2008年02月22日

L change the WorLd

b90ec3ce.JPGストーリー云々の前に、この映画、二つの要素で滅茶苦茶になってしまっている。

まず一つ目はストーリーの中核になってくるウイルスの設定。インフルエンザの感染力とエボラの致死能力を併せ持つ殺人兵器ということだったようだが、なぜかキャリアになっている女の子があちこち出歩く。出歩くだけでもどうかと思うのだが、彼女がちょっと飛行機の中で怪我をして出血したら大騒ぎ。今度は空気感染で飛行機の中にいる人間が全員感染しちゃった。

おいおい、血液中のウイルスでそんな状態になるなら、唾液とかの体液だってやばいじゃん。福田麻由子さんって、14歳ぐらいですか?生理になっても困りますよね。道を歩いていて転んだって血ぐらいでるだろうし、危なっかしくて仕方がない。それなのに、自転車は乗り回すし、単身テロリストにナイフで立ち向かうし、もう滅茶苦茶。昔「恐怖の報酬」という、ニトログリセリンをトラックで運ぶというサスペンス映画があったけれど、本当ならこっちの方がずっとサスペンスになるはず。ところがご都合主義で「こんなウイルスがあったら映画が面白くなるよね」的な設定にしてしまったものだから目も当てられない。結果として、ただのトンデモ映画になっちゃった。

もう一つ、滅茶苦茶にしちゃった要素がFBI捜査官として登場したウッチャンナンチャンの南原。誰だ、こいつを連れてきたのは。福田麻由子さんもいることだし、やっぱ日テレ?って、福田麻由子さんはともかく、南原を連れてきたのは最悪。僕も相当映画を観ていて、その中で「こいつは演技力がなくて最悪だな」と思うことが時々あるけれど、ここ数年の中で一番の大根役者。っていうか、もしかしたら生涯最強の大根役者だったかもしれない。とにかく、画面に出てくるだけで不愉快になってくるのだから始末におえない。良く周りの福田麻由子さんとか、工藤夕貴さんとか、怒りださなかったなと感心してしまう。

と、ウイルスと南原でタイの村よろしくほぼ完全に破壊し尽くされてしまったような映画なのだけれど、その中でもわずかな希望が残っていそうなところをその他もろもろが焼き尽くしている。

冒頭の瀬戸朝香のシークエンスは全く伏線になっていなくて、クランクイン直後に瀬戸朝香が妊娠したのか、失踪したのか、台詞が覚えられなくなる謎の病に罹患したのか、そのあたりは定かではないけれど、とにかく、あれって何だったの?という感じ。

タイのシーンでは米国人と思われる組織がタイの村を完全に破壊してしまうのだけれど、あの軍隊、誰だったの(^^;?

Lは世界をまたにかけて大活躍しているはずなのに、英語が下手で笑える。タイ人の子どもという設定だった日本人の子役の方がずっと発音がしっかりしている(thirteenはちゃんとthの発音をしていたし、elevenのvもきちんと唇を噛んでいた)。

世界の人口を減らそうとしている国際テロ組織は結局4人しか出てこないし、全部日本人。お前ら本当に国際テロ組織か?たけし軍団の間違い?って、たけし軍団だってもうちょっと人数がいるよね。行列ができる弁護士軍団程度?

P4で扱っているウイルスなのに、なぜかそのウイルスをシリンジに入れて、ビニールに入れて持ち歩いている。何のためのP4だ?

素晴らしいたんぱく質としてLが紹介してくれたミッドカイン、これを扱っているバイオベンチャーの中では株式会社セルシグナルズという会社が有名なんだけど、この会社、ブログで「第2回は11月22日(木)、第3回は12月14日(金)、そしてラストの第4回は12月27日(木)を予定しております。」と記事の告知を11月9日に出して以来音沙汰がありません。つぶれてたりしないでしょうね?って、マニアックすぎか(笑)。

結局、最終的には松山ケンイチと二人の子役、それとエーコこと佐藤めぐみの怖い演技以外には見所なし。あ、大音量のサウンド(あくまでも音量)だけはちょっと良かったかも。

本年度きいちご賞最有力作品。助演男優賞があれば本年度きいちご賞助演男優賞は南原清隆で決まり(絶対)。

トータルで評価は☆半分。

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この記事へのコメント
| Lは世界をまたにかけて大活躍しているはずなのに、英語が下手で笑える。

changes ではない(あるいは Change ではない)時点で・・・。
Posted by YY at 2008年02月24日 11:01