2008年02月06日

路地裏の優しい猫

0fbe517c.jpg赤坂レッドシアターでやっていた「路地裏の優しい猫」を鑑賞。

最近のキャラメルボックスはハズレばかりですっかり観る気がなくなってしまった。しかし、大内厚雄さんはコンスタントに良い演技をしているので、「じゃぁちょっと大内さんを観にいってこようかな」と思ってチケットを買ったのがこの舞台。

結論から言えばまぁハズレ(笑)。

もう、冒頭の猫のダンスのところで個人的にはアウツ。芝居にダンスシーンがあっても別に構わないし、導入でそれをやってももちろん構わないとは思うのだけれど、まず踊りが下手。上手な人もいるんだけど、その数が過半数を超えないのでバラバラな印象。加えて、アッシ(宮地真緒さん)の歌の歌唱力がいまひとつ。カツゼツも悪く、英語の歌は何を言っているのか正直良くわからない。いや、これはカツゼツじゃなくて発音の問題もあるのかもしれないけれど。最初、フランス語かと思った(汗)。

あんまり色々書いても可哀想なんだけど、この舞台の一番のポイントになるアッシさんは歌に限らずどうにも実力不足。熱演はしているんだろうけれど、空回りというか、力が入りすぎというか。小さい箱なんだから、そこまで力を入れなくてもと思うのだけれど、つまりはまだ八分目の演技というのができなくて、いつも100%で余裕がない。余裕がないのが見えちゃうから、観ている方が引いちゃう。狂言回しの重要な役なので、もうちょっとなんとか、と思わないでもない。

それから、シャボンさんもイマイチ。無邪気さはある程度表現できても悲しみが表現できない。良い場面で空々しくなってしまうのが残念。

結構頑張っていたのは後妻役の人。演技にも余裕があるし、声も通るし、ダンスも上手。それと、意外と(って書いてしまっては申し訳ないけれど(笑))黒川さんも頑張っていたと思う。どうもハルカの妹っていうイメージが強くて、テレビは良いけど、舞台はどうなの?みたいな気持ちで考えていたんだけれど、実際はなかなかどうして、頑張っていたと思う。

しかしまぁ、女優陣は「もうちょっとがんばりましょう」という感じだったのだけれど、男優の方はなかなか。贔屓の大内さんは相変わらず安定して良い演技をしているし、それを支える周りの役者さん達もなかなか頑張っている人が多かった。

ということで、結果的に男たちの魅力のある芝居の間にちょっと力不足の女たちの芝居が挟まる、という構成になってしまい、しかもその女たちの芝居がストーリー上それなりに存在感があったものだから、全体的にイマイチ感の強いものになってしまった。猫の世界の話はなかった方がずっと良かったと思う。が、それじゃぁ演劇が成り立たなくなってしまうし(笑)。なんかね、もう、動きが全然猫っぽくないんですよ。猫の真似をした人間なの。これが致命的。

ストーリー的には不もなく可もなく。特に変わった趣向もなく、演劇ならではの展開もない。どうせならもうちょっと過去と現在を行ったり来たりした方が面白みが出た気もするのだけれど、そのあたりはまぁ人それぞれかな。先妻との別れがかなりあっさりしていて、それはそれでちょっと拍子抜けでもない。あのあたりをもっとしっかり書き込めば、また別の印象になったと思うのだけれど。

うーーーん、うーーーん、☆半分。かなりバランスが悪い感じ。女優さんたちはみんな可愛いんだけどね(笑)。

11日まで。9日、10日のチケットはまだ少し残っているようです。箱は小さいので、席が悪くてもそれなりに楽しめる(声が届かないとか、表情が見えないとか、そういうことはない、という意味で)と思います。

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