2007年11月24日

新国立のフェルメール

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新国立にフェルメールの「牛乳を注ぐおばちゃん」が来ているので、見てきた。いや、絵は素晴らしいですよ。絶頂期の短かったフェルメールの、比較的初期の作品。フェルメールの特長である青と黄がきちんと使われている。

フェルメールはその作品の多くがニューヨーク、ワシントン、オランダに集まっているわけだけど、ニューヨークはもう全部見てきちゃったし、ワシントンはどうせそのうちまとめて見てくると思う。一方でオランダはそのほとんどがアムステルダムの国立美術館に所蔵されているわけだけど、なかなか行く機会がないので、どうせならなんで「デルフトの小道」も「青衣の女」も「恋文」も、全部まとめて借りてこないんだよ、結局一度は行かなくちゃなんないんじゃん!、などとも思うのだけれど、まぁ良いや。

で、それはそれとして、残念だったのは凄い混雑だったこと。全然じっくり見ることができない。お前ら、そんなにフェルメールが好きだったのか、他のオランダ絵画だって良く見りゃ似てるじゃないか、もっとヤン・ステーンとか、メツーとかじっくり見たらどうだ、などとも思うけれど、いや、ステーンもメツーも凄い混雑だった。これじゃぁ、絵画の鑑賞どころの話じゃない。休日に行った僕は負け組ですか?はい、そうですね。

それで、このおばちゃんの絵ですけど、絵のまん前は「立ち止まらずに素通りしてください」というスペース。そして、そこから1メートルぐらい後方に「じっくり見たい人はここでどうぞ」というスペースがある。ここもそれなりに混雑はしているけれど、とりあえず後ろから押されてさっさとどけ、みたいなことにはならない。ただ、絵までの距離がある。そこで登場するのが双眼鏡ですよ。いや、事前にこういう状態だって言う情報をもらっていたので、双眼鏡持参で新国立に来ていたわけです。備えあれば憂いなし。後方から裸眼でいくら一所懸命見たって、それは所詮「遠くの絵」でしかないわけで、じっくり見る意味がない。

ということで、これから「見に行こうかな」と思っているそこのアナタ。まず、なるべくなら休日は避けましょう。それから、双眼鏡持参。双眼鏡は、安いのは駄目ですよ。倍率は高くなくても良いから、レンズはいい物を持っていきましょう。

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この記事へのコメント
混み具合どうですか?
あんまり混んでないようなら行きたいんですが(^^
Posted by e- at 2007年11月24日 13:54
絵は間近で見るものでもないし、遠くから見るものでもないと思っているのですが、話題作が来るとめちゃくちゃ混んでて絵を見に行ったんだか、人の頭を見に行ったんだか分からない事って多いですよね。

どうせ、区別を付けられる目を持った人なんてそんなにいないんだから、優秀な贋作家に画かせた絵を10枚ぐらい展示しておいて客を分散した方が良いんじゃないかと思ってみたり・・・
Posted by オイラ at 2007年11月27日 22:03
ありがとうございます。
いまちと暇になったんで有給とっていってこようとおもいます(^^;
Posted by e- at 2007年11月27日 22:37