2011年06月30日

忍たま乱太郎

よみうりホールの試写会で、原作未見、予備知識皆無にて鑑賞。

前半の細かいギャグを散発でどんどん見せていくところはくだらないを通り越して爽快ですらある。「あーーー、ハリポタを日本風の味付けでやると魔法学校が忍術学校になって、女の子は出てこなくなっちゃうんだなー、というのが判った。メガネとかは一緒で、森番のおじさんは給食のおじさん(おばさん?)に変わっていた。

後半のストーリーモードに入ると、ストーリーは退屈の一言。でも、ギャグは面白い。結構笑える。多分、夏休みに子供にせがまれてパパやママが連れて行く、というシチュエーションなんだと思う。場内の子供にはばかうけしていたので、子供は十分満足できると思う。パパやママも、寝ない程度には楽しめるはず(でも、歌のシーンは意識が遠くなった・・・あれって必要なのかな???)。脇を固める大人たちが無駄に豪華なのがそれだけで笑えるのだけれど、最近の竹中直人はどんな映画に出てもこんな役で大丈夫なのかと心配になる。

子供の頃、ドリフのギャグで大笑いしていたことを思えば、こういう映画で屈託なく笑えるのが子供なんだろうなぁ、と思う。Super 8では全編通して笑いっ放しで、場内で真面目に見入っている客に対して「こいつら、笑いの感度がめちゃくちゃ低いな(笑)」と思っていたけれど、今日は僕の笑いの感度が低いことが判った。給食のシーンで何のためらいもなく段ボールとかが出てきたところは笑ったけど。

そもそも、子供ってウンコが出てきたり、力いっぱいぶん殴るだけで大爆笑だもんね(^^; そういやぁそうだったなぁ、と。「奇跡」では走り回っている子供たちを観て「あぁ、そうだったなぁ」と思ったけれど、今日は画面の中じゃなくて、観客の反応を感じていて、「あぁ、そうだったなぁ」と思った。

カップルで観に行くデート映画としては全く不適だと思うけれど、子供と一緒に観に行くなら大丈夫だ、問題ない。子供目線なら満点だけど、無粋にも大人目線で評価して☆半分(笑)。だって、このブログを読む人は基本的に大人だもんね。

余談。このキャラ使って「きせかえどうぶつしょうぎ」を作りたいと思った。きせかえどうぶつしょうぎ、各種プロモーションに利用出来るはずなんだよね。こういう子供向けの映画のプロモーションとか、凄くフィットすると思う。  

Posted by buu2 at 23:37Comments(0)TrackBack(0)映画2011││編集

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Windows Updateさんを調教した

朝会社にやってきて、「またやられた」と気が付く。Firefoxさんが「ちゃんと終了されなかったよ。タブを再読込する?」って聞いているからだ。

まったく、Windows Updateさんには困ったもの。みんなが寝ている夜中の3時にごそごそと起きてきて、勝手にアップデートして「再起動」しちゃう。しかもこの子、作業中のコンテンツをちゃんと保存して再起動するっていう知恵がない。だから、作業中のものが全部失われる(涙)。

もちろん、ちゃんと保存しないで放置している僕が悪い。Windows Updateさんには何の罪もない。でも、さすがに何度も何度も繰り返されると僕もストレスがたまる。そこで、悪いのは僕と知りつつも、Windows Updateさんを調教させてもらうことにした。

まず、Windows Updateさんに目を覚ましてもらう。いつもは夜中の3時に起きてくるのでちょっと眠そうだ。

そして、「設定の変更」をクリック。重要な更新プログラムを「更新プログラムをダウンロードするが、インストールを行うかどうかは選択する」に変更。

どうしてさっさと調教しなかったのか?いや、基本的に3時は大抵PCを使っているからなんですが、そろそろライフスタイルを変更しようと思うのです。3時には寝ていたい。  
Posted by buu2 at 10:48Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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2011年06月29日

SUPER 8

super8


風の噂に「つまらない」と聞いていたので大丈夫かなぁ、と不安になりつつ映画館へ。

ちょっとマテ。これのどこがつまらないんだ。事故はちょっと(かなり)派手すぎるし、その割に当事者は元気だったりして「オイオイオイ」とは確かに思った。でも、そこからは笑いどころ満載じゃないか。半分以上はギャグ映画。でも、周りのお客たちはクスリとも笑わない。なんなんだ、このオカシサがわかんないのか、お前らは。あと、ラストでは「そんなこと出来るならなんで今までさっさとやらなかったんだ」とも思った。でも、そんなの関係ない。その頃にはもう散々笑わせてもらったし、散々感動させてもらった。満足だ。

コメディはネタバレイクナイ、ということで書かないけれど、アクションシーン以外は笑いどころ満載。いや、アクションシーンだって笑える。それに加えて、色々なところがスピルバーグ風味。ジョーズとか、未知との遭遇とか、E.T.とか、昔の映画のパロディも含めて賑やかなことこの上ない(光の感じとか、自転車で走り回るところとか、フレームの使い方とか・・・・)。サービス満点というか、あの頃のスピルバーグにそっくり。要は、スピルバーグが子供の頃にやりたくて、実際に実現したことを、この映画の主人公達を使って表現したんだろう。きっと、映画の中で走りまわる子供たちは、スピルバーグそのものなんだと思う(試験の成績が悪いところとか)。

ウォークマンが出てきた頃っていうんだから、ちょうど僕の子供時代と一緒(僕の場合、ウォークマン2が中学1年だったような)。テレビゲームも携帯もない時代、僕たちは野球をやるか、サッカーをやるか、鬼ごっこをするか、あとは家でプラモデル、という生活だったけれど、その頃に8ミリ映画かぁ、中学生なのに凄いよなぁ。あと、エリア51とか出てくると矢追純一さんを思い出す。何もかもみな懐かしい(沖田艦長調)。

恋愛あり、親子の葛藤あり、戦闘あり、謎あり、人類(?)愛あり、子供の夢あり、成長物語あり、アクションありで盛りだくさん。何度か泣いちゃった。

ところが、どこかの馬鹿はエンドロールを観ずに席を立つ始末。ざまぁみろ。お前ら、無事故記録がリセットされる冒頭シーンの意味すらわからなかったんじゃないか(笑)?そして、エンドロールまで見逃すっておめでてぇな。

確かに、スピルバーグをきちんと観たことがない人はわからないかも知れない(僕は未知との遭遇から映画館で観ている)。だけど、スピルバーグで育ってきた人間には涙なしには観られないよ。あぁ、細野不二彦の名作、「あどりぶシネ倶楽部」をまた読みたくなった(#スピルバーグに憧れて大学サークルで映画を撮るマンガ)。

女の子も可愛い。もちろん☆3つ。

あどりぶシネ倶楽部 (ビッグコミックス)  
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2011年06月28日

宮崎県の皆様へ

個人的私信でございます。


宮崎県様

拝啓 
ここ1、2週間ほど、宮崎県庁(河野俊嗣知事室?)の方々からそこそこの頻度で当ブログへのアクセスをいただいております(6月23日以降、本日までに最低131回、土曜、日曜日は残念ながら一切のアクセスがありませんでした)。ありがとうございます。

一応プロキシは通されているご様子ですが、私も素人とはいえある程度は把握できますので、ご利用のモニターなどをモニターしてみました。

モニタ1400 x 1050 x 32bit
モニタ1366 x 768 x 32bit
モニタ1093 x 614 x 32bit
モニタ1400 x 1050 x 24bit
モニタ1280 x 800 x 32bit
モニタ1280 x 1024 x 32bit

ちょっと履歴を拾ってみただけでも「おお、色々な人がアクセスしてくれて大人気だなっ!」という感じでございます。ただ、皆さんがどのコンテンツに興味がおありなのかわからず、「これは面妖な」と思う部分が必ずしもないとは断定して申し上げるわけにもまいりません。

少なくともバイオテクノロジーに関することについては、税金で給料をいただきながら理研や経産省で5年以上勉強させていただきましたので、それらの社会へのフィードバックは私の義務だとも考えております。もしそのようなことに興味がございましたら、遠慮なくストレートに私までアクセスいただければ幸いでございます。

メアド:motoki@liblog.co.jp

また、「なんとしても宮崎ラーメンの振興を図りたい」とかも、「サイエンスにこだわる」のは難しいのですが、味の点ではご協力可能かと存じます。あるいは、総統閣下シリーズの動画で宮崎県のアピールも可能かとは思います(ただし、GAGAさまと著作権に関する調整が必須かと存じます)。

どんな形であれ、宮崎県の県政に資することができれば幸いでございます。何はともあれ、お気軽にご相談ください。

                         敬具  
Posted by buu2 at 15:12Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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シネプレックス新座のトラベルプレゼントキャンペーンに当選!

僕ぐらい頻繁に映画を観ていると、映画館でのキャンペーンに応募することも結構あって(ときどきワシントン旅行が当たったりするので馬鹿にできない)、数撃っていると時々当たるから、映画の宣伝とかが流れている間に応募したりする。今回も、「シネプレックスわかば・新座・幸手合同特別企画!」なんていうのがあったので、何度も通って応募用紙を複数枚ゲット、応募してみた。応募用紙はこれ。

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大きさが分かりやすいように10円玉を一緒にスキャンしてみた。

さて、今日、このキャンペーンから「ご当選おめでとうございます!!」という郵便が届いた。「日帰りの旅 無料ご招待」だって。どこかなーと思ったら、「箱根登山鉄道あじさい電車と箱根温泉のルーツ 大涌谷と ワールドダイヤモンド見学の旅」だそうで。

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うーーーん、この時期にあじさいって咲いているの?あと、箱根温泉のルーツ?まぁ、大涌谷は名所といえば名所だけど、ここってルーツなの?神奈川県民的にはピンと来ないんですが、それは横浜市民だからですかね?ま、そのあたりは良しとしましょう。で、ワールドダイヤモンド?なにそれ。なんか、タイのリゾート(プーケットとか、サムイとか)のツアーに申し込むと、なぜかバンコク一日ツアーがついてきて、なぜかその中で頼みもしないのに宝石屋さんに連れて行かれたりするんですが、最近はそういうの、国内でもやるんですかね?日本が東南アジア化したのは気候だけじゃなかったんだ!しかも、昼食60分、あじさい電車40分、大涌谷40分の所要時間の中、ダイヤモンドは90分とたっぷりのんびり余裕を持った設定です。

でも、ただで行くんですから、このくらいは我慢しないとかも知れません。それが資本主義っていうものです。それで、このチラシの左下には「同伴者も参加できます」という文字があるんですが、え?10290円も取られるの?ダイヤモンドなんか見たくないのに?交通費と昼ごはん代としてもちょっと高くありませんか?あ、でも、一人で行けばいっか。平日だし、一緒に行ける人も限られてるものね。こういうときは、一人でぶらりと箱根も悪くない。

じゃ、応募しようかな、と思って、応募葉書を手にしたら・・・・

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あれ?あたったのは僕だけど、無料招待されるのは僕じゃなくて、同伴者?しかも、同伴者「だけ」?丁寧にこんなことが書いてあります。

下記のお客様よりご応募いただき、上記のお客様一名様がご当選されました。
尚、上記のお客様のみ有効です。


何それ。僕が行きたかったら、僕は同伴者として1万円払うんじゃん。ちょっと、なんなんだよ、これ。行きたいのは僕なのに、僕は当選していなくて、僕が同伴としていくならお金が必要なの?

