
この市場はカゴメとS&Bが二大巨頭で似たような製品を出して競争し続けている。当初はカゴメの独占市場かと思われたのだけれど、すぐにS&Bが反応。ところがS&Bの製品は作りこみが甘く、「これじゃぁ、カゴメを選ぶよなぁ」と思っていた。しかし、そこはさすがS&B、販売サイドで色々工夫をしたようで、スーパーなどでは必ずカゴメより安い価格で提供されるようになり、ついついS&Bを買ってしまうような状況を作り上げた。「あぁ、後発のS&Bも頑張っているんだね」と思っていたのだけれど、いつの間にか商品はマイナーチェンジを繰り返しつつ、熟成が進み、カゴメと比較しても味の点で遜色がなくなってきた。そんな状況でカゴメが巻き返しを図るべく投入してきたのが押し麦ごはんのシリーズなのか、デザイン面でもリニューアル感が強く、カゴメの意欲が感じられる。
デザイン、カロリーなどを見ると狙いは20代の女性なのかな、と思うのだが、食べてみるとあら不思議。それほど新しい感じがない。ま、確かに押し麦の食感は今までにないものだけれど、そもそもそんなものをじっくり味わいながら食べるものでもない(笑)。朝、ご飯を作るのが面倒くさいからさっとできてぱっと食べることができてそれでいてカロリーが少ないもの、みたいな食品だから、この程度のクオリティが維持できていれば十分なんだろう。毎日同じようなものばかりだと飽きてきてしまうので、せめて「全く同じもの」は避けたくなってくる。ということで、ちょっとした変化(カーブ、スライダーまではいかないけれど、4シーム、2シームぐらいの違いはある、みたいな)が楽しめるのはありがたい。
ということで、評価は☆1つ半。