2018年08月11日

文春オンライン「鈴木敏夫が語る高畑勲」

この「鈴木敏夫が語る高畑勲」がとても興味深い。

「なぜ高畑勲さんともう映画を作りたくなかったか」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #1
http://bunshun.jp/articles/-/8406

「高畑勲監督解任を提言したあのころ」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #2
http://bunshun.jp/articles/-/8407

「緊張の糸は、高畑さんが亡くなってもほどけない」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #3
http://bunshun.jp/articles/-/8408

結局、一番面白いのは生身の人間なんだろう。僕が高畑勲の部下として一緒に仕事をすることはないだろうが。

2を読んだ後で「『かぐや姫の物語』の物語」として高畑勲の話をアニメ化すれば大ヒット間違いない、と思ったのだが、3を読んだら部分的にそういうところがあるようだ。

なお、遺作となった「かぐや姫の物語」は、僕のブログで選ぶ公開映画ベスト&ワースト邦画編の2013年ベスト作品。ブレードランナーのように、公開直後は大したことがなかったのに、徐々に評価があがっていく作品があるが、「かぐや姫の物語」はそういう種類の映画の1つになって欲しい。

高畑勲の周辺には、犠牲になった人がたくさんいるようだ。「かぐや姫の物語」はそういう人たちの墓石みたいな作品なのかもしれない。  

Posted by buu2 at 23:30Comments(0)映画││編集

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2018年08月10日

吉田博「歌ヶ浜」

製作は昭和12年。この年、吉田博は日光の作品を多く製作していて、歌ヶ浜は中禅寺湖で、現在でも駐車場などの名前がある。




自刷印はないものの、発色が良く、吉田博の作風を良く感じ取ることができる。  
Posted by buu2 at 15:01Comments(0)吉田博││編集

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2018年08月09日

徳力富吉郎 墨絵

徳力富吉郎は明治に生まれて平成まで活躍した京都の版画家である。日本では吉田博、川瀬巴水、土屋光逸らに隠れて今ひとつ存在感に欠ける作家だが、米国では良く作品を見かける。そんな徳力の直筆墨絵を入手した。




徳力の墨絵はこちらで作品が紹介されているのだが、

The Lavenberg Collection of Japanese Prints
Japanese Sumi-e Bird on Bamboo Branch by Tokuriki Tomikichirō, 1982
http://www.myjapanesehanga.com/home/artists/tokuriki-tomikichiro-1902-1999/bird-on-bamboo-branch

絵のタッチやモチーフはとても良く似ているので、同じ時期に描かれたものと思われる(もしかしたら、同日)。  
Posted by buu2 at 14:52Comments(0)徳力富吉郎││編集

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2018年08月08日

Tummy Time

かかりつけの小児科医が生後2週間ぐらいからうつぶせにして大泣きするまで放っておけというので、1日3回ほどやっていた。これをTummy Timeというらしい。

理由はわからないのだが、新生児はうつぶせが大嫌いらしく、手足をばたばたさせながら、頭を上にあげようとする。この動作が、筋トレになるのかもしれない。

そのせいもあってか、まだ生後2ヶ月なのに、首が座ってきた。これはhold one's head upというらしい。

そのほかに最近覚えた単語にpedeatricsとか、neonatalとかがある。  
Posted by buu2 at 15:25Comments(0)Holtby隊員││編集

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2018年08月07日

え?日本って、液体ミルク、規制されてたの?

知らなかったんだけど、日本って乳児用液体ミルクが規制されてたの???

乳児用液体ミルク、8日解禁 市販までは1年以上
https://www.asahi.com/articles/ASL866VR0L86ULBJ00K.html?iref=sptop_8_06

我が家には山積みだぞ。
IMG_5415


こんな便利なものないのに。でも、飛行機で移動するときとか、どうしてるの?無痛分娩も嫌がっていつまで経っても一般化してきてないみたいだし、日本人の考えることって、良くわからん。  
Posted by buu2 at 12:10Comments(0)Holtby隊員││編集

