2007年07月29日

"日レスインビテーションカップ"1回戦&設立記念パーティ

a9d0bde0.jpg昨日、新宿の京王プラザホテルで日本女子プロ将棋協会主催の"日レスインビテーションカップ"1回戦公開対局&大盤解説と、それに引き続いての設立記念パーティがあったので、両方とも参加してきた。

公開対局は対局をすぐそばで見ることが出来る上に、一回戦シードで不戦勝の中井、石橋両プロと渡辺竜王の解説が聞けるという、なかなかにゴージャスなもの。中井さんと石橋さんは先日のライブログカップでもオンライン解説をやっていただいたのだけれど、短時間で機転が回るタイプなので、話がなかなか面白い。で、それに輪をかけて渡辺竜王の話が面白いので、将棋の解説会の参加費としては「ちょっと高いかな?」と思ってしまった3000円の参加費は全然高くなかった。この値段を取れるコンテンツは十分に提供しているので、胸を張って「3000円です」と要求して良いと思う。まぁ、それでお客が入らなかったらそのときはそのときで、また考えれば良い事だし。

解説会の様子は将棋SNSの方に簡単にまとめて書いておいたので、そちらを読んでみて下さい。会員登録しなくても読むことができます。渡辺竜王の解説の面白さがうまく伝われば良いのだけれど。ちなみにこれはオフィシャルな解説会中継ではなく、僕が勝手に会場からノートPCで中継したものです。あとで「これはまずいから削除して」と言われちゃうかも知れませんので、そうなってしまったら削除します(^^;


第1回女流棋士トーナメント


この日は協会とのギクシャクした関係を誰もが知っている日本将棋連盟で「第56期王座戦一次予選の女流棋士一斉対局の大盤解説会と指導対局」なんていうのが実施されていたわけだけど、同じ時間に実施されていたこちらの解説会にも渡辺竜王を始めとして何人かの男性プロ棋士が顔を出していて、将棋の世界も捨てたもんじゃないな、と思った次第。とにかく一番賞賛されるべきは渡辺竜王で、竜王と言う将棋界の第一人者の肩書きを引っさげて、女子プロ主催の棋戦の解説会で「ケーキが食べたいから」などとおちゃらけつつ毒舌たっぷりの解説を繰り広げ、解説会に参加したほとんどの人たちを満足させていた。

理想を言えば「女子プロ単独でここまでできれば」ということになるのかもしれないが、やはりこういったことは役割分担が必要。手作りで大会を運営した女子プロの人たちも素晴らしいし、それに協力してお客さんを楽しませた竜王も素晴らしいと思う。「自分達で」ということが重要なんじゃなくて、「みんなで将棋を楽しみましょう」「そのために、それぞれができることをやろう」という姿勢こそが大事だと思う。竜王には当然のことながらパンピーよりもずっと負荷がかかってしまうわけだけど、それは竜王なんだから仕方ない(^^; 「強い」だけじゃなくて、ファンを楽しませるという部分でも活躍している竜王のことは、滅多なことでは尊敬しない僕でも尊敬してしまう。名実共に将棋界の第一人者である。

それに続いての新法人設立記念パーティも参加してよかった。僕はと言えば、別に将棋界に知り合いがいるわけでもなし(いや、ライブログカップのことがあって協会の人はもちろん知っていますし、中には大学の後輩もいて、色々と協力してあげたいとは思うのだけど)、将棋ファンの友達がいるわけでもなし、ということで、全体の雰囲気を味わいながら、食べて、飲んでいたわけだけど(笑)、食事は「ホテルの立食パーティでもこんなちゃんとしたものが食べられるんだ!」と感心した。僕が参加してきたパーティって、ほとんどが役所絡みのものなので、大したものがでないし、おまけにすぐ品切れになる。一番まともなライフサイエンスサミットとかでも、せいぜい寿司とローストビーフぐらいしか食べる価値のあるものがないし、おまけに行列、すぐ品切れ、みたいな感じ。それに比較して昨日のは、ちゃんとどれもそれなりに美味しいし、お皿が空っぽになるとすぐに補充されていた。「へぇ、ちゃんとお金かけてるんだね」という感じ。

会場の端っこで売られていた関連商品はパーティ後半では全て完売していたみたいだし、みんなそれぞれに楽しんでいた様子。パーティでは羽生三冠が祝辞と乾杯の音頭を取り(件の連盟の解説会が終了したあとすぐに駆けつけたのかな?)、他にも森内名人や木村八段など、有名な若手・中堅男性棋士も結構参加していた。どうにもこうにも協会と連盟の対立ばかりが目立ってしまう(対立というよりは一方的に連盟が協会を避けているという感じなのだが)現状だが、こうやってボトムレベルからの協調を積み上げていくことが、本質的な協力体制につながっていくはずである。女子プロのサイトにはパーティの写真が沢山アップされているので、興味がある人はこちらをどうぞ。

日本女子プロ将棋協会

で、うちのサイトは個人で撮影した一枚を載せておきます。これはこれで、結構良い写真でしょう?

余談:ライブログカップ優勝の藤森三段のポラロイド写真と優勝記念サイン色紙をお願いしておきました。いただけたら、将棋SNSの参加者の中から抽選で1名様に差し上げたいと思います。

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