2014年05月31日

檍(あおき)

林SPF四兄弟の最後を飾るのが蒲田の檍である。

これまで、食べログの好評価にも関わらず、どの一軒としてまともな高級とんかつを食べることができなかったので、多分ここもダメだろうな、と思いながら食べに行った。この店のプレミアムメニューはリブロースかつ(レア)定食2,800円、特上ロースかつ定食2,000円、特上ヒレかつ定食2,000円というラインナップである。普段の僕なら何の迷いもなくリブロースかつ定食を注文するところなのだが、これまでの林SPFの店で食べた経験から、リブロースは水気が多いだけで旨味が足りないという法則を確立していたので、最後の最後まで迷って、結局特上ヒレかつ定食をオーダーした。恐らく、リブロースかつは今まで食べてきた店と大差ないだろう、というのが僕の考えだが、最終的にそう決めつけたのは、この店ののれんが丸山吉平から贈られたものだったからだ。

特ヒレを注文してから約9分でとんかつが提供された。




かつはやや高温の油で揚げている様子。ヒレカツの中央部はレア状態でとてもジューシーである。しかし、肉の旨みは不足気味だ。それなら、と思ってテーブルに置いてあった5種類の塩の中から、沖縄の塩をかけてみた。すると、塩の味だけになってしまった。次にアンデスかどこかの岩塩をごく少量つけてみたら、味は上手に調整できたのだが、肉の旨みはどうやっても引き出すことができなかった。かつの両端だけはしっかり熱が通っていたので、中央部よりは肉の旨味が感じられたのだが、それでもちょっと物足りなく感じた。しかし、2000円という価格を考慮すると、こんなものだろう。

キャベツは普通に美味しい。また、ご飯はなかなか美味しかった。一方で豚汁は平凡、お新香は添えただけのものだった。







これをトータルで考えると、このヒレかつ定食に2,000円はもったいないと思う。

林SPF四兄弟を食べ比べてみて感じたのは、これらの店をありがたがる人たちは、豚肉がレアであることだけが嬉しいんだろうなぁ、ということである。それはちょうどラーメン業界で最近低温処理したチャーシューが人気なのと同じだ。どちらも、レアの豚肉の味気なさや食べにくさを無視していて、豚肉の旨味に無頓着で、新しい食感をありがたがっているフシがある。少なくともこのブログを読んでいるとんかつ好きに対して林SPFの店をおすすめすることはない。

店名 檍 (あおき)
TEL 03-3739-4231
住所 東京都大田区蒲田5-43-7 ロイヤルハイツ蒲田102
営業時間 [火〜金]11:00〜14:00 17:00〜21:00 土]11:00〜14:00 17:00〜20:00 [日・祝]11:00〜15:00
定休日 月曜

関連エントリー
丸山吉平
http://buu.blog.jp/archives/51435107.html

鈴文
http://buu.blog.jp/archives/51435717.html

丸一
http://buu.blog.jp/archives/51435747.html

  

2014年05月30日

中川知洋さんの「ひっそり」が到着

先月、「うちにやってきたら紹介する」と書いた中川知洋さんの「ひっそり」が我が家にやってきた。



















誰が見ても「えっ?何?」と惹きつけられるようなインパクトがあるところがナイス。ひとつひとつ、作品に合わせた箱に入っているのも素晴らしい。トイレに飾っておこうと思ったのだけれど、一日に1、2回しか見ることができないのはもったいない。もっと良く見る場所に飾ろう。

ここ数年、万画廊さんと仲良くしてもらっているおかげで、我が家には若手のアート作品が随分増えた。自分も楽しいし、「購入」という手段で若手芸術家を応援することもできる。これまでもピンズやら時計やら色々なものをコレクションしてきたけれど、こうしたアート作品は、目の前に生きている作家さんがいて、彼らとコミュニケーションしながら作品を楽しめるのが良い。そういう出会いを作ってくれている画廊の伊藤さんは凄いなぁと思うし、これからもいろんな作品との出会いの場を創ってもらいたいと思うのだけれど、このブログを読んでいる人たちにも、ぜひこうした趣味を楽しんでもらいたいなぁ、と思う。

見て、話して、買って、いつも一緒に生活できる。しかも、次の世代を担う若い人を応援までできちゃう。ちょこっとお金があるなら、良い飲み屋やフレンチで食事も良いけど、たまにはアート作品などもどう?

TOMOHIRO NAKAGAWA Web Site
http://bon.ciao.jp/index.htm

万画廊
http://www.yawoyorozu.com/  
Posted by buu2 at 08:58Comments(0)TrackBack(0)美術││編集

2014年05月29日

ホーリー・モーターズ

holymotors


観る人を選ぶ作品。

舞台はパリで、登場人物たちは一見普通だが、主人公を含め、多くの登場人物は現実とかけ離れていることが徐々にわかってくる。その吹っ飛び具合を楽しめるかどうかでこの映画の評価はわかれるだろう。あくまでも現実の世界に囚われるタイプの人は、頭の周囲にクエスチョンマークがぐるぐる飛び回ったままで終了となるはずだ。ただ、何がなんだかわからなくても、あまりに意外な展開に思わずずっこけてしまうことは一度や二度じゃないだろう。「えーーーー???」と、観る側の斜め上を行くあたりはなかなか素晴らしい。

ハードルはもうひとつあって、監督がこの作品で何を描きたかったのかも難解。観る人の感覚を破壊したかっただけなのか、それとも何か特別なことを主張したかったのか。正直、僕は何を言いたかったのかはわからなかった。

評論家筋にはとても評判が良いと思うのだが、一般の映画ファンには難しいと思う。不条理演劇などを見慣れている人にとっては、「あぁ、そういうこと」となるはずだが、そういう層が日本にたくさんいるとも思えず、ヒットはしなかっただろうなぁ、と思う。でも、DVDでなら、観ても良いのではないか。僕も、また数年経ったら、もう一度観てみたい。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 22:38Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

機能性食品の表示方法の変更についての雑感

機能性食品、健康食品の表示方法が変更される可能性があるらしい。

「体に効く食べ物」企業の判断で表示OK 根拠は厳格に
http://www.asahi.com/articles/ASG5W5W1NG5WULZU00N.html?iref=comtop_6_01

経産省時代、健康食品についても担当していたので、そこそこに知識があるのだけれど、経産省的な立場はあくまでも経済活動の健全な活性化なので、僕のスタンスもこのニュースは基本的に歓迎である。ただ、条件はたくさんつく。

まず、国民に対する教育だ。今まで、日本はお上任せだったので、健康食品に関する知識が決定的に欠落している。本当に健康でいたいのであれば、バランスの良い食生活だけが科学的に認められている健康法で、日頃の食生活がよっぽど劣悪でないなら、それこそアフリカやバングラデシュの貧困層でないなら、摂取を制限する必要がある食べ物はあっても、基本的に健康食品など必要ないのだ。あるいは「主食」なんていうのも偏食の一種であるという認識は、恐らく多くの日本人に持たれていないと予想する。大体、日本人の平均寿命は世界でももっとも長い国のひとつなのだから、僕たちの食生活が、健康食品を必要とするほど劣悪ではないことなど、自明の理なのである。そういった知識が全くない状態で、「これからは自己責任で勝手に判断してください」としては、混乱が生じる可能性が高い。ちなみに世界保健機構(WHO)が発表したGlobal Strategy on Diet, Physical Activity and Health(http://www.who.int/dietphysicalactivity/strategy/eb11344/strategy_english_web.pdf)で食事について挙げられているものは、ざっとまとめれば1.健康的な体重の維持のための食事、総脂質からのエネルギー摂取制限、飽和脂肪から不飽和脂肪への転換、2.トランス脂肪酸の禁止、3.植物性栄養素の摂取増大、4.糖質の摂取制限、5.塩分の摂取制限、となっている。テレビのバラエティ番組や情報番組で垂れ流されている「◯◯がインフルエンザ予防に効果あり」とか、「◯◯を食べると体が温まる」といった情報などよりも、基本的なベースの教育こそ、実施すべきである。

ちなみに、僕が執筆途中の食育本の目次はこんな感じになっている。

小学校高学年からの食育
1.コラーゲンを食べても肌はプリプリにならない
◯コラーゲンはタンパク質である
◯コラーゲンは体のどこにあるのか>非常に一般的な、ありふれたタンパク質である
◯タンパク質とアミノ酸
◯タンパク質の吸収>タンパク質は巨大分子で、そのままでは吸収されない
◯タンパク質の合成>タンパク質合成の仕組み
◯遺伝子>遺伝子とは何か
◯必須アミノ酸>必須アミノ酸を摂らなくてはならない理由
◯バランスの良い食事>なぜバランスが大切なのか
◯不適切なマーケティング>生活者の無知につけこんだ「コラーゲン」商法と関連事例(ウコン、ブルーベリー等)
◯「体に良い」「体に悪い」の嘘(白砂糖と黒糖など)

課題:身の回りの不適切なマーケティング事例を調べてみよう


2.身の回りの危険な食べ物
◯醤油は飲み過ぎると死ぬ
◯塩分は必要だが、摂り過ぎは危険>適量でなければ毒になる
◯玉ねぎはウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、イヌにとって毒>生物種によって感受性が異なる
◯ジャガイモにはソラニンやチャコニンという毒が含まれている>普段食べているものにも毒が含まれている
◯残留農薬の基準を当てはめると、ジャガイモは毒物となって販売できなくなる>農薬の基準はどの程度厳格か
◯食習慣をもとにした判断>ジャガイモはなぜ普通に販売できるのか
◯サプリも毒になることがある>ビタミンA、鉄
◯天然物と人工物>天然だから安全、人工だから危険ではない

課題:冷蔵庫の中の食べ物の致死量を調べてみよう


3.農薬と無農薬
◯農薬の種類>農薬の考え方、どんなリスクと化学物質(主に)とをトレードオフしているのか
◯農薬の規制
◯農薬の安全性
◯無農薬野菜の害虫>無農薬野菜に付着する害虫たち
◯農薬の利用状況と平均寿命>世界における日本の平均寿命
◯相関関係と因果関係>相関関係と因果関係の違い

課題:農薬と害虫、どちらが嫌か、議論してみよう


4.食品添加物
◯食品添加物の種類>主要な食品添加物
◯食品添加物の規制
◯カビの危険性>カビ毒の危険性について
◯食品添加物とカビ毒の比較>リスクを比較すること
◯食品添加物の利用状況と平均寿命>3.と同じ
◯相関関係と因果関係2>3.と同じ

課題:いつも食べているお菓子に含まれている添加物を調べてみよう


5.遺伝子組換え
◯農薬が届きにくいトウモロコシ
◯イモムシに食べられてしまうトウモロコシ
◯遺伝子とは、タンパク質とは>1.と連携
◯ヒトでは毒にならないタンパク質>2.と連携
◯アレルギーの危険性>「食べたことがない食べ物」と「遺伝子組換え食品」のアレルギーリスク
◯生態系への影響>自然界ではほぼ雑草化できない農作物
◯タンパク質と核酸の消化>1.と連携
◯遺伝子組換え食品の種類
◯遺伝子組換え食品の規制

