2005年11月14日

勝手にやるぞ!ブロガー新聞 「米国産牛肉、どうすんのよ?」第2号

早速論点がずれかけているので増補版発刊です(^^;

このブログでも何度か書いているので、このブログを愛読されている方は百も承知だと思うのですが、僕は安全確保のために全頭検査を続けろなどとは一度も書いたことはないはずです。20ヶ月齢以下の牛に対して今の検査をやっても、感受性の問題で意味がないこともわかっています。

僕の考えは「やっても意味がないならやめてしまえ」ではなく、「やっても意味がないなら、体制だけは維持しておいて、意味のある検査方法を確立しろ」です。折角全頭を検査する体制が整っているのにそれをわざわざ放棄する必要はないはず。その体制の維持に多大な費用が発生するのであれば別ですが、全頭検査を20ヶ月齢以下除外とするだけで軽減できる費用は4億円という数字もあります。これは僕が計算したわけではありませんが、衆議院議員がブログで公表している数字ですから信憑性は高いと思います。

正々堂々blog「間違っていました!ごめんなさい!!

全頭検査を一部に変更することによって節約できるお金は4億円です(ちなみに全頭検査の費用は31億円ですから、節約できるのは約13%です)。しかし、一度やめてしまってからまた同じシステムを作り上げるのには相応の費用が発生するはず(って、これは試算したわけではないですが)。それなら、わざわざ変更する必要はないだろう、ということです。なぜ全頭検査の意味がないかって、それは単に検査方法が未熟だからであって、システムそのものに欠陥があるからではありません。検査方法がきちんとしていれば全頭検査の方が良いのは誰でもわかることです。お金が無駄にならないように、さっさと新しい技術開発を進めよう、と。そこはもうバイオベンチャーに頑張っていただくということで。

で、全頭検査が意味がないとか、安心だの安全だのといった話は米国産牛肉の輸入解禁に関しては全然意味がない話なんですね。だからわざわざ第1号で基本的な論点として以下の4項目をあげたわけです。

1.米国の畜産業は本当に信用できるのか?
2.輸入解禁したときの国内産業への影響は?
3.個人が自己防衛可能なのか?
4.万一vCJD患者が発生したときの責任の所在は?

これまでに「牛の月齢判別に関する検討会」なんていうくだらない的外れの検討会を散々見てきているんですから、そろそろ「全頭検査の有効性云々」とか、「それは安全ではなく安心だ」などという話ではなく、上に書いたような内容について考えましょう。

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