2015年12月31日

今日の海と雲














  

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福島武山さんの赤網手龍文 九谷焼 盃

福島武山さんの盃。ぐるっとひとまわり龍が描いてある。こういう盃は実際に手にしないと良さがわからない。小さい盃なのに龍は迫力満点。龍の目の点が三角なのは武山さんの特徴。内側は網手文がびっしり。網目文は水を表す紋様で、龍とセットになっている。外側も点描や波目文、七宝文などで埋め尽くされている。




















  
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河端理恵子さんの赤絵華文 九谷焼 猪口

河端さんといえば花だったり、ハコフグだったり、野菜だったり、きのこだったりと、特徴のあるモチーフで描くことが多いのだけれど、これはやや幾何学的な文様で埋めてある。ちょっと前の伊勢丹ではこのタイプで汲出を作っていたのだけれど、今回は猪口で作ってくれたので、早速購入。23,000円。








  
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河端理恵子さんの赫焉赤絵花詰黒粒 九谷焼 猪口

多分、僕が一番たくさん持っている若手陶芸家の作品は河端さんのだと思うのだけれど、彼女の作品の中で一番好きなのは黒粒の玉盃。これは、それを普通の形状の猪口で描いてみたもの。小品という感じもしてしまうのだけれど、細描の作品はどちらかというと小さい器の方が面白いと思う。日本橋三越の酒器展2015で購入。25,000円。

















  
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2015年12月30日

織田恵美さんの赤絵細描 玉盃

織田恵美さんの玉盃。日本橋三越の酒器展2015で購入。

玉盃は石川県界隈でみることができる特徴的な形状の酒器だけど、描き込む面がたくさんあるので、細描の作家には格好の素材である。赤絵細描の玉盃を見つけるとついつい買ってしまう。今回は織田さんが2つ玉盃を出品していたので両方ともに買ってしまうつもりだったのだけれど、水元さんのぐい呑がまだ残っていたので、ひとつを諦めて、こちらを購入した。もう一つは、円を強調したもので、描き込んでいないスペースを上手に活用していたのだけれど、びっしり描き込んであってわかりやすいこちらを選択。描いてあれば良いというものでもないのだけれど、玉盃については、びっしり描いてあるのが好き。25,000円だったと思う。





























  
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マイナンバーが届いたので

東工大卒のお約束として素数かどうかチェックしてみたのだが、(3桁の素数)と(10桁の素数)の積だった。惜しい。  
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2015年12月29日

YAMAHA A-S1100を買ってどうなったか

8月末にYAMAHA A-S1100を買って、約4ヶ月が経過した。

それまでメインで使っていたのがヤマハのAVアンプだったということもあって、音が格段に良くなったのには満足した。ところが今は別の問題が発生している。

中島みゆきの新譜「スィート」はとても良い感じで聴くことができるのだが、佐野元春とか、レベッカとかを聴くと物足りない。どうやら、録音が良くないようだ。良いCDはとても良く鳴るのだが、イマイチなCDはイマイチにしか聴こえない。ある意味当然なのだろうが、古いCDのうち、リマスタリングされているものは全部買い換えたくなる。本当に、別物みたいに聴こえてしまうから恐ろしい。とりあえず、中島みゆきとレベッカは買い換えようかな?  
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水元かよこさんのぐい呑 未知

水元さんは「これ、使えないじゃん」という茶器を作るのが印象的だったのだが、ぐい呑はちゃんと使えそう。ちょっと安定感がないのが心配ではあるのだけれど、水平面はちゃんとキープしている。





























  
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今日の(も)九州一食堂

北海道からスキー部の後輩が帰郷してきたので、九州一食堂で忘年会。

ちなみに、13時スタート(笑)


























  

なぜ長時間労働がなくせないのか

朝日新聞デジタルにこんな記事が載ったけど、

仕事のために生きる? 長時間労働はなくせないのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151228-00000006-asahi-soci

長時間労働の良し悪しは別にして、もし本気で行政が長時間労働を禁止しようと思うなら、話はかなり簡単である。「長時間労働を行わせていることが判明した会社と、その関連企業に対しては、判明後5年間、公的補助金や委託金、公的発注を出さない」としてしまえば良い。ただ、いきなりこれをやると、日本中の会社が「仕方ないけど、もう助成金は諦める」となって、長時間労働はなくならず、補助金の行き先がなくなり、政府のバラマキが難しくなる(笑)。なので、1年ぐらいの猶予期間は必要だろう。これをやれば、長時間労働に依存している会社は、抜本的な体質改善を行うか、潰れるかしかなくなる。

駐車違反の取り締まりは、首都圏においては警察がかなり本気になったので、違法駐車は激減して、環八や環七は凄く走りやすくなった。おかげでそういった道路の沿道にあったラーメン屋などは駐車場の確保などで負担増になったはずだが、それらは圧力にならなかったのだろう。

一方で、路上喫煙はまだまだ取り締まりが甘いので、歩きタバコをする人間は相変わらず歩きタバコを吸っている。

結局、規制する側のやる気の問題で、長時間労働については行政も、政治家も、本腰を入れてやろうと思っていないだけだ。

もちろん、会社を潰す目的でわざと長時間労働して告発するといった不届きものが現れる可能性もあるし、一度摘発されて(例えば)5年間の補助金凍結の対象となってしまったら、開き直って高残業体質のブラック企業まっしぐら、という可能性もあるのだが、それはそれで対策を講じれば良い。

企業とか役所とかの本音は「有能な奴がたくさん働いてくれるのが一番効率的」だし、「転職先のない奴はサービス残業させて搾り取れば良い」だし、「若手は修行と称してこき使うのが良い」だし、「ボランティアとか、インターンシップとか、便利だよね」ということだ。昔、僕がキャスターをやっていた自民党神奈川県関連のテレビ局「日の出テレビ」でも、僕以外の自民党員たちはボランティアと称してサブキャスターたちをタダ働きさせていた。「タダでもやりたいっていうんだから、良いんだよ」というのがふくだ峰之氏(現自民党衆議院議員神奈川県第8選挙区)の理屈だった。

長時間労働の背景には色々な事情があるだろうが、基本的に働く側の意識改革では改善が難しい。変えるなら、管理する側が変わる必要がある。そして、そのためには行政か、株主からの圧力が必要だ。しかし、長い目で見れば利益が出るとしても、短期的にはほぼ間違いなく損失が生じるので、株主からの圧力は難しい。行政からの圧力に頼らざるを得ない。行政から管理する側への圧力も色々あるのだが、最初に書いた補助金や公的発注などのバラマキを絡めるのは非常に有効なはずだ。

#三菱総研とか、潰れるんじゃないの(笑)?

あるいは、軽減税率とかも、食品をどうする、新聞をどうすると詰めているくらいなら、「脱・長時間労働の会社は法人税5%軽減」などとしたら良い。手段は色々あるのだ。なぜやらないかって、「そんなことされたら、会社が成り立たない」という無言の圧力があるからだ。「長時間労働はけしからん」と言っている厚労省官僚たちだって高残業体質なのだ。

なぜ長時間労働がなくならないかって、簡単に言えば、行政になくす気がないからである。

ちなみにこのブログでは三菱総研や経産省といった高残業体質の組織で働いてきた経験をもとに「残業」について色々考察しているので、興味がある人はこちらをどうぞ。このエントリーとは焦点が違う記事がほとんどだけど。

このブログの中を「残業」で検索した結果  
Posted by buu2 at 11:37Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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今日の朝日


  
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2015年12月28日

今日のサルヴァトーレ

別の店がいっぱいだったので、プランBで。











  

湧光

川越のギャラリーに行ったら、近所に新店がオープンしていたので、食べてみた。以下、評価。







名称:湧光
種類:塩
場所:川越
注文:エビ塩らーめん
評価:1/BCC
2015.12.27.
コメント:麺は中位の太さの縮れ麺。茹で過ぎなのか、こういう麺なのか、コシが足りない。

スープは鶏がらベースのあっさり塩味。それを各種トッピングと油で台無しにしている。ネギがまず邪魔でぶち壊し。そして揚げたエビがまた最悪。揚げ油が味をぼかすし、温度がこれだけ不自然に高温なので、何の気なしに食べたら上前歯の裏の歯茎をやけどする。食べ始めてすぐにひとつ食べてひどい目にあったので、残りは最後までとっておいたのだが、それでもまだ熱かった。少しずつ加えると味の変化が楽しめる、という別皿提供のオマールエビのソースはスープに溶けにくく、味の変化も期待したほどではない。

チャーシューはまずくはないが、わざわざ追加するほどのレベルにはない。

トッピングをごっそり乗せているところは北海道の観光客目当ての店に似ている。まとまりが悪くてトッピングがラーメンを台無しにしているところも同じ。川越に来た観光客目当てなのかも知れないが、それにしては観光スポットから離れている。脱サラか、早期退職で開店したという感じの店。こういう家族経営的な店を悪く言うのは気がひけるのだが、どうにもこうにもプロの仕事が感じられない。料理の基礎をわかっていない印象で、多分、ちゃんとした店での修行経験がないんだと思う。開店記念で100円引きだったおかげで950円で食べることができたけれど、このクオリティで1050円は相当強気。早めに対応しないとすぐにつぶれてしまいそう。

店名 麺処 湧光 (メンドコロ ワコウ)
TEL 080-4866-3204
住所 埼玉県川越市松江町1-16-5 C'HOI・Sビル1F
営業時間 11:00〜16:00(L.O.15:30) 17:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日 無(不定休)  