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2018年08月06日

punctualでorganizedな日本社会

サマータイムの導入を安倍晋三が検討しているようだ。安倍晋三が実行してきた政策にはほとんど見るべきものがないのだが、サマータイムの導入が実現できるなら、数少ないポジティブに評価できる政策として評価できると思っている。ところが、このサマータイムの導入に対するネット民たちの評判がすこぶる悪い。

サマータイムは、夏の間だけ1時間、時間を早めることで、僕が暮らしているワシントンDCだと3月の第2日曜日から、11月の第1日曜日までに適用されている。サマータイム期間の方が長いので、実際にはウインタータイムの期間だけ1時間遅くなっている感じだ。日本との時差はサマータイムで13時間、それ以外で14時間になる。

サマータイムのメリットは色々あるのだが、具体的に身近な例を書くなら、夕方でも明るいので、仕事が終わってからでも屋外プールでひと泳ぎすることができるし、照明のないコートでテニスをすることも可能だ。

サマータイム導入に対する反対意見の主たるものは、様々な電子システムのプログラム改修が必要になるからやめておけ、というものだ。これはもっともな話なので、安倍晋三が検討している「2年間限定」などというやり方は絶対にやめるべきだろう。やってみて、2年後に戻すというのは二度手間である。やめるつもりなら最初からやらないほうが良い。ただ、そこは政治家の考えることだ。「とりあえず2年ということで導入しておいて、あとはなし崩しに恒久制度化すればいい」と考えている可能性が高い。

しかし、そこさえクリアしてしまえば、サマータイムにはさしたるデメリットが見当たらない。一方で、明るい時間が伸びることは、想像以上にメリットが多い。緯度が日本と多少異なるので、ワシントンDCの状況をそのまま日本に割り当てることはできないのだが、現在、日没は20時以後で、20時ならまだ普通に明るい。先日、シティ・オープンを夕食後に観戦しに行ったのだが、涼しくなり始めたタイミングで、仕事帰りに立ち寄った人たちがテニスを楽しんでいた。日本以外では、日が長くなるということは、遊ぶ時間が長くなることだ。

サマータイムを日本で導入するためには、ある程度の障害を覚悟する必要があるだろう。たとえば丸ノ内線は3分や4分おきに運行されているが、こういった時間に正確で高度に整理された日本社会は、柔軟性に欠けるというマイナス点を持っている。米国は「面白そうだからやっちゃえ」というマインドを持っているが、日本は「何か起きたら困るからやめておこう」と考える。いろいろな障害を吸収できる余地がない。それは、日本社会が時間に正確で、整理された社会だからかもしれない。

米国で暮らしていると、電動車椅子で歩道を走っている足の不自由な人を頻繁に見かける。彼らは、補助の人なしに、一人で外出して、どこへでも出かけることができる。歩道が広いこともあるが、ほとんど全ての公共交通機関が車椅子に対応していることも大きな要因だ。バスは機械式のブリッジを装備していて、このブリッジを使って車椅子のままでバスに乗ることができる。この際、ブリッジの出し入れと乗車に、3分程度の時間が必要になる。しかし、米国のバスは30分遅れることや、突然キャンセルされてしまうことも良くあるので、車椅子への対応によってバスが遅れても、誰も文句を言わない。これが日本だとどうなるのか。地下鉄に車椅子の客が乗降するだけでも駅員がやってきてサポートしている。ダイヤに遅れが生じないように、大仕事になる。そもそも、バスの場合は車椅子で乗降できないことの方が多いのではないか。

時間に正確なことと、多くのことが整理整頓されて、規則正しく動作している日本社会は整然としているのだが、イレギュラーな事象に対する柔軟性に欠ける側面を持つ。これは分子遺伝学に例えるなら、全く異常を生まず、正確にコピーを続けるDNAのようなものだ。こうしたゲノムはやがて滅びる。生き残るのは、時として致命的になることはあっても、突然変異があって、多様性を持つゲノム群である。また、ゲノムには用途不明の領域がたくさんあるが、日本社会にはこうした「遊び」の部分が少ない。遊びのない機械は、壊れやすい側面も持つ。

