2008年01月24日

シルク

ffced7bc.jpg今日までに使わなくちゃならない映画のただ券があって、映画館まで行ったのは良いものの開演時間に3分ほど遅れ、どうせ予告編だから良いだろうと思ったのに「途中入場は出来ません」とかあり得ないことを言われ(ちなみに立川のシネマシティです)、仕方がないのでちょっとあとに始まることになっていた「シルク」を観ました。

なぜこれを選んだかって、選択肢が全然なかったことと(他にはアース、Mr・ビーンぐらいしかなった。ちなみに当初の目的の映画は「銀色のシーズン」なんですが(笑))、キーラ・ナイトレイ、坂本龍一の名前があったから。

で、予備知識ゼロで観たわけですが、まぁ、タダだから良いかな(笑)。

フランス(なのか、オーストリアなのか、イタリアなのか、とにかく登場人物がみんな英語をしゃべるのでどこだかわかんないんです(^^;)をメインに、江戸末期の日本とを行き来する映画。要は、フランスにいる妻と、日本で一目ぼれした人妻との間で心がいったりきたり、みたいな。

で、まぁそういうストーリーなのは良いし、台詞を少なくして、静かに映像で見せるという演出だったのかも知れないんですが、あまりにも説明が不足している感じ。なぜ主人公が人妻に一目ぼれするのかもわからないし、なぜ人妻が主人公を好きになったのかもわからないし、そして最大の謎は・・・・って、それを書くと超ネタばれなので書けませんけど、あれれれれ?って感じ。だから、「あぁ、そうだったんだぁ」と感動する前に、クエスチョンマークがあたまの上をぐるぐる回ってしまいます。夫が遠い異国の地で一目ぼれしている、ぐらいまでは良いとしても、どうして?みたいな(笑)。別にストーリーが難解ってことじゃないんですよ。単に説明不足。

日本の描写は例によって外人が描く日本なので「あれれ?」みたいなところはあるんですが、水墨画調の冬の日本の雰囲気は割りとちゃんと描かれていたかな、と思わないでもないです。フランスの印象派っぽい景色と、良い感じで対比されていたかな、と。ただ、ラストのユリの庭は、もうちょっと綺麗でも良かったかなぁ。っていうか、この造園のシーンとか、もうちょっと手を入れても・・・・って、そうか、そういう演出をことごとく排除してスリム化したかったわけですよね、監督としては。それが成功していたかどうかは別にして。

目的のひとつだったキーラ・ナイトレイは最初のうちまぁまぁ魅力的に描かれていたんですが、だんだんやつれてきちゃって十分に楽しめたという感じではなかった。

音楽は音楽で坂本龍一っぽいといえば坂本龍一っぽく、適度にアクセントになっていて、悪くない。

それはそうと、ラストの手紙と、途中の手紙は微妙に文章が違ってましたよね?

魍魎の匣よりは微妙に楽しめた。って、それはキーラが出ていたからですが(笑)。評価は☆1つ半。

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