2008年02月25日

マリー・アントワネット

マリー・アントワネット (通常版)

マリー・アントワネットの(ほぼ)生涯を描いた映画だけれども、とにかく軽いトーン。現象としての栄枯盛衰はそれなりに描いているけれど、なぜフランス国民の心がマリーから離れていったのかというのはほとんど描かれておらず、ほとんどマリーの立場からマリーにスポットを当て続けた、という手法。

ところが、そのマリーの心理描写というのがまたかなりいい加減で、例えば出産を機に自然派志向になったのは何故かとか、そのあたりはさっぱりわからない。まぁ、このあたりは別に理屈じゃないのかも知れないし、ただ単にマリーが気まぐれなお嬢さんだったのかも知れず、脚本のせいではないのかも。しかし、それなら映画にする素材としてどうなのかなぁ、というそもそものプロデュースの部分に不可解なところが残らないでもない。

結果として、政略結婚でオーストリアからフランスにやってきた気まぐれなお嬢さんが、夫とのあまり順調とは言えない夫婦関係の果てにベルサイユで好き勝手をやって、挙句に国民の反感を買って宮殿を追い出された、みたいなストーリーを、豪華な衣装と宮殿内部の撮影で味付けしたという感じの仕上がりになっている。

見所はそうした衣装や装飾、もし好きならキアステン・ダンストが見所なんだろうけれど、僕はあんまり衣装に興味がないし、キアステンもそれ程好きじゃないので、「あぁ、これで終わりですか」と何事もなく2時間が経ってしまった。洋楽が好きなら音楽が見所(聴き所?)なのかも知れないけれど、僕は洋楽はさっぱりわからないし(笑)。

宮殿を追い出されてパリに連行されてからのマリーにはまたひと波乱、ふた波乱あって結局ギロチン送りになってしまったわけだけど、そのあたりは全部パスって暗転したことろで映画は終了。そういう暗い部分は暗示するだけにとどめているあたりにも監督の意向というのが現れている感じ。

こういった、ファッションとかにかなりの主眼が置かれている映画としては先日観た「プラダを着た悪魔」があると思うのだけれど、映画の質としてはプラダより大分下だと思う。

ということで、評価は☆1つ。

って、☆を書いて思い出したけど、映画の中でコンバースのオールスターが映ってなかった(笑)?

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