2015年12月27日

今日の朝日


  
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2015年12月26日

今日の夕景


  
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2015年12月25日

牟田陽日さんのぐい呑 松竹梅猿図

牟田さんの作品は今年の初めぐらいから人気が沸騰してしまった。そして、新作の扱いがルンパルンパみたいなクソギャラリーや、夜遅くから行列しなくてはならずしかも遠くにあるギャラリー数寄さんみたいに入手が難しいところだったりで、なかなか購入できないでいた。まぁ、彼女の作品を買うお金で他の作家さんなら2つか3つ購入できてしまうので、コレクションの幅は広がるから悪いことばかりでもないのだが。

今回は三越の酒器展の抽選に当たって購入。5つの作品がある中で当選順位は4番目。ただ、この辺で昔からのコレクターであることの有利さが出てくる。すなわち、「このデザインはもう似たようなものを持っている」ということだ。今回は上位当選の人達がそういうデザインを買ってくれたおかげで、まだ持っていない意匠の酒器が残っていた。

牟田さんの酒器は5つめ、ぐい呑みは3つめだが、ぐい呑みの中では一番小さいサイズになる。でも、このくらいがちょうど良いと思う。形状で言えば、今までで一番好み。デザインは2016年のお正月限定という感じではあるけれど、2028年にはどんなものが出てくるのかという楽しみもある。

個人的には(そこかよ、と言われそうだが)赤の上に金で描いてある紋様が一番好きなのだが、良く見るとほとんど潰れたところがないので、金で描いてから模様を掻き落としているのだろう。

手数が多く、抽選になってしまうのもやむなし、という感じである。とりあえず、今度のお正月はこれで決まりだ。税別51,500円。

















  
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富田美樹子さんの色絵細胞紋様盃

愛知のギャラリー数寄で購入。そこそこベテランの作家さん。細胞紋様がバイオ系の心にヒット。あと、高台の処理の仕方が面白かった。箱代込みで33,480円。






















  
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吉村茉莉さんの盃 朝日

愛知のギャラリー数寄で購入。35,640円(箱代別3,200円)。

















  
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2015年12月24日

今日の九州一食堂

















  

三越戦争(Mitsukoshi Wars)

今日は酒器ファンにとっては年の最後を飾る一大イベント、三越酒器展の初日である。

この手のイベントに僕が本格的に参戦するようになったのは今年3月にあった伊勢丹の九谷焼きウルトラマンあたりからなのだが、

参考記事:伊勢丹新宿店、Go!Go!Go!
http://buu.blog.jp/archives/51476269.html

僕が常々主張しているのは「販売は抽選にすべき」ということである。

参考記事:高島屋よ、お前もか
http://buu.blog.jp/archives/51506317.html

リンク先を見るのが面倒臭いという無精者さんのために引用すれば、早い者勝ちの販売方法が誘発する開店ダッシュ式では、次のような問題点がある。

1.開店ダッシュでは体力勝負になる(足が不自由なら、勝ち目はない)し、事故の危険性もある
2.じっくりと作品を見て買うのでなければ、作家・作品の評価が難しくなる
3.不公平なやり方では購入者間の人間関係にも影響がでる可能性がある


一見公平そうに見えて、その実、体力と暇がある人間に大きなアドバンテージがある。それでも、この不公平で危険な販売方法を百貨店が続けるのだから仕方がない。ならば、本気を出そうではないか。体育会出身で、今も週に二日は10キロのランニングをしていて、加えてベンチャーの社長という時間に自由が効く人間である。今の販売方法がどんなに不公平なものか、皆さんに見せてあげようじゃないか。

ということで、23日の朝9:30に、僕は三越日本橋本店の前にいた。開店を待っている人は一人もいない。ここからは戦略を考える時間である。酒器展の会場は本館6階だ。そこへのアプローチは大きくわけて3ルートある。まず、階段。それとエレベーター、エスカレーターである。このうち、最速なのは地下からのエレベータだが、途中で停止してしまったときに手も足も出なくなる。階段とエスカレーターは売り場までの距離で考えると階段、登るスピードと、手を使って登りをサポートできる点にはエスカレーターに分がある。体育会スキー部ではアルペンだったが、時々距離競技もやらされていたので、手を使って推進する技術は当然身につけている。入口から一番近いのは階段だが、距離の違いはそれほどでもないので、ここはエスカレーターを採用することにした。

次に考えたのは、どこから入店するかである。地下からのアプローチは1階からに比較して登る階数が多いので論外。地上の入口では南口が一番近いのだが、実際に事前インスペクションをしてみるとどうもこの入口はマイナー感がある。また、かなり大きなガラス扉で、素早く開閉できるかどうかもわからない。その点、室町口はメインの入口の一つなので、間違いなく10時にオープンするはずだし、普通の扉である。ということで、今回は室町口で待つことにした。

え?なぜそんな情報を出してしまうのかって?結局最後は体力勝負だから。

パズドラをやりながら開店の10時を待っていると、10分前ぐらいにコレクター仲間のカスさんが登場。売り場の配置や、抽選の作家さん情報、作家さんから聞いた作品情報などを交換して、準備万端である。そうこうしているうちに、開店待ちは室町口だけで20人ぐらいになっていた。

そして、開店の10時。とにかく、エスカレーターまではほぼ全力疾走である。店内の配置は完全に頭に入っているので、ルート選択を間違える心配はない。無事、エスカレーターへ一番で駆けこむことに成功した。これは、モナコGPで最初のコーナーに飛び込んだのと一緒で、もう後続に抜かれる心配はない。

あとはエスカレーターを6階まで駆け上がるだけなのだが、これが実はなかなか難しい。一段抜かしにはちょっと段差があり、一段ずつ登るにはちょっともどかしいくらいの微妙な高さである。ただ、4階ぐらいまではまだ体力的に問題がなく、順調に一段抜かしで登ることができた。4階を過ぎたあたりから、前日の10キロのランニングの影響が出たのか、ちょっと辛くなってきて、一段抜かしと一段ずつを織り交ぜる感じになってきてしまった。それでもなんとか6階まで駆け上ったのだが、そこから売り場を目指していると、あろうことか、僕より速い選手が一人いた。エスカレータ組ではないので、階段から来たのだろう。距離にして約3メートル。入口から階段までの距離と、階段から売り場までの距離の短さがものを言ったのかも知れない。あるいは、滅多に走ることのないエスカレーターの上りが今ひとつスピードに欠けたのか。ともあれ、売り場に駆け込んだのは二番手だった。

しかし、ここで大きなポイントになるのが陳列に関する情報と、作家が出品した作品の情報だ。部屋に早く到着するのは必要条件だが、たくさん並んでいる酒器の中から目的のものを見つけ出すスピードも重要になる。もちろん、その辺も抜かりはない。後続の選手たちが部屋に駆け込んでくる頃までには、僕は狙っていた作品を全て手に入れていた。あとは抽選になった人気作家の抽選券をもらい、のんびり他に面白いものがないか見て回るだけである。

結果として、僕は河端理恵子さんの作品を2つ(もちろん、狙っていたもの)、織田恵美さんの作品を1つ(もちろん、今回出品していたものの中では一番できが良いと思えるもの)、水元かよこさんの作品(これも、識者に問い合わせると『一番じゃないかな?』と評価した)を1つゲットすることに成功した。今年のドラフトで喩えるなら、平沢大河と高橋純平と高山俊の指名に成功したようなものである(ただし、自分の趣味だが)。抽選は見附さんと牟田さんのに参加したのだが、牟田さんの抽選に当選したので、無事、牟田さんの最新酒器を入手することに成功した。全体で言えば二重丸に評価できる内容だ。

情報力があって、体力があるのだから、当然の結果である。今後も、百貨店が今の販売方法を続ける限りにおいては、酒器展も、茶器展も、僕は連戦連勝だと思う。間違っても、僕よりも年長の人が、抽選以外で、僕が狙っている作品を入手できることはない。「そんなの、おかしいじゃないか!」と思う人がいたら、ぜひ、百貨店の担当者に電話してやって欲しい。その時は、このエントリーのURLも合わせてお知らせすると効果的かも知れない。それとも、今からエスカレーターダッシュのためにトレーニングを開始しますか?

あ、それか、ルンパルンパで扱ってもらうなら大丈夫。僕はあそこからは、どんなに欲しいものでも絶対に買わないので(笑)。  
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2015年12月23日

今日の紅花別館

日本橋三越でのイベントが終了したので、友達たちと反省会を開催するために紅花別館へ。この店のココットカレーは、ちょっと高いけれど、味はかなり良いと思う。










  

2015年12月22日

咖喱ばか三級




食べたのは「チキンカリー南インド風」と「マトンカリー」の合盛り。本当は1,000円だったところ、配分を間違えてマトンがなくなってしまったそうで、マトン風味のカレーになってしまったことから800円だった。

カレーは僕が時々作るケララカレーみたいな感じ。すりおろした野菜のザラッとした感じと、スパイスの効き具合がなかなか良い。ライスも、閉店間際に行ったのにちゃんと質をキープしていた。正直、ちゃんとスパイスを調達して(北池袋あたりでは色々調達できる)、野菜を丁寧にすりおろしたりみじん切りにして、適切な水分量で作れば自分でもこのレベルのカレーは作ることができると思うけれど、自分でそれをやるのはかなり面倒臭いので、この価格でこのカレーを食べることができるなら満足。

問題なのは味ではなく、素人くさい業態。臨時休業が時々あって、実はこれが3回目の挑戦。そんな、やっていたり、いなかったりの状況だけでもどうかと思うけれど、電話番号が不明で問い合わせることができない。また、今回は店に入ることはできたけれどオーダー漏れがあったし、前述のように「マトンがなくなってしまった」みたいな事態もあって、わざわざ遠くから食べに来る客に対するプロ意識が低い。きちんと修行を積んでいない料理屋に時々見られるタイプで、まずはプロ意識を磨いて欲しい。