課題:身の回りの食品にどのくらい遺伝子組換え食品が含まれているか、調べてみよう


6.バランスの良い食生活
◯必要な栄養素>1.と連携
◯サプリメントとは>普通に暮らしていれば、ほとんど不要なサプリメント
◯トクホとは
◯トクホの存在意義>なぜほとんど効かないトクホを国が認めるのか(医療費を削減したい財務省、天下り先を作りたい厚労省)
◯アレルギーと食生活>食べることができなくて崩れる食のバランス
◯日本の食糧事情・栄養事情
◯「主食」とは>主食とは偏食である
◯バランスの良い献立作り>どういう食事が「バランスが良い」のか

課題:昨日の夜ご飯のバランスを検証してみよう


7.食事による健康リスク
◯食べ過ぎ>肥満
◯偏った食事
◯アルコール>アルコール中毒、がん
◯脂肪酸の摂り過ぎ
◯カンピロバクター
◯アレルギー
◯アクリルアミド
◯病原性大腸菌>なぜ「ユッケ」や「レバ刺し」が禁止されたのか
◯BSE>プリオン説と、「わかっていること」「わかっていないこと」
◯放射性物質による体内被曝>低線量被曝に関する「わかっていること」「わかっていないこと」

課題:米国産牛肉、茨城県産きのこ、豚のレバ刺しのリスクについて議論してみよう


8.科学と感情
◯科学的であるということ>科学的とはどういうことか
◯塩酸と水酸化ナトリウムから作られる食塩水>科学的に作られた食品の例
◯決して万能ではない「科学」、わからないことの方が多い「科学」
◯科学と感情
◯正確な科学的知識と、感情をもとにした選択>生活の中で、知識を活用して選択していくことの必要性
◯科学と感情の距離感を、知識と経験をもとにして体得することの必要性

課題:科学と感情のどちらを優先するのか、アンケートをとってみよう


次に、何が健康に良くて、何が健康に関係ないのか、そのあたりを明確にするための基準が必要だ。例えば今はトクホみたいな、厚労省の天下り先を確保するためだけの制度などがあって、誰も幸福にならず、みんなが少しずつ負担することによって、厚労省の天下りたちの生活費を支給している状態だ。でも、ヘルシアを飲んでちゃんと痩せたなんていう話は寡聞にして聞いたことがない。じゃぁ、厚労省のカテキンに対する見解はどうなんだろう?と思って、厚労省傘下の独立行政法人国立健康・栄養研究所のデータベースで検索してみると、有効性については、「色々な意見があるようだけど、トクホには認定されています」と、制度に丸投げしている。

#記述については同研究所が引用を禁止しているので、下記を参照のこと。
参考:国立健康・栄養研究所 「カテキン」http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail29.html
この国立健康・栄養研究所という独立行政法人は、トクホの許可試験を担当している組織なのだが、審査はあくまでも消費者庁食品表示課が行っているので、審査結果については責任を持ちません、というスタンスなんだろう。ともあれ、この研究所が運用している「「健康食品」の素材情報データベース」の内容は非常に科学的で、中立的な内容になっている。僕が書いた本でもときどき取り上げているのだが、質はとても高いと思う。例えば上記のカテキンの有効性の検討にあたっても、肥満に対する影響が認められたという論文と、認められなかったという論文を併記している(下記にその一部を紹介しておく)。

効果あり
Green tea catechin consumption enhances exercise-induced abdominal fat loss in overweight and obese adults.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19074207?dopt=Abstract

効果なし
Effects of dietary supplementation with epigallocatechin-3-gallate on weight loss, energy homeostasis, cardiometabolic risk factors and liver function in obese women: randomised, double-blind, placebo-controlled clinical trial.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24299662?dopt=Abstract

要すれば、「科学的には結論が出ていません」ということだ。ここではっきり言っちゃうと、こんな「どっちだかわかんないねぇ」などという状況なら、実生活上ではほぼ間違いなく効果なんか自覚できない。本当に効果があるものはもっとずっと切れ味が良くて、議論になんかならないのだ。そして、そういう有用素材は健康食品なんかじゃなくて、「薬」として扱われる。とはいえ、「それでも教えてください」という人のために、「これは◯」「これは×」「これは不明」と分類して情報提供するべきである。そして、国立健康・栄養研究所はそれができる立場にいる。今のところ、「引用厳禁」として、データの閲覧には二重にハードルを設けているくらいの腰の引けっぷりだが、その背後では「効果が期待できない」と表明した場合の食品会社の反応を恐れているのだろう。たとえばコラーゲンなど、このデータベースではどこにも有効性についての記述がなくて、ストレートに言えば「効かない」のだが、それを明言してしまうと、森永とか、資生堂とか、味の素といった、消費者を騙して大儲けしている大企業からクレームが来てしまうかも知れない。しかし、本気で「根拠は厳格に」というのなら、もっと前面に出て、消費者のメリットのために情報提供すべきである。ただ、脆弱な独法では、大企業の嫌がらせに屈してしまう可能性もある。そこを、きちんと行政が監視し、防波堤を設ける必要がある。


最後に、必要なのが罰則である。最近のニュースだと、消費者庁が改善指導を実施したというものがあった。

消費者庁/166社に改善指導/健食のネット監視を実施
http://www.bci.co.jp/ryutsu/political_organization/2014/1381.html

しかし、やったことといえば、「表示の適正化に協力するよう要請した」だけである。不当景品類及び不当表示防止法では課徴金制度が議論されただけで終わっており、有効な罰則が存在しない。このままでは、正直者が馬鹿をみるだけだ。


こうしたいくつかの条件があるものの、健康食品の表示方法が変更されるのは決して悪い話ではない。では、その条件がきちんとクリアできるのか。ド素人の政治家がアイデアを出す限りでは無理だろう。ただ、ここで可能性ゼロと断言することはできない。簡単なモニタリング方法があるので、それを使って判断しようと思う。その方法とは、日本の市場から、コラーゲン含有食品が駆逐されるかどうか、である。もし引き続き、コラーゲン含有食品が存在し続けるのであれば、導入される新制度は、ブラック企業のためだけにあるもので、生活者は一方的に不利益にさらされると判断できる。どうなるか、興味深い。  
Posted by buu2 at 15:52Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

SONY ワイヤレスステレオヘッドセット レッド MDR-EX31BN/R

トレーニング用にゼンハイザーのヘッドフォンを入手したのに続いて、今度は普段使いのヘッドフォンを入手することにした。できれば音が良くて、軽くて、電池が長持ちするものが良かったけれど、あまり贅沢を言っていると価格ばかりが上昇してしまう。ざっと探してみて、ソニーのを手に入れてみた。



まだ一週間も使っていないけれど、ほぼ満足。問題として挙げられるのは、iPadとiPod touchで共用するとき、機種変更するたびにいちいち接続設定しなおさなくてはならない点。Bluetoothのキーボードだとそんな作業は不要なので、やってやれないことはないんじゃないかなぁ、と思うのだが、何かヘッドフォン特有の問題でもあるのだろうか???

音質はちょっと低音が厚めなので、イコライザーで調整する必要がある。  
Posted by buu2 at 13:29Comments(0)TrackBack(0)買い物││編集

青天の霹靂

芸人が映画監督というのは珍しくなくなってきたけれど、玉石混淆で、どちらかというとハズレが多い印象がある。この映画もハズレかなぁ、と思いつつ鑑賞。結論から言えば、アタリ。

内容はありがちなタイムスリップもの。特にこれといったひねりはないのだが、普通に良い話に仕上がっている。

劇団ひとりは相当に映画が好きなようで、脚本だけではなく、カット割りやカメラアングルなどにもこだわりが見て取れる。あぁ、ここでセンスを主張したかったのね、というのが時々感じられ、若干技工に走りすぎな気配はあるものの、嫌味というほどではない。ちょっと残念なのは、どれもこれもがどこかで観たことのある技法だということで、劇団ひとりオリジナルの絵作りとか、個性は感じられなかった。しかし、これが監督デビュー作ということならまずは先達の技術に学ぶのは当然で、それらを上手に取り込んでまとめていたと思う。

一番良かったのは、誰が使っても「眉間にしわを寄せた不機嫌な女」にしかならなかった柴咲コウをかわいい女として撮ったことだと思う。

「こういうラストなら、タイムスリップする必然性がないじゃん!」とは思うし、ラスト直前までが一番印象が良くて、ラストで一段階、見終わってしばらくしてもう一段階評価が下がってしまう映画ではあるけれど、お金を払う価値はあると思う。評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 10:09Comments(0)TrackBack(0)映画2014││編集

2014年05月28日

日本代表対キプロス代表

ワールドカップ直前となり、国内最終戦が埼スタであったので、観てきた。

一時期に比較して明らかにコンディションを落としている今の日本代表だが、一番心配なのが本田。今日もパスミス連発。自分でも、自分の頭で考えたとおりに体が動いていないことにイライラしているんじゃないだろうか。ここまで本田中心のチームづくりをしてきていて、今さら方針転換は難しいだろうから、ちょっと本番に向けて嫌な感じである。故障明けの長谷部や内田はそこそこ動いていたけれど、遠藤はさすがに年齢的な衰えが見て取れるし、香川にも凄みがない。米国での2試合で、以前の良さを取り戻してくれれば良いのだが。もうここまで来ると、ザックの手腕に任せるよりない。

全然関係ないけど、新ユニを初めてスタンド前列で観た。意外と悪くないけれど、蛍光色が目を引くので、選手の見分けが難しい。僕の場合、混戦の中ではスパイクの色で選手を見分けるのだが、蛍光オレンジのスパイクとかぶってしまう。

とりあえず、昨日の写真集。





























































ベストショットは、長谷部のシェー。


  
Posted by buu2 at 18:50Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

愛、アムール

amour


劇場公開時は愛、アムール(=愛)と、愛を二つ続けた邦題が奇妙で観る気がしなかったのだが、DVDでレンタルしてみた。

音楽家の老夫婦のうち、妻のほうが体調を崩し、要介護となる。妻はどんどん弱っていき、やがて夫も弱り始める。妻はそんな状態に嫌気が差してきて、という非常に暗い映画。老々介護が普通になりつつある高齢化社会では特に珍しい話でもなく、単に僕達が目を逸らしているだけ。その厳しい現実を「ほら、こんなものだぞ」と観せてくれるありがたい映画。

ともかく異常に暗くて異常に悲しい映画なので、気分が沈んでいるときに観てしまうと一層沈むこと間違いなしである。老々介護や尊厳死の問題はこれからも頻繁に議論になるだろうから、そのときの材料としても、一度は観ておいたほうが良い。でも、二度は観なくても良いかな?あるいは、あと20年ぐらいしたら、観てみると良いのかも知れない。評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 14:47Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

ニーチェの馬

theturinhorse


DVDで鑑賞。

ほとんどセリフがない映画で、2時間30分程度の作品中、セリフは原稿用紙数枚だろう。開映から最初のセリフまでで18分以上あったのではないだろうか。

セリフがないこともあるが、映画は非常に単調。出演者はほぼ二人。外が大風の状況で、周囲には他の家もない、孤立無援の状態の一軒家が舞台で、ここに右手が不自由な父と、その娘が、一頭の馬とともに暮らしている。そこでは毎日ルーチンとなっている食事やら、水汲みやらの仕事があって、あとは時々流れ者や近所のおじさんが来るだけ。この退屈な日常をもう二十年以上も続けていたようなんだけれど、その繰り返しが崩れていく最後の数日を描いている。