ということで、元々の応募用紙をよーーーーーく見てみた(こういう現物をきちんと保管しておくところが僕の抜け目のない所なんだよね(笑)普通なら全部応募に使っちゃって、手元には残っていないはずなんだけれど)。すると、すげーーーーーー小さい字で、W応募チャンスって書いてある。

↓これで2倍拡大。2倍でもよめねーぞ(笑)。

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でも、僕も心の目を鍛えていますから、頑張って読んでみます。

あなたとさらにあなたのご家族にも当選のチャンスがある!!


だって(笑)。つまり、この当選通知は決して嘘ではないわけです。やるな!!!シネプレックス!!!感動した!!!!

以下、不当景品類及び不当表示防止法から抜粋。

(景品類の制限及び禁止)
第三条  内閣総理大臣は、不当な顧客の誘引を防止し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を確保するため必要があると認めるときは、景品類の価額の最高額若しくは総額、種類若しくは提供の方法その他景品類の提供に関する事項を制限し、又は景品類の提供を禁止することができる。

(措置命令)
第六条  内閣総理大臣は、第三条の規定による制限若しくは禁止又は第四条第一項の規定に違反する行為があるときは、当該事業者に対し、その行為の差止め若しくはその行為が再び行われることを防止するために必要な事項又はこれらの実施に関連する公示その他必要な事項を命ずることができる。その命令は、当該違反行為が既になくなつている場合においても、次に掲げる者に対し、することができる。
一  当該違反行為をした事業者


えーーと、まず連絡すべきは消費者センターかな?  
Posted by buu2 at 02:46Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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朝霞市は大野という馬鹿がゴミをポストにばらまいていて超迷惑

朝霞市には「朝霞基地跡地利用市民連絡会」という筋悪な組織がある。そもそも基地問題自体、朝霞市ではオワコン。

朝霞市米軍基地跡地問題(2007年10月23日)

なぁんだ(朝霞市の米軍跡地利用問題についての続報)(2007年11月28日)

一所懸命息巻いているからどれだけ反対派がいるのかと思えば、全然いない。要は社民党の福島党首みたいなもんで、怒鳴り声だけデカイけれど支持者は全然いないという始末。選挙結果が出る以前に、候補者すら立てられないのだ。この間の県議会議員の選挙でも争点にすらなっていないのに無理やり候補者に質問していてこいつら馬鹿だなぁーと思っていたんだけれど、まぁ、そういうのはやりたいヤツが勝手にやれば良い。それよりも迷惑なのは、せっせと人の家のポストに「朝霞公務員宿舎事業再開に対する質問主意書への答弁」とか、ゴミをどんどんぶち込んで行くこと。もう、こいつら、死んでくれよ。うちのポストはゴミ箱じゃないんだから。

大事なことだからもう一度書くけれど、うちのポストは朝霞基地跡地利用市民連絡会の皆さんのゴミ箱じゃありません。ポストにゴミを投げ入れるのはやめてください。

>代表の大野良夫様

少なくとも、公務員宿舎をつくろうとしている人達よりもずっと迷惑なことは間違いない。  
Posted by buu2 at 01:39Comments(4)TrackBack(0)日記││編集

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2011年06月27日

ラーメンKの醤油

一本気に行ったらフラれてしまったので、個人的に注目しているラーメンKにもう一度行ってみた。僕の行動パターンを見ていればわかるけれど、僕がリピートするというのはよっぽどのこと。思い返してみても、一本気、まるきゅう、はしご、あと、家の近所の「銀」ぐらい。しかも銀はひと通りメニューを食べてからはもう行ってない。ということで、どの位注目しているかはわかると思う。

さて、ラーメンK。今回は醤油を食べてみた。メニューには「干しエビの旨みが決め手」とか書いてあって逆に不安になるのだけれど、食べてみたら干しエビの旨みはそれほど主張しておらず、隠し味といった感じ。そして、塩同様、スープは非常に美味しかった。これは高く評価できる。鶏でしっかり取ったダシに、やや控えめに利かせた醤油のカエシが非常に良いバランス。

ただ、なんとも残念なのは麺。塩のときにも感じたけれど、圧倒的にスープの絡みが悪い。自家製麺がウリの店なんだけれど、麺を変えたら凄く良くなると思う。でも、麺にはこだわりたいんだろうなぁ。だとすれば、当分の間は試行錯誤が続くと思う。今日はチャーシューも美味しかった。今日のラーメンならBAAで7点。一本気がやってないときは絶対ここ。

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たまに食べに行ってやってないとダメージでかい

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もう一ヶ月以上やっていないわけで、「少しの間」ってどんだけなの〜?  

行者にんにくと卵の炒め

正確な料理名は不明。というか、適当に作っただけ。でも、きっと「これなら○○」と、命名法はあるはず。日本で最初に作られた料理とも思えない。

フライパンにごま油をひいて3センチぐらいに切った行者にんにくの茎を炒める。油がまわったところで少量の塩を振って溶いた生卵を投入。お箸でかき混ぜながら加熱して、ちょっと固まってきたところで火からおろして完成。

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おおおお、これは夜食にぴったり。日本酒が飲みたくなる。  
Posted by buu2 at 03:35Comments(0)TrackBack(0)料理││編集

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行者にんにくのおひたし

昨日、徹夜だったおかげで夕方猛烈に眠くなり、マリノス戦の前に1時間ほど昼寝をした。サッカーを見て、F1を見ている最中に猛烈に眠くなってきて、BSプレミアムで「にごりえ」を見始めたときには意識が朦朧としてきて、あっという間に撃沈。ふと気がつくと1時過ぎであった(汗)。そして、二度も寝たので眠くない。眠くないなら仕事しちゃえ、ということで仕事を始めたらお腹がすいた。ということで、深夜のお料理。

かもい岳の斎藤博さんが「藤原真理さんと取ってきた行者にんにくだよー」と送ってきてくれた行者にんにくがあったので、そいつを使ってちょいちょい、っと。

まずは、行者にんにくのおひたし。

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ちょっと茹で過ぎちゃったかな?少し風味が飛んでしまった感じ。もうちょっと軽く茹でるべきだった。  
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2011年06月26日

パキ蔵君がでかくなりすぎ

このパキ蔵君は、僕が靭帯を切って病院に入院していたときに、女の子が病院にあった花屋で買ってきてくれたもの。その時は10センチぐらいで、葉っぱも3センチぐらいのが数枚ついていただけだったんだけど、それから20年経って、こんなでかくなってしまった。特にここ一年ぐらい、ハイポネックスでドーピングしたら凄いことになっている。このままじゃ、部屋の20%ぐらいがパキ蔵君に占有されてしまう。どうしたら良いんだろう?

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やればできる

2010年
3月 503
4月 584
5月 522
6月 465

2011年
3月 394
4月 417
5月 386
6月 316

去年と今年のうちの電気使用量。3月以降で比較すると約29%減。良いことだ。それにしても、電気代って高い。  
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2011年06月25日

誰が公表しなかったのかなー

ベントの影響評価、東電が公表せず…1万1千枚の保安院公表資料で判明
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110625/crm11062501300002-n1.htm

経済産業省原子力安全・保安院に送付していたが、公表していなかった


っていうなら、隠していたのは経産省じゃん?

東電は「当時の担当が不在で、なぜ公表しなかったかコメントできない」とした。


じゃぁ、今日の会見でぜひ。

しかし、公表しなかったせいで被曝しましたって、これは傷害罪にはならないの?  

これっていいの?

katsuma
  

2011年06月24日

しみる

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名称:しみる
種類:東京西部
場所:目黒
評価:7/ABA
2011.6.23
コメント:麺は中くらいの太さのほぼストレート。かんすい臭もなく、コシもしっかりしている。スープもそこそこ絡む良品。

スープは鶏、豚骨ブレンドがベースだと思うのだけれど、とにかく鰹ダシが強烈で良くわからない。煮物とか味噌汁を作ったら美味しそうなダシだけれど、日本人好みといえば日本人好みだと思う。ただ、ちょっと強烈すぎて、すぐに飽きちゃうというか、舌が麻痺してしまう。もうちょっと抑えたほうが良いと思う。

チャーシューは2タイプが入ってきたけれど、両方ともに結構美味しかった。

味玉子はイマイチだった。味が薄いのではなく、スープに負けてしまっていた。そのくらいに強烈なスープだった。

目黒は未食のお店が多いのでなかなかリピートすることにならないのだけれど、「目黒ではどこがおすすめ?」と聞かれた場合は候補の一つに挙げると思う。

店名 麺屋しみる
TEL 03-5436-2234
住所 東京都目黒区下目黒1-3-28 サンウッド目黒 B1F
営業時間 11:00〜14:30 17:30〜22:00頃(麺・スープ売り切れまで)
定休日 不定休  

アルコタワー

昔、バブルの頃、三菱総合研究所もここにあったのです。

業績不振で、全部大手町のタイムライフビルに移転したんですが。そのタイムライフビルも老朽化で取り壊しとなり、今は赤坂に移転したそうです。詳しくは知りませんが、皆さん、場所代を稼ぐので大変なんじゃないですかね(笑)?

