2005年06月08日

夕刊フジBLOGの勘違い

このブログでも良くお世話になっている夕刊フジBLOGさんですが、

トラックバックの“基本”について考える

という記事をエントリーしてます。しかし、この内容はどうなんでしょうね。特に
トラックバックの基本は、元記事とトラックバック先の記事の「相互リンク」にあると思います。それにより、トラックバック先の記事を読んだ人が、その出典(=元記事)を確認することができます。
の記述はまさに我田引水的な記述。

トラックバックにはいくつかのパターンがあって、ここで書いているのはあくまでもその一つ。もちろん引用を行っての批判記事などであれば出典を明らかにした上でリンクをはるのは個人的には当然だと思いますが、トラックバックは引用の時だけに使われるわけではないですね。

例えば最近良く見かけるのはサッカーの試合に関しての記事や、映画の評価の記事。「日本代表対バーレーン代表」みたいなトピックスがあると、他人の記事に「僕もその試合について書いてるよ」という感じでトラックバックを打つことがあります。結果として、それぞれの記事に大量のトラックバックがつき、結果としてそれぞれがデータへのハブとして存在することになる。どこかのサイトが重くてみることができなくても、他のサイトでトラックバックの一覧を見ることができる。これはこれで便利だと思うんですよね。

トラックバックという仕組みはまだ十分にその機能が活かされていないし、今後も色々な使い方が考案される可能性がある。そうした中で、「トラックバックの基本は相互リンク」と言い切ってしまうのにはかなり違和感を持ちますね。

「引用したときには出典にリンクしてくれ」なら話はわかるんです。でも、それはトラックバックとは別の話(ダブる場合ももちろんありますけど、この場合はトラックバックは必須ではないですから)。例えばこの記事は引用した上で違う見解を述べているから、出典に対してリンクをしているし、同時に夕刊フジBLOGの担当者に読んで欲しいからトラックバックもしている。でも、それが全てじゃないですよね。例えばすでに件のエントリーにはいくつかのトラックバックがついてます。それらの記事に対して、「僕はこう書いたよ」という意味でトラックバックをする可能性があるけど、引用も何もしてないならわざわざリンクをする必要はないと思うわけです(もちろん、「関連記事」としてリストアップして、それぞれにリンクをはるのが一番丁寧でしょうけどね)。

言いたいことはわかるけど、一般化してしまうのはちょっと乱暴かな、と思いますね。

#本当は誤植ネタをおまけにつけたかったんだけど、今回は見つからない(^^; 強いて言えば「ブログ全盛時代」って、今が全盛なのかそうじゃないのかは現時点では判断がつかないだろー、とかかなぁ。

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