じゃぁ、崩れるのが劇的かというとそんなこともなく、徐々に悪化していく。まずは井戸の水が枯れ、次にずっと吹いていた風がやむ。そして、最後は落語の「死神」のように、希望の火が消える。

この映画を派手に描けば「マッドマックス」のようになるんだろうけれど、静かに描いたためにニーチェになったようだ。こういう終末観というのもあるのだろうし、むしろこっちの方がありそうな話でもあるのだけれど、退屈なので、一度観てしまえば、もう当分観なくて良いかな、という作品だった。つまりは、週末というのは静かで退屈なものだ、と。評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 14:01Comments(0)TrackBack(0)映画2011││編集

スタンリーのお弁当箱

TSUTAYAの期間限定割り引きにあたり、レンタルしてみた。

インドの小学校を舞台にした・・・何の映画なのか、説明が難しい。貧乏で色々な困難を抱えた子供をメインに、仲間や教師との交流を描いた、と言えば良いのだろうか。主眼は、「インドの子どもたちの中には、こんなに不幸な子どもがいるんです」という啓発である。

脚本が非常に粗いし、ストーリーも色々と微妙なところがあって、なかなか高い評価をし難い作品である。ただ、日頃あまり馴染みがないインドという国の一側面を知る上では役に立つだろう。

ヒーローと悪役がはっきりしていること、歌やダンスが大好きなあたりはいつものインド映画という感じ。評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 13:00Comments(0)TrackBack(0)映画2011││編集

2014年05月27日

今日のおはな




やってきて3日経過。小松菜は一日に数枚食べるのだが、あとは寝ている。ときどき鼻ちょうちんをつくっているのだが、寒いのだろうか???

まだ慣れていないこともあるだろうから、もう少し様子を見ようと思う。  
Posted by buu2 at 21:00Comments(0)TrackBack(0)リクガメ││編集

た組

池袋東武デパートの大福岡展にイベント出店しているのを見つけたので、食べてみた。




名称:た組
種類:福岡
場所:池袋
注文:チャーシューメン
評価:6/ABB
2014.5.25.
コメント:麺は細めのストレート。スープの絡み、コシともに良好。

スープは豚骨ベースの白湯タイプ。こってり感はなく、いわゆる豚骨ライトだが、しっかりとした味で、ちゃんと美味しい。残念なのは、イベント出展ということだからか、替玉がないこと。福岡では当然のように替玉ができるので、これでは折角東京で店を出しても片手落ちである。恐らくこのスープだと、替玉後の味の劣化は避けられないので、それを見込んで減点した。

チャーシューは九州系としては上出来なもの。この質なら、わざわざトッピングする甲斐もある。

テーブルの上には紅しょうがもなければ、辛子高菜もない。替玉が可能で、さらに自分の好みの具をトッピングして味を調整できるのが福岡系の最大の特色なのに、馬鹿なデパートの担当者がそれをなしにしたのか、あるいは店のサイドでやめることにしたのか、そのあたりの事情は良くわからないけれど、お金を払った分の半分も回収できないような気持ちになった。これで、替玉可能で、トッピングも充実していたら、かなりの好評価になっていたと思う。  

幻六(再訪)

今年の1月オープンの店で、開店直後に一度食べているのだけれど、最近はどうなのかな?と思って再訪してみた。

前回の評価:幻六




名称:幻六
種類:東京
場所:朝霞台
注文:醤油焼豚そば
評価:3/CAB
2014.5.27.
コメント:開店直後に比較して随分と味が変わっていた。今は鶏よりも貝のダシが前面に出ている。これはこれで悪くないが、雑多な材料を色々と押し込んだ感じで、まとまりがない。もうちょっと一本「これ」といったものが通っていると良いと思うのだが。とはいえ、味は十分に出ていて、まずいわけではない。

麺は以前に比較して随分と弱くなった印象。標準よりはやや細めの縮れ麺で、全粒粉っぽい見た目だが、小麦の存在感よりもコシのなさが目立つ。

チャーシューは相変わらずもう一歩。豚肉の処理が甘いのか、部分的に臭みが気になるのが残念。硬いこともあって、この店のラーメンには相性が良くない感じだ。

色々といじった結果、もとよりも悪くなってしまった感じがある。とはいえ、小手先の改良に頼るより、一度全部ぶち壊して再構築したほうがいいものができるかも知れない。まだ発展途上な感じだが、伸びしろは感じられるので、また半年ぐらい経ったら食べてみようと思う。

店名 中華そば 幻六
電話番号 不明
住所 埼玉県朝霞市東弁財1-3-9
営業時間 11:00〜15:00/17:00〜スープ切れまで
定休日 不定  

2014年05月26日

成蔵(再訪)

先月食べた成蔵が非常に印象が良かったので、今度は銘柄豚を食べてみた。

先月のレビュー:成蔵(なりくら)

雪室熟成豚というらしく、文字通り、雪室で熟成した肉のようだ。雪室とは僕のように一年の半分ぐらいを雪国で過ごしていた人間にはそれほど珍しくないのだが、要は天然の冷蔵庫で、倉庫に雪を貯めこんでおいて、冷蔵庫代わりにする施設である。雪が溶けてしまう9月ぐらいまで、0℃、湿度90%ぐらいを安定してキープすることができる。この雪室で熟成させた肉を使ったシャ豚ブリアンが3700円、特ロースかつ定食も同じく3700円である。とりあえず、いつもどおりヒレかつのシャ豚ブリアンを注文してみた。







長期熟成による旨味の強さが売りのようだが、確かに、旨味は強い。しかし、むしろ強すぎる印象だ。熟成とはすなわちたんぱく質の分解で、言葉を変えるなら「腐らせている」のと同義である。同じような熟成食品はたくさんあって、ワインも、醤油も、味噌も、発酵させている食べ物は全て「熟成」しているものだ。熟成の手法には色々あって、酵母や細菌を使うのが一般的だが、肉の場合はこうした微生物の力を借りず、肉にもともと存在するたんぱく質分解酵素によって行うことがあるようだ。こうした分解系の食べ物にはほぼ共通の特徴があって、それは味と匂いが強くなることである。そして、この雪室熟成肉も、同じように味と匂いが強い。その個性の強さが、この店の繊細な揚げ技術に今ひとつフィットしていない気がする。これなら、ポークソテーやポークジンジャーなどの方がマッチしそうだと、一口食べて思った。ソースをかけて食べればまた違った感じかも知れないのだが、それはそれでもったいない。この店のかつの衣は非常にデリケートなので、ソースをかけてしまうのは野暮というものだ。熟成のおかげで柔らかいのは間違いないのだが、風味の点でマイナス、というのが正直なところである。

同行者が特ロースを注文したので、二切れほど食べさせてもらったのだが、ヒレに対して、ロース肉ではそれほど匂いの強さが気にならなかった。また、旨味もヒレ肉ほど強烈ではない。ロースの脂がそれらを丸め込んでマイルドにしているのかも知れない。とはいえ、完成度はこちらも霧降高原豚の特ロースの方が上だと思う。




とんかつの肉は、ただただ熟成して味が濃ければ良いというものでもない。この店の場合、繊細で完成度が高いかつで、その技術はレギュラーメニューの霧降高原豚に合わせられている。雪室熟成肉の質は高いのかも知れないが、その方向が店の方向と合致していない印象なので、初めてこの店で食べる人には通常の霧降高原豚のかつをおすすめしたい。一方、濃い味や香りが好きな人には、雪室の方が美味しく感じられるかも知れず、リピートで訪問するなら挑戦してみるのも悪くないだろう。  

2014年05月25日

うち田

折角長瀞まで来て駐車場代で500円も払ったので、かき氷以外にも何かないものか、と思って上長瀞駅周辺を歩きまわって見つけた蕎麦屋。この周辺には蕎麦屋ばかり。










最近、すっかり蕎麦の経験値が上がったので、このくらいの蕎麦だと満足できない。何しろ、ボソボソした食感がいただけない。やっぱり、長野あたりの良い蕎麦を食べ慣れてしまうと、標準ラインが上昇してしまうのだろうか。評価は☆1つ。

店名 うち田
TEL 0494-66-0213
住所 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1503
営業時間 11:00〜17:00
定休日 金曜  

上長瀞














  
Posted by buu2 at 10:16Comments(0)TrackBack(0)埼玉││編集

2014年05月24日

ギリシャリクガメがやってきた

色々あって、ギリシャリクガメがやってきた。  
Posted by buu2 at 21:00Comments(0)TrackBack(0)リクガメ││編集

阿左美冷蔵 金崎本店

ちょっと川越方面に用事があったので、ついでに長瀞に行ってかき氷を食べてみた。行ったのは、阿左美冷蔵という店で、かき氷界ではかなり有名らしい。

まず、店の周辺が駐車場だらけで驚く。どこも一日500円。一日なんていないので、もっと安くしてくれ、と思うと同時に、ほとんど全ての駐車場利用者がこのかき氷屋目当てだと知って、かき氷屋が地元に物凄い貢献をしていて感心した。

店は20人以上の大行列だったのだが、西日暮里のひみつ堂よりもずっと客席が多く、回転が早い。15分ほどで着席できたので、むしろひみつ堂などよりもずっとハードルが低い感じだ。食べたのは乙女の苺ミルク。かき氷にたっぷりのシロップと練乳が添えられている。




自分で少しずつシロップをかけて食べていくスタイル。シロップは粘性の低いさらっとしたもので、かき氷にはすっと染みこんでいく。




おかわりが自由なので、ひとつ食べ終わってから追加しても問題ない。こちらは蔵元秘伝みつのかき氷。




シロップがサービス満点のため、貧乏症の僕などはついついたくさんのシロップをかけてしまうのだが、それだとちょっと甘すぎる感じ。ちょっともったいなくても、勇気を出してシロップの量を控えめにすべきだった。

ところでこの店、かき氷も良いけど、内装が面白い。














































なんか、有名らしい犬も食べに来ていた。







店名 阿左美冷蔵 金崎本店 (あさみれいぞう)
TEL 0494-62-1119
住所 埼玉県秩父郡皆野町金崎27-1
営業時間 10:00〜17:00 ※混雑時等は15:00頃オーダーストップ
定休日 木曜日

  
Posted by buu2 at 15:00Comments(0)TrackBack(0)かき氷││編集

2014年05月23日

ウミガメ食堂

都筑区役所に用事があったので、センター南で昼ごはんを食べた。寄ってみたのはウミガメ食堂というお店。ラーメン屋というよりは中華料理屋の雰囲気。浜っ子なら常識のサンマーメンに関する解説があちこちに書いてあって、元町界隈ならともかく、新興住宅地の港北ニュータウンでなぜ?という感じだったのだが、以下、評価。




名称:ウミガメ食堂
種類:中華
場所:センター南
注文:チャーシュー麺
評価:4/BBB
2014.5.23.
コメント:スープは恐らく鶏ベース豚骨ブレンドの醤油味で、生姜が強めに効いた中華系。デリケートすぎるスープで、ネギやチャーシューの影響がダイレクトに出てしまっている。もちろんそのことは店も認識しているはずで、トッピングによる味の変容を楽しんでもらいたいのだろう。一見でそれを全部検証するのは不可能なのだが、印象としては味が薄いと思った。

