についてはすぐに改善が可能なはず。お客さんが回り始めたら駐車場も借りることが出来るはず。あのあたりなら月額10000〜12000円ぐらいだろうから、頑張って2台分ぐらいは確保できるようになって欲しい。正直、今すぐに塩も食べに行く、という感じではないのだけれど、3ヶ月ぐらいして味が安定した頃に食べに行ってみようと思う。
  

桜の咲く頃にスラローム(競技スキー)について思うこと

僕は大学生時代からスラロームが得意だった。

一番最初に成績が出たのはスーパーGだったんだけれど、大学院生の時、調子に乗ってジャンプして、着地の際に前十字靭帯を断裂。以後、スーパーGにはほとんど出場していないし、大回転でもコースの途中にジャンプ台があるのは大嫌い。そして、そうやって高速系のレースから遠ざかるにつれ、技術系のスラロームの大会に出ることが増えてきた。それと比例するような形で成績も徐々にアップ。神奈川県レベルでもそこそこの成績が残るようになってきた。

ところが、ここ2年ぐらいで状況が大きく変わりつつある。今までそこそこの成績が出ていたのだけれど、チラホラとてつもなく速く滑る選手が出てきたのだ。おかげで、なかなか表彰台に立てない。去年は横浜市の大会ぐらいなら表彰台の一番上に立つこともあったのだけれど、今年などは50秒程度のコースで3秒とか差をつけられたりする。スキーをやらない人にはピンと来ないかも知れないけれど、3秒というのは相当な差である。しかも、場合によっては3秒どころじゃない。5秒とか、下手をすると10秒近い差がついたりする。

一昨日、宝台樹というスキー場で横浜市のスラロームの大会があったのだけれど、去年は優勝したこの大会、今年は3位にとどまった。今年は練習が全然出来てないという理由は確かにある。しかし、それにしても、あまりにも情けない結果。そして、なかなか興味深い結果でもあった。

一本目、セットはかなり細かく、そしてむちゃくちゃに振り幅のあるセットだった。こういうセットでは、ターン前半から板にしっかりと加重しつつ体を落としていき、そしてターンのマキシマムを短時間で仕上げる必要がある。これが出来ないと、板を回さなくてはならなくなる。板を回すのか、振るのか、この二つにはスピードの点から大きな違いがあって、そして、踏んで板を回すことができないと、大きなタイム差が発生してしまうことになる。この一本目、僕は上位に大差で負けた。なぜなら、僕は板を踏んで回すことができないからだ。自分の弱点が物凄くはっきりと自覚できるセットだった。

続いて二本目。今度は一本目と比較して随分とストレートになっていた。実際のところ、スタートとゴールは同じなのに、平均して、一本目より二本目のほうが15秒も速かった。これは僕だけじゃなくて、ほぼ全ての選手が、である。こんなに大差がついてしまうセットを同じ人がセットすることについてはちょっとどうかと思うのだけれど、おかげで色々と面白いことも分かった。一本目、僕より3秒速かった二人の選手のうち、ひとりは二本目も僕に対して2秒以上速かった。もうひとりは僕よりもコンマ5程遅かった。僕の滑りはターン後半の仕上げのうまさに特長がある。一方で、ターン前半の加重は全くうまくない。つまり、ターン後半を重視した滑りで、これは緩斜面やアイスバーンで効果を発揮する。一方で、急斜面やコースが荒れた状態だと、タイムが出ない。今回は緩斜面で、かつ比較的バーンが荒れていないレースだったため、比較的僕に有利なコースだった。そして、セット。細かいのは問題ないのだけれど、振ってあるか、高速セットなのかによって得意、不得意が出て、僕の場合は高速セットのほうがタイムが出る。そういうわけで、一本目と二本目だと、僕の成績はぜんぜん違うものになった。ただし、である。ラップの人とだけは、タイム差はあまり変わらなかった。他の選手達は軒並み僕より遅かったわけだが、優勝した人は一本目も二本目も、変わらずに速かった。つまり、ターン前半からしっかりと板に乗っていける人は、どんなセットでも速いわけだ。

では、どうやったらターン前半からしっかりと乗っていけるのか。問題はここである。そして、その答えは1にも2にも、多分、ターン前半できちんと正確に加重出来るか、ということ。恐らく、その技術を身につけた人は一気にタイムが上がるんだと思う。そういえば、神奈川県のノアールというチームに三浦選手というのがいて、彼はここ10年ぐらい、常に僕よりちょっとだけ遅いところにいた。僕が調子が良くても、調子が悪くても、いつもコンマ5とか、あるいは1秒ぐらいずつ、僕の方が速かった。ところが、去年、いきなりその状況が変わってしまった。彼は僕よりも3秒とか、4秒とか、速く滑るようになってしまったのだ。そして今年、上越国際の急斜面での大会で、彼は優勝してしまった。つまり、この2年間で突然開眼して、そして別世界へと行ってしまったことになる。結局のところ、彼はターン前半から加重することを身につけ、僕はそれができないでいるんだと思う。

大体、何をすれば良いのかはわかっているつもりだ。ただ、ポールの中、あるいは試合の最中に、普段頭の中でシミュレートしているように体が動いてくれない。そのスイッチが、入ってくれるかどうか。もしスイッチが入ってくれれば、多分僕も三浦選手のいる場所に行けるんだと思う。でも、スイッチが入らなければ、このまま、あとからあとからやってくる「スイッチの入った選手」に先をこされ、そして、スラローム自体がつまらなくなってきてしまうんだと思う。

勝負は、やはり勝たなくては面白くない。

周りの選手たちを見ていると、スイッチの入った選手たちは、かなり年齢が上でも良い成績を出している。つまり、うまく体が使えるようにさえなれば、体力的なものはそれほど大きな問題ではなくなるということだ。僕自身、去年一年間、それなりにトレーニングは続けていて、同じ年代の選手たちに比較して著しく体力的に劣るということはないと思っている。問題は、頭で考えたとおりに体を動かせるかどうか、それによって、板の性能をきちんと引き出してあげることができるかどうか、である。

今シーズンはもうすぐ終了。多分、多くても僕がスラロームの練習をするのはあと二日である。そこで開眼するのは凄く難しいはず。でも、来年につながるような何かを見つけたい。このまま引退するのか、それとも、もう一度、仲間たちとギリギリの競争ができるのか。ちょっとした手がかりでも良いので、見つけられたらと思う。  
Posted by buu2 at 17:13Comments(0)TrackBack(0)スキー││編集

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拉致支援法案が衆院通過

拉致支援法案が衆院通過

この略し方はいかにもセンスがない。文字数制限がギリギリという感じでもないのに「被害者」の三文字をわざわざハブった理由はどこにあるのか。

東スポの見出しみたいなものか?みたいなものだろうね。あの、「折り返し」の部分が、ネットではこういう形で表現されるのかも。  

末代の恥

センバツ:開星監督「21世紀枠に負けて末代の恥」と発言

開星・野々村監督がご乱心 21世紀枠向陽に負け「末代の恥」

もともとセンバツは地域を考慮したり(例えば、関東のベスト4に同一県が3校残ったりした場合は1校が出られなくなる。秋の関東大会で例えば開催県の神奈川県から慶応、東海大相模、桐蔭学園の3校がベスト4に残ったりする、みたいなことが起きたりする)、なんだか不透明。そこへきて21世紀枠みたいなのができて、「これは記念大会のための賑やかしかな」と思っていたらそのまま今も残っていたりする。その学校に対して差別意識を持つのは当たり前の話。敗者復活戦の勝者が一般のトーナメントに参入しているわけだからね。柔道の主たる国際大会で実施されている敗者復活戦は、あくまでも敗者同士の戦いであって、3位にはなれても、決勝戦には出ることができない。まぁ、21世紀枠にしても都道府県の秋季大会でベスト8以上(激戦区はベスト16以上)だから、全然箸にも棒にもかからないような学校は出てこないし、一方で普通に選抜されている学校でも、例えば関東大会ベスト4の学校のうち、3校は秋季大会でも負けているので、「21世紀枠は所詮敗者復活」という指摘も部分的には正しくないとも言えるんだけれど。まぁ、選んでいるのが高野連様だし、今までの21世紀枠を見ると全部公立校だし、やっぱり不透明感バリバリなんだよね。あとさ、21世紀枠って、今まで21都道県(府からは出たことがない)が選ばれた経験があるんだけれど、宮城(一迫商業、利府)と島根(松江北、隠岐)はそれぞれ2度選ばれたことがある。そのあたりもあって、開星高校の監督はこういう発言をしたんじゃないのかな(ちなみに神奈川から選ばれたことはない)。

