2005年07月31日

ブログ資本主義

c94a3d10.jpgなんか、東洋経済に馬鹿でかく「ブログ資本主義」とか書かれているので「まぁ、立場上買って読んでおかないといかんかな」と思って購入してみた次第。

内容としては別に新しいことは何もないんだけど、これを読んでまずわかるのは東洋経済を読むような人たちはこの位のことがまだわかっていないということ。ことブログに関する限り、どうもおじさん達はアレルギーが強い様子である。今まで「ネットなんて」とちょっと敬遠していたと思われる主婦層などが積極的に取り込んでいるのと対照的で、「ウェブサイトも良くわからなかったから今度も良くわからないんじゃないか」ということなのかもしれない。この状況が進むと、いつの間にか知らないのは自分達だけになってしまい、時代に取り残されてしまうかも?

ブログって、典型的な「食わず嫌い」を大量生産するシステムだからね。実際にやってみればこんな簡単で便利なものはないんだけど。

ということで、「結局、ブログってなんなのさ」っていう方々はとりあえずこれを読んでみるのもいいかもしれない。いや、もちろん「ブログ・ビジネス」を買ってもらうのが良いんですけどね。まだ売ってるよね?って、確認してみたらまだ売ってました(^^ 一時のような売れ行きではないみたいですけどね。まぁ、似たような本がたくさん出ているから仕方ないっすね(^^;
ブログ・ビジネス―ビジネスで活かせるブログの始めかた


で、宣伝はともかく話を元に戻すけど、この記事を読んでみて「そうかなぁ?」と思ったのは「次に来るのは『Wiki』だ」という文字。いや、Wikiの可能性自体は別に否定する気はないんだけど、次に来るかどうかというのはかなり微妙。というか、Wikiはコンテンツをかなり選ぶシステムだと思う。例えばゲームの攻略情報とかだったら抜群の威力を発揮すると思う。来年3月発売のFF12とかの攻略情報はほとんどWikiで交換されることになるんじゃないだろうか。でも、それは「次に来る」のとは違う。はてなあたりのブログサービスを使っていてストレスを溜めない人には問題ないと思うのだけれど、Wikiにはブログが越えることの出来たハードルを越えることができないような気がする。

ところでね、話は全然変わるんですが、この東洋経済には広告特集として「バイオテクノロジーの躍進」というページがあるんだけど、この最初のコーナーで日本総研の西村実という人がバイオビジネスの解説を書いている。で、大部分でまぁ当たり障りのないことを書いているんだけど、その一方で「あぁ、この人全然わかってないのね」と苦笑してしまう部分もある。で、一番笑っちゃうのは
わが国のバイオテクノロジー関連市場は、すでに1兆6600億円(『日経バイオ年鑑2004』)を越えている。政府のバイオテクノロジー戦略大綱によれば、2010年までに市場規模は25兆円に急速に拡大すると見込まれ・・・
という部分。もちろん書かれていることは事実である。事実であるが、この人、ホントの本気でこれを信じているとしたらアナリスト、コンサルタントとして異常に能力が低いし、またこれを信じていないのであればこんなところにそれを書いてしまう見識を疑う。

僕はまさしくそのバイオテクノロジー戦略大綱の作成を手伝った人間だし、メインで作業をやったわけではないけどその制作過程を散々見てきている。また政府のバイオ関連統計を2年間に渡ってハンドリングもしていた。

それで、断言しても良いけど日本のバイオ市場は25兆円になんかならないし、それを信じている政府関係者もいないと思う。だって、その数字を実現するためには今頃は最低でも15兆円ぐらいの市場規模になっているはずなんだもの。

バイオテクノロジー戦略大綱では2010年の市場規模25兆円という数字を出しているけど、実はその数字は戦略大綱が最初ではない。もう何年も前に経済産業省が発表している資料が先にあって、数字はそれにあわせただけ。どこかに議事録があるかもしれないけど、僕はその数字が実現不可能であるということを2003年ぐらいのライフサイエンスサミットで指摘してるんですね。そうそう、ある有名出版社から記事になるはずだった原稿があるから、もうブログでオープンにしちゃおう。次のエントリー参照ってことで。

うーーーん、なんか、話が大分それちゃったけど、「その記事ってどうよ」ってことです(笑)

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