麺は極細ストレート麺。ちょっと細すぎでラーメンとは別の食べ物のような感じを受ける。加えて、意外とスープが絡まない。

チャーシューは食紅で色をつけた中華タイプ。この手のチャーシューは八角が前面に出過ぎてバランスが悪くなるケースをちらほら見かけるのだが、この店のチャーシューはまぁまぁだった。

横浜中華街や元町界隈の中華料理屋では見かけるタイプの店なので、そういった店で修行した中華料理の職人さんかも知れない。ラーメンを目当てで行くよりも、普通の中華料理を楽しんだほうが良いかも知れない。

店名 ウミガメ食堂
TEL 045-508-9204
住所 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央24-12 ライオンズプラザ1F
営業時間 11:00〜22:30(L.O.22:00)
定休日 水曜日  

九州一食堂

池袋で飲むといえば、おまたか、魚金か、ここ。外からは、ちょっと入りづらい見た目なんだけど。






















だんだん定休日が増えてきていることだけがちょっと気がかり。

店名 九州一食堂
TEL 03-3988-0172
住所 東京都豊島区池袋1-2-8
営業時間 12:00〜14:00 17:00〜23:00
定休日 月・火・水曜日  

2014年05月22日

ハーゲンダッツ スプーンベジ トマトチェリー

スーパーで叩き売りされていたので買ってみた。




小さくて満足度が低いくせにカロリーだけは一人前に216kcalもある。すげぇ美味しいわけでもなく、トマトの栄養を補給したいならおとなしくトマトを食えよ、という感じで、この商品の狙いが良くわからなかった。だから、叩き売りされていたのかも知れないが。

一度食べたらもう十分かな。評価は☆半分。  

新宿中村屋インドカリー レッドマサラビーフ

ビーフカレーという時点でちょっと期待できなかったのだが、中村屋だし、パッケージでは辛さゲージがマックスの5になっていたので、ちょっと買ってみた。




食べてみたら、意外と肉が悪くない。無理して大ぶりにせず、脂が多めの肉を使っているのだが、これがレトルトカレーとしては奏功している印象。ただ、満点評価の辛さの方は、正直いまひとつ。もっと辛くても良いはず。例えばタイカレーだと、もっと辛い製品がある。

しかし、さすがは中村屋。ビーフのレトルトカレーとしてはトップレベルのできだと思う。評価は☆2つ。  

2014年05月21日

今日の夕景

  
Posted by buu2 at 19:00Comments(0)TrackBack(0)Nikon D7000││編集

総統閣下はお怒りです「ひとりぼっちの福島県民」

モリタック:今週号のスピリッツ、読みましたか?

ヒロッコ:読んだわよ。

モリタック:どう考えれば良いんですか?

閣下:まず、お前はどう思うんだ?

モリタック:えーーーと、山岡と海原雄山が仲直りして「父さん」「父さん」と連発しているのが気持ち悪いなぁ、と。

ヒロッコ:それはとても正しい感覚だと思うけれど、テーマはそこなの?

モリタック:いや、テーマは福島の放射線ですが・・・

ヒロッコ:あなたはどう思うの?

モリタック:うーーーーん、それが、さっぱりわからないのです。どうしたら良いんでしょうか?

閣下:大事なことは、自分で情報を集め、自分で勉強し、自分で判断することだ。人の意見を聞いても仕方ない。

モリタック:また勉強ですか・・・

ヒロッコ:あなたのように、勉強をせずに、人の意見だけ読んで分かったつもりになって、偉そうに「許せない」とか、「良く描いてくれた」とか、言っている人がたくさんいそうよね。

モリタック:たくさんいて、誰を信じて良いのかわからないのです。

ヒロッコ:だから、それが勉強不足なんじゃない・・・

閣下:とりあえず、情報収集は済んでいるわけだな?

モリタック:スピリッツの美味しんぼの最後に、「ご批判とご意見」というのが載っていました。

参考:ご批判とご意見(PDF)

閣下:ちゃんと読んだのか?

モリタック:ざっと流し読みしました。

閣下:そうやって、表面上だけ情報に触れて分かったつもりになる奴が一番の困りものなんだがな。

モリタック:しょぼーん

閣下:美味しんぼの件はいくつもの問題が関係しあっていて、非常に複雑だ。これを簡単に片付けてしまうことこそが問題だ。少しずつ、整理していく必要がある。少し長くなるから、モリタックとの会話で教育するのにも無理がある。ここでは問題を5つの段階にわけて整理してみるぞ。

(1)失われた信用
まず、福島原発において一番大きな、基本的なところの問題を確認しておく。それは、責任をとることができない、取る気もない東電の首脳、政治家、役人たちが、情報を隠蔽し、俺達にそれを開示しなかったことだ。このことが致命的な不信感を生んだ。その姿勢は今も続いている。

また、表向きは情報開示の姿勢を示し、今でも毎日のように記者会見をやっているようだが、放射性物質を垂れ流しているのと同様、整理されない状態の情報をどれだけ垂れ流しても、無意味であるし、逆に害悪でもある。完全にルーチン化し、ほとんどの人が興味を持っていないように見える。これは紛れもなく「風化」である。

今となっては、誰も、何が重要で、何が重要でないかが判断できなくなっているのではないか。最初から、情報を「出す」「出さない」の判断基準は、国民にとって「重要か」「重要でないか」ではなく、東電にとって「都合が良いか」「悪いか」になっているフシがある。

「由らしむべし知らしむべからず」という姿勢が、最も大きくて、しかも解決の緒すら見つからない問題だ。


(2)国民の知識
国民が正確な知識を持っているのか、という問題がある。放射能に関する正確な知識があるのか、ということだ。ここでいう「知識」とは、「それは、科学的にはまだ未解明だ」ということも含まれる。例えば、低線量被曝による健康被害については、N数が少なすぎて「わからない」ということが多い。原爆やチェルノブイリの事例をもとに強弁する評論家もいるけれど、それは「そういう説もある」だけで、定説として受け入れられているわけではない。何が科学的合意事項で、何が不明なのか、ここをきちんと理解しておく必要がある。

特に数字では、科学的に結論が出ていることと、結論は出ていないけれど数値を決めないと行政上不都合があることと、二通りのものがあって、実際に運用されているものは後者が多かったりする。世の中には色々な思惑やレベルの数字が溢れているので、それらの数字の性格をきちんと理解しておくことも重要だ。


(3)科学的検証
科学の視点に立つのであれば、事実や数字に対して謙虚である必要がある。例えば、こんなニュースがある。

福島県双葉町で鼻血「有意に多い」調査 「避難生活か、被ばくによって起きた」
http://www.j-cast.com/2014/05/16204959.html?p=all

こうしたニュースを読めば、美味しんぼで取り上げられた人たちが「鼻血が出た」と述べたのも別に違和感はない。ただ、その鼻血の原因が何か、という問題はあって、それが放射線に起因しているとは限らない。これも、「わからない」の範疇だ。ともあれ、「鼻血を出した人がいた」という事実の前では、俺達は謙虚でいる必要がある。

作中では実在の登場人物に語らせる形で鼻血が出たことなどを紹介しているが、これもN=1ではあっても恐らく事実なので、それを漫画上で表現することに大きな問題があるとは思えない。

一方で、先週号で美味しんぼの登場人物(実在の人物らしい)が鼻血の原因としてフリーラジカル説を展開したのは微妙なところである。美味しんぼの中で展開された説は、科学的に鼻血を説明する仮説の一つではあるけれど、比較的簡単に否定できる説でもある。


(4)気持ちの問題
科学的にどんなに正しくても、気持ちの問題として受け入れられないものはたくさんある。「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」という本の中で述べた事例だが、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を中和してビーカーの中で作った食塩水を飲みたくなるか、ということである。もちろん平気で飲み干す人もいるだろう。しかし、嫌悪感を示す人もいるはずで、そういう人に無理やりその塩水を飲ませてしまうのは、不適切な行動だ。

科学の知識は必要だが、同時に気持ちの問題にも配慮する必要がある、ということである。


(5)言論や表現の自由
スピリッツの「ご批判とご意見」の中には色々なものが含まれていたが、公的な立場からの意見で、これはどうなのか、というものを列挙してみる。

川内村村長 遠藤雄幸氏
「『美味しんぼ』を読んでいないのでなとも答えられませんが」
「多くの読者がいる御社の雑誌の一言一言は重い。自主避難者支援は理解できますが、全ての被災者が同じように受け止めることができるかどうかは疑問だと思う」

大阪府・大阪市
「平成26年5月9日付で貴社宛に、『平成26年5月12日発売予定習慣ビックコミックスピリッツ掲載の「美味しんぼ」の内容の一部訂正』について申し入れを行いましたが、訂正等の対応をいただけなかったため、次のとおり厳重に抗議いたします。」
「大阪府、大阪市として厳重に抗議するとともに、作中表現の具体的な根拠について是非開示されるよう強く求め、場合によっては法的措置を講じる旨、申し添えます」

福島県庁
「「美味しんぼ」及び株式会社小学館が出版する出版物に関して、本県の見解を含めて、国、市町村、生産者団体、放射線医学を専門とする医療機関や大学等高等教育機関、国連を始めとする国際的な科学機関などから、科学的知見や多様な意見・見解を、丁寧かつ綿密に取材・調査された上で、偏らない客観的な事実を基にした表現とされますよう、強く申し入れます。」

双葉町
「双葉町に事前の取材が全くなく、一方的な見解のみを掲載した、今般の小学館の対応について、町として厳重に抗議します。 平成26年5月7日」

まず、川内村の村長だが、美味しんぼを読んでないのにコメントしているのは珍妙だ。大阪府は事前に原稿を検閲し、その内容を訂正するように申し入れ、それを拒否された段階で「法的措置を講じる」可能性をちらつかせて脅迫している。福島県も科学的な正確性を強く要望しているが、福島県は「ゴジラ」などの創作作品についてもこうした要望を出すのだろうか。双葉町の抗議も、事前検閲の体である。

スピリッツの特集には掲載されていなかったが、参考になるのが環境省の対応で、それは朝日新聞の記事から垣間見ることができる。

美味しんぼ、発売11日前に環境省へゲラ送る 編集部
http://digital.asahi.com/articles/ASG5K5GN0G5KUTIL014.html

この記事の中で、

具体的な内容の訂正要求もしていない
未発表の内容で慎重に扱う必要がある

と、発売前原稿に対して慎重(=当たり前)な姿勢を表明している。

#この記事では、むしろ原稿を渡している小学館の姿勢を疑問に感じる。

発表された作品に対して事実と異なる点を主張するのは全く問題ないのだが、事前検閲のような対応はお粗末の一語に尽きる。


閣下:あーー、疲れた。

ヒロッコ:お疲れ様です。それで、モリタックは理解できたの?

