2005年07月07日

どうしてこうやっていかにも効かなそうな育毛剤が次から次へと

どうしてこうやっていかにも効かなそうな育毛剤が次から次へと発売されるのかが謎といえば謎。どうせ出すならもうちょっと効きそうなものを出せば良いのに。

まぁ、育毛剤市場は日本では大体500億円から700億円といわれていて、これはそこそこに大きな市場。だから、本当に効く育毛剤、発毛剤が開発されれば、これは間違いなくひと財産。でも、雨後の竹の子のように次から次へと新製品が発売されるのを見れば、「本当に効く」製品がまだ開発されていないのは明白。

そんな状況において発売された資生堂の「アデノゲン」。これもかなり怪しい商品である。ちょっと前に「はげは子孫にも迷惑をかける」なんていうとんでもない広告をうって平謝りしている(詳細はこちらをどうぞ→「資生堂による遺伝子的差別問題 まとめサイト」)みたいだけど、それ以前の問題として、こんなの本当に効くんだろうか。

「はぁ??」と思うのは、このアデノゲンの作用機構。
『アデノシン』が早く確実に毛乳頭へ作用。毛髪成長に不可欠な発毛因子「FGF−7」を産生し、発毛を促して髪を太く長く育てる。
という奴ですな。

アデノシンがFGF-7の産生を誘発するというのはその通りなのかもしれないんだけど、本当に「早く確実に毛乳頭へ作用」するのかというのが第一の問題。そんなに簡単に作用するなら、製薬業界は苦労しない。アデノシンはそれほど分子量が大きい物質ではない(C10H13N5O4:分子量267.2)ので、ペプチド医薬などに比較すれば毛乳頭に作用する可能性は大きいのだけれど。

第二の問題はアデノシンが生体内にはもう本当にあっちこっちにある物質で、全然珍しいものじゃないってこと。だって、生体内のエネルギー源ATP(アデノシン3りん酸)はアデノシンの誘導体ですよ。加えて体中に山ほどある遺伝物質DNAの主要な構成要素でもある。もう、アデノシンって体中の全ての細胞に余るくらいに存在してるんじゃないですか?そんなものをわざわざ体外から経皮吸収させて、本当に効果があるんだろうか、と。いわば、「水は発毛に重要な成分。驚異の薬用成分!」ってやってるようなもの。生物を専攻していなければアデノシンってあんまり聞いたことがないのかもしれないけれど、分子生物学者にとってみればアデノシンって本当に水のようなものですよ。

残念ながら、僕はまだハゲになる兆候すらないのでアデノゲンの有効性について人体実験ができないのですが、効かないっていう方に150カノッサ。

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はげは母系から遺伝するらしいです。 これまで「はげ」が遺伝することは経験的に わかっていました。 というか明らかにわかりますよね。 男にとって髪の毛の問題は大きいのであります。 特に若くして髪がなくなってしまうのは、 悪夢として見るくらいです。 お
はげは遺伝する【誰でもわかる!最新医学ニュース】at 2005年07月10日 20:25
この記事へのコメント
その道にも色々ある様ですねー…
人間 無いものネダリですから…
潔くってのも有りかも…
Posted by か at 2005年07月07日 14:51
当たるも発毛、
当たらぬも発毛!

辻占いと同レベルでしょうか!?
Posted by まーどんな at 2005年07月07日 15:38
占いなら、「あなたは2年以内に結婚しますよ」と言われればかなりの確率で当ると思います。

地震予知なら「私は三陸沖を震源とするマグニチュード6以上の地震が30年以内に発生すると思います」と言えば、かなりの確率で当ると思います。

アデノゲンは・・・・・・・うーーーーーーーむ・・・・・とりあえずさらに250カノッサ上積みしてみます。
Posted by buu* at 2005年07月07日 17:15