2009年05月13日

スター・トレック

startrek今までのスター・トレックシリーズはひと段落させて、新しい解釈でリスタート、というもの。バットマンシリーズでもこれをやっているので、もしかしたらこれからの流行なのかも知れない。

さて、そのリニューアルしたスター・トレック、観て来ました。この、ポスターが結構格好良いんだよね。ということで、かなりシリアスなものを期待していたのだけれど、意外と結構コミカルでした。

本作では「スター・トレック ビギンズ」という感じで、エンタープライズ号のクルーたちがどうやってあの船に乗りあうようになったのか、その成り立ちを描いていた。その描き方がかなりコミカルで、特にカーク船長は昔のシリーズを観ていたら「こんなの、カークじゃねぇ!!」とちゃぶ台をひっくり返したくなるかも知れない。何しろ、切れやすいし、女好きだし、決して品行方正ではなく、アナキン・スカイウォーカーみたいな感じ。それがダース・ベイダーのようにならなかったのは幸いだけれど、その経緯みたいなものはこの映画でたっぷり描かれている。

人物はカーク船長とスポックを中心に、他の登場人物たちもそれなりに詳しく描いていて、2時間の映画としては頑張った方だと思う。悪役は悪役っぽいんだけれど、善玉はちょっと善玉っぽくない。妙に人間味があって、そのあたりが監督の狙いなんだろう。

メカという点では、エンタープライズ号は昔のままだけれど、その他の新しい宇宙船とかはマトリックスシリーズの後半に出てきたような有機的なデザインのものが多かった。かなり影響を受けているのかな。宇宙船の戦闘シーンとかは非常に迫力があったんだけれど、残念ながらスター・ウォーズ エピソード3の冒頭のシーンには及ばない感じ。

未来の地球も描かれているのだけれど、この景色はブレードランナーなどで提示された未来図と比較してみるとなかなか面白いと思う。

最後まで観て、「あそこはマトリックスシリーズ」「ここはスターウォーズシリーズ」と、色々既視感があったのも事実。特にスターウォーズシリーズを思い出すのは、エピソード2でのジャンゴ・フェットとの決闘とか、エピソード5の氷の惑星とか、まぁ、ひとつひとつ色々と「あれ?」というところがあった。でもまぁ、このあたりは後発なんだから仕方がない。では、この映画で観ることができた斬新な映像表現は、となるのだが、それはカメラの移動の仕方ということかも知れない。この表現はアニメではそれほど新しくなく、押井守さんとか、凄く凝った表現をすると思うのだが、それを特撮でやって見せてくれた。全般的にSFX、VFXは凄く良かったと思う。

ただまぁ、たとえばロボットが不時着した星になぜかオビ・ワン・ケノービがいる、みたいな定番ご都合主義があったのも確か。これだけ広い世界で、妙に狭い人間関係だな、おい、と思わないでもない。まぁ、このあたりはご愛嬌といったところかも。個人的にはちょっと新キャラクターが以前のバージョンを崩しすぎ、という感じがしないでもないのだけれど、全く新しい映画としてみればなかなかに上質だったと思う。評価は☆2つ。

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