モリタック:私には、ベースがほとんどないので、ぼんやりとしかわかりません。

閣下:ベースが必要なのは(2)や(3)だな。このあたりは17日に安倍首相がコメントしたところだ。

安倍首相 「美味しんぼ」鼻血描写に「根拠ない風評に国として対応」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/05/17/kiji/K20140517008179230.html

ヒロッコ:「根拠ない」と言っていますけど、岡山大学らの調査結果を参考にすれば、「わからない」というのが正確じゃないですか?

閣下:何らかの相関関係はあるのだろう。しかし、どういう因果関係かはわからないとしか言いようがない。さすがに安倍首相も馬鹿ではないので、「小学館に強く要望する」などとは言わなかったけれど、残念なのはわかりやすい情報提供、すなわち、(2)や(3)の部分にだけ注目していることだな。政治家として一番やらなくてはならないことは(1)、すなわち、失われた信用の回復のはずなんだが。

ヒロッコ:国家が国民から信用されていなければ、これからも様々な問題が起きますからね。

閣下:行政や東電に対する不信は、原発の爆発をトリガーとした人災だからな。そして、その不信感への対応は政治家にしかできない。肝心の政治家の数名は美味しんぼについて「偏見を助長する」などと言っているようだが、偏見は(1)の不信感にこそ起因しているのだ。政治家や行政組織が必死になって美味しんぼの内容を否定しているのは滑稽ですらあって、きちんとした自説があるなら、事前検閲のようなことをせず、同じように自説を主張すれば良いのだ。

とはいえ、今回の件では美味しんぼの主張をうのみにするのも危険だ。上に書いたように、フリーラジカル説を科学的に否定するのは簡単だし、事実関係として間違っている記述も含まれているようだ。「福島には住めない」としているが、住めない地域は福島全域ではないはずで、その点でも説明不足で正確性に欠ける。

一番わかっておく必要があることは、美味しんぼで展開されている主張は雁屋哲氏の意見を色濃く反映したもので、これが真理でもなければ、福島の総意でもなく、「そう考える人がいる」というだけ、という点だ。

モリタック:閣下!結局、私はどうすれば良いのでしょうか?

ヒロッコ:ここまでの話を聞いてなかったの??

モリタック:できれば、3行ほどでわかりやすくお願いします。

閣下:この問題では、それは不可能だ。例えば、この作戦室に福島に住んでいた人間が異動してきたとする。どうしたって、普通に「あ、そう」とはならないだろう?「へぇー」とか、「えーー」とか、反応はそれぞれだろうが、とにかく、その他の地域から異動してきた人とは同じ反応にならないはずだ。

福島の人たちは、普通に迎えて欲しいのだと俺は思う。でも、それは無理なんだよ。そういう爪痕を、日本人の心に深く刻んでしまったのが、福島の原発事故なんだ。俺達が本当に福島の全て人の身になって考えることも無理だし、みんなを心の底から励ますこともできない。何をしても、所詮、外野の自己満足なんだよ。「こうしたら、福島の人に喜んでもらえるんじゃないか」って、実際には親切を押し売りしているだけで、一番満足しているのは自分たち自身なんだ。完全なる無私なんて、俺は存在しないと思う。とはいえ、そういう活動が偽善だとも言わない。「一番満足しているのは自分自身」ということを認識しつつ、日本人一人ひとりが死ぬまで当事者として、何ができるかを考えていかなくてはならないんじゃないのか?

例えば、この詩を読んでみろ。

潮の匂いは。
http://www.inisi.myswan.ne.jp/club/literary/index.html

モリタック:・・・・

ヒロッコ:・・・・

閣下:これが福島県民の総意ではない。そもそも、厳密には宮城の人の詩だし、原発じゃなくて津波についての詩だ。でも、こういう風に考える人の存在にも、俺達は謙虚でなくてはならないんじゃないのか?

モリタック:・・・・

閣下:もうひとつ、美味しんぼが指摘している重要なポイントがある。それは、福島を出たいと考えている人の支援を提案していることだ。また、実際に北海道に出た酪農家を紹介している。

ヒロッコ:人それぞれに色々な立場があって、可能性があるのですから、唯一の正解というのではなく、一つの可能性を提示したという点で評価できるわけですね。

閣下:美味しんぼでは触れられていないが、「誰も責任を取らない」ということも忘れてはダメだ。もし将来、福島でがんになる子供が大量に発生したとしても、誰が放射線のせいで、誰が自然発生なのかなんてわかりはしない。全体の中で「◯%は低線量被曝に起因する」とは判断できても、個別の事例それぞれに、「あなたは自然」「あなたは被曝のせい」などと分類できるわけがない。できないなら、責任の追求も難しい。頑張って国家賠償訴訟に持ち込んでも、原告が死に絶えるまで控訴の連続だ。おまけに、肝心の責任者のほとんどはその頃にはもう鬼籍入りだ。

ヒロッコ:それは面倒だし、不毛ですね。やはり、自分の身は自分で守らないと。

閣下:ところで、滑稽なのは、いつも集中的に連載する形式の美味しんぼのスタイルを知らずに、みんなが騒いだおかげで美味しんぼが休載に追い込まれたと勘違いした政治家がいることだな。展開は何も変わっていなくて、全て予定通りだというのに。




「総統閣下はお怒りです」の過去記事  

2014年05月20日

SENNHEISER PMX 685i

ランニング中に利用するヘッドフォン、今使っている奴の使用感がイマイチなので、新しいのを入手することにした。評価のポイントは

1.外の音がある程度聞こえること
ジムのランニングコースで利用するため、外の音が聞こえることはとても重要。特に後ろから近づいてくる自分よりハイペースなランナーの足音が聞こえることは大事。

2.装着が楽
今使っている耳に引っ掛けるタイプはここが致命的。

3.ケーブルが太い
デイパックにぽいっと突っ込むことが多いので、あまり細すぎると絡まってしまい面倒くさい。

の3つ。その後、いくつかの製品を調べてみて、ネックバンド型が良いかな、と思って選んだのがゼンハイザーのPMX 685iである。




#ヘッドループタイプのPX 685iもあり。

まだ一回しか使っていなのだけど、外部の音はちゃんと拾えるし、装着感も良好。ケーブルの太さもちょうど良い感じ。なかなか良い。

  
Posted by buu2 at 11:38Comments(0)TrackBack(0)買い物││編集

2014年05月19日

梅林

銀座の老舗とんかつ屋、梅林に行ってみた。老舗で、一口カツやとんかつソース発祥の店と言われているけれど、なぜかメディアでの露出は少なめである。

この店はロースカツ2,800円、ヒレカツ2,700円と、ロースの方が高いのが珍しい。いつもどおり、ヒレカツ定食(2,700円)を注文してみた。揚げ油は店によれば綿実油を中心としてブレンドしたもの。高温と低温の2種類を用意している様子で、厚みのある肉は低温で7、8分かけてじっくり、薄い肉は高温で3分程度、チャッチャと揚げている。




ヒレかつは一口サイズが4きれ。衣はやや粗めのパン粉で、薄い。デリケートで、食べている最中にもポロポロ落ちてくる。これはこれで一向に構わないのだが、油の温度が低いこともあって、衣に油が残り気味なのがちょっと気になる。

肉は大ぶりで、一口で食べるのは不可能。ところどころスジが残っているので、噛み切るのにも苦労することがある。これなら包丁を入れてくれた方が良いのに、と思うのだが、衣の中で熱を行き渡らせたいのかも知れない。しかし、同じようにして揚げられたロースカツは普通に切り分けられているので、深い思惑はないと想像する。肉と衣の一体感はあまりない。最初からちょっと浮いた感じで、食べる際にちょっと注意しないと、衣だけがぺろんと脱げてしまう。肉そのものの旨みは十分。肉の質はなかなかのものである。ソースは不要で、塩で食べるのがおすすめだ。










お新香は味が濃いのでちょっと主張し過ぎな感じがする。キャベツ、味噌汁、ご飯はなかなか美味しかった。

年中無休で中間閉店がないのはとても便利である。




店名 梅林 (ばいりん)
TEL 03-3571-0350
住所 東京都中央区銀座7-8-1 渋谷ビル 1F
営業時間 11:30〜20:45
定休日 年中無休  

福島県がやっておくべき行動のリスト

小学館が「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見、編集部の見解」というPDFを公開しているのだが、

『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見、編集部の見解
http://spi-net.jp/spi20140519/spi20140519.pdf

この中で福島県は次のように意見表明している。

「美味しんぼ」及び株式会社小学館が出版する出版物に関して・・・科学的知見や多様な意見・見解を、丁寧かつ綿密に取材・調査された上で、偏らない客観的な事実を基にした表現とされますよう、強く申し入れます。


福島県は漫画ごときにこんなことを強く申し入れるようなので、折角だから、福島県が美味しんぼ及び株式会社小学館以外に要望すべき相手と、その根拠のリストを作ってあげた。

1.ロバート・ゼメキス氏
理由:パート3まで制作された同氏監督の映画において、現在の科学的知見からはおおよそ実現できないと考えられるタイムスリップを取り扱っているため。

2.宮駿氏
理由:同氏監督作品において、上空に大陸が浮遊し、その原動力として「飛行石」という青色の結晶体が存在すると描いているが、現在の科学的知見からはその存在を必ずしも肯定できず、また存在を示唆するような現象も見当たらないため。

3.ワーナー・ブラザース映画
理由:2014年7月25日公開予定の新作において、非常に巨大な生物が街を破壊する様子を映像化しているが、現在の科学的知見からは、そのような陸棲巨大生物の存在は予想されないため。

4.さいとう・たかを氏
理由:アメリカ合衆国中央情報局など世界中に存在する実在の機関の高官が、国際テロリストに暗殺を依頼する場面を漫画化している。組織にとどまらず、様々な世界情勢は時事問題を取り込んでいるが、一貫しているのは背後に超一流のテロリストによる狙撃の存在である。しかしながら、この人物の存在は今のところ一切確認されていない。

5.ジョージ・ルーカス氏
遠い昔、はるか彼方の銀河系での星間戦争を描いた映画を制作しているが、今のところ、そういった事実を示すような客観的痕跡は見つかっていない。

6.株式会社TBSテレビ
理由:迷宮入りした事件を担当する捜査一課弐係を舞台としたテレビドラマを制作・放送したが、捜査一課弐係が警視庁内に存在していることを示す客観的事実は存在しない。

7.資生堂
理由:ザ・コラーゲンというブランド名でコラーゲン含有商品を販売しているが、現在の科学的知見からはその効果は未確認であり、いくら飲んでも効果は期待できない。
  
Posted by buu2 at 11:43Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

2014年05月18日

ブルージャスミン

bluejasmine


大富豪の嫁から一文無しのバツイチに転落、東海岸から西海岸の妹の家に都落ちした姉を描いた作品。姉は以前からちょっと精神的に弱く、過呼吸症候群を患っているのだが、それも併せて見栄を張らずにはいられない女性の悲哀をケイト・ブランシェットが見事に演じている。

・・・のだが、オチがないストーリー展開で、過去と現在を行ったり来たりする凝った脚本なのに、肝心のところで風呂敷を広げっぱなし。えっ?ここで終わっちゃうの?と思うあたりはジブリのアリエッティと同じ。ただ、アリエッティはそこそこの尺があったので「まぁ、仕方ないか」と思ったけれど、この映画は98分。まだまだ続けられたはず。どうしてここで終わってしまったのか、小一時間問い詰めたい。もしかしたら、ジャスミンの旦那との顛末が明らかとなるのがポイントだったのかも知れないけれど、そこに興味が湧くような展開ではなかったので、「あ、そう」という感じだった。

