2007年04月04日

本丸亭

fc66753f.JPG先日エフ横の鳥越アナウンサーに「春菊が美味しいんですよ〜」と教わっていたお店。平日の真昼間に時間が出来たのでちょっと食べに行ってみた。が、変な時間だったのに店の外に数名行列。春休みだからかな?

名称:本丸亭
種類:独自
場所:石川町
評価:7/BAA
2007.4.4
コメント:麺は平打ちタイプの縮れ麺。恐らくは故意に太目と細目の二種類の麺が混ざるようにしてある。で、この麺がやや柔らかめ。太いほうはコシを、細いほうはスープの絡みを、両方合わせて独特の食感を、というのが製作側の意図だと思うのだけれど、残念ながらちょっとゆですぎでその工夫が功を奏していない。ただ、その工夫自体はなかなか面白いと思う。もうちょっと茹で時間を考えたらもっと良くなると思う。

スープは透き通った塩味。トリガラや野菜などをベースに丁寧にダシをとったスープという感じで、単品で評価すると非常に美味しいと思う。ただ、残念ながらこれがラーメンのスープとしてはちょっと弱い。もうちょっと押しが強くないと、工夫に工夫を重ねた麺を活かしきれないと思う。ま、スープだけ飲んで「美味しい〜」と満足できる人達には良いのかもしれないけれど。

チャーシューは素材の味を活かした薄味の煮豚。これはスープとのバランスが絶妙。時々スープが薄口のデリケートなものなのに、チャーシューが普通にタレで味付けられた濃い口で、丼の中の調和が乱れてしまうケースが散見されるのだけれど、この店のスープとチャーシューのバランスは非常に良い。

ということで、スープとチャーシュー(具)のバランスは非常に良いのだけれど、残念なのはそれが麺の面白さを活かす方向に向いていないこと。恐らくこのラーメンをレベルアップするためにはまずスープを変えなくてはならず、スープを変えたらチャーシューも変えなくてはならない。と考えると麺に手をつけるのが手っ取り早いのだけれど、あのスープだと麺を変えても多分駄目。ということで、今の持ち駒を利用する限りではほぼベストな状態なんだと思う。これ以上の脱皮は期待できないが、そこそこに安心して食べることができる塩ラーメンだと思う。もちろん行列するだけの価値はないのだけれど。

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