壁の穴っていうと、僕にとってはいつまで経っても渋谷のハンズの向かいの、ちょっと一段上がったところにある隠れ家的なお店が「壁の穴」なんだけれど、その後すっかりメジャーになって、そしてそのあとでちょこっと失速して今に至る、みたいなハングリータイガー@保土ヶ谷バイパス的なお店。高校生のときとかはまだパスタって今ほど普通に食べるものじゃなかったので(ミートソースとナポリタンは普通にあって、ナポリタンはお子様ランチに必ずついてきたけれど)、「いいお店を知っているよ」と言ってデートに出かけるにはうってつけで、それでいてフォークとスプーンの使い方が良くわからず墓穴を掘る、みたいな危険と隣り合わせの店だった。
何が悪い、というよりも、五右衛門とか、もっと大規模に展開しているパスタチェーンが幅を利かせてしまったってことなのかな。まぁ、壁の穴も全国に15軒ぐらいはあるんだろうけれど。いや、壁の穴グループという形で色々な業態を提案しているから、押されているというよりも適度にバランスをとってやっている、ということか。ま、「渋谷に行けばいつでも、それほど混雑せずに懐かしのお店で食べることができる」わけだから、悪くはない。
サラダ食べて、パスタ食べて、ワイン一本あけて帰ってきたわけだけれど、何が良いって、閉店が早いので、帰りが遅くならないのが良い。話に夢中になっているとついつい長居しちゃって、帰りの湘南新宿がなくなっちゃったりするから(笑)。
味のほうは、無難に美味しかったかな。最近はラーメンの麺と一緒で、この手のお店のパスタのレベルも凄くアップしたから、「これは凄い!」と感じることはほとんどないわけで、店の雰囲気もすっかりオープンになってしまい、ちょっと良いファミレス、みたいな。
評価は☆2つ。