2006年05月20日

ブログでバイオ リレーエッセイ 第17回「食品系バイオベンチャー」

前回のエントリーはこちらです。

20代バイオベンチャー社長の会社経営奮闘記「ブログでバイオ リレーエッセイ 第16回「SNSを利用した研究会」

さて、まずはmaruさんのエントリーについて。


僕がやりたいもの
・バイオエネルギー研究会
・微生物農薬研究会
・機能性食品(トクホ)に関する研究会
・バイオテクノロジーを用いた循環型農業に関する研究会
・研究室のハラスメントに関する研究会
・大学の研究者の実態調査研究会
・博士課程のキャリアに関する研究会


なるほど。特に下の2つなどはSNSを使えば簡単だよ、というものですね。ハラスメントみたいなのになるとJapan Bio Netの非匿名性がネックになりそうです。でも、どのアイデアも面白いので、引き続きJBNの中で検討しましょう(^^ トピックスは作っておきました。

首都圏バイオ:研究会「何をやる?次の研究会」(非会員は閲覧できません)

さて、パスだしですが、やはりSNS内で研究会を発足するためには研究会を動かしていく人材の発掘が必要不可欠ですが、ぶうさんはなにか考えている方法はありますでしょうか?あったら教えてください!


JBNが学生さんの間に浸透していけば、自然に人材は発掘されていくんじゃないかな、と思っています。そのためにはまずJBNがそれなりの存在感を示さなくてはならないと思っています。「色々と意見を言えるらしい」「キーパーソンが集まっているらしい」「就職にも役立つらしい」なんていうことになってくれば、自然に人は増えるんじゃないでしょうか。

しかし、その一方できちんと人材発掘する努力も必要なはず。以前、smipsの隅藏さんにsmipsのMLをそのままJBNに移転することを提案したことがあるのですが、当時はまだ時期尚早との返事でした。また多少は状況が変わったかもしれませんね。あるいはトップダウン方式ではなく、ボトムアップ方式でまずsmipsのメンバーにJBNを浸透させていくという手もあるかもしれません。今、誰がいるのかな、と思ってJBNのSmipsコミュニティの人数を見たらたった6人(^^; このあたりから始めるのも手かもしれません。

それから、僕が色々なSNSを運用してみて感じるのは、SNSに対しての感受性が年齢層によって大きく異なるということです。すっと入ってくることができるのは20代まで。もちろん例外はありますが、40以上になってしまうとほとんど絶望的です。ほとんどの人が「MLで十分じゃん」「なんか2ちゃんねるみたいで嫌」「面倒くさい」・・・などなどの反応を示します。これはCDが出てきた頃のアナログ愛聴者の反応に似ている気がしますが、個人の嗜好の問題なのでなかなか口出しし難いところがあります。ということで、若い人を中心にしてまずは裾野を広げていくことが必要かな、と思っています。

さて、かなり長くJBNネタで引っ張ってきましたが、そろそろ違う話にしてみましょう。

5月9日、ファーマフーズという食品系バイオベンチャーが東証マザーズへの上場承認を得ました。正直なところ、僕は今後上場できるバイオベンチャーはほんの一握りの医薬系ベンチャーだけだと思っていましたが、食品系の会社が承認を得たのでかなりびっくりしました。確かに商品もあるし、売り上げも立っているわけですが、この手の会社が継続的に企業拡大を続けていくのは相当に難しく、公開しても株主の期待には応えにくいんじゃないかと思っていたわけです。去年のエフェクター細胞研究所の株式公開以降、完全に冷え切ってしまったバイオベンチャー株式市場の中では逆風も相当強かったはずです。そんな中で頑張っているファーマフーズにはエールを送りたいのですが、ブログはもう2ヶ月以上放ったらかし(^^; しかもfc2をサイトの中に入れちゃってる(^^; って、これはIT屋さんとしての突っ込みですが(^^; ちょっと心配でもあります(^^;

僕は役人時代、「日本には技術はある」と根拠もなく言い続けてきてしまいました。そして、ほとんど誰も、この考えには疑問を呈しませんでした。確かに過去には技術はあったんだと思います。しかし、今、本当にあるのかと聞かれると、かなり疑問です。国際競争力の点でほとんど唯一とも言えるRNAiが捏造疑惑で沈みつつある中、バイオの先行きは苦しいな、というのが個人的な認識です。特に医薬品系は厳しいと思っています(すべてが駄目というわけではありませんが)。そうした中で、ファーマフーズのような食品系の会社がこのレベルまで成長したというのは、久しぶりに明るいニュースだと思います。

しかし、一方で食品系のベンチャーには難しい点もたくさんあります。たとえば機能性食品には特定保健用食品、健康補助食品、栄養機能食品、特別用途食品、そして健康食品と、さまざまな種類があるわけですが、米国制度との整合性問題や、業界団体からの圧力などによって非常に複雑な制度になっています。おかげで消費者には何がなんだかわからないし、昼のワイドショーや「あるある」などでいい加減な内容を放送しているおかげで常に胡散臭さが付きまといます。

こんな状況の中で、本当に力のある食品系ベンチャーが力を発揮していくためには、一体何が必要だと思いますか?

#話は全然変わりますが、もう17回になったこのリレーエッセイですが、ここへの新規参入があっても良いかなぁ、と思います。今の対話形式の方が取り回しは楽ですが、人数が増えてもなんとかやっていけるんじゃないかな、と思います。ブログを持っているということが最低条件ですが、誰か新しい人を誘ってみましょうか(^^

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前回のエントリーはこちらです。 ブログでバイオ リレーエッセイ 第17回「食品系バイオベンチャー」 先週は大阪出張でくたくたでした。しかも昨日は家の給湯器が故障しお風呂に入れなかったのです・・・。今朝どうにか復興し、仕事には影響が出なかったのですが、や....
ブログでバイオ リレーエッセイ 第18回「食品系バイオベンチャーは救世主?!」【20代バイオベンチャー社長の会社経営奮闘記】at 2006年05月29日 20:18