日本はなぜ、今のように遊びの少ない社会になったのか。大都市への人口集中によって、高度に整理され規則正しい社会が、要求されたのかもしれない。沖縄の人と一緒に仕事をしたことがあるのだが、彼らの多くは時間に不正確で、およそ日本人らしからぬ行動だった。しかし、実は彼らの生活様式の方が世界では一般的なのかもしれない。DC、シカゴ、ラスベガス、フロリダなどをみてきたが、日本と同じように暮らしているのは、米国ではニューヨークだけだった。日本人は遊びの少ない社会に慣れているので、電車やバスが時間通りにやってきて、全て予定通りに進む社会が快適なのかもしれない。しかし、ルーズで、明日で良いことは今日やらない、という社会はのんびりしていて、過ごしやすいものだ。そして、異分子を受け入れる余裕もある。英語が下手な人間が社会に紛れ込んでいても、何かあれば辛抱強く話に耳を傾けてくれる。そういう精神的余裕が、少なくとも米国ワシントンDC界隈の社会からは感じ取れる、一方で日本は、夫婦別姓がダメだったり、LGBTを差別したり、移民を極度におそれる社会でもあるのだ。根拠はないのだが、全てを予定通りに進めようとする遊びのない社会だから、自殺する人が増えてしまっている側面もあるのではないか。

なお、電子機器以外にサマータイムのハードルとしてよくあげられるのが、高齢者の混乱である。しかし、この点は無視しても良いと思う。日本は高齢者に配慮しすぎだ。たとえば、米国の公共交通機関にも優先席があるが、妊婦、乳幼児連れ、障害者には親切だが、高齢者に席をゆずる人はあまりいない。高齢者に配慮する必要性自体は排除しないのだが、米国でサマータイムに文句を言っているお年寄りをまだみたことがない。体内時計を強制的に狂わされるので、一部の高齢者には負担があるかもしれないが、そこは非高齢者へのメリットを考えて我慢してもらうのが得策だと思う。

システムの改修が大変だ、というのは一理あるが、そのおかげで雇用が生まれるという考え方もできる。保守的であるために、日本社会は進歩性が失われている可能性も少なからずあるので、オリンピックを機に、大きな変化を受け入れてみるのも一案である。

年2回の時計調整が面倒くさいというものぐさな意見もあるが、実際に暮らしていると、僕の場合はほとんどの時計はWi-Fiで調整されるし、血圧計の時計のようにわざわざ調整しなくても、どうってことない時計も多い。2年半のサマータイム採用国での生活で、時計の針を手動で変更したことは一度もない。

さて、今、17:37だが、夕食の支度をする前に、ちょっと屋上へ行って泳いでこようかな。

#ただ、個人的には、多分保守層の反対が強くて、導入できずに終わると思っている。
#山手線や丸ノ内線のように、大量発着しても混雑している電車はルーズにはなりえないのかもしれず、そこは大都市圏への人口集中を改善しなくてはならない。
#何か新しいことをするときに、わくわくするのではなく、あれこれ心配するのが日本人の癖なのだろう。ベンチャーではなく大企業や公務員を目指すマインドと共通。  
Posted by buu2 at 17:38Comments(2)ニュース││編集

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2018年08月05日

久しぶりに将棋をやった件

ワシントンDC界隈の将棋ファンが集まってトーナメントを開催するという話を聞いて、参加してきた。人間を相手に将棋を指すのは本当に久しぶり。もしかしたら、大学以来かも???

完全アウェイで、誰一人知人がおらず、もちろん各人の得意戦法もわからない状態。全部で4局指したのだが、全てで振り駒の結果後手になってしまい、自分の得意戦法は一度も使えなかった。

結果は準決勝で敗退。途中はかなり駒得していて、入玉もして絶対に負けない形だと思っていたのに、見落としがあって逆転されてしまった。修行が足りない、というよりはブランク長すぎだろう。年齢的にも思考力が落ちてきているはずなので、まぁこんなものかもしれない。なんといっても、詰みや必死が読みきれないので、寄せのスピード計算が満足にできない。もうちょっと良い成績をあげるためには、詰将棋とか、次の一手とかの問題集をやってトレーニングを積まないとだめだろう。  
Posted by buu2 at 23:23Comments(0)将棋││編集