他人事?って言われれば、他人事です(笑)。

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今のアルコタワーは、確かハーゲンダッツとか、儲かってるんだろうなぁ、という会社が入っているんじゃなかったかな。良いことです。ガンガン稼いでください。  
Posted by buu2 at 17:05Comments(2)TrackBack(0)日記││編集

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今日の朝焼け

北東の空がこんな風で怖い。

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北陸旬菜 杉のあかり

富山の食材を使った飲み屋さん。コースで4000円。ビールやら、日本酒やら、料理の追加やらで一人6000円ぐらい。

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料理はまぁ驚くほど美味しいこともなく、びっくりするくらいにマズイこともないという微妙な線。白エビの唐揚げとか、当たり障りのないものが一番美味しかったような。お刺身とかも、おお、という感じではなかった。

しかし、何よりも残念なのは、まだ食べ足りないから料理を追加するって言っているのに、デザートだけ先に出してくる融通の利かなさ。どうしてもとりあえずコースを終了させたいらしい。その対応を受けた時点で料理の写真を撮る気がなくなった。

もう行かない。

店名 杉のあかり (すぎのあかり)
TEL 03-3866-9715
住所 東京都千代田区神田平河町1 第三東ビル B1F
営業時間 [月〜金]11:30〜14:00(L.O.13:30) 17:00〜23:00(L.O.22:30)[土]17:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日 日曜日・祝日  

食べログ レビュアー通信簿 とんき@目黒編

食べログを根拠に「とんき」を推薦されて酷い目にあったので、劣化した食べログの状態を見てみた。折角だから、評価が高いレビューを採点してみよう。

目黒:ハイパーとんかつ工場
まめぞう氏

なんだよ、このクソレビュー(笑)。食べ物のことがヒトコトも書いてないじゃないか。全て店のシステムのこと。それで、これが一番信頼度の高いレビューだって。爆笑だな。引用するところが一つもない。レビューの評価は「毒」


4時だっ!とんきに行こう☆
PINKS.リリィ.ジョリー氏

お肉にぴったりとくっついているタイプではありません。
どちらかと云うと剥がれているのが自然体ですね。

お肉はヒレ部分なのでジューシーさはあまり感じませんが
衣のカリカリした食感は好きなので食感的にはとてもいい感じです。
衣自体は、ほんのり香ばしい匂いなのですが味にはインパクトはありません。

テーブルにはソースが置かれているのですがこのソースがイマイチ。


ふむ。コメントは僕が感じたものに近い。しかし、これが☆3つ半とはどういうことか。ちなみにこのレビュアーの標準点は3.5とのことなので、この感想で標準らしい。褒めてないのにね。レビューの評価は「梅」。


東京No.1とんかつ!接客レベルも最高!貧乏サラリーマンに超おすすめ!
コレステロール氏

もう、いきなり「東京No.1」っていうタイトルで、へそでお茶がわいちゃう。あんた、どんだけとんかつ食べたのよ、と思って、過去レビューをチェックしてみたら、まるや@新橋、ぽん多本家@上野、いもや@神保町、にいむら@新宿だけ(笑)。まともなところはぽん多だけじゃないか。これで東京No.1って、そりゃ高校野球を見ていて「日本人No.1スラッガー」みたいな感じだよ。それで、コメント。

相変わらず、衣とお肉の一体感はないが、
肉の硬さもちょうどよく、固めの衣と良く合う。
脂身も甘くて美味しい。
そして、ソースも絶品。
かなり上手に炊けているお米、そしてキャベツ、
塩味が強い気もしたが豚汁も美味しい。
メイン以外の脇役もかなりレベルが高い。


この人が食べたのはロースなので、「脂身も甘くて美味しい」というのは検証不能。でも、ビールを飲みながら食べていて、ソースをベチャベチャにかけて食べている様子(ただし想像)なので、まぁどうでも良いレビューだろう。あのソースが絶品かぁ。まぁ、人それぞれ。僕はちょっと食べてみて、一切使わなかったけれど。ただ、このレビューそのものについては特に突込みどころはない。レビューに価値はないけれど。レビューの評価は「梅」。


これから、暇なときは食べログのレビュアー通信簿をつけてみるかな。信頼度が高いっていうベスト3のレビューについて。  

とんき

友達に「目黒に行くなら、とんきを食べて評価して欲しい」と言われ、「なんで?」と聞いたら、「食べログで評価が高かった」というので、喉まで出かかった「今どき食べログで評価が高いって、アホですか?」という言葉を飲み込んで食べてきた。

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目黒の有名とんかつ店、とんきに行ってみた。25年振りぐらいだろうか。大学院時代に食べて以来だと思う。

豚肉はやや固めで余りジューシーというには程遠い。低温の油で長時間かなりしっかりとあげている感じで、これだと水分も飛んじゃうんだろうなぁ、と思う。衣も固め。厚みがあって、肉との一体感は全くない。というか、基本的に別々になっている。これは一枚目の写真などを見てもらえば良くわかるはず。また、最初からソースがかかっているのもちょっとどうかな?あと、肉の切り方が著しく不均一で、これはわざとなのかも知れないけれど、それにしても、本当に小さい一切れとかがあって、うーーーん、という感じ。写真の右下にあたる部分は、衣は凄く大きいんだけれど、中の肉は物凄く小さかった。全般的に下側の肉は小さくて、「あぁ、これなら先に小さい方を食べれば良かった」(なぜなら、冷めるのが早いから)と思ったけれど、ソースがかかってしまっているので、最初はソースなしの部分を食べたくて、これは、どうしたら良いんだ!ということになってしまった。多分、肉が小さくなったのは単なる事故なんだと思う。

ご飯はなかなか美味しい。豚汁もまぁまぁ。一杯だけオッケーというおかわりをしてしまった。ただ、素晴らしく美味しいわけではない。ゴボウとか入れて欲しかった。お新香もそこそこ美味しいし、キャベツもしゃっきりしていて千切りも上手。

残念だったのはとんかつだけかな。

サービスも非常に良かった。

評価は☆半分。多分、もう一生行かないと思う。

店名 とんき 目黒店
TEL 03-3491-9928
住所 東京都目黒区下目黒1-1-2
営業時間 16:00〜22:45
定休日 火曜・第3月曜  

アイ・アム・ナンバー4

no4


ライブドアのブロガー試写会に当選したので観てきた。事前にYahoo!映画の得点だけ見ていたら散々な評価だったので覚悟して行ったんだけれど・・・・・・

冒頭、いきなり薄暗い山のシーンから始まって、「お、特撮で手を抜きやすいようにこんな暗がりで始まったな?」などと思ったりもしたけれど・・・・え?これ、普通に面白いじゃん。ファンタスティック4とかに比べたら全然面白い。

バック・トゥ・ザ・フューチャーのヒロイン・ロレインとそれにまとわりつくビフ、みたいな感じでカワイコちゃんとライバルが配置されていて、そこに敵が出てきて超能力対決を繰り広げる・・・という感じ。学園モノに超能力戦士。あぁ、ターミネーターシリーズもこんな感じか。加えて可愛いペットが大活躍するあたりも面白いし、ヒーローはちゃんとカッコイイ。ナンバー6の登場からあとはアクションも満載でこれはこれで楽しめる。

ヒーローの能力が今ひとつはっきりしないとか、なんで敵はそんなに9人に執着するのかとか、わからないことはあるけれど、シリーズの序章としての役割はちゃんと果たしているし、これからどんなヤツが出てくるんだろう、と期待もさせる。

なまじっか、下手な謎解きなどを置かず、単純で分かりやすいストーリーにしたのも良かったと思う。

続編を前提とした作りとか、代わり映えのしないストーリー(類似作品が枚挙に暇なしなのは事実)とか、戦闘シーンが例によって細かいコマ割りで慌ただしく、何が起きているのかわからないとか、マイナスポイントはあるんだけれど、十分に許容範囲だなぁ。満点にはできないけれど、☆2つ(満点は3つ)は十分にいけると思う。これならお金を払っても惜しくない。続編も観たい。

余談だけど、ライブドアのブロガー試写会は前回当たったのが「96時間」。これはスペースFS汐留だったんだけれど、映画の内容はモチロンのこと、音響とかが凄く良かった。今回も、どこで観たのかはナイショだけど、音響が凄く良くて大満足。ライブドア、偉いなー。映画のみならず、ライブドアグルメとかの運用でも協力してあげたい。

#ただ、健康上の問題を抱えた人がひとりいて、終始雑音に悩まされた。体調不良ならこういう場は遠慮して欲しい。  
Posted by buu2 at 00:54Comments(0)TrackBack(0)映画2011││編集

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2011年06月23日

ドアラは日焼けして真っ黒になって戻ってくるに違いない

失敗続きだったドアラがとうとう二軍落ちしたらしい。

ドアラ、パフォーマンス失敗多すぎて2軍落ち…中日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110621-00000217-sph-base

現在、バック宙にひねりを加えた「後方抱え込み宙返り1回ひねり」という難度の高い技に挑戦しているが、球団側では今後もパフォーマンスの簡略化を考えておらず、ドアラ自身が2軍で下半身を徹底的に鍛え直し、はい上がるしかない。


当たり前だな。

それで、代わりに昇格してくるのは誰?  
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2011年06月22日

専門家でも判断の分かれる新種の誤字

どうしてこうなったんだろう。

yonenaga


単純にコピペのミスとも言えず、手が滑ったわけでもなく。既存19分類の誤植には含まれない新種と思われます。  
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名人戦第7局二日目

3勝3敗で迎えた最終局の二日目。封じ手を開けたところから羽生名人が1時間以上の長考。良く解らん。

これは、あれですかね、この先で考えると、森内九段にも考える時間を与えてしまうので、その前にずーーーーーーっと先まで考えてしまおうという作戦ですかね?封じ手は3通りぐらいしか考えられなかったので、ここでこんなに考える理由が謎。  
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2011年06月21日

四面楚歌の東電

福島第1原発:作業員30人特定できず…被ばく線量検査
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110621k0000m040069000c.html
厚生労働省は20日、3月中に従事した約3700人のうち30人前後の下請け作業員の身元が特定できていないと発表した。東電が線量計の貸し出し台帳に記載された作業員名を協力企業に照会したところ「そのような社員はいない」との回答だったという。厚労省は「管理がずさんで遺憾だ」として同日、作業員を特定して検査するよう東電を指導した。


きちんと把握できないのが東電クオリティ。

東電、放射線量の変動報告せず…計測にもミス
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110620-OYT1T01360.htm
ただし測定した線量は特別高いわけではなく、この場所は警戒区域内で住民は避難している。また、この場所以外で測った4地点では線量に大きな変動はなかった。


住民が避難している場所の線量が1.64倍に増加しても「特別高くない」というのが東電クオリティ。

福島第1原発:東電、遮蔽壁費用公表せず 債務超過懸念で
http://mainichi.jp/photo/news/20110620k0000e040050000c.html
東電は、以前から地下水汚染の防止策を検討しており、「最も有力な対策」と指摘。「今後の設計次第では1000億円レベルとなる可能性もある」と見通しを立てた。しかし、東電はすでに11年3月期の連結決算で1兆2473億円の最終赤字を計上。このため、「仮に1000億円レベルのさらなる債務計上を余儀なくされることになれば、市場から債務超過に一歩近づいたとの厳しい評価を受ける可能性が大きい」と債務超過についての強い懸念を指摘。その上で、記者会見で「着工時期や費用は今後の調査・設計次第で不明」との立場で臨むと政府に伝えている。


計算してあっても知らぬ存ぜぬが東電クオリティ。でも、なんでバレたの(笑)?