この新聞記事では恐らく「けしからん」というトーンで書いているのだろうけれど、けしからんのはこんな制度を採用している方。勝負の世界に政治を持ち込んでるからこんなことになる。この監督は良く言った。実際、勝負をやっている人間は、このくらいの心意気じゃなきゃダメだよ。それに、向陽高校は野球では甲子園優勝2回の名門校。こうやって言われたからって腹を立てるならそれはそれでちっちぇえという話(当人たちは怒ってなんかいないと思うけれど)。そもそもだ、勝った奴らが「21世紀枠の奴らなんかに負ける訳ない」などと発言すればそれはどうかと思うけれど、負けた人間が何を言おうと構わないだろ。それが勝負の世界だと思うぞ。それに、「こんな試合にしかならないのは、監督の力が足りないということ。もう野球やめたいし、死にたい。腹切りたい」だろ。普通だよ。闘志むき出しで良いじゃないか。夏に、生徒を鍛え直してまた甲子園に来れば良い。

あ、そうか、これ、高校野球の話か。高校野球も大相撲と一緒で、スポーツじゃないんだったっけ?そんで、高校野球のファンの皆様はやっぱり「けしからん」って思ってるのかな?ま、それならそれで別に良いんだけれど。僕はスポーツは好きだけれど、別に高野連は好きじゃないので。

そうそう、末代の恥といえば、開幕一週間前というのにオープン戦で読売にボコボコにされて、被本塁打8本、14失点とかした我が横浜(地域が、ですよ。僕は浜っ子だけれど中日ファン。だって、僕が野球のファンになったときには、大洋ホエールズは川崎の球団だったから)のエースはどうしているのだろう?まぁ、どうでも良いですが。

17:34追記
三浦、開幕1軍外れる=プロ野球・横浜

まぁ、そりゃそうだよな。バッティングピッチャーじゃないんだから。

  
Posted by buu2 at 09:35Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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コーヒー牛乳の違いに関するトリビア

私的メモ。

カフェオレ:ドリップコーヒーと温かいミルクを半分くらいずつ入れたもの
カフェラテ:“エスプレッソマシン”を使ったコーヒーに泡立てたミルクを注いだもの
エスプレッソ:こまかく挽いたコーヒー豆を専用のエスプレッソマシンで圧力をかけて短時間で注出した少量の濃いコーヒー
カプチーノ:エスプレッソにスチームミルクとホイップミルクを注いだもの
カフェモカ:エスプレッソコーヒー、チョコレートシロップ、スチームミルクを混ぜたもの

出典:オリコンスタイル「カフェオレとカフェラテの違いわかる? コーヒー派73.5%でも珍回答続出」より。

「日本語で言えばどれもコーヒー牛乳」という認識では駄目なんですね(汗)。ゆで卵にも固ゆで、半熟、温泉卵とかの種類があるのと一緒かな?

いや、コーヒーは普段飲まないから。  

チャーハン2種類

自己流でやっていては駄目だ、ということできちんと「料理の常識」に載っているレシピ通りに作る料理シリーズ、今日はチャーハン。

具は、小口切りにした長ネギ、ハムと卵。玉葱じゃなくて長ネギなのかぁ。

さて、材料はこんな感じ。

ご飯 炊いてから少し時間が経過して、水分が失われつつあるもの、二膳分程度
卵 2個
長ネギ(緑の部分も含め、1/3程度)
ハム 一欠片
サラダ油 大さじ1.5
塩 少々
しょうゆ 小さじ1

下ごしらえで、長ネギを小口切りに。ハムは1センチ×0.3センチ×0.3センチぐらいに切る。卵は割って軽くかき混ぜ、塩をひとつまみ。

中華鍋にサラダ油を入れて強火で加熱。煙が出てきたところで卵を投入。すぐにふんわりしてくるので、そこでご飯を投入。ご飯を鍋に押し付けるようにして水分を飛ばしていく。鍋を振って良く混ぜて、ご飯がパラパラになってくるまで炒める。続いてハムと長ネギを投入、火が通ったところで塩をひとつまみ。最後に鍋肌からしょうゆを加え、ざざっと混ぜて、できあがり。

DSCN5709


レシピに忠実に、ただし塩分だけは控えめで作ってみた。これが、やっぱ、結構美味しい。でも、ちょっと塩気が足りないかな。って、それはそういう風に作ったんだから当たり前だけれど。血圧高めの僕は薄味でも仕方なし。いやー、やっぱり、レシピ通りに作るのは大事なのかも。評価は☆2つ。

さて、続いて、自己流の辛味チャーハンも作ってみた。といっても特別なのは、一番最初の油のところだけ。油を加熱したところで大さじ一杯の豆板醤を投入。辛味を引き出したところで卵を入れて、あとは同じやり方。

DSCN5715


あー、やっぱり、こっちの方が個人的には好み。でも、塩分が多いだろうから、やっぱり普段はノーマルタイプかな。評価は☆2つ半。

中華鍋の健一くんが大活躍。やっぱり、中華鍋はイイネ!  
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2010年03月22日

みなかみ家

名称:みなかみ家
種類:横浜
場所:水上
評価:1/BCC
2010.3.20
コメント:去年から気になっていたみなかみ家、ようやく食べることができた。レシートには「みなかみ家系」って書いてあるんだけれど、お店のウェブサイトのURLは「minakamike」となっていて、家系なんだか、違うんだか、良くわからない。スープはとんこつベースでほとんど鶏の旨みが感じられない。また、テーブルにもおろし生姜や豆板醤が置いてないので、純粋な家系という感じではないのだけれど、雰囲気は通じるところがあって、分類もちょっと悩ましい。ただ、東京とんこつという感じではないので、一応横浜ラーメンに分類しておく。味の方は、かなり薄いスープで、できは今一歩。麺を食べさせる力強さがない。

麺は太麺と細麺が選べるようだったけれど、無難に太麺。スープが今ひとつ絡んでこないのが残念。湯切りが悪いのかも知れない。

チャーシューは一見良さそうな雰囲気なんだけれど、実際に食べてみると臭いが気になる。肉の下処理が十分でないのか、そもそもの肉質が悪いのか、そのあたりは良くわからない。

上州のラーメンということで濃厚なスープを期待していたら、とんこつ寄りの薄い横浜系スープが出てきてちょっとがっかり、という感じ。

と、酷評したけれど、こういう店にはガンバッテ欲しい。このあたりにはちょっと食べてみようと思うようなお店が全然見当たらないので(ラーメン屋では、という意味)。

店名 らーめん みなかみ家 (ミナカミケ)
TEL 0278-72-3785
住所 群馬県利根郡みなかみ町川上383-1
営業時間 11:00〜20:00
定休日 火曜日

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ほっともっとののり弁当

c76259ad.jpg自分でご飯作るようになったらほっともっとの弁当って全然美味しくないことがわかってしまって、すっかり利用頻度が落ちてしまった。でも、今日は「のり弁当リニューアルで200円」とかやっていたので、ちょっと買って食べてみた。

うーーーーーん、200円だからなぁ、こんなものだよなぁ。でもまぁ、もう食べないな、これは。いや、同じものを自宅で作る手間を考えたら悪くないとは思うんだけれど、なんか、食べていて幸せになれない。残りの人生が30年程度として、残り1万回ぐらいしか食事の機会はないんだから、この弁当で無駄遣いしている場合じゃない気がする。

と言っている一方で、S&Bのリゾットとか食べちゃってるけれど。  

しろ八の濃厚醤油

ce1730b7.jpgこの間行ったばかりのしろ八、また行ってみた。

注文したのは濃厚醤油。お店も最初から濃厚醤油はオススメしていないみたいだけれど、確かにこれはノーマルよりもイマイチ。やっぱり脂で味がぼけてしまうので、無化調の繊細なところが生きてこない。