店名 カリーバカサンキュー (咖喱ばか三級)
住所 東京都渋谷区桜丘町2-8 小林ビル 1F
営業時間 [月〜土]12:00〜15:00
定休日 日曜日  

陶芸の作家、価格、ギャラリーなどに関する雑感

先日、知人の陶芸家がFacebookで「私の作品がオークションに出ているのを見つけた。入札がなくて、公開処刑されている気分だ」という主旨のことを書いていた。これはなかなか興味深いことだったので、ついでに陶芸作品の価格などについて書いておく。

まず、この陶芸家氏だが、時々百貨店の企画展に出展したりする程度に人気のある若手陶芸家で、僕も日本橋三越の企画展で作品を見かけて一目惚れし、衝動買いしたことがある。彼はコミュニケーション能力・セルフプロデュース能力が高く、若手の作家さんの中においてリーダシップも発揮していて、今後の活躍が期待される作家さんだ。個人的に強みでもあり逆に弱点でもあると思っているのはアートラインから日常使いまで幅広く展開していて、多作なことである。

陶芸家はアート作品を作る人、日常使いを作る人、その両方を作る人がいるのだが、日常使いの場合はある程度多作になって、似たようなデザインやカラーバリエーションで作品数を稼ぐことになる。僕は浮気症のコレクターなので、ほとんどの場合で代表的な作品をひとつ購入してしまうと、新しい特徴的な作品が登場するまでは同じ作家さんの作品は「あ、また同じような作品だな」と思って購入しない。一方で、特定の作家さんのファンなら、食器棚に普段使いのお気に入りの食器が並んでいるのが嬉しいはずで、かくいう僕も大平真己さんだけは別で、家の食器棚には彼女の食器が並んでいたりする。大平さんはアートラインにはあまり興味のない作家さんで、僕が家で鍋をやるたびに使っている大皿でも数万円程度と、アート作品に比較したら驚くほど安価だ。彼女に、「アート作品は作らないんですか?」と聞いたら「みんなが買えないじゃないですか」と笑っていたのが印象的なのだが、要は「一人でも多くの人の日常に溶け込んで、身近で使ってもらいたい」と考えているのだろう。大平さんと同じ感じで、将来、この人の作品を普段使いの食器棚に並べたいな、と思っている作家さんに川上真子さんや児玉みなみさんがいるのだが、彼女たちも(多分)普段使いラインの作家さんである。作家さんが目指す方向は人それぞれである。

さて、話をまずアートライン中心にしてみるのだが、買う側からすると、作品の価格が高額になればなるほど、「この作家の陶磁器はそこまでの価値があるのか」という疑問を持つようになる。だから、ヤフーオークションの落札価格は参考になる。酒器展などで抽選が行われるレベルの作家さんだと僕も日常的にオークションをチェックしているのだが、ちゃんと入札があるし、価格もそれなりだ。中古ということもあってか、価格は実際の販売価格より若干安くなることがほとんどだが、今が旬の作家さんや、作品のできが良ければアップすることもある。ただ、凄い人気作家でも、天井はある。例えば魯山人の作品より高額になることはなく、僕が買うような作家さんたちだと、酒器なら10万、茶器なら20万程度が上値だろう。この辺はラーメンなら1200円、とんかつなら5000円程度と上値が決っているのと同じだ。もっと高額な作家さんでも天井があるのは同じで、例えば魯山人はわかりやすい「天井」である。そうした状況において、「この作家さんの作品の客観的な価値はどのへんなのか」というのは常に購入サイドに存在する疑問なのだ。なぜなら、陶芸作品の価格は所詮言い値だからである。例えば僕のこのぐい呑みは一万円で欲しいという人がいたのでその人に譲ったのだが、

北大路魯山入のぐい呑み
http://buu.blog.jp/archives/51505665.html

こんなものはただのぐい呑みなので、普通の人ならせいぜい2000円ぐらいしか出さないと思う。しかし「10000円で欲しい」という人が一人いるだけで値付けは終了してしまう。価格とはそんなものだ。

ところで、このところのそこそこ大きな展示会では、僕の中では「見附ブレーキ」というものが存在していて、価格相応か悩んだ時には(少なくない場面で同時に出品されている)見附正康さんの作品のクオリティと価格を見て、比較するようにしている。そして、多くの場面で、「見附さんのより高いのはちょっとないな」となって、購入を見合わせる。魯山人作品はあまり販売されないので(もちろん、黒田陶苑などではほぼ日常的に販売されているのだが)、もうちょっと身近なところで「標準」を提供してくれるのが見附作品なのだ。問題は見附作品と比較して、今、目の前にある作品がどの程度の位置にあるのかを判断することが難しいということなのだが、そのあたりは所詮感覚なので、あまり深く突き詰めないようにしている。単に「見附作品と、これと、どっちが欲しいか」である。

ものの価格は基本的に需要と供給で決まる。そして、一部に熱心なコレクターが存在すると、当然ながらその価格は上昇する。特に百貨店が絡むとその率はアップする傾向にある。三越や伊勢丹で個展をやるたびに20%ぐらいずつアップしていく作家もチラホラ見受けられる。そうやってどんどんメジャーになっていくのはもちろん結構なことなのだが、それは作家自身にとってプレッシャーだろう。熱心な個別のコレクターが作品に飽きて離れてしまえば(飽きなくても、保管しておく場所がなくなったとか、資金繰りが難しくなったとか、色々事情は考えられる)、いつ売れなくなるかわからない。そうなったとき、高値を煽った百貨店は間違いなくそっぽを向く。彼らは中間マージンを目当てにしていて、自分たちはリスクを負っていないから、だめになれば次を探すだけだ。ラーメン屋でも、テレビに取り上げられて大行列店になり、ほどなくブームが去って、過大な投資を回収できずに潰れてしまった店はいくつかある。陶芸家の場合、売れなくなったら価格を下げれば良いだけのことだが、価格が下がればどうしたって「過去の人」という雰囲気がつきまとうし、支持してくれているコレクターも、自分が買った価格よりも下がってきているのを見たら悲しい気分になるだろう。かように、価格とは一度上げたら、下げにくいものである。

アートラインの作家たちはそういうリスクを抱えながら、微妙なところで価格を決めている。その際、大きな役割を果たすことになるのが、作家が軸足を置くギャラリーとなる。小さなギャラリーと百貨店では宣伝力が違うので、小さなギャラリーで2週間個展をやったのに売れず、同じものを百貨店に置いたら1日で売れた、という笑えない話も現実にあって、ギャラリーもあまり強く言えないところもありそうだ。親身になって面倒をみてくれて、将来にわたってプランを考えてくれるけれどあまり売れないギャラリーと、使い捨てではあるけれど間違いなく売れる百貨店では、資金的な余裕があるならともかく、日銭を稼ぐのもやっとという若手陶芸家なら、どうしたって百貨店を選びたくなるだろう。だからこその、「見附ブレーキ」なのだ。それは、陶芸作品のバブルを見つける指標の一つでもある。

陶芸作品は市場が小さいだけに、価格変動が大きく、高騰もあれば暴落もある世界だ。そして、その価格変動の中心にいるのは少数のコレクターである。そうやって決められた価格は信頼性が低いし、比較的近い場所(つまり、作家さんと仲がいいとかだが)にいると、コレクター自身の判断にもバイアスがかかる。あるいは、展示に2つしか作品がなく、希望者が10人いて抽選になって、くじで二番を引いた時、作品のレベルがほぼ同じなら良いのだが、レベルに差があった時に購入を見合わせる度胸があるコレクターはほとんどいないと思う。そんなこんなで「自分の価値判断は間違っていないのか」ということを確認する意味で、オークションが提供してくれる「適正価格に関する一情報」(適正価格ではない)はとてもありがたい。

#ちなみに僕の場合は、売り場における作家さんとのコミュニケーションも重要な要素で、「この作家さんは応援したいな」と思った時は、迷うくらいなら購入するようにしている。

さて、件の作家氏に話を戻す。その作品は、結果的に4件の入札があって、販売価格よりも若干安い程度の価格で落札された。未使用とはいえ完全な未開封新品ではなく(陶磁器なら当たり前だが)、作品はアートラインよりは普段使いラインに寄った感じの作品だったので、現状ではほぼ適正な価格で落札されたと思う。入札した人の中には件の作家さんのFacebookの記事を読んで入札した人もいたようで、Facebookに書いた甲斐もあろうというものだった。

オークションのような二次マーケットでいくら値段がつこうとも、作家さんの懐にお金が入るわけではないのだが、「この作家さんの作品はこの程度の値段がつく」と記録が残ることは、値段が不当に安くない限りにおいては、悪いことではない(100円スタートで入札なしとかだと悲しいが)。知名度がまだそれほど高くない状況においては、自作がオークションに出ているのを見つけたら、自分でそれをFacebookなりTwitterなりで書いてしまうのが手っ取り早い宣伝になるはずだ。

「気持ちを込めて作ったので、転売などして欲しくない」という考えもあるかも知れないし、件の作家さんのFacebookにも彼の知人なのか、お客さんなのかから「酷い」といったコメントが書かれてもいたのだが、それはちょっと感傷的すぎるだろう。コレクターがコレクションを手放す理由は様々だが、僕もこれまで保有していたテディベアやピンズの多くを手放してきた。件の作家さんはヤフオクに自作が出品されたのはこれが初めてだったようだけれど、超一流作家への階段をひとつ登ったと考えるのが妥当だと思う。これが寡作でなかなか手に入らない作家さんならまた話は変わってくるのだが、件の作家さんはそういうタイプではない。ならば、ヤフオクに出品されたことで、自身の知名度がアップしていると前向きに考えたほうが幸せだと思う。言葉を変えるなら、作品の写真と自分の名前だけで買い手がついたのだ。