役者さんたちの演技は見事で、ダメな姉妹や、それを取り巻くダメな人たちが何の違和感もなく描かれていた。演技や演出が見事だっただけに、ラストの仕上げ方に不満が残る。みんな、このラストで満足なのかな?ハッピーエンドにしても、アンハッピーエンドにしても、もうちょっと何かあっても良いんじゃないかと思うのだけれど。

評価は☆1つ。  
Posted by buu2 at 20:54Comments(0)TrackBack(0)映画2014││編集

2014年05月17日

とんかつ燕楽(池上)

新橋の燕楽がちょっと雑な感じになってしまったので、元の味を確認する意味も含めて、暖簾分けの燕楽池上に行ってみた。

ランチメニューは1,000円ちょっとのとんかつ定食だが、プレミアムメニューとしてヒレ、ロースの定食2,100円が用意されている。今回はヒレ定食を注文した。

注文するとまずはお新香とポテトサラダが出てくる。







燕楽系列の特徴はこのポテトサラダで、普通に美味しい。お新香も適度な漬かり具合で美味しい。これらをつまみながら待っていると、約12分ほどでごはん、豚汁、かつが到着した。




かつはほぼ真ん中で二つに切り分けられたものが3つ。衣は標準的な粗さのパン粉である。新橋の燕楽では不均一で雑な衣が気になったのだが、こちらはふわりと柔らかい食感である。上質のラードで揚げた衣は油のキレも良い。厚みがあるのに適度な熱の通り具合である。きちんと熱が通っていても柔らかくて、簡単に噛み切ることができる。平田牧場の三元豚はジューシーで旨みも強いので、ソースは不要。素のままか、塩、辛子で食べるのが良いと思う。

ご飯、豚汁、漬物、キャベツ、全て標準以上。







店は細かいところまで掃除が行き届いていて、油料理をメインにしているとは思えない清潔感。きちんと修行をした料理人の店、という感じである。




店名 とんかつ燕楽
TEL 03-3754-8243
住所 東京都大田区池上6-1-4
営業時間 11:00〜14:30 17:00〜21:30
定休日 毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌火曜日)  

2014年05月16日

ウルトラセブンの九谷焼

既報の通り、ゴールデンウィークに九谷で絵付けしたウルトラセブンが九谷焼となって届けられた。







なんか、危ない病気にかかったみたいになってしまった。痒そう(笑)。でも、この、渦を巻いたようになっているのがポイントなんですよ、うん。  
Posted by buu2 at 11:27Comments(0)TrackBack(0)美術││編集

スパイダーマン × JINS

最近はウルトラセブンモデルのメガネばかり使っていたので、メガネが大分くたびれてきてしまった。ということで、スパイダーマンモデルを新調してみた。また赤にするとイメージが変わらないので、今度は青で。





  
Posted by buu2 at 09:48Comments(0)TrackBack(0)買い物││編集

2014年05月15日

ラーメンのアルバム

livedoorがPICSをやめるとき、「えーー??」と思ったんだけれど、その時に同時に装備されたのがFlickrとの連携機能。それまでもちょこっと使っていたFlickrだけど、仕方なしに本格的に利用するはめに。本格的と言っても、写真の保管庫的な位置づけで、PICASAと何の変わりもない使い方だったんだけど、実際に使い始めてみるとこれが殊の外便利で、livedoorがアルバム事業から撤退したくなる理由も良くわかった。

そのFlickrだけど、単に保管するだけじゃなくて、もう少し何か良い使い道がないかなぁ、と思って、今更だけどアルバムを作ってみた(笑)。とりあえず、ラーメンのアルバム。

https://flic.kr/s/aHsjXvtfBU

まとめて見ると、結構色々な表情があるのがわかる。  

2014年05月14日

燕楽(再訪)

前回の訪問記録はこちら

燕楽
http://buu.blog.jp/archives/50748659.html

写真がいけてないし、大分古い記事なので、久しぶりに再訪してみた。

注文は前回同様ヒレカツ定食。この店は珍しくヒレカツ定食とロースカツ定食の価格が同じで、2300円である(消費税増税分を追加して2360円だったかな?)。

まずテーブルに届けられるのがお新香とポテトサラダ。







お新香は相変わらず薄味で美味しい。ポテトサラダは凡庸だけど、これはこれで食欲を喚起する。そして、注文から約12分ほどで、かつ、ご飯、豚汁が到着した。










まずはとんかつ。衣はやや粗めで薄く、硬い。しっかり揚がっているといえばしっかり揚がっているのだが、部分的にゴリっと音がするほど硬いところがあったのはちょっといただけない。揚げている温度はやや低めの様子だが、肉にはしっかりと火が通っていた。肉汁が多めなので、肉との一体感は希薄で、食べ方には注意が必要である。上手に食べてやれば、ごっそり剥がれ落ちることはない。肉の旨みはかなり強いので、ソースは不要。テーブルには岩塩が用意されているので、素のままか、塩でいただくのがおすすめ。キャベツは標準的なもので、特筆すべきところはなかった。

ご飯は標準だが、訪問した時間が遅かったので、やや質が落ちてしまっていた可能性が高い。大きめの豚肉が存在感を主張している豚汁は美味しかった。

かつては「これは美味い」と唸るほどの質だったけれど、今は普通に美味しいとんかつ屋になった感がある。肉は相変わらず美味しいのだが、色々と細かいところで雑になってしまった感が拭えない。

店名 燕楽 (えんらく)
TEL 03-3431-2122
住所 東京都港区新橋6-22-7
営業時間 [月〜金] 11:00〜14:00 17:00〜21:30 [土] 11:00〜13:30
定休日 日曜・祝日

  

KAGOME 押し麦ごはんで トマトの火鍋スープリゾット

10キロ痩せる目標であと3キロ。最近のダイエット食でお気に入りはカップスープなんだけれど、今日は奮発して(笑)、KAGOMEの「トマトの火鍋スープリゾット」を食べてみた。




うーーーん、やっぱりKAGOMEのレンジグルメシリーズは、丸美屋やS&Bよりも味の点で一歩リードしているなぁ。押し麦がリゾットにフィットしていることもあるんだけれど。ちょっと量が足りない感じもするんだけれど、「ダイエットしてるぞ」感があるというメリットもある。これで200円以下ならヘビーローテーション入りなんだけどね。

評価は☆2つ半。レンジグルメとしてはかなり高評価。  

粉々に砕かれた鏡の上にも新しい景色が映される

古くからの知人が肩を故障して、今は拘縮してしまい難儀しているらしい。彼女はフェイスブックで「治るか不安」と書いていた。

僕は大学院時代に膝の前十字靭帯を断裂し、当時の処理方法が未熟だったこともあって(これは医者が悪いとか、病院が悪いとかではなく、当時の治療法そのものが未熟だったという意味。当時有名だった病院へセカンドオピニオンを取りに行っても、「対応は間違ってない」と言われた)、膝が拘縮し、松葉杖なしでは歩けない状態になってしまった。1年近くリハやってもほとんど改善せず、リハはリハでかなり過酷で、ボルタレンを使ったり、果ては入院して、EPI(硬膜外麻酔)という、背中に注射針を刺しっぱなしにしておいて、リハのたびに麻酔薬を投与して下半身を麻痺させてのリハビリだった。それでも改善しないので、「あぁ、このまま一生松葉杖かもなぁ」と思ったものだ。

しかし、そんな風に不安に思ったのは、最初の半年ぐらい。人間とは、環境に適合してしまうものだ。いや、正確には、「僕は」なんだと思うのだけれど、やがて「これでパラリンピックに出場できるかも」などと考えるようになり(実際にはこの程度の障害では出場できないけれど(笑))、まぁ、こうなったものは仕方ないよな、と思うようにもなった。要は、折角膝が曲げ伸ばしできないのだから、これを利用して何かできないかなぁ、と考えるようになったのである。人と同じ条件で競うのは大変だけど、人と違う条件なら戦いやすい。子どもの頃から人と違うことに喜びを見出すタイプだったので(おかげで、小学生の頃から通信簿には「協調性がない」と書かれ続けたのだが)、これをうまく利用してやろう、と邪悪なことを考えた。そうなってみると、怪我をしてしまったことはラッキー以外の何ものでもない。

そうなってしまったことが幸せなのか、不幸なのか、その時点では決まらない。そうなってしまったことをプラスにできるか、マイナスにしてしまうか、「そうなってしまった」あとの、その人の考え方や生き方によって変わってくるのだと思う。だから、マイナスな状況をプラスの方向に考えて、あとになって「あのとき、あんなことになって良かったな」と考えられるようになれば良いのになぁ、と思う。でも、こういうのも、人に言われてできることじゃない。それまで生きてきた積み重ねによるし、できる人はできるし、できない人はできないんだと思う。なので、無責任に「こうしたら?」とアドバイスするのも気が引けたのだが、膝の拘縮も、肩の拘縮も経験している立場からは何か書いておいたほうが良いかな、と思い、次のように書いておいた。

僕の場合は、「折角障害者になったのだから、車いすや松葉杖の視点から色々と世の中を見てみよう」と思ったら、今まで見えなかった色んなモノが見えてきて、逆に楽しくなりました。実はその後スキーで今度は肩の骨を折ったんですが、その時も「肩が動かない人の世界」の発見を楽しみました。


もちろん彼女の肩が回復するのが一番だけど、今は、彼女の不安が少しでも小さくなれば良いのにな、と思う。

#タイトルは、「いつも何度でも」の歌詞の引用  
Posted by buu2 at 13:50Comments(3)TrackBack(0)日記││編集

2014年05月13日

ガンダム・コンクエストに課金したくならない理由

かれこれ半年ほど遊んできたガンダム・コンクエストだが、大きな問題を4つも抱えている。その問題とは、次のようなものだ。


1.強くなるには課金が必須
通常は、レアなコレクターアイテムが入手可能とか、育成の時間が短縮できるといったものが課金のメリット。ところが、ガンコンはストレートに「強くなるための条件」になっている。課金しなければ弱いまま。これでは、無課金者は退場していくだけ。

2.強者はどんどん強くなり、弱者の下克上の機会はない
強いモビルスーツを持っているプレイヤーほど、多くのガシャを引ける仕組みなので、強者と弱者の差は開く一方で縮まらない。プレイヤーのランクが固定化するので、プレイする楽しみがない。

3.プレイヤーのレベルに差がありすぎる
強いモビルスーツと有能なパイロットを持っているプレイヤーが絶対的に強い。そして、強いプレイヤーと弱いプレイヤーを混在させている。弱いプレイヤーは絶対に強いプレイヤーに勝てないので、弱いプレイヤー(=無課金、微課金プレイヤー)には楽しみがない。

4.プレイ時間を強制される
戦争の時間を運営によって固定化されている(例えば◯曜日の1時から2時間、6時から2時間の2回、など)。また、長時間の連続プレイを強制される(平日に1〜2回実施される前哨戦で2時間、土日に1回実施される戦争で8時間)。さらに、自分の基地がやられると2時間程度、戦場で何もできなくなる。