今度は塩を食べてみよう。  

2010年03月21日

情けない結果に

29bbae08.jpgなんも言えねぇ。

しかし、一本目は苦手なセットだったからともかくとして、二本目もラップの人には負けていた(二本目だけなら2位)。ってことは、この大会、優勝するの、結構大変なんだな。去年優勝した俺はスゲェ。

ということで、また一年間、精進いたします。
  
Posted by buu2 at 14:31Comments(0)TrackBack(0)スキー││編集

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燃費

6ea7bcd4.jpg2484
  
Posted by buu2 at 05:57Comments(0)TrackBack(0)モブログ││編集

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2010年03月20日

シャーロック・ホームズ

c09e8774.jpgもっと、インディ・ジョーンズのような遊びの部分が多い映画かと思ったら、ずっとソリッドでタイトな仕上がりだった。それはストーリー的にも、演出的にも、音楽的にも。アクションが前面に出ていて遊びの少ないハードボイルドな仕上がりなので、観ていてちょっと疲れた。それにしても、シャーロック・ホームズをこういう解釈で映像化した例ってあるんだろうか。ホームズとワトソンという名前は使っているけれど、まだキャラが犬のアニメの方がそれっぽい雰囲気を出せそうな気がする。この意外性は去年公開されたスター・トレック以上。個人的にはあまりシャーロック・ホームズに思い入れがないので、これでも別に問題はないのだけれど、古くからのファンはちょっと納得しないんじゃないだろうか。それと、ラスト。これかよ、みたいな終わり方だったので、ちょっとがっかり。こういう映画は少なくないけれど、バック・トゥ・ザ・フューチャーだって一作目は・・・と思わないでもない。

内容は、黒魔術のドロドロした雰囲気、オカルト色を出しつつ物語を進め、その上でホームズが事件を解決して行く、というもの。こういうのも、古くは007の「死ぬのは奴らだ」とか、それほど新しいところもないのだけれど、もしかしたらこちらの原作とかがオリジナルなのかも知れない。良くわからないけど。何しろ、オカルトと名探偵(スパイ、泥棒)の組み合わせにはそれほど新味がないのだけれど、悪くないと思う。

ちょっとひねりがあったのは、いくつかの謎解きの、それを解くタイミング。「あれ?」と思っていたら、最後にきちんと回収してくれた。ここは評価できる。謎解きの見せ方はフラッシュバックで種明かしするケースが多かったんだけれど、親切といえば親切なつくり。ちょっと親切過ぎる感じもするけれど。

ただ、火だるまの件はどうなんですかね。ナイフで斬りつけたらどうするのかとか、それ以前に当たったらどうすんだ、とか、ちょっと解せないところはある。ワトソン君の超回復振りも凄かったけれど。

総じていえば、映画にはお金がかかっている。そして、俳優も良い。でも、最後まで回収されない伏線が多く、終わってみれば「あぁ、続編への布石だったのね」ということなのだが、そのあたりが一番どうなのかなー、というところ。やはり最初の一作はきちんと全部完結して欲しい。

映像自体は結構良かったと思うし、美術も頑張っていたと思うのだけれど、正直なところ、この映画の19世紀ロンドンよりパルナサスの現代ロンドンの方がずっと雰囲気があったのはちょっと残念。というか、短期間にホームズとパルナサスを続けてみてしまったので、どうしても比較してしまうし、比較してしまうと、パルナサスの方が数段好き。評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 13:52Comments(0)TrackBack(0)映画2010││編集

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大学の偉い人達の緊急政策提言

こんなのが発表された。

9大学総長・塾長による緊急政策提言
「国家の成長戦略として大学の研究・人材育成基盤の抜本的強化を」
−新成長戦略、科学技術基本計画の策定等に向けた緊急政策提言−


これって、大学関係者はみんな歓迎しているんですかね?皆さんの受け止め方は良くわからないのですが。今日はスキーに行くつもりだったんだけれど、どうしてもやっておかなくちゃならない業務が発生して仕事していたので、その合間を見てちょっと見てみた。うーーーん。誰に向かって発表したのかな、と思ったら「国民の皆様方」という文字も含まれていたので、僕に対しても発表されているらしい。ということで、ちょっとコメントしてみよう。以下、引用はリンク先のPDFファイル

我が国が今日の繁栄や国際的地位を築くことができた原動力は、優れた人材と科学技術・学術の力にあります。


どうなのかな。日本が頑張ったのは昭和40年代、50年代ぐらいだと思うのだけれど、科学力ってそんなにあったのかな。技術力はあったと思うけれど、それはよそから持ってきたものだったような気もする。ちょうど、今の中国、インド、シンガポールみたいな。そして、あとは貧乏な国民のハングリー精神。そういう意味では「優れた人材」というのはそのとおりなんだけれど、それを育てたのは戦後の敗戦環境であって、大学じゃないと思うけど、どうなんだろう。

「知の拠点」である大学の研究・人材育成基盤の抜本的充実を図ることが不可欠です。


大学って、こうやって国にべったりでやっていかなくちゃいけないのかな。国に隷属するってことだよね。あと、税金として集めたお金を傾斜配分するっていうことの正当性も良くわからない。地方在住の人は自分たちの税金は地元の大学に傾斜的に配分して欲しいんじゃないのかなぁ。だからって、公立大学っていうのもピンと来ないんだけれど。だって、横浜市民だからって、払った税金をきちんと回収するためには横浜市立大学に行かなくちゃならないっていうのは変だし。って、これは主要な論点ではないのだけれど。

天然資源に乏しい我が国が、今日の繁栄や国際的地位を築くことができた原動力は、優れた人材と科学技術・学術の力にあったことは衆目の一致するところです。


上にも書いたけれど、衆目が一致しているのかはちょっと疑問。ただ、「優れた人材と技術力」なら僕は納得。納得するけれど、優れた人材と技術力のベースが日本の大学によって築かれたのかと問われれば、ノーだと思う。

中でも大学は、「多様性を特徴とする知の源泉」であり、知の創造を通じ、政治、経済、行政、科学技術・学術など、国を支え牽引する分野の中核を担う人材を育て、社会に送り出すとともに、社会の発展に貢献し、国の存在感を高めてきました。


これまた疑問。大学は看板を与えただけで、知識や教養はあんまり与えてきていないと思う。大学では何も勉強してない人間が多かった。少なくとも日本が経済成長していた時期は。今の大学生の方がよっぽど勉強していると思う。でも、役には立たない。つまり、大学なんて別に何の役にも立ってないという考え方もできる。

大学は、教員が学生と共に研究を行う中で人材を育成し得る唯一の機関です。


「教員が」とすればその通りだが、人材育成は別に大学じゃなくてもできる。

社会が急速に変化し複雑化するとともに、人口爆発、資源不足、地球温暖化など人類未経験の課題に直面している現在、「知の拠点」、「国力の源泉」として大学の果たすべき役割や使命は、ますます重要となっています。


この部分は同意。ただし、日本の大学がその役割や使命を果たせるかどうかという点についてはかなり懐疑的。そして、それはお金で解決できる話じゃない。

我が国の生命線である知的基盤は崩壊し、国際競争力を完全に失いかねません。


そうかな?人材はお金で調達可能。自前で育成することは、必ずしも必要ではない。

研究開発やイノベーションを担う優秀な人材育成への投資が最も大きく寄与することが国際的な研究でも明らかになっています


本当に?人材への投資は貢献するだろうけれど、人材育成への投資が寄与するの?

