2009年03月19日

フィクサー

フィクサー [DVD]

ジョージ・クルーニー親分主演の一応ミステリー。

農薬会社の薬害訴訟を主軸に、もみ消し専門の弁護士の立ち回りを描いた社会派作品。最近、この手の映画って凄く多い気がするのだけれど、その中では比較的軽めというか、あんまり派手さのない、静かな映画。また、ただでさえあまり長くない映画なのに、同じシーンが反復されたりするので、食後感は「ちょっとあっさり」という感じ。でも、クルーニー親分の顔がこってりしているのでバランス的にはちょうど良いのかも知れない。

アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、ティルダ・スウィントンが助演女優賞を獲ったわけだけど、作品賞を獲るにはちょっと軽すぎてゼア・ウィル・ビー・ブラッドにはちょっと及ばない感じ(って、受賞はノーカントリーだけど)。

ずっしりと重い国内のミステリー文学を読んでいると、最後の顛末も含め、ランチ程度の重みでちょっと食べたりない感じもする。いや、それは最近のこの手の社会派映画がすっかり国際色豊かになってしまい、敵も大物になり、戦闘機が飛び交い、マシンガンで木っ端微塵にしてしまう、なんていうものが増えてきたからなのかも知れない。

ツタヤで準新作になった今、借り時かも知れない。評価は☆1つ半。

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