端的に言えば、バンダイナムコの姿勢は「遊びたければ課金しろ」というもので、無課金プレイは課金プレイへの導入でしかない。現状ではこのスタンスが前面に出すぎていて、パズドラのようなベース・プレイヤー数を増大させる仕組みが存在しない。これでは、少数の大量課金プレイヤーだけのためのゲームである。こういう構造的問題を放置すれば、ゲームの寿命は短くなると判断される。すぐに飽きてしまうゲームに課金するのは馬鹿らしいから、僕は今のままなら、このゲームに対して課金することはない。

明日、そこそこに大規模なアップデートがある。どういう風に改善されるのか、今後のガンコンの行方を占う意味で、興味深い。  
Posted by buu2 at 23:54Comments(0)TrackBack(0)ゲーム││編集

2014年05月12日

椿

とんかつ本、出すと公表したとたんに「この店がうまい」という情報が殺到してなかなか出版にこぎつけずにいるのだけれど、最後の宿題店、成城学園前の「椿」に行ってきた。僕は小田急線がほとんど行動範囲圏になくて、この方面に行くとしても車を使うことがほとんどなんだけれど、久しぶりに乗ってみたら、あらかた地下化されていて驚いた。以下、評価。

成城の住宅街にある芸能人御用達の店である。創業昭和38年とのことなので、老舗の一つと言って良いだろう。

日曜日はセットがなく、ヒレ、ロースの他に数量限定のリブロースがあるとのことだった。これとは別にご飯や赤だしを注文するシステムなので、今回はリブロース、ご飯(中)、赤だしを注文してみた。注文から約15分ほどでかつが到着。




衣はやや粗めで、高温の油を使っているのか、かなり香ばしい。硬めなせいもあってポロポロ剥がれ落ちて行くし、口の中で溶けていくような性格のものではない。また、肉から出てくる肉汁のせいで肉から剥離してしまうのも残念。肉はやや硬め。しっかり揚っているが、かつそのものの旨味は肉、脂ともに薄めで、塩を使ってもやや物足りなく感じる。ならばと思って使ったソースはなかなか美味しかったのだが、かつの味をさらに希薄にしてしまうので、この店にソースを飲みに行く人以外には、かつにソースを使うことはお勧めしない。










ご飯はやや硬めの炊き具合。12時過ぎに伺ったのだけれど、すでに炊きたて感は失われていた。一方でナメコの赤だしは美味しかった。無料で出てくる漬け物は普通のレベル。キャベツはご飯同様、ちょっとくたびれた感じだった。

以前は優良店だったようだが、今は味噌汁とソース、それと食前食後で変えているお茶ぐらいからしかその気配が感じられない。和の雰囲気を楽しみたいという外人には良いかもしれないが、美味しいとんかつを食べたい人にはお勧めできない。




店名 椿
TEL 03-3483-0450
住所 東京都世田谷区成城5-15-3
営業時間 [火〜土]11:30〜13:50 17:00〜20:00 [日・祝]11:30〜20:00
定休日 月曜  

WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜

今年観た映画の評価は洋画、邦画ともに惨憺たるもの。最後に満点をつけたのは去年の「かぐや姫の物語」なので、約半年ぶり、本数にして30本ぶりに満点をつけることになるのがこの作品である。

冒頭、TBS作品と表示されて「うわぁ、やばいか?」と不安になるのだが、その不安はすぐに解消される。そして、そのテンションは最後まで保たれる。途中、「あぁ、お金がなかったんだなぁ」と思ってしまうシーンがあったし、いくつかの回収されない伏線はあったものの、多くが比較的早い段階でわかりやすく回収されていくので(例えばおばあちゃんの入れ歯とか、お供えしたおにぎりとか)、普段あまり映画を観ないような層にも親切な作りになっている。細かい笑いがあちこちに配されているのも良い。

監督は「ロボジー」の矢口史靖。ロボジーでも最後まで緩みのないところを披露したのだが、

ロボジーの評価
http://buu.blog.jp/archives/51419402.html

本作でもその手腕は遺憾なく発揮されている。そして、あわせて評価したいのが、役者の使い方である。ロボジーでも濱田岳や田畑智子といった美味しいところを使っていたのだけれど、本作の染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明といった面々もなかなかである。「ヒミズ」以来安定して好演を見せている染谷将太は相変わらず良い味を出しているし、「モテキ」で一皮むけて脱アイドルに成功した長澤まさみも男臭くなってしまいそうな作品にちょっとした柔らかい風味を加えている。演出や脚本にも嫌味がなく、仕上げも気持ち良い。そして、何よりも出色なのが「におい」を感じられる映画だということ。

こういう気持ち良い映画に行き着くので、30本イマイチな映画が続いても、また映画館に足を運びたくなる。

タイトルがイマイチだし、プロモーションにもそれほど力が入っていないようにみえるのだが、日頃から僕のレビューを読んでいる人は、ぜひ観に行って欲しい。評価はもちろん☆3つ。  
Posted by buu2 at 01:06Comments(0)TrackBack(0)映画2014││編集

2014年05月11日

今日の朝焼け

今のマンションに住み続けている最大の理由は、朝焼け、夕焼け、富士山の3つがいつも見ることができるから。ところが、バカな管理者が必要もないのに大金をかけてリフォームしやがった。それはそれで構わないのだけれど、問題はマンション全体にすっぽりと網をかけてしまったこと。おかげで、全ての景色が半年間にわたって台無しになってしまった。本当に、金返せ、という感じである。本当にリゾンという会社はバカだ。

そして、ようやくその無粋な網が取り払われた。景色が良いのは圧倒的に冬なのだが、なにはともあれ、視界が開けたのは良かった。


  
Posted by buu2 at 06:00Comments(0)TrackBack(0)Nikon D7000││編集

2014年05月10日

カゴメ 押し麦ごはんで ナシゴレン




味で評価すればS&Bより明らかに上をいくカゴメのレンジグルメシリーズだが、難点は量が少ないこと。しかし、ダイエットをしているなら贅沢は禁物。そこそこ美味しいだけでもありがたいと思う必要がある。ということで、押し麦ごはんでシリーズのナシゴレンを食べてみた。

ちょっと辛口で、無難に美味しい。これが200円以下で購入できるのなら、ローテーション入り確実。評価は☆2つ。  

セラヴィーナガノ

新宿界隈でランチなら、選んでおいて間違いがない店のひとつ。

今日食べたのは前菜に仔牛スネ肉のリエットと牛舌スモーク 黒オリーブソース、主菜に牛赤身肉とキノコのステーキ ブルーチーズ風味、デザートにパンナコッタ レモンシャーベット。










店名 セラヴィーナガノ
TEL 03-3350-7610
住所 東京都新宿区新宿2-8-10 ニッシンビル B1F
営業時間 ランチ 月〜土 12:00〜15:00(L.O.14:00) ディナー 月〜土 18:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日 日曜日  

2014年05月09日

吉島信広作品展

伊勢丹新宿の本館5階アートギャラリーで開催中の吉島信広作品展に行ってきた。



(撮影禁止ですが、作品購入者、伊勢丹、画廊、作家さんの了解を得て撮影しました)

今回は、ここ数年の集大成といった色合い。全部で40点ぐらいを一挙に展示している。ここ数年の流れは

1.猿、金魚、獅子、うさぎといった東洋古来から表現されてきた動物から、カエルやトカゲといった爬虫類を経て、フクロウや小鳥といった鳥類や、ブタ、猫といった身近な動物への変遷

2.動物単体の表現から、額縁や岩など動物以外のアイテムとの融合

3.銀やプラチナっぽい塗り方

4.建物との融合、甲冑との融合

といった感じ。プラチナっぽいカラーリングで焼かれた龍や羊が蛍光灯の下で映えていた。焼き物というと白熱電球の下で見ると良いものが多い気がするのだが、これらの作品は蛍光灯の下のほうが見栄えがするようだ。ちょっと前までは木枠の中で吊るという手法があったのだが、それらが一切なかったので、木枠&吊りからは卒業なのかも知れない。

十二支のシリーズを含め、額縁作品が多かった。家で飾ることを考えるとこの方が便利なのだろうが、どうしても平面的になるのがネック。そうした中では龍の作品が、額縁からはみ出てくるような立体感があって良かった。もうちょっと進んで、単に額の中に入れるのではなく、額と動物が積極的に関係性を持つような表現になれば面白いなぁ、と思う。

#例えば、龍なら、両手を額の縁に手をかけて、額から抜け出してくるとか、あるいは蛇なら、フレームに体を巻きつけるとか。

見た限り、今回は、ここ数年のアクティビティをまとめるような内容だったようだ。このあと、ちょっと長めの充電期間に入り、次の大きな個展は来年になるとのこと。次回からは大きく作風が変わる可能性もあるので、一区切りの意味を含めて、近所の人はちょこっと覗いてみると良いと思う。

【吉島信広 作品展】
会期  5月7日(水)−13日(火)
場所  伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー
営業時間  10:30-20:00 <最終日16:30終了>
作家来場日  会期中毎日  
Posted by buu2 at 13:00Comments(0)TrackBack(0)美術││編集

2014年05月08日

ラーメンK

みずほ台のラーメンKの支店なのか、移転なのか、朝霞台に新店オープンである。この店はこの10年ぐらいの間に朝霞大勝軒>一慶>晴桜と3回も店が変わっている曰くつきの場所なのだが、早速食べてみた。




名称:ラーメンK
種類:鶏白湯
場所:朝霞台
注文:塩 チャーシュー
評価:3/BBC
2014.5.8.
コメント:麺は自家製麺とのことだが、全粒粉っぽいもので、中位の太さでコシは十分。しかし、スープの絡み具合はもう一歩という感じである。この原因は恐らく湯切りのやり方にある。湯切りが不十分なので、麺の表面に水の膜が形成されてしまい、そのせいで脂分の多いスープが絡んでこない。

スープは鶏ベースのやや濃厚タイプだが、濃厚なベースに対して味が不足気味。スープ単体として飲むなら健康的で美味しいと思うのだけれど、麺、それもスープの絡みが今一歩のものを食べさせるには力不足。もうちょっとバランスを考えて欲しかった。

チャーシューは最近流行の低温処理タイプ。味がほとんどなく、楽しめるのは食感のみ。以前は意外性があったのかも知れないが、最近は珍しくもなく、美味しいわけでもないので、トッピングする価値はない。

オープン初日ということもあって、オペレーションが混乱気味。明らかに初心者のおじさんが色々と混乱させていた。僕の麺を茹でるときにこのおじさんがタイマーのスイッチを入れ忘れていたので、どうするかなぁ、と興味深く見守ったのだが、事の次第を把握した店主はちゃんと頃合いを見計らって茹でるのをやめていた。店主は基本的なところを押さえていることが窺えた。みずほ台の店はなかなかのレベルだったので、しばらくすれば味も落ち着くと思う。貼り紙からは、ちょっと日本語に難ありな感じだが、頑張って欲しい。