大学、特に研究に重点を置く総合研究大学への投資は、人材育成やイノベーションを通じて新たな需要・雇用を創造し、生産性を高めるなど、国の成長にとって不可欠な「未来への先行投資」です。


要は、「右や左の旦那様、哀れな私たちにお恵みを」ってことかぁ。

若手研究者の育成・支援の充実は、科学技術・学術、高等教育政策上、最も重要な政策です。


それはそうかも知れない。でもさ、日本は教授がドンっと座っていて、下っ端は単なる労働力でしょう?大学を支援しても、それは若手の育成や支援になんかならないんじゃないの?組織に支援するべきじゃないんだよな。人材そのものに融資するというのなら納得。

国立大学運営費交付金や私立大学経常費補助金等の基盤的経費が年々削減され、国立大学の教職員には一般公務員と同じ人件費削減が課せられていること等により、若手の安定的ポストの確保が困難となり、不安定な任期付雇用が一般化しています。


若手の安定ポスト確保が困難なのが問題なんじゃない。年寄りのポストが安定していて若手にリプレースされる機会がないのが問題なんだよ。

産業界で博士人材の採用が進まないなど、大学教員以外のキャリアパスも十分整備されていません。


産業界が悪いんじゃない。博士が使いものにならない(あるいは、使いものにならなかった)、あるいは本当は使えるのに、そのことについてきちんと情報発信、アピールできていないのが問題なんだよ。使えない博士を量産している大学はそのあたりまず反省しないと。あと、博士の方だって就職先を選り好みしているよね。あそこは嫌だ、ここは嫌だって。例えばうちの会社はいつでも門戸を開いているけれど、滅多に就職希望者は来ないし、来たと思ったら迷惑だけかけて辞めて行くよ(笑)。やっぱり大学が居心地が良いらしい。

国立大学の人件費削減方針を撤廃


笑。っていうか、国立大学は全部廃止したらどうなんだろう。郵政の次は大学を全部民営化するとか。これは結構良さそうだなぁ。

給付制奨学金の創設や日本学術振興会の特別研究員の増員、競争的資金によるリサーチ・アシスタント経費の措置など、経済的支援の拡充


給付じゃなくて、融資にしたら?稼げるようになったら返してもらえば良い。稼げるようにならなかったら、それはまぁ、仕方ない。組織じゃなくて、人材に直接融資するのは凄く良いと思う。

研究大学等のネットワークの中でPDを継続的に雇用するシステムの構築


アホか。そんなことやったら、科学者の既得権化が進むだけじゃないか。どうして大学関係者ってこういう社会主義的な考え方なんだろうね。あぁ、だから駄目なのか(笑)。まぁ、弁護士とか、社会主義者が多いものなぁ。その多くが既得権者だけれど。既得権者が考えることは大抵の場合、ろくでもない。なぜって、すでに持っている権利を守ったり、強化したりすることを考えているから。

実践的な博士課程教育等を通じた博士人材の雇用促進


何を言いたいんだか良くわからないけれど、要は博士人材の雇用確保をしようってこと?で、博士号を付与する大学そのものの権威化を進めようってことかぁ。これまたアホらしい。

総じて、この(1)に書かれていることは「だからお前らはだめなんだよ」という内容だなぁ。さて、(2)を見てみよう。

国立大学運営費交付金や私立大学経常費補助金等の拡充


はいはい、また右や左の旦那様、ですね。

科学研究費補助金の拡充


以下略。

公募申請から成果の権利化まで研究プロジェクトのマネジメントを支援するリサーチ・アドミニストレーター


笑える。天下りの温床になりそうですね。いや、実際、行政でこういう仕事を担当していた人間がスピンアウトしてコンサルタントをやっているケースって、時々あるんだけれどね。

先端研究・大型研究を支える施設・設備整備補助の拡充


国民にこれを訴えるなら、ちゃんと費用対効果を説明しないと。

近年価格上昇が大きな問題となっている電子ジャーナルの安定的確保


市場原理が働いているってことでしょう?余計な介入をすれば余計におかしなことになるんじゃないのかなぁ。高くて困るなら、安くて良い雑誌を作れば良いじゃん。それができないのなら、そのコストが消費者負担になるのは仕方がない。で、それを国が援助するっていうのは良くわからないなぁ。まず、誰かがやってみないとだよね。

研究費の使用ルールや、検査の簡素化


これは悪くない。あと、不正の厳罰化ね。結局のところ、検査が複雑になっているのは少数の不届き者が悪いことをするから。そういう事例に合わせて「きちんと検査しないと」ってことになっちゃう。おかげで、周辺にいる沢山の正直者達がとばっちりを食う。そうならないように、まずは不正に対して厳正に対処しないと。

学術振興の中核的機関である日本学術振興会や、大学共同利用機関等の機能強化


民間でやれ(笑)

(2)も総じてろくでもなかった。(3)も政策的にやるような話じゃなくて、大学が自分でやりゃあ良いこと。ただ、ひとつ笑えることがあったのでピックアップしておくと、

若手研究者の海外武者修行の拡充


おっと、日本に武者修行に来てもらえるように頑張るのは放棄しちゃったのね(笑)。まぁ、ワールド・ベースボール・クラシックで連覇しようとも、日本のプロ野球がメジャーリーグの上に行くことは多分ないわけで、日本の研究現場にインドからは人が来ても、欧米からはあんまり来ない、というのはあんまり変わらないし、変えようとも思っていないんだろうな。

(4)は国民に対してという感じの内容じゃないね。役所に対するアピールはわざわざ外部に出す必要ないじゃん。

(5)も、なんだかなぁ、という内容。今までやるべきことをやってこなくて、おかげで国民の信頼を失っているわけでしょう?大学は。そういう中で「お金をくれ」って言われてもなぁ。個人的には、大学よりも個人に投資(融資)するべきだと思うけれど。組織にお金を出しても組織の中で消化されちゃうからなぁ。

我々大学も、研究・教育の状況を学生・保護者はもとより、産業界、国民の皆様にわかりやすく発信し、積極的に理解と協力を求めていく所存です。


「これからやります」じゃないんだよね。「これをやってます」っていうところがスタート地点のはず。まだ何もやってないじゃん。まずはきちんと費用対効果を説明して欲しい。どの程度の税金を使って、どういう成果を出したのか。本当に科学に投資したら経済の発展に寄与するのか。そのあたり。提言よりもまずは評価とその発信をして欲しいところ。

国民と大学の関係において、国民から大学へお金を流すためには、当然のことながら一定の手続きが必要なはず。ところが今まではそれがなかった。大学と、国民の代表であるはずの政治家・役人との間でだけ合意がなされていた。でも、ネットのおかげもあってか、ようやくそれじゃぁ駄目だってことになりつつある。そして、国民と大学との関係構築がようやく始まったところ。それで、国民と大学の双方が十分な情報を共有している状態で自発的に行う経済活動であれば、それは必ず両者にメリットをもたらすはず。国民が自発的に行動に出ないのであれば、国民にメリットがないか、あるいは国民に対して十分な情報が提供されていない、ということである。残念ながら今回の文書を読む限り、提言者達は揃いも揃ってそのあたりがわかっていない印象を受ける。

個人的な感覚では、経済成長を目指すなら一番必要なのは科学技術への投資なんかじゃなくて、減税だと思う。まぁ、意見は色々あるんだろうけれど、少なくとも「科学技術は一番じゃない」ってところはかなりの人が同意すると思う。そういう中において、「なぜ大学に投資しなくちゃならないの?」っていう問に対して、国民が納得する回答を大学はまず用意しないと。

今回発表された文書は、減税、労働市場の流動化、規制の緩和、情報共有の促進といった、いかにも経済成長に効果がありそうなことに対してベクトルとして反対方向のような。まぁ、社会主義的な色彩を濃くしつつある民主党政権には受け入れやすい性質かも知れないけれど、この手の文書は一度出したら引っ込められない。いつまでも社会主義的な政権が維持されるとは限らず、あとで取り返しの付かないことにならないように気をつけないと。僕の場合、特に「科学」という部分については経済成長にダイレクトに寄与するとは思っていなくて、だから科学への投資を説明するときに経済成長を引っ張り出してくるのはあんまりオススメできないと思っている。

あと、「博士」という看板は非常に限定された部分での能力を担保したもの。それを以て就業保障とか、アホかという感じだし、この手の「看板」が機能している世界はマトモじゃないところが多いというのが僕の印象。マトモじゃないんだから、わざわざそれを新設する必要はないでしょ、と思う。でもまぁ、やっぱり、一度権利者の座に座っちゃうと、自分たちの権利は強力にしたくなるんだろうねぇ。そんなところが透けて見えちゃう。その下にいる人たち(就職難で困っている博士とか)は「この人たちについて行けばなんとかなるんじゃないか」とか思うんだろうけれど、実際にはそういう風にはならないのが悲しいところ。  

2010年03月19日

Dr.パルナサスの鏡

55ebf77a.jpgヒース・レジャーの遺作となってしまった本作だけれど、そのあたりは全く無視しての評価。全く無視しているのだけれど、個人的には本作はスィート・スポットのど真ん中で、非常に面白かった。

