2008年06月30日

まだやってたのか(笑)

以前、「たばこはいくらで売るべきか」というエントリーを書いたけれど、このネタ、まだくすぶっているらしい。

っていうか、このエントリーでも書いたけれど、こんなの、喫煙者と非喫煙者でスタンスは明確で、しかも有権者に占める喫煙者の割合が50%を切っている以上、普通に民意を問えば「じゃぁ、1000円にしちゃいましょう」ってことになる。実際は単純に割合だけでは決められないわけで、政治力を持つ喫煙者の影響とか、JTの幹部のロビー活動なんかが無視できない。選挙の争点になるわけもなく、ま、なるようになるっていう典型的な事例なわけだけど、要はネタがなくなって困っている政治家とネタがなくなって困っているメディアが一所懸命放火していて、それを喫煙者が中心になって炎上させているという構図なのかな、と思う。

それで、僕などは極度の嫌煙家なので、この手の話はニュートラルな立ち位置をキープできない。そういう理由でブログで取り上げるのもどうかと思うのだけれど、僕が大嫌いな森永卓郎氏が絡んでいるので、ちょっと書いてみる(笑)。つまり、私情満載ということ。本来は「税収」についてのみ議論すべきだけれど、出典の文章がそうなっていないので、必然的にこのエントリーも散漫なものになっているのはあしからず。

出典:たばこ1箱1000円にすれば財政問題は解決するのか

以下、嫌煙家の方々からしてみれば、愛煙家の暴論、世迷い言と見えるかもしれないが、我慢して最後まで冷静に読んでいただければ幸いである。


頑張ります。

ファイザーの調査の数字が正しいと仮定すると、たばこを値上げしても3兆円の税収増どころか、ほとんど増えないことが分かる。


税収はそのままで、喫煙者が減るなら悪くない話だぞ。

一般のサラリーマンは、1箱1000円のたばこなど買えないのだ。


そんなことないでしょ(笑)。大体、そのくらいのお小遣いすら確保できないんじゃ、生活に問題がある。もっと稼げ、と。森永卓郎氏にしても、荻原博子氏にしても、「節約、節約」って、馬鹿じゃないの?って感じ。日本が鎖国していて他国の経済状態に全く左右されないならともかく、原油は上がりますよ、食料も上がりますよ、という状態で生産性をあげていくことに主眼を置かなければ、ただのジリ貧。安楽死に向かってまっしぐらなわけです。働き方の現状を変えずに生活の質を落とす、というのは楽ではあるけれど、全くお勧めできない。

 「禁煙推進で医療費が抑制できると言うが、果たしてそうか。仮にたばこが有害ならば、やめると寿命は延び、高齢者医療費も増える。安易な主張だ」

 つまり、たばこをやめる人が増えて寿命が伸びたら、かえって医療費がかさむのではないかというわけである。


これも凄いよね。「喫煙者は早く死ぬんだから、吸わせてください」ってことでしょう?前にも書いたけど、それなら医療自体やめちゃえ、ということになる。医療がなくなればみんな早く死ぬし、そもそも医療費が不要になるんだから、お金がかからずにすむ。っていうかね、こういうくだらない空論、言葉の遊びは時間の無駄なんだよね。喫煙者だって、長生きはしたいでしょう?

そうだ、喫煙歴のある人は高齢になったとき、医療保険の適用外にするっていう手もあるよね。吸うか吸わないかは本人の判断だし。たばこを吸うなら全部自力でなんとかしろ、と。

もちろん、これは暴論であることは分かっている。だが、あえてこういう数字を出したのは、「こんな見方もある」ということを知ってもらい、議論のネタにしてほしいからだ。


暴論を承知で言うなら、喫煙者は60歳で全員死刑にしたらどうでしょうか。そうすれば医療費は不要になりますし、年金も不要です。もちろん、これは暴論であることは分かっていますよ。でも、あえてこういうアイデアを出したのは、「こんな議論の展開のやり方もある」ということを知ってもらい、森永卓郎氏が展開している論理がいかに意味がないかを認識して欲しいんです。議論をわかりやすくするための極論には意味があるのだけれど、議論を発散させるだけの暴論や、意味のない暴論、あるいは論点がずれるだけの暴論は意味がないだけでなく、議論においてマイナスだ。