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2018年08月04日

土屋光逸「上野清水堂」


  
Posted by buu2 at 18:09Comments(0)土屋光逸││編集

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2018年08月03日

CITI OPEN 2018 2

今日は大坂なおみ選手と錦織圭選手が揃って出場ということで、夜ご飯を食べてから観戦にでかけた。ネットで試合進行について調べておいて、試合開始の30分前程度に到着すれば良いので、とても便利である。

最初に観たのは大坂なおみ選手の試合。




この試合は相変わらず試合の入りがうまくない大坂なおみ選手があっという間にファーストセットを奪われる苦しい展開。相手のリネッテ選手は体格的にきゃしゃなのにも関わらず、大坂選手の力強いショットを粘り強く拾って、その勢いをカウンターのように返していくスタイル。すごいサーブがあるわけでもないのだが、堅実だ。メンタルに弱点を抱えている大坂選手のムラのあるプレイのすきをついて、ポイントを重ねていく。

最初に試合の流れが変わったのは、セカンドセットの第7ゲーム。理由はわからないけれど、突然流れが良くなった。勢いそのままに、このセットをキープして1セットオールにした。

これで波に乗るかと思ったのだが、そうは問屋が卸さない。勝負の第三セットは3−3までいい勝負だったのだが、0−40からブレイクしそこなって精神的に切れてしまったようだ。全く粘れるところがないままに、そのままファイナル・セットを落として負けてしまった。右足のふくらはぎに故障を抱えていたようだが、もうちょっとメンタルが安定しないと難しいだろう。

ちなみに、スタンドからはバインコーチを中心に、5、6人のサポート・メンバーたちが時には立ち上がって応援していたのだが、その声は届かなかったようだ。次からは、一般の観客たちも彼らに混じって応援し、大坂選手の気持ちを支えてあげる必要があるのかもしれない。

続いて観戦したのは錦織選手の試合。この試合はメインスタジアムだったので、大坂選手のようにすぐそばから観戦することはできなかったのだが、去年同様、とても良い席から観戦することができた。




大坂選手の試合を観てからだったので、ファースト・セットのタイブレイクからの観戦だったのだが、錦織選手のプレイは圧倒的で、不安定なところがほとんど見受けられなかった。肘など、故障を抱えている体に問題がないなら、明日のズベレフ戦もいい試合になるに違いない。

試合後のインタビューも、表情は明るかった。




エミレーツのキャップにサインしてもらった。




サインをもらった時点で深夜の1時。スタートが遅かったので、帰宅も遅くなったのだが、シャトルバスが深夜まで運行しているおかげで、タダで家まで帰ることができた。  
Posted by buu2 at 01:30Comments(0)Citi Open 2018││編集

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2018年08月02日

日本は産休が長すぎるんじゃないの?

東京医大の女性差別問題について。僕自身も約20年ほど前、東京医科歯科大学の入試で年齢差別と想像される差別で不合格とされた経験がある(センター試験で821/900、二次試験は小論文と面接のみ、予備校の合否判定ではA判定にも関わらず不合格)ので他人事ではないと思って注目しているのだが、その中で、

同大出身の女性医師が結婚や出産で離職すれば、系列病院の医師が不足する恐れがあることが背景にあった

出典:https://www.yomiuri.co.jp/national/20180801-OYT1T50132.html

という指摘があった。アホか、離職しなくても済むような環境を整備しろよ、と思うのだが、ここでは女性のおかれた環境を直接的に嘆くのではなく、あえて「産休が長すぎるのでは?」という問題提起をしてみたい。N=1なのが残念だが、我が家がちょうど2ヶ月前に出産したので、その経験をもとに書いてみる。

我が家の場合、妻が出産のために入院したのは出産の1日前(実際には夜中の2時過ぎに出産したので、正確には2日前だが)で、その前日まで職場に行っていた。出産は硬膜外麻酔による無痛分娩で、出産後の当日には自分でトイレに行っていたし、2日後には歩いて退院した。そして、10日後には職場復帰した。仕事を休んだのは合計で約2週間である。