百貨店がバブルを誘発するということについて書いたので、ギャラリーについてもちょっと触れておくが、百貨店が作家にしてくれるアドバイスはせいぜい「これはもうちょっと高くても良いんじゃないですか?」ぐらいだ。それには、「みなさん、ぐい飲みがこのくらいなら、茶碗だとこのぐらいですよ」という無意味かつ無責任なアドバイスも含まれる。一方でまっとうなギャラリーならもっと気の利いたアドバイスをしてくれるはずだ。彼らは百貨店とのつきあい方についても作家さんにきちんとアドバイスしてくれるし、オークションに出品された時にも対応を考えてくれる。買い手サイドに対しても、ちゃんと付き合っていれば、という但し書きがつくけれど、買った美術品は適正価格で引き取ってくれたりもする。こういうギャラリーには、良いコレクターも集まってくるし、作家さん同士の情報交換によって良い作家さんも集まってくるだろう。そういうギャラリーなのかはまだ付き合いが浅くて良くわからないのだが、陶磁器を中心に扱っているギャラリーとしては、個人的には名古屋の「数寄」さんや京都の「器館」などはとても良い印象を持っているし、外苑前の「白白庵」も居心地が良かった。陶磁器中心ではないけれど、もちろん銀座一丁目の「万画廊」などもとても良いギャラリーだと思う。

#先日初めて伺った川越の「うつわノート」さんも非常に良いギャラリーだった。(2016年追記)

#ちなみに大嫌いで、応援している作家さんが出品していても絶対に近づかないし、二度と買わないし、その旨作家さんにも伝えてあるギャラリーとして野々市の「ルンパルンパ」がある。

「価格」とは、作家とコレクターを直結させる言語である。日本人はとかく金儲けを嫌う人種であるが、キレイ事だけで生きていけるようなおめでたい国でもない。生活がかかっている以上、正当な価格で取引されるべきだし、そのためには情報の充実が必要だ。だからこそ、僕は自分が買った陶磁器作品についてはきちんと写真を撮って、このブログで公開している。自分が気に入った作品なので、なるべく魅力が伝わりやすいように撮影する努力をしている。半分冗談で「お前たちが宣伝するから、価格が上昇しちゃうじゃないか」と言われることもあるけれど、情報は多いに越したことはない。

件の作家さんは、ヤフオク出品にあたっては作品の名前と写真とサイズ、それと作家名だけが記載されていた。それだけで落札されたのだから、立派なものだと思う。知り合いの陶芸家と名刺について話した時、「師匠から、『陶芸家は名刺を作ってはいけない。陶芸家は、名刺ではなく作品で語るべきだ』と教えられた」と言われたことがある。なるほど、場所がヤフオクだったことについては色々な考え方があるだろうが、件の作家さんは、間違いなく作品で語っていた。
  
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2015年12月21日

今日のPIZZA BORSA

最近は池袋で夜ご飯の第一候補がここ。







店名 PIZZA BORSA (ピッツァ ボルサ)
TEL 03-3986-1703
住所 東京都豊島区西池袋3-30-8 渡辺ビル 1F
営業時間 11:30〜14:30 18:00〜22:30
定休日 無休  

見附正康さんの赤絵細描 牡丹 皿付盃

今の日本において最も入手が困難な陶芸家の一人である見附正康さんの皿付盃である。52,000円(消費税別)。





























  
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シュート忘年会

JSLからJリーグになる前後、僕が一番応援していたのがマリノスの鈴木正治選手だったのだが、膝を怪我したり、名古屋へ移籍したり、フットサルをやったりとあちこちを転々としたあと、表参道で「こめえる」という焼酎を中心にした飲み屋を経営していた。当時はまだ新横浜のスタジアムがなかったので、国立での試合観戦のあと、この店に行くのが「いつものルート」になっていて、時々店にも顔を出すことのあった鈴木選手とも話をするようになった。

他の常連さんとも仲良くなったりしたのだが、その後、店のあったビルが改装するとかしないとかで、店がなくなってしまった。それでも、時々鈴木選手が声をかけて渋谷で飲み会を開催してくれたりして、顔を見る機会もあったのだけれど、木村和司さんの「シュート」という会社のスタッフとしてコーチ業をはじめたり、TVKの「キックオフマリノス」の司会者をやったりと、忙しくなってしまったようで、最近はメールでマリノス戦の感想を伝え合うぐらいの状態だった。

その関係にちょっと変化があったのは、今年の1月に木村和司氏が脳梗塞で倒れた時で、あまり情報がなかったので、大丈夫なのかなぁと心配していたのだが、年末も近くなった12月になって、久しぶりに鈴木選手から「忘年会をやる。木村和司氏の快気祝いも兼ねている」との連絡があった。その日はまさにスター・ウォーズの公開日で、時間までばっちりバッティングしていたのだけれど、いつでも観ることができるスター・ウォーズ(とはいえ、初日で、限定パンフレットも購入できて、しかもどまんなかの最上席をキープしてあって、キャンセルは不可だったのだが)よりも、ミスターマリノスの快気祝いをしなくては、と思い、横浜へ向かった。

予想通り、会場は知らない人ばかりで、埼スタで行われるレッズ対マリノスのホーム側ゴール裏にいるような強烈なアウェイ感ではあったものの、僕にとっては神さまみたいな木村和司氏の元気な姿を見ることができて良かった。短く編集された木村和司氏の近況ビデオも見ることができたし、久しぶりに鈴木選手とも近況報告をしあうことができた。シュートは僕の想像よりもずっと規模が大きな組織になっていて、たくさんの子供たちにサッカーの楽しさを教えている様子だった。

くじ引きではカレンダーが当たり(とはいえ、マリノスのカレンダーではない(笑))、受け取りの際に木村和司さんとも握手することができた。

あと、一番印象に残ったのは、途中からやってきて、途中で帰ってしまった人なんだが、顔が真っ黒で、松崎しげる氏かと思っていた。和司さんとも妙に仲良さそうにしていて「この二人はどこに接点があったのだろう?」と不思議だったのだが、今から考えると、あれは金田喜稔さんだったのかも知れない。  
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2015年12月20日

えびすこ

石神さんがセレクトした期間限定店が新店になったので行ってみた。以下、評価。




名称:えびすこ
種類:富山
場所:池袋
注文:チャーシュー富山ブラック元味、富山ブラック新味
評価:2/BCB
2015.12.18.
コメント:麺は太めのストレート。コシがあるというよりは硬い。ボソボソしていてこれはちょっと、と思っていたら、食べているうちに適度な茹で具合になってきた。これ、わざとなのか、麺方が下手なのかわからないけれど、食べ始めの硬さは麺硬めが好きな人間でもちょっと茹で足りない感じがした。常識的に考えて下手くそなんだと思う。

スープはカエシをそのまま使っているのではと思ってしまうような濃口で、ただただしょっぱい。こんなスープを飲んでいたら高血圧まっしぐらである。では、と思って一般人向けにアレンジされているという触れ込みの「新味」を食べてみたら、こちらは塩分を脂でぼやかしたもの。ぼやけているので確かに塩気は控えめになっているけれど、同時に旨味も薄味になっていて、さらに苦味が強調されている。試しに上層の脂をどかして飲んでみたら、やっぱりしょっぱい(笑)。脂多めのスープの塩気が足りない分を、味濃いめに仕上げてバランスを取ろうとしている店によくある失敗スープだった。テーブルの上に置いてあるニンニクは調整剤入りの粗悪品のようで、フタをとっただけで異臭が漂う有様。これでは味の調整も不可能。この店の前の店もそうだったが、このスペースに出店する店は添加物入りのニンニクに対する感受性が非常に低いようでがっかりさせられる。石神氏は化学調味料が多く加えられているラーメンには文句をいうのだが、添加物入りのニンニクにはなぜか非常に寛大だ。

チャーシューは結構美味しいと思うが、スープに合わせた濃口で、やはりしょっぱすぎる。

ジャンクなラーメンを食べ過ぎて味覚が壊れてしまった人には美味しく感じられるのかも知れないが、普通の味覚の持ち主には全くお勧めできない。

期間限定ということもあって、熟成度の低いものなのかも知れないし、麺方がバイトなのかも知れないし、店自体も真剣にやってないのかも知れないのだが、もう行かないと思う。

店名 えびすこ
TEL 03-5992-3115
住所 東京都豊島区南池袋1-24-5 楽園タウン池袋1F
営業時間 11:00〜23:00
定休日 なし  

2015年12月19日

スター・ウォーズ/フォースの覚醒

episode7-2


待望のエピソード7である。

J.J.エイブラムスが監督なので、失敗作になるわけはない。予告編を観る限りはあまり魅力を感じなかったのだが、「どうせ観てもらえるんだから、徹底的に出し惜しみしよう」という意図が透けて見えた。ということで、早速観てきたのだが・・・・。

まだ一回しか観ていないので何とも言えないところがあるのだけれど、宇宙の壮大な感じがほとんど感じられなかった。もともとこのシリーズは馬鹿でかい宇宙の中でちっぽけな家族のホームドラマを展開する作品だったのだが、30年経っても相変わらず、ちっぽけな家族の話だった。出てくる主要登場人物がほとんど血縁関係にあって、しかも宇宙に散り散りになっているはずなのに、偶然集結してくる。これがエピソード4からエピソード6への流れの中で徐々に明らかになるのならともかく(リアルタイムで観ていた僕たちは、「私はお前の父だ」という直接的なセリフがあったとしても、「果たしてあれは真実なのか?」と疑心暗鬼になりつつ続きを楽しみにしたものだ)、観客が全てを了解している状況ではご都合主義にしか見えない。もっと他にも山程関与する人物がいるはずではないのか?エピソード4は、極論してしまえばデススターをどうやって破壊するかというたった一つの局地戦を描いていたから少ない登場人物も理解可能だったのだが。

