2006年11月21日

■SNSを使って情報をフィルタリングする

次に注目したいのは、SNSによる情報のフィルタリングです。SNSを使ったアイデア出しを例に説明しましょう。SNSでは、更新された順に、スレッド(トピックス)の見出しが並びます。結果的に、更新頻度が高い案件はいつも上位に表示されることになります。従って、アイデアごとにスレッドを立てて、そこに書き込む形で意見交換をしていけば、関係者全員の関心の高いアイデア(=更新の多いスレッド)が上位に表示され続けることになります。反対に、誰も関心を示さないアイデアは、下のほうに表示されます。つまり、関係者全員の総意のもとで、とても明確に、有望なアイデアとそうでないアイデアが選別されるのです。また、「何か埋もれてしまったアイデアの中に面白いものはないかな?」と考えれば、そうやって埋没してしまったアイデアの中からいつでも再検索することが可能です。
 
意思決定権がマネージャーに集中している職場では、優れたアイデアでも、マネージャーが気に入らなければ、ボツになってしまうことがあります。このような職場では、アイデアの芽が摘まれるだけでなく、社員のモチベーションも下がってしまいます。SNSを使ってアイデア出しをすれば、そんな理不尽な意思決定を減らすことができます。同時に、大量の情報がきちんと整理されて保存されますから、一度はダメ出しされたアイデアにも敗者復活の機会が与えられます。

このように、様々な情報をSNS上でカテゴライズしてやりとりしていくことで、価値の高い情報とそうでない情報とをフィルタリングしたり、それらの情報をアーカイブ化して保存することができるのです。

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