ストーリーの中心は悪魔と、悪魔と賭けを続けて1000年以上を生きているパルナサス博士の二人。悪魔はパルナサスに時々勝負を持ちかけ、それを楽しんでいる。パルナサスは悪魔に弄ばれていると理解しながらも、勝負を辞めることができない。そんな縦軸に、パルナサスの娘、パートナーの小人などが絡んでくる。

パルナサス一行は旅を続ける見世物小屋をやっているのだけれど、その見世物小屋には「入った人間の頭の中を具体化することのできる鏡」がある。この鏡の中の世界でのやり取りが見せ場の一つ。想像の世界なので、入った人間によってがらりと内容が変化する。この見せ方がなんといっても素晴らしい。そういう、視覚的な刺激に加えて、ストーリーがまた素晴らしい。悪魔と契約をした人間の話というのはそれほど新しくないのだけれど、その1000年にわたるやり取りの、最後の部分だけを切り取ってきて、そしてそれをきちんとした物語にしている。大人のためのおとぎ話みたいな感じに仕上がっていたと思う。なんか、想像力を目一杯使ったっていうのがわかる一方で、「アバター」で見せたようなリアリティのある空想空間ではないところが良い。

リリー・コールが可愛いのも良い。

エンドロールが終わった後のお楽しみも良かった。音響が良い映画館のど真ん中で観ていたので、一瞬「KYな奴」とか思ったけれど、すぐに演出の一部だとわかった(笑)。この演出については映画のサポートサイトに説明があった。

He said, "I have a lot of people try to call the sound of a phone Tony Heath. Unfortunately, he does not seem to pick up yet. One blogger / reviewer is his have tears in my eyes. Of course, he got it. "


しかし、それを含めて、これはDVDではなく、映画館で楽しむべきもの。もっと早く観にいけば良かった。まだもう少し上映しているみたいなので、もう一度観に行ってこようと思う。

誰が観ても満足、みたいな、例えばアバターみたいな映画とは違うので、世の中的にはあまり評価は高くないのかも知れない。あるいは、広告の予算が全然なかったのかも知れない。とにかく、あまり評判になっている感じがない。でも、これは傑作だと思う。☆3つ。  
Posted by buu2 at 22:33Comments(1)TrackBack(0)映画2010││編集

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乱世

つけ麺専門店でラーメンがないので、ここで評価すべきかどうかちょっと迷うところなのだけれど、一応リストアップしておく。

名称:乱世
種類:つけ麺
場所:渋谷
評価:3/ACB
2010.3.18
コメント:麺はつけ麺屋さんにありがちな太麺。特に目立ったポイントはない。スープの中に入ってないので、当然のことながら伸びたりはしない。ということで、あんまり評価のポイントがないのだが、普通の評価方法に乗せるとA評価。

つけダレは和風だしと酸味が強いもの。特に工夫があるわけでもなく、麺を数回つけたあたりですっかり冷めてしまい、味もぼけてしまった。つけ麺としてはこんなものだろうけれど、最近はこういうつけ麺ならではの弱点を克服しているお店も存在するので、そんな中にあってはちょっと努力が足りないように思う。

チャーシューは無難に美味しかった。

つけ麺って、麺には有利でスープには不利、トータルで見るとラーメンよりも大分工夫のしどころがない食べ物だと思うのだけれど、最近凄く多い印象がある。みんな猫舌なのかな?良くわからないけれど。

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店名 つけめん 乱世 (らんせ)
TEL 非公開
住所 東京都渋谷区渋谷1-13-7 渋谷 ラーメン大戦争 3F
営業時間 11:00〜24:00
定休日 日曜日  

しろ八

名称:しろ八
種類:独自
場所:新宿御苑
評価:7/ABA
2010.3.17
コメント:無化調ラーメンというと8割方、「味が足りない」ラーメンになるので、この店も多分その手のうんちく系だろうな、と思ったのだけれど、さにあらず。うんちく系なのは間違いないけれど、ラーメンにはきちんと味があって、十分に美味しかった。

麺は太めの平打ちタイプ。スープの絡みが良く、コシもしっかりしている。余計な雑味もなく、非常にレベルが高い。

スープはとんこつ鶏ガラブレンドの醤油味。無化調とのことだけれど、ダシが濃縮されていてきちんと味がある。だからといって塩に頼っているわけでもなく、非常に洗練されている印象。唯一、スープの量が少ないために、スープが冷めるのが早いのが惜しい。しかし、かなり手間がかかっているスープみたいなので、ある程度量をけちらないと採算に乗らないのかも知れない。

チャーシューはスープとのバランスがしっかり取れているもので、非常に美味しい。個人的にはちょっと脂が多いのが残念ではあったけれど、これは好みの問題。

こってり醤油、塩もあるみたいなので、近々、食べてみたいと思う。このあたりには結構侮れない店がいくつかあるのだけれど、その中にあっても今のところ一番印象が良い。

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店名 旬麺 しろ八 (しゅんめん しろはち)
TEL 03-3341-0207
住所 東京都新宿区新宿1-12-1 サンサーラ第三御苑101
営業時間 11:30〜スープ切れ終了(現在19:00頃)
定休日 日・祝日  

2010年03月18日

燃費

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Posted by buu2 at 06:56Comments(0)TrackBack(0)モブログ││編集

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2010年03月17日

りんごの木の所有権を売る商売

昨日は四ッ谷のウシカイで知人の結婚祝いをやっていたんだけれど、となりのテーブルでリバネスの連中が飲み会をやっていた。なんでも青森からお姉さんがやってきて、りんごの木のオーナーシップを売ることについて相談していたらしい。

彼らは先に飲み放題タイムが終了したので、ルバードに場所を変えて行った。僕たちも飲み放題タイムが終了したので、ちょっとルバードに顔を出してみたんだけれど、早速「一本買いませんか?」という話になった。

この手の奴はブルーベリーと牡蠣で経験があるのだけれど、ちょっと興味があったので話を聞いてみた。何でも、一本15000円/年で、大体120個ぐらいりんごがなるらしい。スーパーでりんごを買えば、一個100〜200円ぐらいだと思うので、120個もなるなら、まぁ悪い話ではない。台風やヒョウで全滅とかのリスクはあるけれど、あとは美味しいのかどうかが気になるところである。

でもね、真面目な話をするなら、この話というのは誰でも乗れる性質のものじゃない。一個あたりの値段云々とは全く違うところにビジネス上のポイントがある。この話は、販売サイドにとっては色々美味しいところがある。まず、120個/本で、たとえば100本のりんごの木があるとすれば、12000個のりんごを売る必要が出てくる。りんごは生ものだから、放っておいたら腐ってしまうわけで、頑張って売らなくちゃならないし、売れ残りのリスクもある。そういう手間とリスクは、全部オーナーに押し付けることができるわけだ。逆に言えば、ひとりひとりのオーナーたちは毎年120個のりんごを何らかの形で処分しなくてはならない。20個ぐらいのりんごなら簡単にさばけるだろうが、120個ともなればそれなりに大変である。普通に考えれば、「そんなに要らない」ということになる。それから、自然災害のリスク。これも回避可能。加えて、たくさん取れすぎたとか、そういう周辺事情にも全く左右されずに定額の売り上げが立つ。しかも、収穫よりも半年も前に入金するのだ。これは、事業サイドからすれば非常に美味しい話だろう。

昨日の場合、酔った勢いもあってか、あるいはそれなりにお金持ちだったからか、同行者の冨田さん(実名)が一本のオーナーになってしまった。その時点で僕のポジションは彼らのお客ではなくなった。なぜなら、りんごの収穫の時、冨田さんは大量のりんごを目の前にして途方に暮れるのがわかっているからだ。僕は冨田さんのところにニヤニヤしながら近づいて、「りんご、食べてあげますよ」とオファーしてあげれば良い。この場合、僕は費用負担もなければリスクも背負う必要がない。結構美味しい立場に自分を置くことに成功したわけだ。

