2005年10月29日

渡なべ

まぁ、食べに行こうと思えばいつでも食べにいけるわけで(^^;、折角なので思い立った今日、食べてきました。以下、評価です。

わたなべ1名称:渡なべ
種類:東京西部
場所:高田馬場
評価:6/BAB
2005.10.29
コメント:麺は中くらい、やや細めかな、と感じるもの。やや加水率を抑え目にしている印象。コシがあってなかなかの良品だが、致命的なのは麺自体の臭み。これが熟成不足によるのか、湯に通す時間が短いことによるのかは不明。最初の一口目では気にならなかったが、以後、麺を食べようとするたびに喉から鼻に微妙な臭みが抜ける。

スープは豚骨ベースで強めに魚のダシを利かせた東京西部タイプ。ベースをかなり豚骨よりにしているようで、旨味よりもこってり感が強い。ベースがしっかりしているので、魚特有の酸味は全くといって良いほど気にならないが、若干の苦味を感じる。まぁ、これは許容範囲といえば許容範囲。

チャーシューは味付けは良いが、肉の質はイマイチ。わざわざお金をプラスしてチャーシューメンにするほどの価値はないと思う。

このラーメンを食べてみて思うのは、ラーメンも色々だな、と。

例えば幸楽苑や花月のようなラーメンはテレビ番組に喩えればサザエさん。別に面白いわけでもないし、わざわざ見たいとも思わないのだが、実際に見ていればそれなりに時間がつぶせる。

一方で、すみれとか、がんことかは、小説で言うと坊ちゃん。強烈な個性があって、いつでもその内容をきちんと思い出せるし、多くの人に良い印象を植え付ける。

じゃぁ、この渡なべのラーメンは何かというと、野田秀樹の演劇。人気があって、多くの人が観に行くけど、その内容は非常に難解。みんなわかったような顔をしていて「面白かったね」と言っているが、ホントかよ?と突っ込みたくなる。難解すぎて、普通のパンピーじゃぁちょっと理解不能。でも、「面白かったよ」というとなんとなく通っぽい。そして、シアターコクーンという高い箱でやるから料金も高い。まぁ、それでも僕は野田秀樹の演劇が難解なりに好きでもあるし、毎回観にもいくわけだけど。
わたなべ2

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この記事へのコメント
なるほどな、なんて思いながら読んでしまいました。
表現の仕方が面白いですね。

実際に食べに来ている人がどう思っているのかはともかく、
オープンするときに僕が考えていたことと同じようなことを感じたんだなぁ、と。
そういう意味で、すごく的を射てるなぁ、と。

僕自身、「渡なべ」というお店をオープンするときに、これほど多くの人に支持されるとは思っていなかったんです。
分かってくれる人にだけ分かってもらえればいい、というスタンスだった。
それが、予想に反して、多くの人の支持を得ることが出来た。
こんなにこの味を理解してくれる人がいたんだぁ、というのが正直な感想なんですね。

だから、「なるほどな」と思いながら、「的を射てるなぁ」と。
Posted by 渡辺樹庵 at 2005年10月30日 04:41
あの 暗い店ですね!!
高田馬場の辺りは、ラーメン激戦区なんですよねー…
あの辺だと弁天、七福神、渡辺なんかが魚系、あとは豚骨が多かった様な気が…。
西東京歴長いので魚系好きです!
Posted by か at 2005年10月31日 07:56
>渡辺樹庵さま

なんとも、麺が惜しいんですよね。多分、いつもじゃないんと思うんですが。

>かさま

そうそう、暗い店。写真が手ブレしちゃって悲しい(^^;
Posted by buu* at 2005年10月31日 11:33