2006年09月05日

クビが当たり前

福岡での子供3人が死亡した交通事故を契機に自治体職員に対する飲酒運転防止策が色々実施されてきているようだけど、大分とかはこんな感じらしい。

大分県 懇親会を2カ月自粛 酒気帯び運転職員逮捕受け 再発防止策を発表
 大分県職員が道路交通法違反(酒気帯び運転など)容疑で逮捕された問題で、同県は4日、全部局で懇親会を2カ月間自粛し、綱紀粛正や服務規律の順守を全職員に再度徹底するなどの再発防止策を発表した。また、職員が飲酒運転した場合の処分基準を独自につくる方針を明らかにした。

 同県はこれまで処分基準を設けておらず、人事院の指針や他県の事例を参考に個別に対処してきた。だが、ほかの自治体で厳罰化の動きが強まっていることに加え、今回の問題を深刻に受け止め、処分基準の検討に着手した。会見した二日市具正総務部長は「飲酒運転を撲滅するため、より厳正な基準にしたい」と述べた。また、逮捕された職員が所属する土木建築部では、先月末、課長補佐が無免許で代行運転を手伝ったとして懲戒処分を受けたばかり。交通法令の違反事案が続いたことから、同部の全職員に交通法規順守の誓約書を提出させることにした。

=2006/09/05付 西日本新聞朝刊=

こんなの、即クビで十分。ほかの自治体がどうとか、人事院の指針がどうとかの問題じゃないし、事故を起こしたか起こしていないかという問題でもない。飲酒運転が発覚した時点で即クビが相応。

そもそも、飲酒運転には情状酌量の余地なんて何もない。僕は免許を取ってからすでに20年近いけど、当然飲酒運転も酒気帯び運転もやったことがない。当たり前じゃん、やる必要がないんだから。車を運転する可能性があるときにわざわざ酒を飲む必要なんてない。喉が渇くならジュースを飲めば良いだけの話。「どうしてもお酒を飲まなくちゃいけない」という状況というのはちょっと想像不可能(僕の場合古いタイプの体育会にいたので、当時は「どうしてもお酒を飲まなくちゃいけない」という状況があったのだけれど、さすがに今はそんなことないでしょ)。ということは、どうしても飲まなくちゃいけないんじゃなくて、「どうしても飲みたい」だけのこと。要は欲求に負けているだけのことでしょ。

頭の中で

(事故を起こす可能性×そのときに発生するデメリット)<飲みたいという欲求

という不等式を作って、「じゃぁ飲んじゃえ」って飲んでるだけ。でも、「それはそれで個人の勝手」ということにはならないよね、この話は。だって、その結果ひき殺されちゃったらたまったもんじゃない。とすると、

(事故を起こす可能性×そのときに発生するデメリット)>飲みたいという欲求

となるような社会的状況を作らなくちゃならない。

デメリットには「他人にかける迷惑」と、「自分に発生する障害(車が壊れるとか、自分が怪我をするとか)」と、「罰則」があるわけだけど、僕にとっては「誰かに迷惑をかける可能性がある」というだけでそのデメリットは限りなく大きいわけで、だから飲酒運転なんて間違ってもやらないけど、想像力がない人にとってはそうでもないのかもしれない。こういう人にとっては「自分に起きる障害」というのもきっと小さいものだと思うので、最終的には罰則を強化するしかないですよね。

僕は子供の頃、中学の先生に「動いている自動車にぶつかれば誰でも大怪我をする。自動車を運転するということは、日本刀を振り回して走っているのと同じことだ。だから、当然慎重にならなければならない。君達も大人になって車を運転するようになったら十分に注意しなさい」と言われた。全くそのとおりだと思う。

今でも、特に法事などで「最初の一杯だけ良いじゃないですか」とか、言われることがあるのだけど、そういうセリフを聞くと「この人は相当頭が悪いなぁ」と思う。事故ったときにその人が代わりに刑務所に入るわけでもないし、誰かをひき殺してしまったときにその人の人生を償うわけでもない。無責任に「一杯だけでも」って、そこまでして日本人はみんなと一緒でいたい、一緒でいてあげたい、一緒に仲間に入れてあげたいと思うのかなぁと不思議でならない。

そんな、他人の人生をてんびんにかけてまで酒を飲みたいなんて思ったことないものなぁ。

でね、飲酒運転に対する刑事罰は当然として、社会的な処罰だって必要。僕が知る限り、ちゃんとした会社はどこも飲酒運転で人身事故を起こせば即クビ。ということで、公務員だって飲酒運転で人身事故を起こせば即クビが相応だし、社会にお手本を示すという意味では事故を起こさなくても、酒を飲んで車を運転したことが発覚した時点でクビでしょ。

「都会と田舎は交通事情が違うんだよ」

という声もあるかもしれないけど、都会でも田舎でも、人の命の重さは一緒だし、酒を飲みたいという欲求だってそんなには変わらないよね。そんなに飲みたいなら、自分の全人生を賭けて飲んでくれ、と。一生を棒に振る覚悟で飲んでくれ、と。そう思うわけです。