そろそろ、東電も限界みたいですね。厚労省からも、経産省からも、政府からも「あんた馬鹿ァ?」と言われる始末。株価はなんかここ数日上昇していたみたいですけど。今日はどうなるのかなぁ?  
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2011年06月20日

虹のカケラ

P1030766
  

「放射線被曝による健康への影響の目安は100ミリシーベルト」っていう常識、読売新聞がミスリードしたの?

僕のブログでは、何度も「被曝による健康被害の最小値については1ミリシーベルトから100ミリシーベルトの間で研究者の中でも意見が割れている」と書いてきたのだけれど、僕が一番最初に100ミリシーベルト説を新聞で見たのはこの記事だと思う。

放射線対策 健康への影響、100ミリ・シーベルトが目安(2011年3月22日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38404

今日、ちょっとこの記事を見なおしていて、「あれ?」と思ったのは、

 被曝量が減るにつれて、がんの発症率は減る。100ミリ・シーベルト以下の被曝を受けた約2万8000人のうち、40年間にがんを発症した人は約4400人で、被曝をしていない人に比べ、約2%(81人)多かった。


という記述の中の、「100ミリ・シーベルト以下」という部分だ。100ミリ・シーベルトではなく、100ミリ・シーベルト以下、である。これだと、10だろうが、1だろうが、0だろうが含まれてしまうことになる。どうしてこんな曖昧な記述をするんだろうな、と思いつつ、この記事の元データを探してみることにした。いくつか当たってみたところ、どうやら放射線影響研究所の調査結果のようだ。

財団法人 放射線影響研究所 RERF Website
http://www.rerf.or.jp/index_j.html

しかし、ざっと見たところ、それらしいデータが見当たらない。はてな?と思って良く見てみると、「※ 現在、放射線影響研究所のホームページは東日本大震災による福島原発の事故のため、変更されています。これまでのホームページへはここをクリックして下さい。」という注意書きがある。冒頭には書いてあるものの、何か怪しい気配である。普通なら、トップページはそのままにして、特設ページを作るものだ。これまた不思議だな、と思いつつ、旧サイトにアクセスしてみた。

旧サイト
http://www.rerf.or.jp/index_ja.html

なるほど、URLをindex.j(多分、日本語版の意味)からindex.jaへと変更したわけだ。でも、情報はそのまま残っている。この中の「調査研究活動」という項目の中に、「放射線の健康影響」というメニューがあるので、これをクリック。さらに、「被爆者における後影響 原爆被爆者における固形がんリスク」というを調べてみた。あぁ、これだ、ちゃんとありました。

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(クリックすると巨大化します)

細かい数字が若干異なるのだけれど、そこは数字を丸めてあるので仕方がない。結論も、このサイトでは1.8%増となっているところ、読売新聞では約2%と危険よりに近似しているので良心的とも言える。しかし問題は、やはり「100ミリ・シーベルト以下」の部分である。このサイトのデータを見る限り、確かに100ミリ・シーベルト以下には間違いないが、実際は「5〜100ミリ・シーベルト」である(サイトではGy(グレイ)を単位として利用しているけれど、対象となる放射線の線種を考慮するとグレイ=シーベルトと考えて差し支えない)。「100ミリ・シーベルトより低線量では影響が確認されていない」という記述をあちらこちらで見かけてきたけれど、実際は5〜100ミリ・シーベルトで影響が確認されていて、最も安全よりに解釈するのであれば、「5ミリ・シーベルト以上(あるいは5ミリ・シーベルトより上」)では健康への影響が確認されている」とできるのである。百歩譲って5以上とはしないまでも、このデータを以て「100ミリ・シーベルトより低線量では未確認」とは、絶対に言えない。あくまでも、5〜100ミリ・シーベルトの被曝者について「影響あり」と言えるのであって、これは5でもなければ100でもないのである。それが科学的なデータの見方というものだ。常識的に言って全部100でもないし、全部5でもないはずだ。表の傾向を見ればより低線量側に比重がかかっていても不思議ではないけれど、こうした推測もやるべきではない。

読売新聞によれば、この追跡データが放射線の被曝による健康への影響を長期的に調査した唯一のデータとのことだ。その放射線を一度に被曝したのか、あるいは長期にわたって被曝したのかなど、条件面で確認すべき点があるのは間違いないのだが、仮に世の中に流布されている「100ミリ・シーベルトより低線量の被曝では健康への影響が確認されていない」という説の根拠がこのデータにあるとすれば、それは完全なミスリードである。それとも、このデータとは別の、読売新聞が3月22日の時点では確認できなかったデータが存在するのだろうか。

恥ずかしながら、僕は今日自分で調べてみるまでこのことに気が付きませんでした。あたかも常識のごとく、「100ミリシーベルト以下の科学的データは存在しない」というのを信じてきていました。皆さんはどうですか?

#でも、少なくとも、5ミリシーベルトまでのデータは放射線影響研究所のサイトにありますよね?それが都合悪くて、トップサイトを交換したのかな?????  
Posted by buu2 at 15:40Comments(2)ニュース││編集

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2011年06月19日

静岡の知事は本当に馬鹿だな

静岡知事「飲用茶にすれば問題ない」 仏での検出受け
http://www.asahi.com/national/update/0618/TKY201106180410.html

「仮に製茶の数値が1千ベクレルだとしても飲用茶にすれば10ベクレル程度になる。飲んでもまったく問題ないと考える」


放射能にルーズな静岡県ではまったく問題ないでしょうが、話はフランスの基準ではじかれたということなので。問題があるかどうかを決めるのは静岡県ではなくフランスです。  
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ニュー・シネマ・パラダイス

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 [DVD]

Gyao!で無料鑑賞可能だったので久しぶりに観てみた(無料は6月21日まで)。

いわゆる名作中の名作なんだけれど、映写機の描写が不正確ということで熱心な映画ファンからは評判が決して良くない本作。でも、普通の映画ファンからすればやっぱり面白いと思う。4番バッターばかりを揃えてホームランをガンガン打ちまくる野球と、微妙な駆け引きを存分に楽しむ野村野球と、どちらが良いか、という感じなのかな、と思う。

さて、久しぶりにこの作品を観て思ったのは、「そういえば、次に観るときは完全版を観ようと思ったんだった!」ということ。今回観たのも通常版(笑)。完全版はエレナとの後日談などがあって、これまた賛否両論。語り過ぎなのか、舌っ足らずなのか、一体どちらなんだろう、と思いつつ、ずいぶん長い時間が経ってしまった。ただ、この作品は通常版であっても十分に面白いと思う。

導入、背景をたっぷりと描いて、真ん中で端折られているのは室生犀星の「ふるさとは遠きにありて」とか、中島みゆきの「ホームにて」の世界。そして最後に後日談を描いているわけで、その中にきちんと恋愛までも盛りこんで、2時間の映画で良くぞここまで描ききったな、と思う。

一つの定番。そして、今度こそ完全版を観るぞ、と固く心に誓った。評価は☆3つ。  
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2011年06月18日

ビューティフル

ニッショーホールでの試写会で鑑賞。

スペインを舞台にした人間劇。余命2ヶ月を宣告された男が残された時間をどうやって生きて行くかを描いている。

と書くと、「そういう映画は色々あるよね」ということになるのだけれど、この映画の特色は場所がスペインであること、主人公が社会的弱者であり、かつスペインの裏社会で違法行為を続けながらなんとか生き延びていること、迷っている死者の霊を冥界へ導いてあげる特殊能力を持っていること、躁鬱病(最近は双極性障害って言うんだっけ?)で別れた妻がいること、その妻と怪しい関係の兄貴がいること、小さな子供を二人育てていることなどがある。こうした設定が映画そのものを他の作品と差別化しているのだが・・・・・。

裏社会の住民と言っても根っこのところはそこそこ善良であり、生活のために仕方なく違法行為を続けている。そして、死んだ直後の霊との会話によってお小遣い稼ぎをしていて、すぐ身近に「死」を感じながら生きている。彼のちょっとした善意は地獄への道を舗装していて、思わぬ大事件を引き起こしたりもする。そんな主人公が、自分の死を目の前につきつけられ、それを受け入れていく様を静かに描いている。

主人公の死を介して、主として親子の絆を描いているのだけれど、あまり明るい部分がなくて、画面からだけではなく音でも不安な気持ちを駆り立てる部分があり、生理的にはすっきりする部類の映画ではない。万人受けする感じではないので、ヒットはしないと思うけれど、しばらくしたらもう一度観てみたい映画ではある。

タイトルは本来Beautifulと綴られるべきところをBiutifulとしているわけで、確かに展開されるのは偽りの美しさだったり、真の美しさに繋がらない善意だったりする。そのあたりが悲しい。

ハビエル・バルデムの演技は見事だったと思う。

以下、ネタバレなので追記に。  続きを読む
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日本中から鼻つまみ者になっていた静岡県が今度は世界に向けて大迷惑

自分たちの県のお茶生産業者さえ良ければ放射性物質をばらまいても全然大丈夫だ、問題ない、と堂々と発言する方が知事の静岡県の皆さん、お元気ですか?今度はフランスにまで放射性物質をばらまいて、日本人の恥を晒してくださいましたご様子で大変ありがとうございます。

仏で静岡産茶葉から規制値超す放射性セシウム
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110618-OYT1T00264.htm

これに先立っての馬鹿知事のご健勝な様子はこちら。
「静岡茶全く安全」「規制値根拠なし」 県知事「激怒会見」の一部始終
http://www.j-cast.com/2011/06/15098548.html

一方で、脳天気な静岡県の姿勢はこちら。

茶の放射能調査結果
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha-housyanoukekka_h23.html

国内はともかくとして(静岡県産のものを食べなければ良いので)、海外にまで迷惑をかけるのは辞めてもらえれば幸いなのですが・・・。

迷惑なんだよ、ボケっ!!!