30年といえば、各種の兵器がほとんど進歩していないのが驚きだった。とはいえ、F-15やF-16のように、運用開始から30年以上経ってもまだ現役の戦闘機もあるのだから、ないこととは言えないのだが。大規模な戦争のあとで、技術革新がすっかり停滞してしまったのかも知れない。

昔の登場人物たちが小出しにされる快感はすでに「Zガンダム」で経験しているのだけれど、このやり方は確かに楽しめる。ただ、前述のように登場人物がそもそも少ないので、主要な登場人物の半分くらいが旧作の登場人物みたいな印象を受けてしまう。このあたりは原作や脚本のせいなので、J.J.が悪いとは言えないのだが。あと、オープニングを統一していたり、旧作の名セリフを再登場させるといったサービスも十分なんだけれど、過去の作品をきちんと踏襲するだけで、新しい要素があまり感じられないのも残念だった。

もちろん、つまらないわけではない。僕も多分あと3、4回は観ると思う。しかし、エピソード3は10回ぐらい観たはずで、それに比較すると少なくなりそうだ。これは、公開前の予想を越える部分がほとんどなかったのが原因だと思う。

評価は☆2つ。

ちなみに今回は2D字幕版で観たのだけれど、できればIMAX2D字幕版で観てみたい。と思って調べたら、IMAXは全部3Dらしい。となると、候補としては、Tジョイ大泉(2D、4Kの1番、2番)、TOHOシネマズ富士見(3D、ドルビーATMOS)、TOHOシネマズ新宿(デジタルIMAX3D&12chトラック、2K3D&ドルビーATMOS)、TOHOシネマズ日本橋(2K3D&ドルビーATMOS)あたりかなぁ。3Dを避けられない感じなので、吹き替えも観てみるかなぁ。  
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2015年12月18日

年賀状2015

あれ?今年の年賀状、公開してなかったんだね(笑) 今年はこんなでした。

年賀状2015-2


年々レベルがアップしているから、困るんだよね。一応、過去のメッセージだけ。

2005 カニ
 明毛蟹ましておめでとうございます

2006 ウナギ
 明けましておめでとうなぎございます

2007 マグロ
 あけましておめでトロございます

2008 ダチョウ
 あけましておめダチョウございます

2009 エゾジカ
     あけましてえ
       おめでぞう
          ごしゃいます
今年もよろしくおねかいいたします

2010 トキ
 明けましておめでとうございます
 こトキもよろしくお願いいたします

2011 クエ
 あクエましておめでとうございます

2012 ブタ
 あけましておめでとんございます

2013 クマ
 あくましておめでとうございます

2014 ウニ
 あけましておめでとうにございます

2015 カモ
 謹賀も新年

あ!!今年は「新しい十二支を作ろう」シリーズの最終年じゃねぇか!!  
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ダニエル・クレイグの007をイッキ観しての感想

先日、「スペクター」を観た直後に「スペクター」単品で評価したのがこちら。

007 スペクター
http://buu.blog.jp/archives/51512017.html

評価はボンド・ガールにおまけしての☆2つ半だったのだが、色々と過去作について忘れている点があったので、「カジノ・ロワイヤル」、「慰めの報酬」、「スカイフォール」を全部観直してから、もう一度IMAXで観てみた。

こうしてみると、「スペクター」のできの良さが認識できた。映像、アクション、音楽などが非常にレベルが高く、加えて4作品できちんとトータルコーディネートされている。M、Q、マネーペニーといった主要登場人物たちをきちんと世代交代させ、同時にダニエルよりも前、特にショーン・コネリーやロジャー・ムーア時代の007の要素を色々と取り入れている。過去をリスペクトしつつ、今後10年は続けることができるキャストに塗り替えた。最近のシリーズ物、特にマーベル関係では「リブート」が一般的だが、007は他のリブートとは一味違う、長い歴史の中でのセルフパロディが面白い。

「カジノ・ロワイヤル」と「慰めの報酬」は最初から続き物として作られているはずだが、「スカイフォール」は基本的にその2作と独立しているので、「スカイフォール」と「スペクター」は初期段階では詳細な設定が決まっていなかったのではないかと想像するのだが、独立しているように見えた「スカイフォール」をMの交代に絡めて4部作としてまとめたところが秀逸だったと思う。オープニングの「ガンバレル・シークエンス」がどこで登場するか(あるいは登場しないか)とか、「ボンド、ジェームズ・ボンド」のセリフが登場するかしないかとか、そういった決めごとも、4作トータルで観るとなるほどなぁと納得できる。また、これまでのボンド像に比べて、容赦なく敵を殺す感のあったダニエル・ボンドだが、その点についても一作から四作にかけてきちんと書き分けていたのも良い印象を残した。

これらを全て考えるなら、「スペクター」は☆3つの傑作だったと思う。しかし、それを満喫するためには、イーサン・ハントのような優れた記憶力を持っていないなら、Blu-rayなどで直前に前3作を復習する必要がある(ショーン・コネリー出演作からはじめてシリーズ全作を見直すことができるなら理想的)。映画鑑賞による収入に加えてソフトの売上も重要なことはわかるのだが、日本のように映画鑑賞自体がイマイチ流行らない国ではちょっと不親切にも思えてしまう。とはいえ、今や日本の市場はそれほど重要でもないだろうから、仕方ない。


下、





意。  続きを読む
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2015年12月17日

紫蔵

京都に評判の良い横浜ラーメンの店があるというので食べてみた。




名称:紫蔵
種類:横浜
場所:北野白梅町
注文:らーめん 麺硬め
評価:3/ACB
2015.12.15.
コメント:スープはぬるい上にかなりあっさりしていて、横浜ライトといった趣。「こういう形で進化したのか」と言えば聞こえが良いのだが、ここまでライトだと退化というのがふさわしい。横浜ラーメン独特の旨みがすっかり失われていて、ではかわりに何か得たものがあるのかといえば、見当たらない。単にダメなスープで、なぜこの店の評価が高いのか、さっぱりわからない。テーブルの上には生姜や豆板醤はなくて、一味と保存料たっぷりのニンニクなどが置いてあった。隣の客がこの粗悪なニンニクをラーメンに投入したおかげでこちらの鼻までひん曲がるような悪臭に曝されてしまい、さらにがっかりした。こんなニンニクを使っていても文句を言わないとは、京都の人達はラーメンに寛容なのだろう。

麺は太めの平たいもので、弱く縮れている。麺硬めで注文したのだが、なかなかの良品。しかし、麺の体積に比してスープの味が薄いため、麺の良さは全く引き立てられていない。

チャーシューは横浜ラーメンとしてはなかなか美味しいと思う(あくまでも横浜ラーメンとしては、である)のだが、残念ながら肉不足で増量不可だった。

横浜生まれの横浜育ちとして30年にわたって横浜ラーメンの最前線を食べてきた人間なので、横浜ラーメンにはちょっと辛めの評価をすると言われている僕だが、京都という不利な立地を考慮したとしても、横浜ラーメンとしては落第レベルの店である。

店名 紫蔵
TEL 075-462-3737
住所 京都府京都市北区平野宮北町14番地
営業時間 11:30〜14:30 17:00〜24:00
定休日 水曜  

くそオヤジ最後のひとふり(再訪)

半年前に食べてみて非常に印象が良かったので、再訪してみた。今回はシジミとアサリと餃子を食べてみた。

前回の評価:くそオヤジ最後のひとふり
http://buu.blog.jp/archives/51481793.html

シジミの評価


10/AAA
この手のスープは味が足りなくなりがちなのに、脂分がほとんど感じられないためか、貝の出汁がストレートに伝わってきて非常に美味しい。

麺が中位の太さの太平ストレート麺で、いかにも不利な感じなのに、それを感じさせない。上手な仕上がりに感心するばかり。

低温処理チャーシューもスープに沈めておけばきちんと火が通る。非常に薄く切られていて、低温処理チャーシューを出すならこれしかない、という感じ。胡椒の風味づけも良い。

全粒粉、低温処理チャーシューの二大最新ダメラーメンフラッグが立っていて美味しい店は初めてかも知れない。

アサリの評価
7/ABA
スープはちょっと苦味が出ているのが惜しい。しじみほど上手に出汁が取れておらず、完成度の点でもう一歩。ただし、好みの部分もあるので、近所に住んでいるならあさりの選択もあり。

餃子の評価


ランチセットで注文。味は良いのだが、皮のパリッとした感じはなく、おまけといった感じ。

全体として
三種類あるスープの中では一番安いシジミが一番完成度が高い。続いてハマグリ、もうちょっと頑張って欲しいのがアサリ。全体から、料理のセンスの高さが伝わってくる。

店名 くそオヤジ最後のひとふり
TEL 06-6308-3930
住所 大阪府大阪市淀川区十三本町1-3-13 1F
営業時間 [月〜木曜日]11:30〜14:00(L.O.) / 18:00〜23:30(L.O.) [金曜日]11:30〜14:00(L.O.) / 19:00〜01:00(L.O.) [土曜日]19:00〜01:00(L.O.)
定休日 日曜日、第2・4月曜日  

