2009年02月02日

WALL・E/ウォーリー

38b72dd7.jpg宿題になっていたWALL・E/ウォーリー、ようやく見てきました。

「多分、面白いと思う」と予想していたわけだけれど、やっぱり面白かった。何しろせりふ少な目なのにロボットの仕草や目の形だけでさまざまな感情を表現してしまうのが素晴らしい。

ま、このあたりのロボットの感情表現といえばスター・ウォーズシリーズのR2−D2が散々見せてくれていたわけで、この映画のウォーリーやモーの動きはR2−D2ライクであることは間違いがないのだけれど、それにしても良くできている。

旧式ロボットと新式ロボットの対比というのだとターミネーターあたりで見たことがあるわけで、あのシリーズででてきた液体金属ターミネーターに共通する部分がイヴにはある。もちろん、2001年宇宙の旅などもモロにパロっているわけで、そのほかにもエイリアンを含め、これまでの色々なSF映画やロボットアニメを色々と取り入れつつ、それでいて消化不良を起こさずに新しい価値を見せているのが良い。

ピクサーは「レミーのおいしいレストラン」が異常に出来が良かったので、当然期待が高まってしまうわけだけれど、その期待に全く負けないクオリティで作品を提供してきた。アニメといえば一昔前は日本のお家芸、宮崎アニメの独壇場という雰囲気もあったのだけれど、すっかりお株を奪われている印象がある。

映画は冒頭、ピクサーおなじみのショートフィルムでスタート。この「プレストとうさぎのアレックス」もなかなか見事な内容で、「あれ?劇場を間違っちゃった?」と心配になるようなもの。あれれ?と思っているとウォーリーの本編が始まるので一安心。

さて、この冒頭の描写がまた素晴らしい。ごみため場と化してしまった地球を、ウォーリーの日常を通じて非常に上手に表現している。このあたり、ナウシカの冒頭などと比較して見てみるのも楽しそう。

その後も、淡々と、しかしあちらこちらにちょっとしたユーモアを散りばめて飽きさせずに時間を経過させていく。先割れスプーンをフォークとスプーンとどちらに分類するか迷って、中間に置いてしまうあたりにロボットの個性を表現していたりするのが良い。お宅気質、コレクター気質のお掃除ロボットが映画の中で見かけた帽子を探してきたりするのもユーモアがある。何しろ、冒頭に限らず、細かいちょっとした描写に色々と複数の意味を持たせているので、一度見ただけではその面白さがわかってこない。二度、三度、楽しめる映画だと思う。このあたりは「DVDを買って何度も見てください」ということかもしれない。

そしてイヴがやってくるわけだが、ここからのテンポも非常に良い。やや暴力的で加減を知らないイヴと、小心者だけれど仲間が欲しいウォーリーの交流パートはこの映画の一番の見所。動かなくなったイヴを連れて歩くシーンは特に良い。加えて、懐かしいテレビゲームが登場して、そのスコアが2000−0何ていうのもちょっとしたユーモアである。

そして、宇宙船パート。ここに来ると子供向けのサービス色が濃くなり、さまざまなロボットが出てくるのだが、お掃除ロボットのモー君は助演男優(なのか、女優なのかわからないけれど)賞もの。歴代の船長がだんだんデブになっていくあたりは芸が細かい。正直なところ、ここのパートはそれまでのパートに比較してやや間延びしている感じがあったのだけれど、ラストからエンドロールまでは再び見所満載。

もちろん、ピクサーお決まりのA113も登場する。

今回はDLPバージョンで鑑賞した。DLPは画面は小さくなりがちだが、発色や黒の表現などはフィルムとは随分異なる。可能なら、DLPの映画館で観た方が良いと思う。

ところで、今日の新宿バルトはほぼ満席。先日の土日は開演のかなり前から全席完売という状態だったらしい。それでも今週一杯で上映終了って、ちょっと商売っ気がなさ過ぎ(^^;?

評価は☆3つ。

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