ということで、静岡県への相談、お問い合わせフォームはこちら。

静岡県相談・問い合わせ入力フォーム

今回、恥をかいたのは静岡県の皆さんではなく日本人です。「ふざけんなよ、静岡県っ!!」という方はぜひこちらをご利用ください。ちなみに僕がちょっと送ってみた内容はこちら。

フランスに放射能茶を輸出したそうですね。

日本の中だけで放射能をばらまくならともかく、日本人として世界に迷惑をかけるのはやめていただけないでしょうか。日本そのものが海外から風評被害を受けることにもなりますので、現在の静岡県の「県内のお茶業者さえ良ければ何でも良い」という姿勢は大変迷惑だと思っております。

国民に対して、そのような迷惑をかけたことを静岡県の皆さんは御認識されていらっしゃいますか?

このようなことをお伝えしたいのですが、知事殿にはどのようにお伝えしたら良いでしょうか?


ここでワンポイントアドバイス:実際にやってみたら、改行は無視されちゃったよ!  

2011年06月17日

バリ男@虎ノ門

先日鳥助で焼き鳥を食べたときに見つけたお店。気になっていたので食べてみた。

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名称:バリ男
種類:東京とんこつ
場所:虎ノ門
評価:6/ABB
2011.6.16
コメント:麺は太めのうどんライク。スープの絡み、コシとも良好。ちょっと風味の点で難有り、という気もするが、普通に美味しいと思う。

スープはとんこつベース背脂たっぷりの醤油味で東京とんこつだけれど、二郎系。味が濃い目でかなり単調な味。ただ、この位パンチが効いていないと、麺、もやしを受け止めることができないのだろう。決して悪くはない。というか、二郎系のスープとしては上出来の部類だと思う。

チャーシューは肉質もまぁまぁ、味付けもまぁまぁという煮豚。これまた「お、意外に美味しい」と思わせる一品。

さらに、入れ放題のすりおろしにんにくが嫌な保存料の臭いがしないのがナイス。思わずスプーン一杯入れてしまった。

後から来た客が「初めてなんですけど、大盛りとかないんですか?」と聞いていて、店員に「うちは最初から大盛りです」と言われていた。ちょっと不満そうだったけれど、出てきたラーメンを見て納得していた。ちゃんと全部食べるのかなー、と思ってゆっくり目に食べながら観察していたんだけど、あちらも食べるペースがゆっくりで、さすがに最後までチェックできなかった。ちなみに僕は麺ともやしとチャーシューは全部食べた。

もう行かないとは思うけれど、二郎系の中では結構まともな部類だと思う。

店名 らーめん バリ男
TEL 03-6273-3933
住所 東京都港区西新橋1-21-1
営業時間 【月〜金】11:00〜21:00【土・日・祝日】11:00〜15:00 17:00〜21:00
定休日 年中無休  

クリーミー杏仁@ハーゲンダッツ

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むむむ、クリーミー杏仁だと?

早速購入。食べてみました。食べてみてわかった。というか思い出した。僕が死ぬほど好きなのはあくまでも牛乳かん(牛乳、水、砂糖、寒天が材料)であって、杏仁豆腐ではないということを。

評価は☆1つ半。やっぱりバニラには敵わねぇ。バニラは定番にして最強という恐ろしいヤツ。  

2011年06月16日

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

xmen


X-menシリーズはマーベルのシリーズの中では安心して観ることのできるもの。ということで、このファースト・ジェネレーションも普通に期待して観に行った。結論から言えばほぼ期待通りの内容。

ファースト・ジェネレーションということで、後の中心人物であるエグゼビアやマグニートーの若い頃を描いている。この中に第二次世界大戦やキューバ危機を巧みに盛り込んだ脚本が見事。ただ、ユーモアはちょっと控え目。「はげちゃいそうだ」とか、「一昨日きやがれ」とか、ダサいヘルメット(あごひもで止めておけよ!)みたいな部分は笑えたけれど、もっともっと盛り沢山だったら良かったのに。かなり硬質な作りなので、単調といえば単調。

ラストの展開はその後の東西冷戦を考えるとかなりあれ????って感じだし、これまでのシリーズとの整合性とかもあれれれれ????という感じの部分がないとは言えない(例えば、エグゼビアってそんな理由で車椅子なんだっけ?その後、どこかで歩いてなかったっけ?とか)し、そもそもお前っ!そこでなぜそいつを殺さないんだっ!お前にはできるだろっ!!なぜ他の奴を全部殺して、そいつと手をつなぐんだっ!!!!という場面もあるんだけれど、そういうところをすっ飛ばして楽しませてくれるのは間違いない。

007のパロディが多かったと思う。なので、007が大好きな人が多い日本人には結構ウケると思う。それと、分子生物学畑の人間としてはエンドロールのアニメーションがカッコ良かった。あれはプレゼンのイントロやエンドで使ったらカッコイイ。でも、あそこで表現されていたのがDNAの構造だってことがわかる人はどの位いるんだろう?最近は、あのくらいなら常識ですか?

評価は☆2つ。  
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デジャヴュ現象

「顔見たくないなら法案通して」=菅首相、自然エネルギー普及に意欲
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110615-00000142-jij-pol

「『菅の顔を見たくない』という人も国会にはいる。それならこの法案を通した方がいい」と述べ、同法案成立までは退陣しない姿勢をにじませた。


それで、法案が通ったら、「顔を見たくない人のためにアドバイスしただけで、辞めるとはヒトコトも言ってない」って言うんだろーなー。  

2011年06月14日

そしてリバネスだけが残った

先日、厚労省の研究会がろくでもない報告書をあげた件で厚労省に問い合わせをしたら、あちら、「ちょっと問題があって公開を見合わせている」とかあやしげな応対をしやがって、挙句に「知りたいなら情報公開請求をしてください」とか言いやがった。情報公開請求をされた場合、すげぇ面倒くさいことを元役人の僕は知っているから、「あー、そうかいそうかい、じゃぁ、請求してやるよ」と、きちんと請求してあげた。

請求には登録とか、ちょっとした手続きがあったのと、もうすぐ請求料が無料化されるという話があったので、他に請求したい案件があったんだけど「マテ」していた。でも、厚労省に請求をかけたおかげで、手続きの部分はクリアされてしまった(全省庁共通の登録手続き)。ということで、じゃぁ、ペンディングにしてある奴もやっちゃえー、ということで、請求をかけてしまった。その、ペンディングにしてある件というのは他でもない、リバネス絡みのもの。宛先は大学課、中小企業庁、経済産業局の3ヶ所。このあと文科省も予定しているんだけど、今は事前調査中。ということで、経産省の皆さん、作業お疲れ様です、と思っていたら、さっき厚労省から電話があった。僕が請求した議事録に該当する勉強会はヒアリング結果の報告ばかりで、議論をする予定があったにも関わらず、その報告が長くなりすぎて報告だけで終わってしまったとのこと。こうしたヒアリングの結果については公開請求をかけても非公開が通例なので、何も出せないことになるが、それでも良いか、とのことだった。実はこの件、内々にその旨、教えてもらっていて知っていたこともあり、また、真っ黒の報告書をもらっても嬉しくも何ともないので、厚労省の方は申請を取り下げることにした。第4回と第5回の議事録はもうすぐ公開されるらしい。

ということで、厚労省の勉強会は単にリバネス案件を情報公開請求するトリガーになっただけでした(笑)。ま、それでも良いけどね。どうせ請求料なんて安いんだから。  

つんぼ桟敷

河野太郎さん
実は政府は原子炉ごとにリスクを計算して数値化したものを持っていると聞いた。そうしたものも全て公開すべきだ。

http://www.taro.org/2011/06/post-1028.php

国民は、これまで(今も)ずっとつんぼ桟敷に置かれてきました。与党になってもぜひ同じ姿勢でお願いしたい。  

やまいち@淡路町

お茶の水で打ち合わせだったので、久しぶりにやまいちでランチ。

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塩と柚子胡椒でいただきました。美味しかった。ただ、味噌汁とご飯が以前よりちょっと落ちた感じがしないでもない。特にご飯。たまたま炊き具合がいまひとつだったのかな?カツはいつもどおり美味でした。  

二日酔いについて考える

最先端似非(?)科学のリバネスの博士たち(爆笑)がサイエンスにこだわって(爆笑)ウコンを売っている件に関連して「二日酔い」について考えてみた。飲み過ぎは誰もが経験のあることで、「二日酔い、やだなー」とみんなが思っているから、「これ、二日酔いに良いらしいよ」などと聞くとみんな試したくなる。ダイエット食品と同じ構図だ。では、二日酔いの薬とか健康食品はどの程度の効果効能が期待できるのだろう。

まず、二日酔いより一歩進んだ、急性アルコール中毒について調べてみた。急性アルコール中毒は血中のアルコール濃度が一定量を超えた場合に発症する。急性アル中の治療法はネットで調べる限り、経過観察、胃洗浄(アルコールの吸収を予防)、下剤(アルコールの吸収を予防)、利尿剤の投与(アルコールの体外遊離)、ビタミンB1の投与(アルコールの代謝促進)、血液透析(アルコールの体外遊離)といった対応が為されるようだ。ここで、ビタミンB1の薬効について、「健康食品」の素材情報データベース(国立健康・栄養研究所)で調べたところ、アルコール中毒によるビタミンB1の欠乏症に対して栄養補助食品として経口摂取した場合に有効であるけれど、アルコール中毒においてビタミンB1の欠乏症になることはまれであるとのことだった。
出典:http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail50.html

続いて、二日酔いについてである。二日酔いは血中のアルコール濃度ではなく、アルコールが代謝されて生じたアセトアルデヒドによる。ここで急性アルコール中毒との対処の違いは、利尿剤の投与は二日酔いにはあまり効果的ではない、ということだ。アルコールの分解フェイズにおいて大量の水を消費しており、体が脱水症状を起こしているというのがその根拠らしい。したがって、利尿剤によって水を体外に出すのではなく、水分(スポーツドリンク等)を大量に補給するのが良いということになる。

さて、こうした対応策の他に、日本には第三類医薬品に分類される二日酔い薬が存在する。エスエス製薬のアルケシクールである。
アルケシクール(凄く重くて不安定です)

ちなみに「第三類医薬品」とは、医師による処方箋なしで購入できる一般用医薬品の中で、副作用などに特に注意が必要なもの(第一類)、日常生活に支障を来す程度の健康被害の可能性があるもの(第二類)を除いた一般医薬品で、要は医薬品の中では最も効果が期待できない部類のものである。ただ、もちろん医薬品なので、効果効能は期待できるはずである。