さて、このビジネス、「何かアドバイスはないですか?」と聞かれたんだけれど、アドバイスなんてやろうと思えば山ほどある(笑)。でも、僕はコンサルタントで、アドバイスは無料じゃない。だから、何も教えてあげなかった。でもまぁ、冨田さんがかわいそうだから、冨田さんのためにちょっとだけ教えてあげよう。このビジネスで肝になるのは当然のことながらオーナーに対してどういうサービスをするか。良いサービスを提供しなければ、オーナーはオーナーであることをやめてしまう。新規顧客を営業で取ってくるのは凄く大変だ。それなら、リピーターを取った方がずっと楽。だから、一度オーナーになった人には、ずっとオーナーであって欲しいはず。そのためにどんなサービスが必要か。ひとつ、絶対に必要なのは加工サービス。ジャムにするんでも良いし、ジュースにするんでも良いんだけれど、とにかく120個(場合によっては200個とかなっちゃうかも知れないわけで)のりんごをさばくのは大変なわけで、自分で食べて、人に配るのでも限界がある。だから、加工して、日持ちするようなものに転換してやる必要がある。

そういえば、今池袋でやっている「農業少女」という芝居は、この商売に通じるところがある。「農業少女」では商品はりんごではなくお米だったんだけれど、不登校の女子高生達が作ったお米を販売するという話。「不登校」というラベルを付けることによって大反響を呼ぶんだけれど、あっという間にブームが去って、「農業少女」という銘柄米は一年で全然売れなくなってしまう。それによって生じる悲劇を描いているんだけれど、りんごの木のオーナーシップも一つ間違えるとそういう事態になりかねない。

結局のところ、オーナー達に対して何を提供出来るのか、ということであって、美味しいりんごはモチロンのこと、明示的でない形で販売サイドが回避したリスクの数々を、どうやったらオーナーたちが負担しやすくなるのかを考えなくちゃならない。そこで手を抜いちゃうと、最初は良くてもあとで酷い目にあう事になる。昨日聞いた話の限りでは、まだまだ全然考えが足りない感じだった。

実際のところ、年収1500万円を超えている人たちにとって15000円/年程度のお金は寄付しても惜しくない程度のものであるケースがほとんど。だから、ちょっと気に入ったビジネスや人物にお金を出すのはそれほど惜しくない。彼らにとって負担なのは、お金を出すことじゃない。目の前に必要以上に山積みされるりんごそのものなのだ。でも、ちょっと抜けている(笑)お人好しだと、このあたりのビジョンが欠けている。「取れすぎたらどうしよう」なんていうことは今の時点では考えていないのだ。そして、最初のシーズンが終わったところで初めて気がつくことになる。あれ?僕って、要はりんごの小売店(配布店)になっているんじゃん、って。

さて、これからどうするのか、ちょっと見ものではある。ま、何しろ、今年はりんごには困ることがなさそうだ(笑)。  
Posted by buu2 at 22:55Comments(0)TrackBack(0)社長││編集

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マイマイ新子と千年の魔法

bdb9530c.jpg「昔子供だった、全ての大人達に捧げます」みたいなコピーが大分前にあったような、なかったような。そんなコピーがピタっとはまる、大人向けの映画である。

昭和30年代の山口県の田舎町が舞台であり、主人公。その町にやってくる人(生まれたり、引越してきたり)と、去っていく人(死んでしまったり、引越して行ったり)に関する複数のエピソードを子供の目線にこだわって描いている。子供の目線だから、いくつかのエピソードは情報不足で、どうなっているのだか良くわからなかったりもするのだけれど、大人の目線で全てを理解することを製作サイドは目的としていない様子。だから、わからないものはわからないままである。でも、子どものときって、そんなことばかりだったはず。分からない中で勝手に空想して、勝手に結論を出して、そしてまた明日のことを考えていたわけで。

長編アニメーションとしては比較的短めに仕上げてあるけれど、そこに展開される映像は非常に濃密で、かなりマニアックな出来だと思う。ディテールに手抜きがなく、そこに対して大人たちの共感が得られるに違いない。一方、子どもが観てしまうと、「何をアタリマエのことを」ということになりかねないと思うのだけれど、今の子どもたちはこの映画で語られているような生活はしてないのかも知れず、だとしたら全く共感を得られないことになる。どちらにしても、子どもたちにとってはあまり面白くない映画なんじゃないか。

子どもの頃は、ちょっとした闇の中に色々なものが存在すると思っていた。そういう闇の中に存在したものがいなくなってしまったのは多分中学校に上がる頃。その頃の思いがはっきりしている人、その頃の思いをなくしてしまったと自覚している人にとっては非常に懐かしい映画になるんじゃないだろうか。主人公たちがかかった千年の魔法を観ることによって、数十年の魔法にかかるのかも知れない。今40歳なら、30年の魔法。

アニメーションというのは、そこに描かれているものは全て人工物。描いていないものは絶対に存在しない。普通に撮影した映画なら、電信柱とか、雲とか、意図せずに画面の中に入り込んでくるものが沢山あるけれど、アニメーションにはそういうものが存在しない。だから、画面の中に描かれているものは、何かしらの意図がある。そして、画面からその意図を汲み取る作業というのがアニメーションの一つの楽しみでもあるわけだけれど、この映画は、その楽しみが普通のアニメよりも多めに配置されていると思う。だから、何度も観ているうちに新しい発見があるかも知れない。ところが、そういった楽しみ方をする前に、この映画はあっという間に一般上映が終了してしまった。今はいくつかの映画館でこっそりと上映されているだけ。ちょっと勿体無い気がする。

評価は☆2つ半。  
Posted by buu2 at 21:05Comments(0)TrackBack(0)映画2009││編集

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2010年03月16日

僕は沢尻エリカさんって、結構好きな俳優さんなんですが

俳優さんももちろん仕事に恵まれている人と恵まれていない人がいて、蒼井優さんとか、沢尻エリカさんとかは恵まれている人だと思う。良い映画に出ているし、実力もあると思う。だから、彼女たちが出ている映画も僕は結構高く評価している(と思う。「手紙」とか)。僕の記憶が確かなら、このブログでも沢尻エリカさんを叩いたこともない。

でも、これは何なんだろう。

君が仕事に復帰すると聞き、僕は誰よりもうれしく思います。

あ、そうか、普通の人なら家で話をするところ、「家ではこういう話はしない」というローカルルールがあるので、仕方無しにブログに書いたのか!

一瞬、嫁さんあてのメールを間違ってブログ投稿用アドレスに送っちゃったのかと思った。  

シンクタンクの元研究員二人が真剣に考えた米軍基地移転問題に対する解決策

米軍基地問題解決の一案

1.九州の人口があまりない場所(あるいは島)を見つけてくる。
とにかく、どこかに置かなくちゃならないんだから、探さないと仕方ないわけです。でも、「ただ我慢しろ」っていうんじゃだめですよね。だから、何か、飴玉がないとイケない。でも、飴玉って、何?たとえば東京の人に飴玉って言ったって、ピンとこない。やっぱ、田舎、過疎の地域ですよね。そんな場所を見つけてきましょう。きっとあるはずですよ。以下、飴玉について考えます。

2.その地域は特区にして、一票の格差で優遇する。
まず、メリットの一つ目として、一票の格差。やっぱ、国政に対する発言権が強くないとね。特定の地域を故意に優遇するって、それは民主主義じゃないけれど、背に腹は変えられないでしょ。だって、基地は誰だって嫌なんだから。一票の価値ぐらいはアップさせて、国政に対する発言権を強化してあげましょうよ。

3.もちろん、所得税(5割引)、法人税(10%程度、シンガポール並を目指す)でも優遇する。
でも、それだけじゃ、迷惑料としては全然足りませんよね。ということで、その場所は所得税を大幅に減税しちゃいましょう。これによって人がどんどんやってくれば、すぐに活性化します。基地に「出て行け」なんていう人もいなくなるはず。だって、基地があるから減税で、減税だから人が集まるんだもの。あ、人が住んでいても、仕事が無いと困りますよね。だから、法人税も大幅減税ですよ。10%ぐらいの税率でどうでしょう。もう、東京本社とか馬鹿らしくてやってられねぇぜ、っていう状態にしちゃいましょうよ。うちの会社もすぐに移転しちゃいますよ。