ひかれて死んじゃう人は選択の余地なしに、一方的に人生を終了させられちゃうんだから。

ということで、大分県の二日市具正総務部長が「飲酒運転を撲滅するため、より厳正な基準にしたい」というスタンスからどういう方針を打ち出すのか、ちょっと注目しておきたい。岐阜県とか、夕張市とか、頭の悪い話を色々見てきているので、たまには良い話を聞かせてちょうだい、という感じ。

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悪いけど最近の九州、ヤキがまわっているようにしか見えない。 私は九州が初任地だったし、良い思い出がたくさんある。友達もいるし、つい昨日も九州から上京してきていた知人を自宅に招いたばかりだ。九州は好きである。 一まとめにするな、という意見があるかもしれ...
ズレまくり大分県【【DMD】フィナンシャル ジャパン オンラインショップ DMD JAPAN スタッフブログ】at 2006年09月05日 16:00
この記事へのコメント
マスターの考えに同感です。

すでに「飲んだらクビ」の自治体の中には、「他の自治体と比べて厳しすぎる」なんてぬかしているアホがいるようですが、そいつは「自分がもしその立場になったら」というのを想定して言っているに過ぎません。自分がその立場にならなければ、クビを心配をする必要もないわけですから。

そろそろ、「飲酒運転は無期懲役」くらいにしちゃってもよいと思う、今日この頃です。
Posted by ラフマニノフ at 2006年09月05日 13:13
>そいつは「自分がもしその立場になったら」というのを想定して言っているに過ぎません。

全くそのとおりですね。僕もそういう事態は全くの想定外なので、

>「飲酒運転は無期懲役」くらいにしちゃってもよいと思う、今日この頃です。

僕もそれで全然困りません。
Posted by buu* at 2006年09月05日 13:25
私も若気の至りで、相手方は軽症だったとは言え、酒気帯び運転での人身事故を起こしたことがります。
その当時は被害者へのお詫びの気持ち、警察での長時間の取調べ、勤め先へ発覚しないか・・・等、
精神的に相当参りました。ですのでそれ以来、一切していませんが・・・。

人間は、実際自分がその状況にならないと、その大変さ、辛さが分からないものです。まぁ、その前に、
まさか自分が事故を起こすなんてことはない、とタカをくくっています。

そうであれば、誰もが飲酒を踏みとどまることができるような罰則を用意するしかないと思います。
飲酒運転で、無期懲役は国庫に負担がかかると思いますので、「免許取り消し、生涯欠格期間」がいいと思います。
Posted by 麒麟 at 2006年09月05日 14:53
トラックバックありがとうございます

公務員に倫理観が薄いのは
日頃の仕事の中で「責任感」が欠如しているからではないかと思います
それと、他人のお金でご馳走になる、財政が借金まみれでも関係なくドンチャン騒ぎが出来るという古い体質から抜けられないことがいつまでも危険な飲酒運転を繰り返す要因かもしれません
もう一つ
民間企業なら「他山の石」からも学び取ろうとする姿勢が常にありますが
「世間がどうあろうと俺の給料には関係ない」という公務員の姿勢が
身近な悲惨な事故から教訓を得られず繰り返すのではないかと思います
飲酒運転は明らかに過失ではありませんよね
その飲酒運転により他人を死に至らしめたことは
「事故」ではなく「犯罪」だと思いますし
殺人と同等で最高刑は死刑が相当だと私は思います
Posted by カー助 at 2006年09月05日 14:54
同意。
そんな自明なことよりも、中里登録抹消ですよ...orz
Posted by e- at 2006年09月05日 16:19
飲酒運転の悲惨な事故が報道されたので飲酒運転への批判ばかりですが
交通事故の原因でもっとも多いのは速度超過です。
飲酒運転に情状の余地が無いこと当然ですが、速度超過もおなじです。
速度超過をしている人は
判断力が低下している訳でも
制限速度がわからない訳でもないのだからたちが悪い。

速度超過等ほかの違反についても飲酒運転と同様の厳罰化をするべきですね
Posted by flt at 2006年09月05日 23:56
スピード違反も厳罰で全然構いません。

そもそも、100キロ以上出して走れる道がないのに100キロ以上出せる車が販売されていることがおかしいですね。危険回避のためにやむを得ず100キロ以上出すというのであれば、非常ボタンみたいにしてちょっとやそっとのことでは出せないようにしてしまえば良いだけの話。

でも、まぁ論点が拡大するのは好ましくないので、まずは飲酒運転。
Posted by buu* at 2006年09月06日 23:17
>>>そこまでして日本人はみんなと一緒でいたい、一緒でいてあげたい、一緒に仲間に入れてあげたいと思うのかなぁと不思議でならない。

たしかにそうですね。
たとえばTVのCMでも、”みんなで行こう、XXXXへ”、”みんなのXXXX"、”みんなで飲もうCxxx Cxxx"、等々、この国独特の集団心理は気味が悪く、ときに恐ろしい感じすらします。

それは、まあ、ともかく、飲酒等の無謀運転が(いまだに)「過失」というのは正に笑止。なんといっても日本の刑法は明治以来(ほとんどが)不変ですからね...

それにしても、中学の先生の言葉はほんとうにそのとおりですね。
Posted by tektek at 2006年09月07日 04:37