2007年02月23日

やっぱりね

25956cb5.JPG昨日、レディースオープンに関するエントリー
今日も里見が負ければ馬鹿マスコミは「里見無念、女流名人の壁を破れず」などと見出しをつけそう
と書いたわけだけど、やっぱり、という感じ。読売新聞の記事ですが。

一方で「レディースオープン・トーナメント2006中継サイト」の方はきちんと最初に「矢内女流名人、優勝!」というエントリーをあげていて、馬鹿新聞とは一線を画した感じ。当たり前と言えば当たり前なので別に褒めることじゃないけれど。

さて、昨日の棋譜をちょこっと並べてみたわけですが、素人目には50手目の4二銀を許してしまったあたりで里見1級は作戦負けという感じ。先手である以上、全体の主導権を握らなくてはならないのに、結果として千日手(先後を入れ替えての指しなおし)か無理攻めかの二者択一を迫られることになってしまった。矢内名人は里見1級が我慢しきれなくなって繰り出した桂馬を標的にしつつ、もぐらたたきの要領で危なげなく有利を拡大していった感じがする。

第1局を落として勝負を面白くしたけれど、終わってみれば第2局、第3局とも名人の格の違いを見せつけた感じで、さすがと言うほかない。他の棋戦でも是非頑張って、矢内時代を確固たるものにして欲しい。

一方で日本で最大発行部数(なんですよね?良く知りませんが)を誇る読売新聞は自分の駄目さ加減を世の中に示していてやれやれという感じ。勝負事にあるのは年齢とか性別とかじゃなくて、勝者と敗者。その他の要素を盛り込んで敗者だけをクローズアップするのは勝者に対する敬意がなさ過ぎる。まぁ、読売新聞の場合はレディーストーナメントなんていう棋戦のことはどうでも良くて、中学生が勝つかも、ということだけが重要だったんだろうけど。


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