ウェブサイトによると、アルケシクールは次の3つの作用機序によって二日酔いを治療するようだ。

1.アセトアルデヒドと直接結びつき解毒する
2.アセトアルデヒド代謝酵素を活性化する
出典:http://www.ssp.co.jp/alkeshi/product/pop1.html
3.TCAサイクルを回して体力を回復させる
出典:http://www.ssp.co.jp/alkeshi/product/pop2.html

では、アルケシクールの有効成分は何なんだろう、ということで、それを調べてみたら、次の3つが主成分とのこと。

1.L-システイン 240mg
2.アスコルビン酸(ビタミンC) 300mg
3.パントテン酸カルシウム 24mg
出典:アルケシクール製品情報

他に添加物が色々書いてあるけれど、このあたりはパス。そして、この3つの主成分について見てみる。

まず、L-システインである。システインはアミノ酸の一種で、それほど大量にあるわけではないけれど、どこにでもあるものである。にんにくや玉ねぎ、唐辛子のような、あの手の植物に多く含まれていることが知られており、特に変わったものではない。エスエス製薬のサイトではシステインについて「アルコールを分解するSH酵素を活性化し、さらに二日酔いの原因物質(アセトアルデヒド)の代謝・解毒を早め二日酔いを治療します。また、エネルギー産生にも関与、二日酔いなどからくるカラダのだるさに対しても効果を発揮します。」と記載されているけれど、「健康食品」の素材情報データベース(国立健康・栄養研究所)で調べたところ、これといった有効性は見当たらなかった。
出典:http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail618.html

ただし、ラットにおいては低グルタチオンレベルを改善したとあるので、これをもってアルコールデヒドロゲナーゼやアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼを活性化するとしている可能性はある。

一部に肝機能向上をうたう健康食品サイトが存在したが、論文ベースではシステインの人間に対する効果効能については今のところ見つからない。その効果を否定するわけではないけれど、「玉ねぎやにんにく、あるいはプロテインで良いんじゃない?」と思わないでもない。また、サプリメントでもシステインのタブレットは多数存在する。

次に、アスコルビン酸である。これはビタミンCであり、巷に溢れている非常に一般的なサプリメントである。清涼飲料水などにも大量に含まれているし、どうしてもビタミンCだけ摂取したければ方法はいくらでもある。「健康食品」の素材情報データベースで調べたところ、様々な有効性は見られるものの、アセトアルデヒドの分解に限定すればこれといった有効性は見当たらなかった。
出典:http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail45.html

アスコルビン酸はアルケシクールの効果効能の中では体力回復の部分を担っているのだと思われる。

最後にパントテン酸カルシウムである。パントテン酸カルシウムはパントテン酸のカルシウム塩(弱酸性のパントテン酸と水酸化カルシウムの中和物)で、コエンザイムAの構成成分である。主としてエネルギー生産に関わる重要な物質ではあるものの、通常の食生活でそうそう欠乏するものでもない。また、これも「健康食品」の素材情報データベースで調べたところ、有効性が認められるのはパントテン酸欠乏症に対してのみということだった。
出典:http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail592.html

ちなみに上記3つはそれぞれ医薬品として販売されているが、その効果効能はおおよそ次のようになる。

L-システイン
(湿疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑、中毒疹、薬疹、蕁麻疹)、放射線障害による白血球減少症

アスコルビン酸
(ビタミンC欠乏症、メルレル・バロー病、壊血病)の(予防、治療)、(激しい肉体労働時、消耗性疾患、授乳婦、妊産婦)のビタミンCの補給、(ビタミンC欠乏、ビタミンC代謝障害)の(炎症後の色素沈着、肝斑、血尿、歯肉出血、雀卵斑、鼻出血、毛細管出血、光線過敏性皮膚炎、骨折時の骨基質形成、骨折時の骨癒合促進、副腎皮質機能障害、薬物中毒)

パントテン酸カルシウム
パントテン酸欠乏症の(予防、治療)、(甲状腺機能亢進症、消耗性疾患、授乳婦、妊産婦)のパントテン酸の補給、(パントテン酸欠乏、パントテン酸代謝障害)の(カナマイシンによる副作用、ストレプトマイシンによる副作用)の(予防、治療)、(パントテン酸欠乏、パントテン酸代謝障害)の(弛緩性便秘、急性湿疹、接触皮膚炎、慢性湿疹)

この3つをまとめて飲んだ時に二日酔いの医薬品になる理屈はよくわからないのだけれど、このあたりが第三類医薬品の第三類たる所以なのかも知れない。ともかくわかったことは、「二日酔いを効果的に治す薬は存在しない」ということである(ちなみに急性アルコール中毒についても同様)。

このような状況下にあって、もし本当にアルコール中毒や二日酔いの治療薬が開発された場合、相応の市場規模が見込まれると考えられる。しかし、現状はそれが未開発である。

なお、上記の調査の中でわかったほぼ確実な点を以下にまとめる。

1.空腹時の飲酒を避ける
2.飲酒前だけでなく、食べながら飲む
3.飲み過ぎない
4.二日酔いになったらスポーツドリンクで水分を補給する

なんだ、全部当たり前のことですね。その上で、ウコンのなんとかとか、そんなものはほとんど全部役に立たない、ということのようです。皆さん、騙されないように。特に、「飲む前にウコンを飲んだから大丈夫」とか言って大酒を飲むのは危険です。もちろん1があるので、飲酒前に何かを口に入れておくことは重要ですが、ウコンである必要性は今のところ確認されておりません。それから、「二日酔いに」などとして売っているものはほとんど全部怪しい商品ですから、そういう商品を扱っている会社のものは、自己防衛として買わないことをお勧めします。たとえ、博士が勧めていてもです。

#時々、リバネスについて「最先端似非(?)」と書いているのを、「もしかしたら科学かも?」と僕が思っていると誤解している人がいるようなのですが、とんでもない。リバネスはこの手のインチキ健康食品の販売にあたって、科学的なことなど何もしていません。単に「博士がお勧めしている」だけです。僕のスタンスはリバネスは科学でないのはもちろん、似非科学でもない、というものです。ただ、「博士」という肩書きを利用しただけの看板商売です。良くあるじゃないですか、白衣を着た「〇〇先生(医学博士)がお勧めします」っていう怪しい宣伝。あれと一緒です。  
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スカイライン-征服-

良くあるディザスターものの映画。この手の映画で面白いものって滅多にないのだけれど、技術的には凄いので、これも凄いんだろうなー、と、いい加減な期待を持って試写会に向かった。

ハイドラックスの映像はさすがに凄く、冒頭からうひゃーという感じではある。が、驚きは冒頭の10分ぐらいで終了。すぐに慣れた。いきなり同じようなシーンの巻き戻しがあったり、特撮の節約か、せっかく窓の外に凄いものがあるのにみんなブラインドを閉めちゃう。そうすると、映画はただの屋内劇になってしまってしまう。何だコリャ、演劇みたいに、同じ場所でずーーーっとやっている。折角主人公が「外に行こうぜ」って言うのに、ヒロインが「嫌だ、私はここにいる」と駄々をこねるので、ずっと室内。だから、制作費が安く済む。お前はプロデューサーの回し者だな?今度は「外を見てみよう」とブラインドを開けようとする。するとおじさんが「見るな」と言う。お前もプロデューサーの回し者だろっ!それで、こいつは一人で望遠鏡を使ってこっそりのぞき見ときたもんだ。独り占めすんなよ!バーンと窓を開けろよ!とっとと外に行けよっ!

それで、ようやくオープンカーで颯爽と外に飛び出したら・・・・これはネタバレなので書けませんが、とにかく徹底した特撮拒否(笑)。

でもまぁ、室内シーンが退屈だっていうのは制作サイドもわかっているのか、早送りにしてくれる心配りが素晴らしい。おかげで映画はどんどん短くなる。しかし、考えてみたら「9時間前」のシーンは全然要らないよな。でも、それがなかったら60分の映画になっちゃう?いや、むしろ、それでも良いと思うよ。

脚本は物凄く制作者に親切に出来ていて、あぁ、これは費用が安く上がるよなぁ、という感じ。特撮は少ないし、ロケは少ないし、登場人物も少ない。これで儲けて、続編で本気を出す作戦かも知れない。というわけで、映画としては見るべきものはほとんどなく、終了したときには場内から大きな失笑が漏れた。こりゃあないんじゃないの?というのは多くの人の感想だと思う。でも、これ、物語を見せる映画じゃないよね。おらおらおら、俺たちの視覚効果ったらこんなだぜ、ゴジラよりも、スターウォーズよりも、マトリックスよりも凄えんだぜ、という思いはビシビシ伝わってくる。ただ、その目的にしては90分は長すぎ。頑張っても60分、いや、これなら45分で行けたはずだ。

それにしても米国人って、どうしてああいうごちゃごちゃっとした造形が好きなんだろう。あと、触手。

米国映画っぽく、最初から最後までうるさく音が鳴り続けるので、ストーリーが単調で退屈でも眠たくなることはあまりない。と言うか、実際には眠くはなるんだけど、すぐに大音響でこちらの世界に呼び戻してもらえる。

全三日の映画なのに二日目まででほとんど勝負がついてしまい、さぁどうなるんだろうと思ったら、そこで予算が尽きたみたい。おいおいおいおいおい、これで終わりかよ、みたいな?ただなら観ても良いと思う。あ、僕は試写会だったのでただでした。でも、こういう映画を観ておくと、映画ファンとしてのレベルがひとつ、確実に上がるんだよなぁ(笑)。試写会で観ることができて本当に良かった。  
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2011年06月13日

フライトプラン

フライトプラン [DVD]

飛行機の中で娘が行方不明になり、お母さんがパニックになって、でもなんかみんな非協力的で一人で浮いちゃう・・・・・という感じで進むあたりはこの間DVDで観た「シャッターアイランド」と似ているのだけれど、種明かしはこちらの方が格段につまらない(笑)。そして、そこから先の展開もありきたり。だから、ネタバレされちゃったら、もうその時点でこの映画には観る価値が全くなくなってしまう。ということで、レビューもあんまり書くことがない。

とにかく、脚本が雑すぎる。こんなホンで良く映画にしたよなぁ、と驚くばかり。ただ、そのあたりをきちんと書いていくにもネタバレが必須であり、どうしたものかなぁ。と。ただ、ひとつひとつあげつらって、「ここがおかしい」「この設定はどうなの」と書いていって面白い場合と面白くない場合があって、多分この映画は後者。だから、そのあたりはパス。

