2009年03月03日

20世紀少年<第2章> 最後の希望

7ae518c1.jpg第1章が全然駄目駄目だったので、ほとんど期待できなかった20世紀少年の第2章。行きがかり上仕方がないので観て来たのだけれど、「あぁ、やっぱりね」というでき。そもそも、あれだけ長い期間連載していた漫画をたった8時間ぐらいでまとめちゃおうっていうのが無理。その無理を承知でやっているところが観客を馬鹿にしている、という感じなのだけれど、そもそも最初からこの映画のターゲットは20世紀少年に対して好意的な層であって、単純に映画を楽しみたいという層はターゲットではないのかも知れない。いや、もちろんスピリッツの20世紀少年はきちんとリアルタイムで読んでいたけれど。

本作は漫画の中でも比較的まとまりが良く、わかりやすいパート。その上、観客の多くはあらすじをわかっているのだから、キャラをどこまで魅力的に見せることができるか、ということになるわけだけれど、本作、良い味を出していたのは小池栄子(高須)と木南晴夏(小泉響子)ぐらい。古田新太(春波夫)も悪くはないのだけれど、あまりにもチョイ役過ぎる。というか、全編駆け足なので、ほとんどのキャラがチョイ役になってしまうのだけれど。

オッチョは確かに活躍していて良い味を出していると思うけれど、それだけ。わざわざ実写映画にした意味がわからない。「あぁ、監督はこれをやりたかったんだ」っていうのが全く伝わってこない。いや、無理に解釈すれば、「漫画をそのまま映画にしたかったんだろうな」という感じ。残念ながら、この映画からはその程度のものしか伝わってこない。

たとえば先日のダークナイト。漫画でやりたいことと、映画でやりたいことは全く異なる。そして、原作を知らなくてもきちんと楽しめる。たとえば先日のアイアンマン。あいにく原作は読んでないのだけれど、一級品の娯楽大作に仕上がっていた。洋画ばかりじゃない。デトロイト・メタル・シティ。原作ファンからは一部批判の声が出ていたようだけれど、映画単独で十分に成立している。一方で、この映画は一体なんだ。全然駄目じゃないか。そもそも、映画化したこと自体に疑問が残る。というか、無理でしょ、3部作じゃ。スターウォーズくらいやらないと。じゃぁ、9部作にするだけの価値があるかといえば、それも疑問。これはやっぱ、漫画で読んでおけば良かったという作品なんじゃないかな。

ま、完結編も観るけどね。多分、評価は低いと思う。

浦沢直樹は本当にこのできで満足しているんだろうか。もしそうだとしたら、彼はやっぱり漫画に注力しているべきだ。映画の良し悪しはわからないんだろうから。でも、きっとそんなことはないんだろうな。お金がもらえるからかも知れないし、無理やり引っ張り出されているのかも知れないし、他の複雑な要因が絡んでいるのかも知れないけれど、とにかく本心は「これはひどい」と思っているんじゃないか。思っていて欲しい。

評価は☆半分。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/buu2/50812181