2008年07月19日

ある会話

「ラーメン王が肝硬変で死んだんだって?」
「そうだよ」
「やっぱ、ラーメンの食べすぎは体に良くないってことだねぇ」
「どうだろうね。カルテ見てないしね。ま、関係者は一所懸命それを否定すると思うけどね」
「関係者って?」
「ラーメンヲタクたち」
「なんで?」
「ラーメンのイメージが悪くなるからなんじゃないの?」
「でも、ラーメンって、体に悪いよね?」
「どうだろうね。ま、動物性の脂肪が多いし、塩分もそれなりだし、化学物質も入っているだろうから、少なくとも体に良い食べ物ではないと思うけどね。ただ、ラーメン食べて肝硬変っていうのも、ちょっと「ん?」って気もする。まぁ、脂肪肝の延長線上に肝硬変があるから、やっぱ、食べすぎかな?」
「やっぱ、ラーメンばっか食べていると、具合が悪くなるんでしょ?」
「まぁ、人それぞれでしょう。ラーメンばっかり食べていても全然平気な人もいるだろうし、ラーメンばっかり食べていたせいで腎臓とか、肝臓とか、循環器とか、悪くする人もいるだろうし。大腸がんとかも心配かな?」
「やっぱ、体に悪いでしょう?」
「いや、だから、悪いとは断言はできない。そういう可能性はあると思うけど」
「可能性って、どのくらい?」
「さぁ、どのくらいだろうね?」
「どのくらいだと思う?」
「わかんないけど、たばこよりは悪くないんじゃない?」
「お酒と比べたらどうだろう」
「うーーーん、お酒の方が悪い気もするし、でも、それも人それぞれかなぁ」
「やっぱ、あんまり体に良くないんじゃん」
「だから、それはわかんないけどさ、どんな食べ物でも、そればっかり食べていたら、それはバランスが悪いから、健康には良くないよね。で、野菜ばっかり食べているのは比較的無害だと思うけれど、それに比べたらラーメンは良くないと思う。じゃぁ、寿司、ステーキ、カレーなんかと比べてどうか、と言われると、それは良くわからないなぁ」
「でも、どういう順番だと思う?」
「ま、寿司よりはラーメンの方が体に悪いと思うよ。カレーとかは微妙かなぁ。ステーキも、肉の部位にもよるだろうしねぇ。ヒレとかならラーメンの方が全然悪いと思うけど」
「じゃぁ、ラーメンが体に悪くないって言っているのは、愛煙家が「たばこは体に悪くない」って言ってるのと一緒ジャン」
「まぁ、そういうところはあるよね」
「ラーメンヲタクって、体を削って食べているのね」
「それもまた一理ある。消化器系の障害はもちろん、デブになる可能性は高いし、髪の毛が不自由になる可能性もあると思う」
「でも、ラーメンは栄養があって良い食べ物だって言い続けている人もいるよね」
「ああ、いるね」
「あれはなんなの?」
「さぁ、本当にそう思っているのかも知れないし、本当はそう思ってないけれど、引っ込みがつかなくなっているのかも知れない。良くわかんないなぁ」
「それを信じてラーメンを食べまくる人が出てきたら、どう責任を取るんだろう」
「いや、それはさ、自分の体だし、自己責任なんじゃないの?別に中毒になるわけじゃないし、常習性もないんだから、体に悪いと思ったらやめれば良いだけのことでしょう」
「ふーーーん。で、ブウさんはいわゆるラーメンヲタクみたいにラーメンばかり食べているわけじゃないみたいだけれど、それはなんでなの?」
「ラーメンばっかり食べていたら不健康だからだよ(笑)」
「なるほど」

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