日本では現在予定日前6週間、産後8週間の合計14週間で産休取得できるが、これは長すぎる印象がある。我が家のケースと比較すれば、約12週間、3ヶ月も余分に休んでいることになる。我が家は短すぎるとしても、例えばNIHなら、出産の前後8週間が産休で、日本よりも1ヶ月以上短い。

もちろん、短期間で職場復帰するためにはいくつもの条件がある。一番大きそうなのは日本ではまだ一般的とは言えない無痛分娩である。「硬膜外麻酔は危険だからやりたくない」という女医はさすがにいないだろうが、麻酔医の腕が悪いからやりたくない、という女医はいても不思議ではない。また、苦労して産んでこそ出産という根性論も日本では根強いと聞いたことがあるのだが、こちらについては「馬鹿じゃないの?」で終了である。無痛分娩で母体に対する負担を軽くすることは、社会復帰を早める上では必須だろう。

他にも、満員電車で妊婦が通勤するのは大変だろうし、予定より早く産気づいてしまったときの対応も整備しなくてはならない。産後も、生まれた子供に3時間ごとに授乳したり、オムツを交換したりしなくてはならず、女性が勤務を再開するなら、誰かがこれをやらなくてはならない。我が家の場合は僕がこの担当者だが、日本なら親戚に頼むとか、他の手段もありそうだ。

萩生田光一という頭の悪い政治家は「0〜3歳児の赤ちゃんに『パパとママ、どっちが好きか』と聞けば、どう考えたって『ママがいい』に決まっている。お母さんたちに負担がいくことを前提とした社会制度で底上げをしていかないと、『男女平等参画社会だ』『男も育児だ』とか言っても、子どもにとっては迷惑な話かもしれない」と語ったそうだが、

出典:萩生田氏「赤ちゃんはママがいいに決まっている」
https://www.asahi.com/articles/ASL5W4F1ZL5WTNAB00D.html

「お前が実際に育児をやってもいないくせに、何を生意気なことを言っているんだ、どこのどいつだ、こいつを当選させた奴は」と思う。なぜなら、これもN=1で申し訳ないが、我が家のHoltby隊員はまだ視力が不十分なので誰がミルクをあげても同じように喜んで飲むし、オムツの交換だって誰がやっても同じだ。多分、萩生田光一は自分でこういう子供の世話を自分でやったことがほとんどないのだろう。全部女性に任せっきりでもそれは各々の家庭の勝手だが、やったこともないのに「ママがいい」と断言するのは大きなお世話である。萩生田光一のオツムを誰かが交換してやるべきだろう。

また、女性の社会復帰を早めるためには、男性の育児休暇を取りやすくすることも必要だ。「今日は子供の面倒を見る日なので、早退」などはプレミアム・フライディなんかよりよっぽど先に一般化しなくてはならない。

出産のための産休は2週間で十分、とまでは言わないが、人間の生理だけを考えるなら、1ヶ月あれば十分なのではないか。しかし、今、日本でいきなりそれが実現できるかと言えばそうではない。そのための環境が整備されていない。休みたくなくても休まなくてはならない現状もあるだろう。

そういえば、以前勤務していた三菱総研では、女性の待遇が素晴らしく、年子で子供を出産すると、2年近く休暇が取れるという話を聞いた。2年休めるのは素晴らしいのかもしれないが、2年のブランクの後、普通に職場復帰できるとしたら、それはそれで奇妙に感じる。まともな仕事なら、ブランクは短ければ短いほど良いはずだ。

我が家の場合、まだ生まれてから2ヶ月なので、これから色々な問題が発生するかもしれない。ただ、2ヶ月の時点で言えるのは、女性にもっと活躍してもらいたいなら、産休を長くするのではなく、産休が短くて済むような環境整備を進めたらどうか、ということだ。

#とはいえ、満員電車による通勤は日本独特の状況で、大都市への人口偏在を改善しないことには解決が難しいのだが。これはフレックスタイムの充実で対応可能だろう。  
Posted by buu2 at 16:14Comments(0)ニュース││編集