4.いっそのこと、消費税もなしでどうだ。
そうそう、消費税もなしね。当たり前ですよ、基地があるんだから。



5.もちろん、ネットは無料で使いたい放題。
それでもやっぱ、文化の中心はなんだかんだ言っても東京。美術館も、映画館も、舞台も、東京ディズニーランド(千葉だけど)も、東京マラソンも、国立競技場も、築地魚市場も、みーんな東京です。だから、せめてネット環境ぐらいは完璧にしましょうよ。光回線、無料で使いたい放題。このくらいはやってもらってもばちはあたらないでしょ。文化はとりあえずネットでキャッチアップ。あ、町中ホットスポットにしちゃおう。すごい便利だな、これ。

6.防衛省と外務省はそこにお引越し。
やっぱ、防衛省と外務省は基地のそばにあった方が良くないですか?一極集中って良くないから、これを機に移転しちゃいましょう。だって、防衛省とか、別に東京にある必要ないじゃん。リスクを分散するという意味でも防衛省は首都機能から遠く離れたところがオススメ。あと、外務省ネ。外務省も別に東京じゃなくて良いでしょ。空路ですぐにでかけることさえできれば。凄く急ぎの場合は米軍の飛行機も利用可能かも知れないですよ。

7.もともとそこに住んでいた人は、沖縄の米軍基地跡地か、防衛省跡地(市ヶ谷)、外務省跡地(霞が関のど真ん中の一等地)に引越し可能。
もともとそこに住んでいた人で、「米軍基地が来るのはどうしてもイヤ」という人もいるはず。産業が活性化しようが、税金が安かろうが、基地のそばはイヤ!という皆様には、引越し先をきちんと手配しちゃいましょう。ちょうど、防衛省と外務省が引っ越すので、その跡地にマンション建てちゃおうよ。沖縄でも、東京でも、好きなところに住んでくれ、ということで。

8.ショッピングモールも作っちゃえ。中国からの民間航空機を飛ばさせて、日本の有機農法による安心な野菜と新鮮な魚を中国人の富裕層にバンバン売る。
せっかく消費税がタダなんだから、バカでかいショッピングモールを作っちゃえ。それで、中国から富裕層をどんどん呼び込んで、ここで買い物して貰う。中国産と違って安心、安全な日本の野菜と魚を満喫して貰っちゃおう!もちろん、ブランド品だってホンモノっす。中華街が横浜だったのは今は昔、って感じ?浜っ子ですが(汗)。

9.将来はエコを見越して、東京とリニアモーターカーで直結を想定!途中停車駅は名古屋と大阪。
「でも、遠くて不便」だって?イヤイヤイヤ、全然そんなことないでしょ。飛行機でひとっ飛び。それに、今、「リニアをどこに作ろうか」って考えているわけでしょ?いっそのこと、東京とリニアで直結しちゃおうよ。途中停車駅は名古屋と大阪。それで、どんどん人を呼び込んで、産業の活性化を図るわけです。

例えば、佐賀とかどうですかね?暖かいし、基地があって、超巨大ショッピングモールがあって買い物天国、日本のハワイだ!というコンセプト。佐賀だけど。  
Posted by buu2 at 15:58Comments(2)TrackBack(0)ニュース││編集

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Twitterで一番面白いこと

前にも書いたけれど、僕はTwitterに書き込む頻度がかなり低くなっている。友達との情報交換には使えるし、地震かな?めまいかな?と思ったときにタイムラインを見ていればリアルな地震なのか自分がクラクラしただけなのかわかるから、便利といえば便利だけれど、面白いとはあんまり思っていない。あくまでも暇つぶし。

さて、そんな(僕にとっては暇つぶしの)ツールであるところのTwitterなんだけれど、世の中のTwitter好きな人たちにとっては物凄くありがたい存在のようで、もはや中毒と言っても良いくらいに依存している人も少なからず存在するようだ。ちょっと前にミクシィがそういう状態だったわけで、今もミクシィに依存している人もいるだろうから、多分、今Twitterに依存している人たちも、ある人たちは飽きてしまって使う頻度が落ち、またある人たちは引き続き依存し続けて生きて行くんだろうけれど、何しろ今はその依存度が多様な状態なせいで、色々とコンフリクトが発生しているようだ。これまたミクシィでちょっと前に「足跡を残してコメントを残さないのはイクナイ」みたいなコンフリクトが発生したのと似ている(内容じゃなくて、性質が)。

Twitterの最大の欠点は情報が蓄積されないことだ。これはメリットでもあるけれど、デメリットでもあって、個人的にはデメリットのほうが大きいと思っている。そもそもとして、Twitterでの情報発信なんてアーカイブ化することを前提としていない、くだらない「つぶやき」なはずなので、別にあとになって調べることができなくても本来は何の問題もないのだけれど、情報オタク的な視点からはどうにも不便だ。もちろん外部のシステムを使えばそこでの発言などは保存することが可能だけれど、それには相応の努力が必要とされる。

そういう、「情報の蓄積」部分が弱いシステムでは何が起こるかと言えば、情報を発信している人の性格付けが曖昧になり、結果としてTwitter上でのやり取りはどうしても表層的になる。つまり、過去の一連の発言を元にして個々人を性格付けするべきところ、その個人に紐付けされている情報量が少ないため、その人がどういう人なのかがさっぱりわからないわけだ。そういう、ゆるい人間関係こそがTwitterでは求められているのだろう。

ところが、そのあたりについて、Twitterにぞっこんな人たちほど気がついていない気配がある。先日もTwitter上をふらふらしていて、「あーーーー」というシーンを見かけた。そういう状況をさらに混乱させては申し訳ないので具体的に「これです」と現場にリンクすることはしないが、要はTwitter上でのある人の発言をつかまえて、「こいつはけしからん」と文句を言ったり叩いたりしていた。

別に叩くのは勝手だし、その現場を見る限りにおいてはその人が叩かれても仕方ないよな、とも思うのだけれど、その非難はTwitter上だけに表層的と言わざるを得ない。

僕が常々思っているのは、日本人的なネットユーザーというのは、あまり深く突っ込まず、目の前にあるテキストに対して脊髄で反射してコメントを書く人が多いということ。もちろん全部ではないし、あるいは日本人以外も同じなのかも知れないけれど、少なくとも日本人のネットユーザーにはそういう傾向があると思っていて、それが顕著になるのが「はてブ」みたいなメディアだと思っている。まぁ、はてブはそういうツールだから当たり前だけれど。

例えば僕のブログだと、記事数だけで6000を超えている。僕がブログ運営についてコンサルをするときには「こういう運営は良くありません」と、駄目なブログの事例として自分の紹介するのだけれど、それは何故かって、テーマが全く絞れていないからだ。その場その場で僕の興味も変わってしまうので、数年前には誤植のネタがたくさんあったけれど、今は料理のネタが多くて、みたいな感じで濃淡が経年変化していたりもする。おかげで、このブログはなんのブログなのかわからない。僕に対して興味を持っている人にとっては良いかも知れないけれど、僕に対して個人的に興味を持っている人などいるのかどうかもわからず、要は、僕のブログは読み手のターゲッティングが全くできていないのだ。料理のブログ、映画のブログ、ラーメンのブログ、サッカーのブログ、野球のブログ、スキーのブログ、どれかにテーマを絞れば良いのだけれど、実際にはそうなっていない。これはブログとしては致命的である。なぜなら、特定のブログについて定期的にチェックするという行為は、そこに何があるかわかっているからできることだ。これまた例えれば、この間まで八百屋だったところが昨日は魚を売っていて、今日は肉を売っている、というのでは困ってしまう。八百屋はいつも野菜を売っている必要があって、ときどき魚「も」売っているのなら構わないけれど、毎日売っているものが変わってしまうのでは、野次馬は良くても、目的をもって買い物をする人にとっては迷惑な話である。だから、ブログにはテーマが重要になる。そして、僕のブログにはそれがない。さて、そんな、とっちらかった部屋のようなこのブログの中に、どれだけ有用なエントリー、すなわち、僕の人となりが判断できるようなエントリーを見つけることができるのだろうか。これは僕の勝手な推測だけれど、多分2年くらいこのブログを読んでいないと、僕のことはわからないと思う。まぁ、「社長」とか、「ブログでバイオ」みたいな特徴的なカテゴリについてまとめて読めばなんとかなるとは思うものの、それにしたって、僕が「このカテゴリを読んでみてください」って提示しない限りはわからない話だ。でも、逆に言うと、僕のブログみたいに駄目な代表のようなブログであっても、ある程度のガイドさえあれば、その人となりをある程度理解することが可能だったりする。そして、僕のブログは事例として良くないけれど、世の中にある、一定の読者数を稼いでいるブログなら、その運営者については、ブログの過去ログやコメント欄を追って行くことで、かなりのところまで理解可能だと思う。ブログの最も優れているところは、過去の大量の記事がアーカイブ化されていることであって、それを元にして、一つの記事の背景にどういう思想があるのかを閲覧者は知ることができるわけだ。