杉原千畝

sugihara


日本版「シンドラーのリスト」みたいな作品。

物語はとても良いし、役者も頑張っているのだけれど、脚本と特撮が足を引っ張っている。

脚本は、知り合ってから数ヶ月経った場面で「フランス語とドイツ語もできるんですか?」みたいな不自然な会話がところどころあり、登場人物の名前や、状況説明のテロップが作品中に何度も出てくるのも興ざめ。

その他、音楽もジョン・ウィリアムズみたいに、とは言わないけど、坂本龍一ぐらい使えればまた違っただろうに、と思う。佐藤直紀も悪くはないし、映画音楽家としては結構頑張っていると思うのだけれど、音楽でぐいぐい引っ張っていくだけの力はない。米国映画みたいにカーチェイスが始まって「おおっ」と思ったのだけど、すぐに終了しちゃって、これならない方が良かったんじゃないの?と思ってしまった。

特撮は昔の東京を俯瞰する場面で異常に安っぽい画面になったりした。細かいところかも知れないが、こういうところで手を抜くか、抜かないかがスピルバーグとの差なんだと思う。もちろん、特撮などは手を抜きたくて抜いたのではないと思うのだが。

もっとお金をかけることができたらなぁ、もったいないなぁ、と思った。でも、海外ロケをちゃんとやっていたし、標準的なラインは超えていたと思う。こういう映画によって、これまで国内的にはそれほど有名ではない偉人にもスポットライトが当たるのはとても良いことだと思う。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 17:04Comments(0)TrackBack(0)映画2015││編集

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エベレスト 3D

Everest


日本人女性も遭難した1996年のエベレスト大量遭難を題材にした作品。

もちろん行ったことがないし、行くこともないと思うので、エベレストの山頂付近をCGで観ることができたのは良かった。だけど、それだけという感じ。話は普通のレベルのものだし、なぜこれを3Dで観なくちゃならないのかも良くわからなかった。2Dの方が面白かったんじゃないかな。

映画として失敗なのは、「こんな簡単なら、自分でも登ることができるんじゃないか?」と感じてしまったところ。本当なら、「うわぁ〜、こんなに大変なのか!!!!」となるべきところ、そうならないところに問題がある。

評価は☆1つ。エベレスト登山を疑似体験できたということで。  
Posted by buu2 at 14:28Comments(0)TrackBack(0)映画2015││編集

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最高裁判所裁判官国民審査まで覚えておかないと

昨日の最高裁判決二件について感想を書いたけれど、

夫婦同姓に関する法律が合憲という判決について
http://buu.blog.jp/archives/51513020.html

再婚禁止期間が女性だけ180日という法律が違憲という判決について
http://buu.blog.jp/archives/51513024.html

大事なことは、これまでの習慣を是としたおかげで、女性が一方的に不利益を被っているのではないか、と男性が想像力を働かせることだと思う。

特に別姓問題については、女性裁判官全員が違憲との判断を下したあたり、男性側からの配慮はまだ足りないということだと思う。この問題については、日本の立ち位置は世界的に見て超マイノリティということも知っておくべき。別姓にしろ、というのではない。別姓も選べるようにしろ、というだけのことなのだ。

合憲判決に疑問を持つ有権者は、次の最高裁判所裁判官国民審査ではバツをたくさんつける必要がある。  
Posted by buu2 at 14:12Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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再婚禁止期間が女性だけ180日という法律が違憲という判決について

1.平成25(オ)1079  損害賠償請求事件 最高裁判例全文
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/547/085547_hanrei.pdf

2.判決を読む前の考え
現在の技術を用いれば、ほぼ確実に父親の特定が可能なので、100日と言わず、男性と同様に禁止期間を設けなくても良いのではないか。

3.疑問への言及部分:裁判官木内道祥の補足意見
現行の父性の推定の規定を前提とすると,100日の再婚禁止期間を設けなければ父性の推定の重複が生じる状態での子の出生があり得る。この場合,子の法律上の父は,父を定めることを目的とする訴え(ないし家事事件手続法277条の合意に相当する審判)を経ない限り決定できない。
近時のDNA検査など,生物学上の父子関係の有無を確認する技法の発達により,父を定めることが困難であることはほとんどないものの,上記の法的手続をとらなければならないという負担は軽視できない。


4.判決を読んだあとの考え
なるほど。確かにある程度説得力のある指摘である。しかし、理想的には、父親が不明となる事態は珍しい話で、そのために多くの女性が不利益を被るのであれば、離婚から100日以内に出生した子供の父親についてはきちんとDNA検査によって確定することを法制化すれば良いのではないか。

どうしても禁止期間に固執するのであれば、男女平等の考え方から、男性にも100日の再婚禁止期間を設けるべきではないか。  
Posted by buu2 at 13:25Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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夫婦同姓に関する法律が合憲という判決について

1.平成26(オ)1023  損害賠償請求事件 最高裁判例全文
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/546/085546_hanrei.pdf

2.憲法13条とは
すべての国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。


3.憲法14条1項とは
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。


4.憲法24条とは
1.婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2.配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。


5.第2について
婚姻という身分関係の変動を自らの意思で選択することに伴って夫婦の一方が氏を改めるという場面であって,自らの意思に関わりなく氏を改めることが強制されるというものではない。

→つまり、姓を変えるのが嫌なら結婚するな、ということ。

6.第3について
本件規定の定める夫婦同氏制それ自体に男女間の形式的な不平等が存在するわけではない。

→習慣と法律の双方があいまって不平等が存在しており、習慣を変えるのが困難である以上、法律を変えるべきではないか。

家族は社会の自然かつ基礎的な集団単位と捉えられ,その呼称を一つに定めることには合理性が認められる

→家族が基礎的な集団単位と捉えられることには同意するが、その呼称を一つに定めることに対する合理性には全く説明がなく、同意することもできない。

夫婦同氏制は,婚姻前の氏を通称として使用することまで許さないというものではなく,近時,婚姻前の氏を通称として使用することが社会的に広まっているところ,上記の不利益は,このような氏の通称使用が広まることにより一定程度は緩和され得るものである。

→それでも、免許証や健康保険証などは変更を余儀なくされる。通称使用の範囲を拡大しない限り、氏名の変更によって他者から「結婚した」「離婚した」と推測される。

7.第6について
(1)裁判官寺田逸郎の補足意見

全般的に「今までこの国はこれで楽しくやってきたんだし、文句を言わない人が多数なんだからこれで良いじゃん」というトーン。国民審査ではぜひバツをつけたい。

(2)裁判官岡部喜代子の意見
氏名自体が世界的な広がりを有するようになった社会においては,氏による個人識別の重要性はより大きいものであって,婚姻前からの氏使用の有用性,必要性は更に高くなっているといわなければならない。我が国が昭和60年に批准した「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」に基づき設置された女子差別撤廃委員会からも,平成15年以降,繰り返し,我が国の民法に夫婦の氏の選択に関する差別的な法規定が含まれていることについて懸念が表明され,その廃止が要請されているところである。

96%もの多数が夫の氏を称することは,女性の社会的経済的な立場の弱さ,家庭生活における立場の弱さ,種々の事実上の圧力など様々な要因のもたらすところであるといえるのであって,夫の氏を称することが妻の意思に基づくものであるとしても,その意思決定の過程に現実の不平等と力関係が作用しているのである。そうすると,その点の配慮をしないまま夫婦同氏に例外を設けないことは,多くの場合妻となった者のみが個人の尊厳の基礎である個人識別機能を損ねられ,また,自己喪失感といった負担を負うこととなり,個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚した制度とはいえない。

現時点においては,夫婦が称する氏を選択しなければならないことは,婚姻成立に不合理な要件を課したものとして婚姻の自由を制約するものである。

通称は便宜的なもので,使用の許否,許される範囲等が定まっているわけではなく,現在のところ公的な文書には使用できない場合があるという欠陥がある上,通称名と戸籍名との同一性という新たな問題を惹起することになる。そもそも通称使用は婚姻によって変動した氏では当該個人の同一性の識別に支障があることを示す証左なのである。既に婚姻をためらう事態が生じている現在において,上記の不利益が一定程度緩和されているからといって夫婦が別の氏を称することを全く認めないことに合理性が認められるものではない。

→非常に同意できる部分が多い。なお、裁判官櫻井龍子,同鬼丸かおるの二名はこの意見に同調している。

(3)裁判官木内道祥の意見
同氏でない婚姻をした夫婦は破綻しやすくなる,あるいは,夫婦間の子の生育がうまくいかなくなるという根拠はない

→夫婦別姓反対派の根拠薄弱なところを指摘している。別に夫婦別姓を強要しているのではなく、夫婦別姓を希望するカップルには別姓を選択させてあげても良いのではないか、ということなのだから、夫婦同姓を主張する保守派は法定までして強制する根拠をきちんと示すべきである。

(4)裁判官山浦善樹の反対意見
婚姻制度等に関する民法改正要綱試案」及びこれを更に検討した上で平成8年に法制審議会が法務大臣に答申した「民法の一部を改正する法律案要綱」においては,いわゆる選択的夫婦別氏制という本件規定の改正案が示された。

かつて我が国と同様に夫婦同氏制を採っていたとされるドイツ,タイ,スイス等の多くの国々でも近時別氏制を導入しており,現時点において,例外を許さない夫婦同氏制を採っているのは,我が国以外にほとんど見当たらない。

我が国が昭和60年に批准した「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」に基づき設置された女子差別撤廃委員会からは,平成15年以降,繰り返し,我が国の民法に夫婦の氏の選択に関する差別的な法規定が含まれていることについて懸念が表明され,その廃止が要請されるにまで至っている。

