2008年03月24日

ぽん太

491392b0.JPG都内のトンカツ屋さんは大分食べ歩いているつもりなんだけど、ここはまだ行ってなかった。ということで、春休みの宿題を終わらせるようなつもりで行ってきた。

出てきたトンカツは衣がかなり白い。低温で揚げている証拠だが、きちんと時間をかけているために肉にはしっかりと火が通っている。カツはお皿に載ってきているのだが、肉汁が染み出してきていてちょっとしっとりしている。このあたりは網に載せて提供するという手もあるわけだが、この肉汁が結構良い味なので、しっとりした、それでいて旨味の濃いトンカツを食べさせたいのだろう。ラードの香りがするカツは脂身が少なく、それでいてジューシーでかなり上質。カツ自体には塩、胡椒できちんと下味がついているので、ソースも、塩も不要。そのままで美味しく食べることができる。もし何か手を入れるなら辛子。これをつけると若干風味が増すので、半分はそのまま、残りの半分は辛子で味付けをして食べると二通りの味が楽しめる。

と、カツが美味しいのにも関わらず、残念なのはその周辺である。まずご飯。特に美味しくないということはないのだが、2700円の定食にあっては「もうちょっとなんとかならないか」と思ってしまう。次に味噌汁。なめこ汁はかなりしょっぱくて、全部飲むべきか迷ってしまうようなもの。トンカツも味が濃いのだが、それに輪をかけて味が濃いので、喉が渇いてしまう。そしてキャベツ。昼間に切って作り置きしてあったのかと思ってしまう。わざとこういうカラカラのキャベツを出しているのかも知れないが、僕はもうちょっと水気のある、シャリシャリしたキャベツが好みである。最後に漬物。これもラップをしないで冷蔵庫に入れておいたようなもの。どうも野菜の新鮮味というものが感じられない。

肉とその周辺のギャップが物凄く大きいのが特徴といえば特徴。僕はもうちょっと肉以外にも気配りしてくれたらな、と思う。多分次に行くとしたら単品でカツを頼んで、あとはビールを飲むと思う。

全体では評価は☆2つ。肉だけなら☆3つなのだけれど、ギャップがあまりにも大きい。

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