しかし、実際にはそうまでするケースはほとんどないんだと思う。ちょっと記事を読んでみて、その感想をはてブに登録する。こんな感じの行動パターンがほとんどなんだろう。なぜなら、その記事には興味があっても、その記事を書いている人間にはそれほどの興味がないからだと思う。これはネガティブな感想を持ったときに顕著で、「これはひどい」と思ったときにはてブにさらっとコメントを書いて、それでそのネタは消費されてしまうのだ。こうした「ネタの大量生産・大量消費文化」はネットの特徴のひとつである。

それで、はてブについてはすでに一定の利用方法が共有され、「こういうもの」って思われているので、ブックマークする方も、ブックマークされる方も、ある程度の合意が形成されている。だから、はてブのようなシステムに対して嫌悪感を表明する人たちは一定量存在するものの、一応のバランスが取られ、共存できる状態になっている。

ところが、Twitterではまだそういう合意事項が形成されていない。今後、形成されるのかどうかもわからない。どういう合意事項が形成されようが、あるいは形成されないとしても、別にどうってことはないのだけれど、重要なのは、Twitter上での認識というのはあくまでも表層的なものだ、ということ。この点については本来利用者の全てが理解しておく必要がある。

例えば、昨日、僕はあるフォロワーが比較的早い時間に「眠いから寝る」と書いているのを読んだ。たまたま僕はその人がその日の昼、「今起きた」って書いていたのを見ていたので、「君は今日、昼まで寝ていたのではなかったのか?」と書いてからかったのだが、当人からはあとになって「いやいや、昼まで寝ていたけれど、その前、ほとんど徹夜で、全然寝ていなかったのです」という書き込みがあった。このやり取りが典型的な例なのだけれど、Twitterのタイムラインに普通の人は張り付いているわけではないし、全部を読んでいるわけでもない。そして、そこに流れているほんの一部を読んで、そしてそれに対して感想を述べているに過ぎない。結果として、そこで交換される情報はどうしても表層的になるし、誤解を多く含むし、またそれらの誤解はほとんどのケースで解消されずに流れて行くことになる(今回は仲の良いフォロワーだったから、「いや、それはね」っていう注釈がついたわけだが、こういう事態はレアケースだと思う)。ある程度成熟したメディアなら「ここはそういう場所」という合意が為されているのだけれど、Twitterについてはまだそういうレベルに到達していない(上にも書いたけれど、ずっとそういうレベルに到達しないのかも知れない)。

僕がTwitterをあまり使わなくなったのは、Twitterのこういう部分があるという点について無関心な人間が多いからだ。

でも、問題はそれだけではない。「脊髄反射的」という部分ははてブにも通じるところがあるのだけれど、はてブとTwitterとが決定的に異なることが一つあって、それは、Twitterにおける発言が勝手に自分の管理できないところに持ち去られてしまうということである。この点においてTwitterとはてブは全く異なり、それ故に、僕は使うのが嫌になってしまった。「自分の管理できないところに持ち去られる」というのは、例えば僕の発言を僕のフォロワーであるBさんがRT(引用)し、そしてそのRTを僕のフォロワーではないCさんがRT、あるいは公式RTしたとき、そこに僕の名前が書かれていなければ、CさんがRTした事実を僕は知ることができないのだ。

例えば、「Rh-AB型の血液が大至急必要」というデマがTwitterで流れたとする。このデマは、様々な形で転送され、やがて、発信者の名前は消えてしまい、情報だけが流通することになる。きちんとチェックすれば発信源は突き止めることが可能だけれど、実際、そこまでやろうと思うことはマレであって、情報の発信源と情報との結合力が弱い。

Twitterでの情報伝達はバケツリレーのようなもので、情報の発進ポイントがどんどん動いていってしまう。ブログにしても、ブログに付随するはてブにしても、こういうことは起きない。僕の記事について誰かがブックマークした場合、僕は常にそれをチェックすることができるのだが、Twitterではそれができない可能性がある。つまり、ポジティブにしてもネガティブにしても、そこでの評価が表層的であることと、発言と発言者との連携が弱いという二点において、Twitterには決定的な弱点があると思っている。

陰口を叩いたり、文句を言ったり、批評したり、というのは一向に構わないことなのだが、その意見が正鵠を射たものであるためには、背後の状況をきちんと把握しておくことが必須である。例えば僕が「ベンチャーに対して老人が首を突っ込むべきじゃない」と発言すれば、それに対して色々な意見があるはずで、賛成意見も反論もあるだろうけれど、僕がどういう背景でそういう考えに至り、そういう発言をしたのかについては、「正鵠を射た」論評をしようと思うなら、ある程度の調査が必要になるはずである。そして、そのためのネタはきちんと僕のブログの中に存在するのである。ところが、今のネット文化というのはそれをネグっちゃっているケースが少なくない。僕自身、別にそこまで調べてもらわなくても、とは思っているし、調べない人とは別に議論しなくても良いや、と思っているから、別にどうでも良いと言えばどうでも良いのだけれど、本気できちんと議論しようと思うなら、「じゃぁ、まずはここを読んでくださいな」ということになるわけで、そうならないのは何故かって、「別にTwitter上での議論なんて、大したことできないでしょ」と高を括っているからに他ならない。いや、別に、Twitterの中にいる人たちがクズばかりで議論に値しないとか、そういう意味ではないのだけれど、Twitterだけで完結するのは無理だし、まぁ、トリガーとはなりうるだろうけれど、どこまでできるかは良くわからんよね、というところである。

何しろ、Twitterというシステムは読まれる側にとっても、読む側にとっても、面倒くさがり屋さんにとって非常に都合の良いものだと思う。

ということで、僕が先日見かけた事例なんかも、そういった面倒くさがり屋さん達が大活躍している事例だよな、と思う次第。叩かれている人はちゃんとブログを持っていて、そこで長いこと情報を発進してきている。批判するなら、まずそのあたりをきちんとあたって、その上で批判したら良いのに、そこまでの努力はしないのである。というか、そもそも、Twitterというメディアはそこまでの行動を強要しないというか、そんな面倒なことは良いじゃん、とりあえず、軽く考えようよ、というメディアなんだから、努力しないのは当たり前。それでいて、少なくない場面で批判に使われるから、「あぁ、その程度のものか」ということになる。

馬鹿とはさみは使いようというように、そんなTwitterでももちろん使いようはあるわけだけど、ブログを使い込んでいる(といっても、お手本にはならないんだけれど(笑))僕には、今ひとつピンとこない。いや、面白い人を見つけてくるツールとしては利用価値が高いのだけれど、見つけたあとに「じゃぁ、リアルでディスカッションしましょう」というところまではそれなりの距離があると思うのだ。それよりは、すでに存在しているリアルな関係の中で紹介を受けた方が信頼度は高く、スピードも速い。

うーーーーーん、しかし、それでもなお、Twitterの方が広がりはある。リアルな紹介を繰り返していては当分到達できないところまで行ける可能性はある。だけど、そのためには、対象となる人がTwitterの中で物凄い量の情報を発信している必要があるわけで、そうまでするならTwitterじゃなくて、ブログで良いじゃん、ということになってしまう(僕の場合)。Twitter「だけ」だと、どうしても広く浅くなんだよな。だから、そこでのやり取りも今ひとつ盛り上がらないし、野次馬として見ていてもなんかツマラナイ。

さて、本題。結局、Twitter内で一番面白いのって、それなりに発信している情報が蓄積されていて、キャラクターがはっきりしている人同士(すなわち有名人)が喧嘩している場合なんだよな(笑)。