2008年05月30日

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛

bcf59414.jpgナルニア国物語は大して面白くなかった印象があるんだけど、「カスピアン王子の角笛」は結構面白かった。意外。

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女

例によって「これって、スター・ウォーズ エピソード1のシーンと良く似ているなぁ、なんていうところはあるのだけれど、それはご愛嬌。何より、戦闘が始まってからのテンポが良い。逆に言えばそれまでの1時間ぐらいは大分退屈なのだけれど、それも第1作に比較すればずっとマシ。

見所はどこかなぁ、って、やっぱり次女のルーシーのできの良いところかな。一作目では全然魅力がなかった子役達だけど、今作では長女、次男、次女はなかなか。長女のスーザンは見事な弓使いとして大活躍するし、次男のエドマンドは派手な活躍こそないものの、ルパン三世の石川五右衛門のような存在感を見せる。しかし、やはりなんと言ってもルーシーである。彼女が短剣を抜くシーンはホントに格好良い。

さて、前作では人間の活躍がいまいちだったわけだけど、今作は人間がかなり活躍する。そんな中でのカスピアン王子はかなりの美形で、製作サイドの「若い女性に見てもらいたい」という魂胆が見え隠れするのだけれど、まぁ、そのあたりはあまり突っ込まないでおこう。ちなみにこのカスピアン王子、美形である以外にはあまり活躍の場面がなく、「なんだ、コリャ」って感じがしないでもない。というか、その程度の活躍しかない役どころなので、格好だけでも、と言うことだったのかも知れない。ちなみに王子の敵役のミラースはまぁまぁの存在感。

こういった登場人物の人間関係は凄くあっさりと描かれているし、本当は重要な役割を果たしそうな博士なんかも完全なチョイ役。このあたりは子供向けの映画だから仕方のないところかもしれない。

前半はかなり退屈で眠くなったのだけれど、城に夜襲をかけるあたりからは眠いと感じることはなかった。戦闘シーンはそこそこに長かったと思うのだけれど、無駄に長いとは感じなかった。なかなか見せ方が上手だったのかも知れない。

全体のストーリーについて言えば、「結局アスランかよ」ってことなのだが、まぁ水戸黄門みたいな位置づけだから仕方ないか。

評価は☆2つ。

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