2007年09月08日

国内にいても

昨日、お茶の水で大学の研究室の同窓会があって、行って来た。同窓会という言葉が正しいのかどうかわからないけれど、大学時代の先生を囲むと言うことを建前にして人が集まっているので、まぁ同窓会だろう。

それで、20代から上は40代くらいまで、全部で80人以上が集まった。生化学系の研究室なので、ほとんどは生物系の仕事をしているわけで、大学院まで出てメインの仕事がITベンチャーという人間はもちろん全然いない。民間企業と大学関係者が半々ぐらいといったところだろうか。僕の同期は民間企業二人、大学一人。その前後を見ても大学関係者のほうがちょっと多いかな、という感じ。東大、岐阜大、弘前大、東京薬科大、海外の大学関係者というのまでいる。昨今のポスドク問題などどこへやら、みんなそれぞれ活躍しているのだから、まぁ東大とか東工大の大学院の威光というのはそれなりである。理研で横山プロジェクトに絡んだ人もいたけれど、そのまま追い出されもせずに研究を続けているようだ。

年が近い人たちを見ていると、1.あまり見た目がかわらないやつ、2.デブったやつ、3.頭が薄くなったやつ、4.白髪になったやつ、ぐらいに分類されるのだけれど、意外と多かったのが3と4で、なるほど、老化というのはここから始まるのか、と思った。

色々近況報告などをしつつ、そこそこ美味しい、しかも大量の料理を食べながらお酒を飲んでいたのだけれど、いつの間にか例のポスドク問題の話になって、大学関係者が揃って口にするのは「今のやつらは全然駄目」ということ。

で、何がどう駄目なのかな、とさらに突っ込んで聞いてみると、まず東大以外の大学生というのは「将来どうしたいの?」と聞くと、「東大に行きたいです」と言って、それ以外は何も出てこなかったりするらしい。要するに学歴ロンダリングをしたくて仕方がない、と。その話を聞いた民間企業のやつに言わせると、「そういうロンダが大量にいて、しかもそいつらが使えないので困っている。人事には大学院じゃなくて大学で見てくれと言っているのだが、そこまで見てくれない」ということで、そもそも大学とか大学院で見るのもどうよと思うけれど、それはさておき、学歴ロンダリングというのは実際に効果があるというのも驚いた。でもまぁ、学歴ロンダリングすると会社に入ることはできても、中ではかなり苦労するらしい。今はどんなに能力が低くても首にならないけれど、今後は先行きが不透明で、業績が悪くなればそこら辺から切られていくのは間違いないというのが大方の見方だった。

続いて駄目なところとして挙がってきたのが「とにかく2ちゃんとYouTubeとmixiしかやってない」というもの。まぁさもありなん、という感じなのだけれど、実験の合間にやることといったらこれしかなくて、席を外している学生のPCのモニターはほぼ間違いなくこれらしい。mixiにログインしたまま席を外すのもどうかと思うけれど(いや、もしかしたらログイン画面にしているのかもしれないけれど、詳細は不明)、ほぼ完全にそれだけで、たまに質が良いやつだとブログを書いたりしている程度とのこと。そして、目先の利くやつが大学に残ったりしないのは今も昔もそれほど変わりがなく、逆に優秀なやつの進学率はどんどん落ちてきているというのが彼らの持つ印象とのこと。良い人材はせいぜい修士までで外に出て行ってしまい、残った人間がYouTubeや2ちゃんで楽しく過ごしていて、おかげで研究室の質はボロボロ、お先は真っ暗、というのが数人の見解だった。ま、これはあくまでもたまたま昨日聞いたいくつかのケースであって、しかもその観察内容が正しいとも限らないのだけれど、もしそれが普通に見受けられるものだったとしたら、「あぁ、それは駄目だね」という感じ。

オーストラリアに行ってしまって時々しか日本に帰ってこない同期は、「日本は暗いニュースばかりでいやになる。マスコミがわざわざそういうのを選んでるんじゃないか」というので、「だってさ、均質社会で良いニュースを流しても羨ましがられて、妬まれるだけじゃん。それよりも、自分たちよりも下の話を流して、『あぁ、俺じゃなくて良かった』『普通の私はありがたい』って思いたいんでしょう?」というと、「そうかもしれない。日本って、良い国だと思っていたけれど、一度外に出て見てみたら全然そんなことないってわかった。日本は結構嫌な国だよ。人の足をひっぱるばかりで」とのこと。はい、国内にいても知ってます(笑)。

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