2008年10月03日

20世紀少年

4a8c2665.jpg正直、最近の浦沢直樹作品は小難しくなってしまい、漫画を読んだ爽快感に欠けると思っている。モンスターあたりはまだ我慢できたのだけれど、20世紀少年ぐらいになるともう駄目だ。ストーリーは破綻なく進んでいるだろうし、結局のところ端役の中にキーになる人物が配置されているだけなので、あとから穿り返せば「なるほど!!」ってことになるのだけれど、その出し方があまりにも小出し過ぎる(たとえば、小学校の名簿を順に追っていくところなんかがその一例。あ、これは漫画の話だけれど)ので、作者に恣意的にだまされている気がしてきてしまう。

アフター・スクールみたいな作品に人気が出てしまう日本なので、こういう作品が好まれるのもわからないではないのだが、個人的にはあまり好きではないので、この作品もそれほど期待していなかった。

さて、見終わった印象は、「うーーーーーん、この調子であと2作見なくちゃならないのはつらいなぁ」というもの。だって、映画はほとんど原作どおりなんだもの。音楽とか、音声とか、漫画で表現できない部分はあって、それを上手に補完していることは認めるのだけれど、映画にした理由というか、映画ならではのものがそれ以外にほとんど感じられない。「忠実に映画化しました」という感じ。だから、原作があまり好きじゃない僕にはちょっとフィットしない。キャラクターたちは最初からある程度俳優を想定してアテガキしていたんじゃないの?と思ってしまうほどしっくりきているのだけれど、それがまたどうよ、という感じなのだ。

最近、アメコミの映画化の傑作が相次いでいるだけに、「日本の映画って言うのは漫画との力関係的にまだまだだな」と思ってしまう。

ちなみに例によって少なくない人数が、エンドロールが流れきらないうちに席を立っていた。エンドロールのあとにもちゃんと映像があったのにね(笑)。

最後まで見ていかない人たちって、本当に謎だ。暗いうちに席を立つのがステータスだと思っているんだろうか。別にどうでも良いけど。

評価は☆1つ。

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