財政再建、医療費削減という名目が、ひどく聞こえがいいだけに、どうしてもそこで思考停止をしがちである。だが、それではいけないのだ。


僕は別に停止してないんですが(笑)。

世の中はお互い様なのに人の生き方や好みを監視し排除するのはおかしい


喫煙者に迷惑かけられているんですけど。僕は喫煙者に健康上の迷惑をかけてないんですけど。お互い様じゃなくて、一方的なんですけど。

いわゆる新自由主義者の思想である。


あぁ、僕はこれかも。理科系なので、自分がどこにカテゴライズされるのかは良くわかりませんが。

米国が進めてきたグローバリズムは、まさしくこれであった。グローバル(世界)という言葉を使っているが、けっして世界の多様性を認めることではなく、すべてをアメリカ化しろという発想にもとづいていた。


米国の正義の押し付けは僕も嫌いだけれど、「米国の正義」と「資本主義」は似たように見えて違う。米国型市場原理主義は別に米国に押し付けられているわけじゃない。グローバリズムの中で、あえて共産主義や社会主義で頑張っていくという考え方だってもちろんあり。それが主流派になるかといえば、ならないと思うけれど、世の中どうなるかわからないから、頑張ってみる価値はあるかもしれない。

車内でのたばこは運転手さんや同乗者の同意を得れば不特定多数の人々に迷惑をかけることはありえない。


このあたりが想像力の欠ける人にはわからないところなんだけど、喫煙者が喫煙していたタクシーに乗るのは不快なんだよね。だから、僕はタバコの臭いがしたら、そのタクシーに乗らない。運転手や同乗者の同意を得ても、不特定多数の人に迷惑をかけるんだよね。

現代の新自由主義者には、どこか民主主義と相いれないものがある


えーーー、そうなの?共産主義、社会民主主義とじゃなくて?っていうか、森永さんの主張しているのって民主主義ですか(^^;?もちろん理性的な議論の存在はベースだけれど、最終的には多数決ですよね、民主主義の原理原則って。多数決をやったら、たばこは1000円になっちゃうと思うけどね(笑)。

初めて行く駅ではどちらの端に喫煙所があるのか分からず、たばこを吸うためにホームの端から端まで、さまよい歩くこともしばしばである。これは嫌がらせでなくてなんであろうか。


喫煙所でホルムアルデヒドを体中にしみこませた人は電車という閉鎖空間に入ってきて欲しくないのですが(^^;

せめて、もう少しだけでいいから、喫煙者の存在も認めてほしいのである。


今まで認めてやってきただけでもかなりの譲歩だと思う。僕は三菱総研、禁煙スペースである執務室での喫煙を人事部が認め、会社のお金で僕に空気清浄機を買ってよこしたのが原因で辞めたんですけど。いや、それが全てではないけどね。

自分のライフスタイルと違うものを認める、つまりマイノリティを大切にするのが、豊かな社会の基本ではないだろうか。もちろん、嫌だと感じるやつがいてもいい。でも、「あいつは嫌いだけど、その存在は否定しない」というのが正しい社会のあり方である。


迷惑じゃなければね。迷惑なんですけど。

たまたま、最近ではたばこが排撃の対象とされているが、やがて別のものが対象になることだろう。


個別事例できちんと完結して議論を展開できない奴って、すぐこういう論をはるよね。いや、攻めている側もそれはやっていると思っているけどね。今回の件は「税収増」だけに絞って議論すべきだ、というのは以前のエントリーでも書いていること。

腹の出ている人間を排除するという動き


腹が出ているのは別に構わないけれど、デブが座っているおかげで7人がけの椅子に6人しか座れなかったりすると、それはそれで迷惑ではあるね。規制するほどではないと思うけど。

ついでだから、関係ありそうなニュースにもワンポイントコメント。

たばこ1000円で本当に増収? 最大1.9兆円の税収減説も

もちろん全員が禁煙に成功するとは限らないが、06年7月にたばこが10円から30円値上がりした際に行った追跡調査では、禁煙成功率が54%。


なるほど、これから読み取れるのは、価格がアップしたときに禁煙を決意して、それが失敗した人が今も吸っている、ということですね。1000円に値上がりしても、禁煙に失敗する可能性が高いですなぁ(笑)。っていうか、同じような空論を展開するなら、「前回の値上げのときに禁煙を試みて失敗した人は、今度の値上げでも失敗する可能性が非常に高い」とも言えるわけで。

500円になった場合、ただでさえ喫煙率の低い若い層のたばこ離れが進み、高齢者も健康上の都合などもあり禁煙者が増えるため、結果的に税収額は下がっていくからだ、としている。


辞めたいのに辞められない人がたくさんいるんだから、良い話じゃないか(笑)。困るのはJTぐらいじゃないの?

