2007年08月31日

やまいち

25652d98.JPG勝漫でとんかつをあげていたあのオヤジさんが独立して開店するということだったので、早く行きたいと思っていたのだけれど、そういうときに限って淡路町界隈では仕事がなかったりする。それで、ようやく昼間に淡路町に行く機会があったので、早速行ってみた。

お店は庄之助の隣のビルの一階。つまり、勝漫の目と鼻の先である。「実質的な店舗拡張なのかなぁ」とも思うのだけれど、なぜこういう場所に独立して店を構えたのか、そのあたりの事情は良くわからない。お店はやや通りからちょっと目に付きにくいところにあるので、かなり地味な感じ。暖簾をくぐると、まだ店内には蘭などが飾ってあって、開店間もない感じがそこここにある。

店に着いたのは11:45くらいだったのだけれど、もうすでに食べている家族連れが一組、それと四人分のカウンターに二人という状態。二人がけのテーブルがあって、そちらへ着席。勝漫は調理スペースが客席よりも下にあったけれど、こちらは調理スペースが15センチほど高くなっている。おかげであの頑固そうなオヤジさんが仁王立ちしているような感じ(笑)。特に悩むこともなく、というか、いつもどおりに特ヒレを注文。値段は2100円で、勝漫より200円ほど安い。

お新香を食べながらメニューを見ていたら、こちらのお店ではヒレでカツ丼を出しているのがちょっと目新しい感じ。実は勝漫でもヒレカツ丼は注文することができるのだけれど、これはメニューに載っていなかった。また、実際にヒレでカツ丼を食べてみたら、ちとヒレ肉では押しが弱く、あぁ、なるほど、カツ丼はヒレよりロースなんだなぁ、と合点がいったのだけれど、こちらではあえてそれをメニューに載せている。いつか食べてみたいなぁ、などと思っていたら特ヒレ到着。

さて、何で食べようかな、と思ってテーブルをチェックしてみたら、柚子胡椒が置いてある。とんかつを柚子胡椒で食べたことはないのだけれど、ちょっと面白いかな、と思ってこれで食べてみることに。

肉は勝漫のときとほぼ同じ印象。厚さ、やわらかさ、ジューシーさ、火の入り具合など、ほとんどの点で満足。衣も薄すぎず厚すぎず、それなりに粗さがあって食感が良い。ちょっと油の温度が高めなのか、勝漫時代よりもやや香ばしい感じがあり、またパン粉が固めの印象もあるのだが、特に気になるほどのものでもない。柚子胡椒で食べてみるとごま油の風味とマッチして、なかなか美味しい。せっかく衣がぱりぱりしているので、ソースをかけるのはもったいない。塩でも一切れ食べてみたのだけれど、どうも柚子胡椒の味が気に入ってしまい、残りは全部柚子胡椒で食べてしまった。ちょっと邪道なのかも知れないし、本当はとんかつ用に用意しているのではないかもしれないのだけれど、美味しく食べることができたので、次からもこれで食べてしまうかもしれない。

キャベツも普通に美味しいし、ご飯、味噌汁も美味しい。ご飯は勝漫に比較するとやや硬めに炊かれていて、僕は実はもうちょっとやわらかめ、つまりは勝漫タイプの方が好きだったりするのだけれど、これは丼で使うことを考えてのことかもしれない。量はたっぷりすぎるくらいで、僕にはちょっと多かったので、少し残してしまった。

食べ終わって店を出てから、「さて、勝漫はどうなんだろう」と思って店の前に行ってみたら、行列はしていないものの、満席。お店の中では調理場に二人の男性が入っていて、彼らがカツを揚げている様子。近いうちにこちらも一度食べておこうと思う。

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