まぁ、B級映画だからね。1時間40分と短いのはナイス。評価は☆半分。  
Posted by buu2 at 13:59Comments(0)TrackBack(0)DVD││編集

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2011年06月12日

もし町山智浩さんが「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を観たら

そもそもなんでもしドラを観たかって、町山さんがどんなコメントをするかが楽しみで、それを満喫するためには自分でも観ておかなくちゃ、っていうのが理由。だから、町山さんがどうコメントするのかをクビを長くして待っていたんだけれど、町山さんが鑑賞直後にカメラの前で語った動画がありました。

超ネタバレですので、要注意。



ネタバレの文字おこしは追記に。  続きを読む
Posted by buu2 at 17:54Comments(0)TrackBack(0)映画もろもろ││編集

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場所によっては物凄いことになっているらしい福島市

この二つのデータの乖離が酷くて解釈に苦しむ。

福島県の放射線量
福島市の放射線量は1.3マイクロシーベルト毎時

東日本大震災 福島市で住宅地や通学路の放射線量を抑えようと専門家による実証実験
福島市の放射線量は高いところで80マイクロシーベルト毎時


NHKを見ていると「ちょっと高くて嫌な感じだけど、福島ならまぁそんなものかな?あんまり行きたくないね」ぐらいで済むんだけれど、FNNのを見ると「えええええ????1時間あたり80マイクロシーベルトって、年間700ミリシーベルトですよ、それ。何かの間違いじゃなくて?」って思っちゃう。

両方共が正しいとすれば、場所によってはとんでもないことになっている、ということ。「ここは測定した結果、○○マイクロシーベルト毎時でした」って書いてないと、怖くて道も歩けない。あと、同じ地域でも、場所によっては公式発表の60倍もの放射能になるということ。とりあえず、草むらとか、U字溝とかは要注意なんだろうなぁ。もちろん、首都圏でも。  

専門家によると東電は犯罪的らしいです

「東電の不作為は犯罪的」IAEA元事務次長一問一答

福島第1原発の米ゼネラル・エレクトリック(GE)製沸騰水型原子炉マーク1型は圧力容器と格納容器が近接しており、水素ガスが発生すれば圧力が急激に高まる危険性が1970年代から指摘されていた。


福島で原発の建屋はクリスマスプレゼントの箱のように簡単に壊れたが、スイスでは90年代に格納容器も建屋も二重するなど水素ガス爆発防止策を強化した


神様のように尊大に振舞った。


東電が原子力安全規制当局に提出していた資料には不正が加えられていた。


これは東電が招いた事故だ


凄い内容だ。これが本当なのか、きちんと精査しないと。  
Posted by buu2 at 04:06Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ

村上春樹さんのスピーチ。出典はここですが、

村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文(上)
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html

ニュースサイトはあっさり全文が削除されたり、URLが変更になったりするので、原文を追記に転載しておきます。

これ、賛否両論だって?謎だ。普通にその通りだと思うけれど。ということで、池田信夫さんのサイトを見てみたけれど、

非現実的な夢想家

私が好意的に紹介したら大反響があった


いきなり冒頭から凄いギャグでコシが抜けた(笑)。

特に驚いたのは、次の一節だ:

広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。

「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」

素晴らしい言葉です。我々は被害者であると同時に、加害者でもある。そこにはそういう意味がこめられています。核という圧倒的な力の前では、我々は誰しも被害者であり、また加害者でもあるのです。


この碑文については長い論争があり、主語のない曖昧さが日本人の戦争に対する無責任な態度をあらわす悪文の代表とされてきた。


ここに論争があったのは確かだけれど、今は、この主語は「日本人」ではなく、また米国人でもなく、「すべての人びと」と解釈されるというのが一般的だよね。もちろん池田信夫さんが「悪いのは米国」と考えるのは勝手だし、この碑文が悪文であっても良いんだけれど、原爆投下という結果に対しては「戦争を起こしてしまった自分たち」が悪いということであって、戦争放棄を謳っている日本人としては、この言葉を「素晴らしい言葉である」とするのは全然違和感がないんだけれど。

世界から戦争はなくならない。日本が戦争に巻き込まれないですんだのは、平和憲法ではなく駐留米軍と「核の傘」のおかげだった。


この部分は、「在留米軍」のおかげはその通りだと思うけれど、「核の傘」はどこまで本当かは検証不能だよなぁ。あと、「平和憲法ではなく」も検証不能。仮にその通りだとしても、村上さんのスピーチについてこれを引っ張り出すのは、江戸の敵を長崎で討っているような感じ。「火を使ったおかげで争いが起きた」として、「だから火はわざわいのもと。使わないようにしよう」とする考え方も可能なので、このあたりの解釈は人それぞれ。村上さんは村上さんだし、池田さんは池田さんという感じ。

できれば原発に頼らないほうが良いけれど、その理由は放射能の被害が現時点では不確定だから。「今回のような低線量被曝であれば、福島県でも、茨城県でも、発がん率は変わらない」ということが明確にわかれば、「じゃぁ、良いかもね」ということになるかも知れない。でも、それは50年ぐらい経たないとわからないからねぇ。ポイントはどこまで行ってもこれで、「現時点では、低線量被曝(1〜100ミリシーベルトあたり)の影響が確実なものとして了解されていない」ということ。

ただ、現実的・合理的な思考からは即時脱原発というのはありえない選択肢だから、どうしましょうか、というのはもちろん考えなくちゃならないわけだけれど。白なのか、黒なのか、じゃなくて、どの位のグレーですかね?ということでしょ。

余談ついでに書いておくと、僕はだいぶ前から憲法改正論者。なぜかって、自衛隊は間違いなく軍隊だから。軍隊なのに軍隊ではないとされ、間違いなく日本を守っているのに、それに対する敬意も払われずにいる自衛隊の人たちに対して、今の憲法の憲法第9条第2項前段は失礼だと思うから。もちろん、自衛隊を解散して、本当の非武装中立を目指すというのも選択肢の一つではあると思うけれど、さすがに今の日本でそれが過半数にはならないですよね?  続きを読む

Twitter後のネット社会 番外編 その8 遅れて登場した「村の重鎮」

フェイスブックに私の友達が作っているコミュニティがあって、以前、そこに招待されたので参加しています。宗教団体のコミュニティとかではありませんから、別に毒になるわけでもなく、「まぁいっか」という感じで参加しているのですが、その管理人氏、一所懸命そのコミュニティを盛り上げようとして投稿を繰り返しています。しかし、投稿するのはその管理人氏のみです。他の参加者はときどき「いいね」ボタンを押すか、ほんの数文字のコメントを書くだけです。そして、コミュニティの参加者は25名です。

それで、少し前に、管理人氏はネットメディアの専門家である僕に「どうやったら増えますかね?」と聞いてきました。

彼がフェイスブックに投稿していたコンテンツは、そのどれもこれもが本来ウェブサイトに系統立てて記載されるべきもので、もしフェイスブックを利用するのであれば、あくまでも本コンテンツはウェブ上に記載され、補助的な手段として更新情報がコミュニティ参加者に配信されるべきものでした。フェイスブックへの投稿はアーカイブ性が低いため、例えば一ヶ月後に参加した人は、今ここで行われているやりとりを見る機会がありません。これでは砂漠に水を撒いているようなものですし、そこに投入されている労働力はただの無駄になってしまいます。

つまり、

1.ウェブサイトの構築
2.フェイスブックのコミュニティ参加者を増やす
3.コミュニティに更新情報を流す
4.フェイスブックでフェイスブックにふさわしいやりとりをする

といった手順が必要なのに、ウェブサイト、フェイスブックの特性を把握していないために、管理人氏は毎日せっせと無駄作業に励んでいました。そこに投稿されているネタが面白いものであれば、これによって参加者の増加も期待されますが、もちろんそのネタは面白くも何ともないものです。これでは参加者は増えるはずがありません。ちょうど、サイエンス・コミュニケーターが抱える問題点と同じものを抱えていたわけです。

赤の他人なら「無駄作業ご苦労様」で終了なのですが、さすがに彼は私の友達なので、放置しておくわけにもいきません。そこで、「私のTwitter後のネット社会を読んだほうが良いよ」と書いてあげました。管理人氏は「読んでみます」と答えましたが、その後も相変わらず砂漠に水を撒いています。そこで、「読むとか言って、読んでないでしょ」と書いてあげました。

すると、しばらくして、管理人氏からチャットで「元木さんは生産的じゃない、前向きじゃないと不快に思っている人から複数メールが来た」と連絡が来ました。私は、「あぁ、なるほどねぇ」と膝をうちました。

私たちのような、ネット住民は「文句があるなら、その場で書けば良いじゃん」と思ってしまいます。ところがそうではない人たちが一定量存在します。これまでは、それに該当するのは「情報病」患者であり、「変異型情報病」患者でした。そして、フェイスブックによって、もう一つが加わったことになります。名称はないのですが、これまで技術的なハードル故に2ちゃんねるやミクシィを使うことができず、ようやくネットに入ってきた人たちです。仮に、ここでは「村の重鎮」とでもしておきます。彼らは肩書きや人間関係をそのままフェイスブックに持ち込みました。日頃の人間関係をただ単にインターネットの中に持ち込んだだけです。そして、彼らは、日頃やっているように、背後でこっそりと自分の不満を管理人氏にぶつけるのです。これを見て、「あぁ、フェイスブックとはつまらないメディアだなぁ」と痛感すると同時に、2ちゃんねるに代表される匿名メディアの素晴らしさに、今更ながらに気がつかされました。

2ちゃんねるであれば、私が何を書こうとも、それはどこの誰ともわかりません。その文章を読んで、「お前、アホかよ、もっと生産的なことを書けよ」(実際には、2ちゃんねるではこんなコメントはつかないでしょうが)と批判がありそうなものです。なぜかと言えば、「発言」と「発言者」が厳密に分断されている(=匿名化されている)からです。フェイスブックの場合、「俺のような肩書きの人間に対してなんて言いぶりだ」とか、「お前は俺の友達なんだから、もっと親切に書けよ」とか、「お前は俺の部下なんだから黙ってろ」とか、そんなこんなの圧力が存在してしまいます。ですから、背後で、人間関係を利用して「不愉快なんですけどぉ」とかメールすることになります。

私はこれまで、2ちゃんねるやツイッターといったメディアの匿名性をそれほど重要視してきませんでした。そして、私自身、ネットではほとんど実名で情報発信してきていました。ただ、私の場合は、相手がどんな肩書きだろうと基本的にそれを考慮しません。ですから、これまでも問題がなかったんだと思います。しかし、普通の人は違います。ネットの中にリアルな肩書きや人間関係が持ち込まれた場合、自由な発言が阻害されてしまう人の方が多いでしょう。それを目の当たりにして、私は愕然としました。

