映画が結構面白かったので、まとめて読んでみました。陰陽師とは大分違ったアプローチで、絵のタッチは水彩画っぽい。ストーリーはそれほど深みがなく、絵の書き分けはあまり上手じゃない(特に最初の方に出てくる女性は全部同じ顔に見える(^^;)。
しかし、終始一貫したトーンで、途中から異世界に飛んでいってしまった陰陽師シリーズのように読者が置いてきぼりにされてしまうことがない。
肩肘張らずにのんびり読むことが出来て、個人的には好き。どの巻がどう、ということもなく、全部平均して☆2つ半といったところ。出来、不出来の差がほとんどないし、どの巻から読んでもそれなりに楽しめるのも良いところ。
二ヶ月に一本というかなりのんびりしたペースで連載しているようなので、これからも10ヶ月ごとに「あぁ、そろそろ蟲師の時期だね」ということになりそう。「うーーーーー、早く出ないかなぁ」とそわそわする感じではなく、淡々とその季節がやってくるような、そんな漫画です。