→国内外の状況を鑑みつつ、憲法違反が明確であると指摘している。

7.裁判官
裁判長裁判官寺田逸郎、裁判官櫻井龍子、裁判官千葉勝美、裁判官岡部喜代子、裁判官大谷剛彦、裁判官大橋正春、裁判官山浦善樹、裁判官小貫芳信、裁判官鬼丸かおる、裁判官木内道祥、裁判官山本庸幸、裁判官山崎敏充、裁判官池上政幸、裁判官大谷直人、裁判官小池裕

なお、僕の政治的立ち位置についてはこちら。
政治的立ち位置(随時更新)  
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2015年12月16日

伊藤北斗さんのぐい呑み

あまり見たことのない釉薬とペンギンの可愛さで購入。




















  
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河端理恵子さんの赫焉赤絵草文 九谷焼 玉盃

河端さんの現在の表看板、玉盃。ひとつ持っているんだけど、追加購入。























  
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2015年12月15日

中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 オリックス劇場

先日、府中の時に当日券を申し込んだら、意外と簡単にチケットが確保できたので、調子に乗ってオリックス劇場のチケットも挑戦してみることにした。といっても簡単で、当日の12時に電話するだけ。ダメ元でやったのが良かったのか、簡単に最初のコールで通じてしまい、取れてしまった。大阪で、18:30からである。大急ぎで仕事を片付けて、新幹線に飛び乗り、新大阪に着いたのが17:33である。そこから御堂筋線で本町へ行き、地下を歩きまわって23番(だったと思う)へ。地上に出てから徒歩で5分くらい。

府中の席は最後列の端だったので席には全く期待していなかったのだけれど、二階席とは言え最前列の中央ブロック。これは素晴らしい。大阪まで突撃して良かった。

コンサート内容は府中とほぼ一緒。風邪気味なのか、時々鼻をすするのを自虐ネタにしていた。ただ、声は府中よりずっと出ていたし、音程も安定していた。「旅人のうた」のように、休む間がなく歌が続いたあとはちょっと息切れした感があったけれど、他は問題なかったと思う。モニタースピーカーの中間にプロンプターがあったのか、下を見ることが多かったような気もするし、気のせいだったのかも知れない。使っていても全然構わないけど、もし使うなら練習して上手に使って欲しい。

音響はイマイチな感じ。やはり中域が強調されすぎている感じがした。

とはいえ、二回目ということもあって、こちらも随分余裕をもって観ることができたし、府中では気が付かなかったことも色々あった。

「阿檀の樹の下で」の前には「昔作った曲だけど、今がぴったり」といった主旨のコメントがあった。

波のかなたから流れて来るのは
私の知らない貝殻ばかり
波のかなたから流れて来るのは
私の知らない寿歌(ほぎうた)ばかり
遠い昔のあの日から この島に人はいない
みんなみんな阿檀(あだん)の木になった
波のかなたから流れて来るのは
私の知らない国歌(くにうた)ばかり

遠い昔にこの島は戦軍(いくさ)に負けて貢がれた
だれもだれも知らない日に決まった
波のかなたから流れてくるのは
私の知らない決めごとばかり

陽は焼きつける 阿檀は生きる
大地を抱いて阿檀は生きる
山の形は雨風まかせ
島の行方は波風まかせ
遠い昔にこの島は戦軍(いくさ)に負けて貢がれた
だれもだれも知らない日に決まった
誰も知らない木の根の下は
主(ぬし)の見捨てた貝殻ばかり

(中島みゆき「阿檀の木の下で」 アルバム「パラダイス・カフェ」)

それにしても、やはりコンサートはなるべく前の方で観たほうが良いね。

miyuki2015-2


関連エントリー
中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 府中の森芸術劇場 どりーむホール
http://buu.blog.jp/archives/51510572.html  
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2015年12月14日

フルマラソン

大学時代からの友人がホノルルマラソンに出ると言って金曜日に東京を出発した。日頃から不摂生をしている奴なので、どうせ途中棄権だろうとタカを括っていたのだが、今朝、公式サイトで確認したら、5時間50分余りで見事に完走していた。

こうしてみると、フルマラソンも富士山登山と同じで、死ぬまでに一度はやっておくべきことかも知れず、制限時間が長いマラソンを探してみようかと思い始めた。アップダウンが少ないところが良いなぁ。

ちなみに週2回は10キロを走るようにしているのだが、あの4倍を走るのはちょっと想像できない。  
Posted by buu2 at 15:18Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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2015年12月13日

今日のおはな

相変わらず朝霞台の飲み屋ではトップだと思うけれど、ちょっと質を落としてきている感じもする。それでも、コストパフォーマンスは良いけど。























  

windows 10

なんか、頻繁にデスクトップの右下に「もう1億人もダウンロードしました」というメッセージが出るので、

win10


じゃぁ、利用実態はどうなのかな、と思ってこのブログの先月のアクセス状況を調べてみたら、

win10-2


まだまだ7の天下である。「10にしたら超快適」という話を聞くこともないし、当分は7で良さそうだ。それにしても、マックのシェアって24%もあるのか。15年ぶりぐらいにマックに戻ってみるのも良いかも知れない。  
Posted by buu2 at 09:56Comments(2)TrackBack(0)日記││編集

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2015年12月12日

今日のおじゃったもんせ

軽く飲もうということで。










他にも数品頼んだんだけど、写真を撮り忘れた。ふたりで11,000円くらい。

青山の「おやっとさあ」は相変わらず系列店だけど、外苑の「きばいやんせ」は別なんだね。

店名 おじゃったもんせ
TEL 03-3780-6737
住所 東京都渋谷区道玄坂1-17-12 野々ビル 1F
営業時間 [月・火・日・祝]18:00〜24:00(L.O.23:00) [水〜土]18:00〜翌4:00(L.O.翌3:00)
定休日 無休  

2015年12月11日

鮮魚ラーメン 五ノ神水産




名称:鮮魚ラーメン 五ノ神水産
種類:独自
場所:神田
注文:肉入りらーめん銀だら絞り
評価:3/AC-
2015.12.10.
コメント:スープはたらを煮込んでいるようで、異常に魚臭い。臭いだけじゃなく脂も濃縮されているので、スープはこってりしていて、さらに高温のため、味がすっかりボケてしまっている。味が薄く、脂分が強く、おまけに臭いので、食べていて苦痛になってくる。志木の正明の時にも言及したのだが、食べ物の作り手としてセンスを感じないスープである。ただ、ジャンクフードばかりを食べて育った人間の味覚にはフィットするのかも知れない。

麺は中くらいの太さのほぼストレート。麺のできはなかなか良かった。

チャーシューは鶏肉だったので無評価だが、味は標準的で、取り立てて美味しいこともなければ不味いこともなかった。

店名 五ノ神水産
TEL 03-6206-8814
住所 東京都千代田区神田多町2-9-6 田中ビル別館 1F
営業時間 [月〜金]11:00〜15:00 17:00〜22:00 [土・祝]11:00〜スープがなくなり次第終了 [日]11:00〜スープがなくなり次第終了
定休日 なし  

2015年12月10日

仕事を優先する人のキャリアパス

僕はこれまでずっと、「仕事が入ったので」という理由で約束を破るやつを信用しないことにしている。

こういうタイプの人間は結構見かけるのだが、僕ぐらいの年齢になると、そういう人間の最後も見えてくる。

仕事人間は、最初のうちは会社にとって便利な人間なので、順風満帆に出世することが多い。その人生に躓きが生じるのは、大抵管理職になったあとくらいからだ。まず、かわいがっていた部下にそっぽを向かれてしまう。後輩が、さらに後輩に向かって

「あの人のペースに巻き込まれないように注意したほうが良いよ」

などとアドバイスしたりする。実際、僕はそういう現場を数回見たことがある。

その次に生じるのが、上司からの信頼を失うことだ。「あいつはリーダーシップに欠ける」という評判が社内で行き交ってしまう。部下にヒアリングされ、「業務量を管理できない人間」の烙印を押されてしまう。こうなると、出世の道は険しくなるばかりである。ところが、当人はその原因に気が付かないので、さらにプライベートを削って仕事に没頭し、逆に評判は下がってしまう。

行き着く先は、3通りである。ひとつ目は、そういう仕事人間ばかりでコロニーを形成し、その価値観を共有しながら引き続き仕事を続ける。運良く同じような人間が部下として配属されれば、当分はそのままでいられる。成果がないわけではないから、会社から放逐される心配だけはない。僕が心配になるのは、彼らが過労死しないかとか、あるいは円満に定年まで働いたとして、何が残るのか、そのあと、どういう老後を過ごすのかだったりするのだが、大きなお世話なので、黙ってみていることにしている。次が、社内で孤立してしまい、精神的に不安定になったり、体調を崩したりするケースだ。こういう人はまだ一人しか知らないので、レアケースなのかも知れない。そして最後が、会社をやめて独立するケースである。これなら誰にも迷惑をかけないし、収入もそこそこ見込むことができる。家族の納得さえ得られるなら、引き続き仕事最優先で行けば良い。多分、彼らはそういう人生でも幸福なんだと思う。

不思議なのは、若いうちに仕事優先の人間になってしまうと、その癖はほぼ一生抜けないということだ。僕が知っている唯一のケースは、上でも触れたけれど、うつ病になって半分リタイア状態というもので、あとはほぼ全員、引き続き仕事に熱中している。ちなみに、偉くなった奴はひとりもいない。やはり、偉くなるのはちゃんと約束を守るやつだ。当たり前だけど。  
Posted by buu2 at 15:22Comments(0)TrackBack(0)社長││編集

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2015年12月09日

コードネーム U.N.C.L.E.

themanfromuncle


KGBとCIAのスパイが協力して敵に立ち向かうというアクション・コメディ。007のノリをもっとずっとコメディタッチにしたような感じの作りになっている。特にダニエル・クレイグになって以降の007はユーモア控えめで簡単に相手を殺すので、好対照である。