フェイスブックに対してはこれまでも、アーカイブ性が低いとか、インターフェイスがわかりにくいとか、システム的な部分でクエスチョンマークをつけ続けてきたのですが、今回は決定的に「つまらない」と感じてしまいました。これならミクシィのほうがまだマシだとも感じました。

これは、フェイスブックというシステムへの失望ではありません。日本のムラ社会気質とフェイスブックが融合したからこその失望感です。私のように、インターネットに対して、制限のない、自由闊達な、きままな、自律的な情報のやりとりを期待していた人間には、この失望は衝撃的ですらありました。

しかし、一方で、この融合は、あるクラスターに対しては大きな福音でしょう。それは、ムラ社会が大好きな、いわゆる官僚とか(ここでの「いわゆる」は、皆さんが想像する典型的な、という意味です)、いわゆる大企業の社員とか、いわゆる学者とかです。そういった、ムラ社会が大好きで、そこの居心地が良く、できればネットにもその居心地の良さを持ち込みたい層にはものすごくフィットするかも知れません。

前回、私は「フェイスブックは加齢臭に満ちている」と書いたのですが、その原因がどにあるのか、確信しました。何か自分の意にそぐわないことがあると、こっそりとメールしたり、悪口を言い合ったり、肩書きを利用して黙らせたり、ついつい日頃日常生活でやっていることをネットの中でもやってしまうような人が存在するからです。「村の重鎮」によって、日本のフェイスブックは色付けされつつあります。今後、この流れはかわっていくのでしょうか。引き続き、観察を続けたいと思います。

ここまで書いてふと気が付きました。物凄くだだっ広い大自然の中にいながら、ルールでがんじがらめにされて、マナーにもうるさく、高齢者愛好家が多い、というところで、ゴルファー層に共通点がありそうです。「村の重鎮」とすべきか、「ゴルファー」とすべきか、これももう少し考えてみたいと思います。  

2011年06月11日

似て非なるもの食品関連3題

放射能ふりかけ、遺伝子組換え食品、BSEの3つは生活者の安全に関する問題である。これらに対するアレルギー反応の大きさは個人それぞれだろうが、後2者は僕の専門領域だし、放射能ふりかけについてはこの3ヶ月、そこそこに勉強したので、3つの対象に対する僕のスタンスをまとめておく。

放射能ふりかけ:人体への影響は不明。したがって、安全サイドに寄った対策が得策。特に子供への配慮は重要。国による安全基準も目安のひとつに過ぎず、最終的な判断は生活者に委ねるべき。したがって、商品ごとの正確な放射活性を表示すべきである。僕は現状では福島、宮城、茨城、千葉、東京、埼玉、神奈川、栃木、静岡、山形産の農水畜産物は一切購入していない。

遺伝子組換え食品:人体への影響はほぼない。しかし、忌避したい人の自由は侵害されるべきではなく、商品表示などは極力オープンにすべき。それによって組換え商品の価格が下がれば、消費者メリットにつながる。現状は組換えを秘匿することに終始しており、結果的に組換え忌避層は組換えを忌避できず、組換え容認層はその消費者メリット(価格面)を享受できないでいる。なお、組換え作物の商業栽培の是非については別途検討が必要と考える。僕は現状では組換え作物について選択的に忌避することは一切ない。むしろ、組換え作物を見つけたら優先的に購入したいという希望がある(多分、農薬などの面で安全性が高いから)。

BSE:原因が肉骨粉と判明しているにも関わらず、産業上の理由でその利用を続けた米国の姿勢は容認できない。ただし、これも適切な表示が行われれば市場から排除する理由とは成り得ない。僕は現状では米国産牛肉は食べていない。また、セブン&アイ・ホールディングス傘下のレストラン、吉野家等、米国産牛肉の使用を表明しているレストランでは食事をしていない。


行政に判断なんかしてもらいたくないんだよね。判断基準と生データをどんどん出してくれればそれでオッケー。行政が専門家じゃないことも、行政が雇った専門家たちが行政に都合の良いことしか言わないことも判ったんだから。  
Posted by buu2 at 23:37Comments(0)TrackBack(0)BSE関連││編集

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筑波大って、馬鹿大?

Togetterでこんなのがまとめられていて、

ふざけるな!!筑波大学のチラシ。

その大元のつぶやきがこちら。

http://twitpic.com/59fviz

画像が流れちゃったら悲しいから、勝手に画像を保存してみました。

tsukuba



3.11以後、原発問題はバカ発見器さながらになりつつあるわけで、この間は静岡県が馬鹿だって判明したけれど、次は筑波大ですか?ただ、これを以て筑波大が馬鹿とはちょっと断定しきれないところもある。

チラシを作った人たちは、大勢が「ユダヤ人は自分たちより劣性人種だから権利を剥奪すべき」と言えば「それはそうだ」と考えるし、大勢が「地球はまわってなどいない」と言えば「そうに決まっている」と考えるし、「筑波大生は馬鹿ばっかりだ」と言えば「みんながそう言うなら俺も馬鹿」と考えると思っているってこと?

チラシに示されているグラフにも信頼性にかなり疑問が残るけれど、そもそもチラシの存在自体が「本当なの?」という気分である。まぁ、言論や表現は自由なので、誰が馬鹿を晒そうともそれも自由なんだけれど。

問い合わせ先は筑波大学システム情報工学研究科公共心理研究室ですね。外部からも問い合せて良いのかな?このチラシを貼った真意は何なんだろう。文字通り受け取れば「みんな茨城の農産物を買い控えてなんていませんよ。あなたが買い控えているとすれば少数派ですよ。買った方が良いんじゃないですか?」という意図だとうけとれるわけだけれど、もしそうだとしたら、この研究室は馬鹿認定。  

放射能ふりかけを容認して遺伝子組換えを忌避するって

冬に薄着して夏に厚着するようなとんちんかんっぷりだよね。  
Posted by buu2 at 03:13Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

moshidora


町山智浩さんがツイッターで

もしもドラッガーが云々って、半年後には確実にゴミになって1年後には誰も忘れてる映画作る金観る金があれば被災地に寄付したほうが役に立つよ

出典:http://twitter.com/#!/TomoMachi/status/76559520146530304

ってつぶやいたら監督が「そんなこと言われちゃって悲しい」とか返事をしたことで僕の鑑賞リストにも追加されてしまったもしドラですが、観てきました。最初に書いておくと、僕はAKBの皆さんは誰ひとりとして知りません。

#ちなみに町山さんは「映画ではなく、企画が嫌いという意味でした」と、映画を観ずにコメントしたことを謝罪されておりました。

「さぁー、どんな駄目映画だろうなぁ」と期待して椅子に座ったのですが、ふと周囲を見回すと、お客さんは僕の他に6人!でも、安心してください。これは多い方です。というのも、僕が良く利用するシネプレックスは地震の前からこんなだったり

http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51228618.html

こんなだったりするからです。

http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51229370.html

さて、海賊版撲滅キャンペーンが終わって、いよいよオープニング。いきなり、打球がしょぼいVFXで期待がぐんぐん高まります。「ピンポン」で、ピンポン玉をVFX処理したらすげぇ効果が出たのを良いことに、日本ではこの手のものを片っぱしからVFX処理するようですが、紙飛行機にしても、この野球のボールにしても、やめた方が良いのになぁ、と思います。やるなら、わからないようにやらないと。

ところが、あれれれれ?おいおいおいおい、どうしたんだ、宇宙戦艦ヤマトばりに次から次へと爆笑シーンが現れるかと思ったら全然そんなことない。しかも、可愛いぞ!前田敦子!!!AKBって、こんなに可愛いのか。びっくりだ。やばい。

映画自体はまぁ取り立ててひどい事もなく、普通に駄目な映画として進んでいく。これはちょっと(かなり)肩透かし。別に面白いわけでは決してなくて、でも、けちょんけちょんにけなす程でもない。突っ込みどころと言っても、せいぜい野球のシーンぐらい?一回の裏から「○○高校、この試合、初めてのピンチです」って、お前、一回の裏のピンチがこの試合3度目のピンチだったら俺はびっくりだよ、と思ったこともあったし、一回の裏のピンチでエールの交換もそっちのけで守備側の応援団のブラスバンドがいきなり演奏を始めちゃったり(こんなマナー違反は高校野球ではありえないんじゃないかなぁ)、エラーした野手とか、全然動かずにぼーっとしていて、これがこのレベルの試合に出てくるチームかよっ!バックアップに回れよっ!と思ったこともあったし、勝ち進むに連れて田舎の球場→都会の球場ってなっていくのかと思ったら田舎→都会→田舎だったり、勝ち進んで行っても一向に千羽鶴の数が増えないとか(通常は負けたチームから千羽鶴を受け取るので、どんどん増えていく)、決勝戦なのに球場が満員になってないなんて、おいマネージャー(でも、このマネージャーは意外にもそこそこに演技力がある)、ドラッカーを折角読んだのにマーケティングに失敗してるぞ、お前、とか、2−1で勝っている試合の9回裏ツーアウト2塁の守備でバッターを無条件に敬遠するとか、いくつかちょっとだけ疑問に思うことはあったし(多分、この映画監督は高校野球(というか、野球)のど素人)、すごく深刻なシーンでみんなネクタイゆるゆるで今時の高校生はなってねぇなぁ、とも思ったけれど、なんというか、前田敦子が可愛かったから全て許すって感じ?だって、この映画は野球じゃなくて、前田敦子を観るんだよね?彼女が目をつぶっているシーンでまぶたがヒクヒクしちゃったのはご愛嬌。

マジで、面白い映画でもないし、観て為になる映画でもないし、ほぼほぼドラッカーなんて関係ない(っていうか、全然関係ない)けれど、やっぱ、可愛いって正義だよなー、と思った。あと、どうせ酷い演技なんだろう、とタカをくくっていたんだけれど、結構まともなんだよね。出演者に演技力が結構ある。あの、マネージャーの、痩せている方とか(太っている方が走っているシーンはちょっと笑っちゃったけど)。だから、青木さやかとかの本屋のシーンみたいなくだらないパートがあっても、「まぁ、仕方ないかな」と我慢できてしまう。

以下、ネタバレなので、追記に書きます。映画の評価は☆半分。  続きを読む
Posted by buu2 at 00:19Comments(2)TrackBack(0)映画2011││編集

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