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2018年08月01日

Citi Open 大坂なおみ選手初戦

DC在住のテニス愛好家には天国のような一週間が始まった。シティ・オープンの本戦トーナメントの開幕である。

しかも、今大会から、会場までのシャトルバスが我が家のほぼ真ん前から出発するという幸運。よく車を持っていないというと驚かれるんだけれど、Uberとバスと地下鉄だけでなんとかなるものだ。そして、時々こういう幸運に恵まれる。




今年のおめあては去年の全米オープンテニスでぶったまげる試合を見せてくれた大坂なおみ選手である。

今日は午後2時から始まる第一試合だったので、ちょっと早めに家を出て、13:00ぐらいに現地に到着した。今回はチケットを買っていなかったので、現地のチケットオフィスで購入。このチケット販売の方法がちょっと変わっていて、販売しているのはメインスタジアムのチケットのみ。メインスタジアムでは観戦する予定がなかったのだが、必ずこれを買わないと、会場内に入ることができない。価格は25ドル。

会場に入る前にはおきまりのセキュリティ・チェック。そこそこ渋滞するけれど、こればっかりは仕方ない。




去年は何の制約もなかったので、昼から真夜中まで試合と練習を満喫したのだが、今年はHoltby隊員がいるので、現地滞在には限界がある。7、8時間もいたら、Holtby隊員も、僕も、ぐったりだろう。ということで、去年はメインスタジアムの最前列で観戦しまくって、試合終了後のプレスインタビューまで聞いたのだが、今年は事前にきちんとスケジュールを確認して、観たい試合を厳選して臨む。

会場内に入ると、すぐ横にあるJOHN A. HARRIS GRANDSTANDが今日の大坂選手の試合会場である。

試合開始30分前にコートの観客席に行ったのだが、全席自由の観客席はガラガラ。本当にここで大丈夫なの?と不安になったのだが、開始5分前ぐらいになって席は3割方埋まった感じ。それでも空席が多い。でも、去年の女子決勝もかなり空席が目立ったので、女子の試合だとこんなものなのかもしれない。面白いのに。

ほどなくして両選手がコートに現れて、試合開始。

大坂なおみ選手は右足のふくらはぎに故障を抱えているようで、ときどき調子を確認するような動作をしていた。また、世界一硬いと評判のコートにちょっと手こずっている様子だった。具体的には、対戦相手のペラ選手のセカンドサーブ、はねるスピンサーブへの対応に苦慮していた。




ペラ選手はファーストサーブがほとんどといって入らず、時にはスライスサーブをファーストで打ってくるような状態だったのだが、大坂選手が相手のセカンドサーブを高い打点で打ち込もうとして再三オーバーしてしまうので、結果としてそこそこ良い試合になってしまった。

ただ、大坂選手のサーブの調子は決して悪くなく、要所要所でサービスエースを取って、試合を有利に進めていた。




ふくらはぎのこともあって3セットまでもつれ込むことがあるとちょっと嫌な感じだったのだが、試合のリズムが悪くなったところでシティ・オープンお馴染みの降雨があって、30分の中断があった。この中断でリズムをリセットできたことが、結果的に大坂選手には有利に働いたようだ。




中断後は、ラケットをコートに立てて遊ぶなど、リラックスした様子だった。

中断を挟んでの終盤はブレイク合戦になったのだが、タイブレイクでは終始リードして、危なげなくマッチポイントをものにした。良かった。

試合後はサインや写真撮影に応えて、




テレビのインタビューに応えて、




これは公式サイトなのかな、スマホに向かって何か語っていた。




ということで、無事、帽子とボールにサイン・ゲット。





こうして見比べてみると、ボールへのサインは結構簡略化しているようだ。ボールは「N、O」だろう。

1日あいて、次は木曜日の試合になるはず。それ以後は連戦なので、今日はゆっくり休んで、故障している様子の右足の状態を少しでも良い状態にしてほしい。このコートのサーフェイスは足に負担がありそうなので、とりあえず2セットで終わることができて良かった。

明日は錦織戦があるんだけれど、メイン・コートだし、開始予定は20時で、しかも夕方から雨の予報なので、深夜開始でも不思議ではない。現地観戦するかは微妙なところである。  
Posted by buu2 at 00:13Comments(0)Citi Open 2018││編集

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