結構笑えるのだけれど、客の側がそれを期待していなかったのか、「え?ここは笑っても良いところ???」みたいな雰囲気が映画館に充満していた。笑えば良いと思うよ。

アクションの面では007やミッション・インポッシブルに敵わないと思うけれど、デコボココンビによるコメディという方向はそれら2つとは異なっているので、これはこれでありだろう。ただ、一部には「007より面白い」という話もあるみたいだけど、それには同意できない。「スペクター」は前3作と密接に関係があるように作られているので、一作のみでは評価できないところがある。

ところで、原題は「THE MAN FROM U.N.C.L.E.」。なんで単数なのかな、と思って調べたら、もともとはソロが一人で主人公のつもりだったらしい。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 18:44Comments(0)TrackBack(0)映画2015││編集

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2015年12月08日

港鮨

友達が行きつけの寿司屋で飲み会をやろうというので。





























































店名 港鮨
TEL 03-3452-4649
住所 東京都港区麻布十番3-3-2  
Posted by buu2 at 17:22Comments(0)TrackBack(0)グルメー寿司││編集

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2015年12月07日

ミシュランで「蔦」が一つ星だった件

まず最初に、「蔦」に対する僕の評価である。約3年前の評価なので、今は違うかも知れないのだが、行列が嫌いなので食べる機会がない。

Japanese Soba Noodles 蔦
http://buu.blog.jp/archives/51382917.html

10点満点で6点なので、標準的なところである。最大の弱点は、読めばわかるけれど、スープと麺の一体感が欠如しているところである。この手の店は実は非常に多く、「蔦」がひとつ☆なら、他にもいくらでも☆がもらえる店はあるだろうな、と感じてしまう。

ちょっと前にラーメン王・石神さんが「花月」を褒めていたのでFacebookで「大した店じゃないよね」という主旨のことを言ったら、「最近は、有名店ならどこも結構美味しいんですよ」という旨の反論を受けたことがあるのだが、それなりに美味しい店があちこちにあるのはそのとおり。ただ、それは今に始まったことではない。

昔、東京一週間の連載で石神さん、大崎さん、北島さん(故人)などで店を紹介していた時の手順は、まずラーメンの種類や対象地域を決めて、その上でコレクター派の大崎さんがめぼしい店を列挙し、知らない店の場合は僕や北島さんが食べに行って、雑誌掲載レベルにない場合はダメ出しし、掲載レベルの場合は当番を決めてコメントを書く、というものだった。その時、僕が基準にしていたのは、僕の採点で6点以上かどうか、だった。その時思っていたのは、「美味しい」の基準に差があることで、大崎さんは明らかに許容範囲(美味しいと感じる範囲)が広いと思っていた。当時は、石神さんも僕ぐらいに狭かったと思うのだが、「花月」が食べるに値すると感じるようになったということは、石神さんの許容範囲もかなり広くなったんだと思う。ただ、これは仕方のないことかも知れない。石神さんはラーメン店の経営指導などをやったり、あるいはラーメンイベントのプロデュースをしたりと、客視点から重心を移してきている。一方で、僕はごくわずかな事例を除いて、基本的にラーメン屋にアドバイスすることもなければ、経営にタッチすることもない。なので、常に客目線のみでラーメンを捉えている。北島さんの葬式の時にラーメン関係者からたくさんの弔問があったことからも明らかだが、ラーメン評論家と言われる人達のほとんどは懇意にしている店があったり、店主とつながりがあったりする。これは「評価」という視点からはノイズでしかない。たとえば、ミシュランの審査員が特定の店と懇意にしていたら、その評価の価値は激減するだろう。そのあたりを意識してラーメンを評価し続けているプロを、僕はほとんど知らない。職業としてやる限りにおいては、多数の生活者から薄く稼ぐよりも、特定の事業者に取り行った方がお金にしやすいのだから、当然といえば当然だろう。

ところで、客目線でラーメンを評価する、という点で考えたとしても、相変わらず、「どこまでを許容するか」という問題は残る。実際のところ、この「ハードル」の位置は、一般人においてはかなり低いのが現実だろう。僕の評価で6点だろうが、10点だろうが、パンピーにとっては同じように「美味しいラーメン」なのである。だから、石神さんの「有名店はどこもそれなりにおいしい」という意見はもっともだし、大崎さんの紹介記事にもきちんと価値があるわけだ。一方で、僕の評価はマニアック過ぎてニーズがないとも言える。店の立場からすれば、6点のラーメンを10点にすることは、0点を6点にするよりもずっと大変だし、もしかしたら努力だけでは無理なのかも知れず、だからこそ10点には価値があると思うのだが、その差は世間一般ではネグレクトされてしまうに違いない。たとえば僕は自分の家でも鰹節を削るところから味噌汁を作るし、ダシは必ず料理を作るたびに取っているけれど、そこまでする日本人はほとんどいないだろう。削った鰹節と、袋から出したできあいの鰹節と、粉末のだしの素の違いがわからない人がほとんどなら、だしの素で構わないのである。

しかし、理解する人がほとんどいないとしても、6点の店と10点の店にはやはり差がある。

僕の場合、麺、スープ、チャーシューを3段階で評価して、特定の計算方法で機械的に算出した数値で10段階評価しているのだが、要は、麺か、スープか、どちらかがAランクで、どちらかがAかBで、かつチャーシューがC評価でなければ、6点になる。これを10点にするためには、3つの要素全てでA評価になる必要があるのだが、AとBの差はどこにあるのか、ということになる。これは減点法だ。

麺:茹で過ぎはだめ、食べている最中にのびちゃうのはだめ、湯切りが悪いのはだめ、麺が臭いのはだめ、など

スープ:苦いのはだめ、しょっぱすぎるのはだめ、ぬるいのはだめ、濃厚なスープなのに温度が高く味が薄く感じられるのはだめ、苦味・酸味・塩気などのバランスが悪いのはだめ、つけ麺のつけダレの場合は食べている最中に薄くなったり冷めたりするのはだめ、など

トータル:麺が太いのにスープの味が薄い、スープの量をケチりすぎていてすぐに冷める、など

チャーシュー:肉が臭い、まずい、質の低い肉に濃い味付け、低温処理なのに厚く切ってあって食べにくい、など

などなどが評価ポイントになるのだが、これらについてひとつでも該当する点があれば、10点はつかない。「蔦」の場合、一番問題なのは脂が強すぎるスープによって、麺に味が乗ってこないことである。麺とスープ、それぞれ別に食べれば両方ともに美味しいのだが、ラーメンを「麺を食べさせるもの」と考えた時には減点になると思う。逆に、例えばひばりヶ丘の二郎などは、僕は好みではないけれど、麺とスープの完成度だけではなく、その相性までもきちんと考えられた素晴らしい味だと思う。

ちなみに、ここ数年で僕が満点をつけた店(都内ではない店も含まれている)にはこんなのがあるのだが、

HANABI(ちゃーしゅーめん)@由比ヶ浜
生粋(白湯らーめん)@池袋
えんじ(辛つけ麺 3辛)@池袋
人類みな麺類(macro)@南方
カラシビ味噌らー麺 鬼金棒(担々麺)@池袋
葉山(中華そば並)@牛込柳町
彩々 昭和町本店(白鶏(パイチー)塩らーめん)@昭和町
麺や 高倉二条(チャーシューラーメン)@丸太町
天外天(ラーメン)@水道町
ぜんや(チャーシューメン)@新座
チキュウ(醤油ラーメン)@阿佐ヶ谷

どの店も、「蔦」よりも上だと思う。しかし、ビブグルマンにすら載っていない。特に「チキュウ」は素晴らしいのだが、この店は雑誌掲載などマスコミ掲載を拒否している店なので、何かしらの別の事情があるのかも知れない。逆に、ビブグルマンに載った他の店をいくつか見てみると、「トイ・ボックス」は動物系の脂が強すぎて酸味だけが残ったバランスの悪さが気になるし、「やまぐち」も同じ方向の上に、苦味までも抑えきれていない。ミシュランの審査員は、味のバランスという視点がかなり甘い印象である。また、化学調味料が大嫌いなようで、「伊藤」のような無化調ゆえに旨みが足りないスープでも高く評価する傾向にあるようだ。

ただ、最初の方にも書いたけれど、普通の人が食べる限りにおいては、このエントリーで名前を挙げた店なら、ほとんどの店で満足できるに違いない(「花月」は除く)。個人的には、6点のラーメンを10点にするために努力している人達に少しでも光が当たれば良いな、と思うのだけれど、それは難しいことなんだろう。10点の店の人達が、「理解されないなら馬鹿らしいからやーめた」と撤退してしまわないと良いのだが。  

俺の麺 春道




名称:俺の麺 春道
種類:東京西部
場所:新宿
注文:豚骨魚介
評価:6/ABB
2015.12.7.
コメント:スープは濃厚スープに濃いめの味付け。温度高めで全体のバランスが取れている。ただ、魚粉系の酸味と豚骨のえぐみがマイナスポイント。

太めの麺はコシ、スープの絡みともに良好で、ハンドリングにも問題なく、高品質。

低音処理のチャーシューは美味しくないし、食べにくい。最近、なぜ低温処理のチャーシューを出す店が増えてきているのかさっぱり理解できない。味がなくて食べにくい肉を食べて嬉しいのだろうか?

店名 俺の麺 春道
TEL 03-5389-4033
住所 東京都新宿区西新宿7-9-15 新宿ダイカンプラザビジネス清田ビル1F
営業時間 11:30〜23:00
定休日 無休