たばこ「1箱1000円計画」は必ず失敗する

「1000円に値上げされたら、死ぬまでに吸うたばこを全部買い占め、冷凍保存する。値上げ品は一切買いません」


あはは、経済評論家とは思えない論理展開だけれど、ま、いっか(笑)。

03年と06年の増税の時には、たばこ離れが例年の2倍以上も加速。


良いことじゃないか。

自暴自棄となって、秋葉原の通り魔のような“ハネっ返り”が続出する恐れすらあります


うへー、森永氏によると喫煙者は犯罪予備軍らしいですよ(笑)。

社内の愛煙家がイライラを募らせ、“もらいたばこ”の同僚とケンカなんて、会社の雰囲気も悪くなるばかりだ。


もし本当にそんなことになるなら、最初から愛煙家は雇用しなければ良いのでは。昔僕が社長をやっていた会社では募集要項に「喫煙者不可」って明記してありました。今の会社では別に書いてないけれど、少なくとも僕の前でたばこを吸う人は皆無。吸うなとは言ってないけど。

っていうかさ、喫煙者が考えるべきは、今の日本がなぜ喫煙者に対してここまで逆風なのか、ってこと。今まで散々迷惑をかけてきたからに他ならないわけで、誰にも迷惑をかけないところでひっそりと吸っていりゃぁ、誰も文句を言わなかったはず。逆風になってから「いじめだ」って、お前ら、馬鹿かと。もちろん全ての喫煙者がそうだとは言わないし、もっと言えばマナーが悪い喫煙者はマイノリティかも知れないけれど、同じ喫煙者として黙認していたんじゃないの?マナーが悪い喫煙者に対して厳しくあるべきだったのはマナーの良い喫煙者だったはず。もう手遅れだけど。

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この記事へのコメント
それと酔っ払いは臭くて嫌いだから酒も1000円。
香水が強いのも耐えられないから1000円。
自動車は危険で毎年100万人以上が死亡・負傷するから
自動車税は1000万円くらいにするべきですよね。


Posted by まったく同感です。 at 2008年06月30日 18:49
ごめん、レベルが低いコメントはスルーする主義なので(笑)。カジノやアダルトサイトへの誘導じゃないので公開はしておきます。
Posted by buu* at 2008年06月30日 20:04
私は非喫煙者(かつては吸ってた)ですが、煙草増税論でどうしても気になることが一つある。
それはたばこ税で旧国鉄の借金を返しているのをどうするのか、という問題だ。国鉄がJRになるとき、「国鉄の借金は資産の売却と、国民の税金で何とかする」と決めたはずであり、税金の財源としてたばこ税が充てられている。急激な増税でこの財源の先行きが不透明になったら誰が責任を取るのか、その疑問に誰も答えてくれない。
いきなり煙草一箱1000円というのが民間から出るのは別にいいのだが、国会議員が超党派で主張するというのは、少し浅慮に過ぎるのではないかと思う。
Posted by おじさん at 2008年07月03日 11:44
>誰が責任を取るのか

政治家の責任は選挙で問うことができます。
Posted by buu* at 2008年07月04日 00:54
タバコ増税が失敗して財源が確保できなくなっても、増税はイヤ、行政の質の低下もイヤで、「どこかに存在する」自分以外の「マナーの悪い喫煙者」に何事かを押しつけるのは、あまりいい選択とは思えません。

>政治家の責任は選挙で問うことができます。
日本の民主主義は衆愚政治だからなあ。
そういうときにすかさず人気取りをする某政党に票が集まれば、それこそ教育・学術・科学技術政策のような基盤政策に影響が及ぶ。

タバコの増税には基本的には大賛成だけど、極論に走って一気にやるのはよろしくないと思う。
それに、その前にパチンコに大課税してほしいものだ。こちらは一気にやってもいいぜ。
Posted by おじさん at 2008年07月04日 07:49
>あまりいい選択とは思えません。

失敗するかどうかはやってみないとわからないですからね。

>日本の民主主義は衆愚政治だからなあ。

衆愚なのは全く同意するところですが、衆愚を前提とした社会を考えるのではなく、衆愚ではない社会を構築することが必要だと思います。

>極論に走って一気にやるのはよろしくないと思う。

1000円ならそんなに極論じゃないと思いますよ。あくまでも主観ですが。結構ちょうど良い落としどころだと思います。

>その前にパチンコに大課税してほしいものだ。

前にも書きましたが、この手の話は優先順位の問題ではなく、やるべきかどうか個別に判断すべきものです。たばこの議論とパチンコの議論を並列させてプライオリティを考えている間に時間ばかりが無駄に消費されます。ただ、個別事例としてパチンコに対する課税を、ということは、なかなか良い意見だと思います。
Posted by buu* at 2008年07月04日 11:55