#ちょっと離れたところに3台分の駐車場あり。

店名 ラーメンK
TEL 非公開
住所 埼玉県朝霞市三原3-1-30
営業時間 11:30〜14:30 18:00〜21:00
定休日 木曜日

関連記事:
ラーメンK
http://buu.blog.jp/archives/51251735.html

ラーメンKの醤油
http://buu.blog.jp/archives/51271169.html  

四つ葉(再訪)

前回の訪問時、異常に酸っぱいラーメンを食べさせられたので、確認の意味でもう一度食べてみた。

前回の評価はこちら。

四つ葉
http://buu.blog.jp/archives/51430849.html




食べてみたら、当然のように酸っぱくない。多分、前回はスープを作るときにつけ麺用のタレを使ってしまうとかのミスをやらかしたのだろう。そういう目でチェックしていると、店員たちの質は著しく低い。注文の伝票を客のテーブルに叩きつけていくとか、常に不貞腐れたような態度である。ラーメンの作り方も雑で、丼から具がはみ出していてもお構いなしだ。前回のラーメンの写真と見比べてもらえばすぐわかるが、今回はかなりいい加減。ははぁ、と思ってトイレをチェックしてみたら、びっくりするほど汚くて、これでは女性は使いたくならないはずである。味云々以前に、快感度の低い店だ。

店の味は隣で寿司屋を経営している両親が作り、バカ息子が友人たちを集めてやっつけでやっているとか、そんなことなんじゃないかと邪推したくなる。スープの味は良かっただけに、なんとも残念な店である。二度と行かない。

店名 四つ葉
住所 埼玉県比企郡川島町伊草298-20
営業時間 11:00〜15:00 17:00〜21:00
定休日 火曜日  

2014年05月07日

金沢和傘 松田和傘店

ことの発端は、白馬で元五輪選手が主催したお花見だった。主催者が主催者なので、集まってきた人たちも一流どころばかり。その中で、僕が自分の和傘を自慢した。天気は良かったのだが、東京でチェックした天気予報では雨だったので、東京から持ってきていたのだ。天気が良くても、それを自慢せずにはいられなかったのである。わざわざ車から持ち出してきて、みんなに見せていた。すると、僕の傘を見たそこそこ年配の女性が、「これから金沢に行くなら、金沢の和傘を買ってきたらどう?」という話をしてくれた。なんでも、もう80歳を超える名人が一人で作っているそうで、弟子を取らず、体力的にも厳しくなってきていて、運が良くないと買うことができないとのことだった。この話を教えてくれた女性は定年後にあちこち旅して回っている方で、日本中、ほとんど知らないことがないような人なので、情報には間違いがない。早速インターネットで調べて、松田和傘店という店を見つけた。これは行かないわけにいかない。

まず、最初に訪問したのは3日の夕方だった。兼六園を見てから向かったのだが、松田和傘店まではそれほど遠くなく、車で10分ほどで到着した。しかし、不定休の松田和傘店は休みだった。連休中は営業していないのかも知れない。僕が金沢に滞在している間はずっとお休みかも知れないので、店の前で写真を撮って、宿に戻った。




翌日は昼間に茶碗まつりに行くことになっていたので、それが終わってから訪問してみようと思い、まずはお店に電話をしてみた。すると、今日はやっているらしい。閉店は17:30ぐらいとのことだった。茶碗まつりの会場からは車で約40分ほどなので、16時に茶碗まつり会場を出発し、和傘店に向かった。3日は真っ暗だった店だが、4日はちゃんと営業していた。店の中には、作りかけの和傘が吊るされていた。







また、壁には完成した和傘が吊るされていて、床にも30本以上の傘が置かれている。これは壮観である。耳が遠くなった松田弘さんとのコミュニケーションは、なれるまでちょっと大変だった。それでもなんとか、埼玉から和傘を買いに来たことを伝えることに成功すると、「見るだけならただだから」と、色々な和傘を見せてくれた。










松田さんによると、和傘は今はほとんど全部受注生産で、お客さんのオーダーに合わせて製作する、その際、材料が余るので、同じデザインや似たデザインの傘を2、3本作る、その余りものがここに並んでいて、それは購入することができる、注文から完成までは3〜6ヶ月ぐらいかかる、一本の傘を仕上げるのに、断続的に30時間ぐらいの時間を投入しなくてはならない、とのことだった。

あとは、もう今年で90歳だとか、奥さんは亡くなって隣のお寺で眠っているとか、昨日は孫が子どもを連れてきたので休みにしたとか、以前はデパートでも販売したのだが、同じものを10本作れなどと無理を言うのでやめたとか、色々な話をしてくれた。

ところが、である。「この傘はいくらですか?」と聞くと、何故か値段を教えてくれない。もしかしたら、和傘を買うような金銭的な余裕がない奴と思われたのか、あるいは、値段を言うとびっくりしてしまうと思われたのか、単にコミュニケーションが成立しなかったのか、理由はわからないのだが、価格を教えてもらえなかった。途中、千葉から来たというカップルが同じように、「母の日のプレゼントに買いたい」という話をしたのだが、やはり価格を聞き出すことができず、帰っていった。

松田さんに聞くと明日も普通に営業しているそうなので、とりあえずこの日は傘を見ただけで退散した。

そして、5日、都合3回めの訪問である。ところが、店はあいているものの、松田さんの姿が見えない。15分ほど、店頭で「すいませーーーん」「おはようございまーーす」と声をかけていると、近所の常連さんっぽい人がやってきて、「あぁ、松田さん、耳が遠いから」と慣れた感じで座敷に上がりこむと、家の中に入っていって、松田さんを連れてきてくれた。さて、今日はもう石川を離れるので、もたもたしていられない。「売ってもらえる和傘のうち、男性用はどれですか?」と質問すると、「その壁にある奴だなぁ」と教えてくれた。番傘を含めて4種類ほどあったのだが、ちょっと地味で、普通の傘だったので、うーーーーーんと考えこんでしまった。お寺の住職が注文した傘などだったらしい。どうしようか、これなら、改めてオーダーした方が良いかも知れない、しかし、次はいつ石川に来ることができるだろう、などと考えていると、松田さんが何か思い出したようで、「あーーー、そういえば、こっちにもう一本あったなぁ」と言いながら、ゆっくりと立ち上がって、店の奥に吊るされている15本ぐらいの傘の中から一本を取り出した。それを見せてもらったところ、外側が紫色の蛇の目傘だった。外から見ると普通なのだが、内側から見るともみじの葉が浮き出る仕組みになっている。そうそう、こういうのが欲しかったのだ。このタイプはもう最後の一本とのことだったので、「これ、いくらですか?」と聞くと、ようやく「これは4万円じゃよ」との返事。十分に想定の範囲内だったので、二つ返事で「じゃぁ、買います」と言った。一瞬、あれ?という感じだったけれど、すぐに財布から1万円札を4枚出して手渡すと、おぉ、ありがとう、と言いながら、傘を箱に入れてくれた。次にいつ来ることができるかわからないので、一緒に写真を撮ってもらって、店を出た。




買ったのはどんな傘なのか。こんな傘です。
















これが4万円は安いよ。というか、4万円じゃぁ、あとを継ぐ人がいなくなるのも当たり前。作るのに30時間じゃ、年間70本がやっと。ってことは、全部売れても年収300万円じゃん。しかも、これ、材料費とか計算してない。世の中にはどうにもならないことってあるよなぁ、と寂しく思うと同時に、この傘は一生大事に使っていこうと思った。

#他にも大事な傘は2本持っている。  
Posted by buu2 at 20:54Comments(2)TrackBack(0)買い物││編集

2014年05月06日

カタクリ

片栗粉のカタクリ。







葉っぱの模様が面白い。  
Posted by buu2 at 14:21Comments(0)TrackBack(0)植物││編集

2014年05月05日

のぼる

せっかく石川まできたので、もう一軒ぐらいラーメンを食べておくか、と思ったのだけれど、石川にはこれといったラーメン文化がないようで、美味しいと評判の店は他の地域からの流入タイプが多いようだ。昨日食べた神仙は九州系だったけれど、この店は京都系である。以下、評価。







名称:のぼる
種類:京都
場所:新西金沢
注文:京らーめん チャーシュー(別皿)
評価:6/ABB
2013.5.5.
コメント:麺はやや細めのストレート。コシ、スープの絡みともに良好で、余計な臭みもない良品。

スープは鶏ベース豚骨ブレンドと思われるこってり醤油味で、京都系である。健康一番、美味しさ二番を標榜しているだけあって、味はイマイチ。濃厚なスープなのに塩分が薄いので、味がないように感じられる。ラーメン関係の有名人が若くして糖尿病やら高血圧やらで倒れているのを見ても明らかなように、塩分や油分が多すぎて、食べ過ぎれば体に悪いのがラーメンである。そこで健康第一を旗印にしてしまっては、どうしたって味には目をつぶる必要が出てくる。僕は、適度な量を食べることによってトータルのバランスを取るべきだというスタンスだが、たくさん食べてもらいたい店としては、それも打ち出しにくいのかも知れない。しかし、この味では、そう何度も訪問することはないだろう。

チャーシューは低温で処理した豚肉のよう。この手のチャーシューは最近の流行だが、初めてまともなものを食べた。この店のチャーシューなら、追加で注文しても損した気分にはならない。

店名 自家製麺 のぼる
TEL 076-200-9397
住所 石川県金沢市玉鉾1-177
営業時間 11:30〜14:30 18:00〜21:00 ※なくなり次第終了
定休日 火曜  

近江市場

折角金沢に来たので、名所と言われている近江市場を覗いてみた。

金沢市民向けの魚と観光客向けの魚で大きく値段が違っているのが印象的。あと、25年前、ブリが激減してしまい食べるのをやめようと提案したフクラギがかなりの数、売られているのも印象的だった。





























  
Posted by buu2 at 12:30Comments(0)TrackBack(0)石川││編集

武家屋敷跡野村家
































  
Posted by buu2 at 10:00Comments(0)TrackBack(0)石川││編集

2014年05月04日

神仙




名称:神仙
種類:福岡
場所:上諸江
注文:
評価:6/ABB
2013.5.4.
コメント:麺はかなり細めのストレートで、九州博多系の麺である。麺硬めで注文すればコシが楽しめるし、スープの絡みも良い。九州系の麺にありがちな臭みもなく、良品。

スープは豚骨ベースの醤油味。濃厚がウリだけあって、非常にドッシリした安定感のあるスープ。しかし、天下一品のようなざらつき感があって、食感は好みが分かれるところ。また、とんこつから出ている苦味も若干感じられる。

チャーシューはなかなか美味しい。

面白いのは替玉の麺を通常の麺よりも細くしていること。これによって、よりスープが絡むようにしているのかも知れない。ただ、その効果のほどは、食べてみても良くわからない。それ以上に、替玉によって味が薄くなるのが改善されない。濃厚さは充分なので、テーブルの上に替玉用タレがあると良いのだが。替玉前提の店なのに、替玉の際にスープが劣化することへの対策がないのが残念。麺の工夫より先にこちらをなんとかすべきところ、優先順位を間違えていると思う。

石神サインの店である。




店名 金澤濃厚中華そば 神仙 (シンセン)
TEL 076-264-1144
住所 石川県金沢市西念4-7-1
営業時間 [月・火・木・金] 11:00〜15:00 17:30〜23:00 [土・日・祝] 11:30〜22:30
定休日 水曜