2009年08月22日

アマルフィ 女神の報酬

8a832b06.jpgテレビ局がかんだ映画と言うのはそれだけで大抵1ランク評価が下がってしまうようなところがあるのだけれど、フジテレビ開局50周年記念ということで、「どうせならなぜ大捜査線を躍らせないのだろう」と不思議に思いつつ、観にいってみた。

なるほど、50周年のお祝いで、身内に海外旅行をプレゼントしたかったということですか。どおりで出てくるところ出てくるところ、イタリアの観光名所ばかりでした(笑)。これはわかりやすい。

さて、映画の内容は・・・・ということなのだけれど、なかなか面白かった。何しろ、ストーリー展開が凄い。どんどんスケールがでかくなっていって、これは一体どうなるんだろう???と思っていると、広げた風呂敷は実は凄く地味に畳まれてしまう。その展開の妙が素晴らしい・・・・じゃなくて、凄まじい。

なんというのかなぁ、「あのさ、その目的なら、イタリアなんかで頑張らなくても、日本でやればいいんじゃない?」と思っちゃう。いや、確かに舞台が日本だったら、50周年のご祝儀で俳優さん(ガリレオで稼がせてくれた福山雅治とか、全然必然性のないキャラだったし)やら制作スタッフやらをイタリアに連れて行くことは出来なくなっちゃうけれど、でも、目的がなぁ。

それで、その目的のためにイタリアの情報関連会社の中枢ともいえる建物にもぐりこんで、そこでトラブルを起こしてイタリアの交通を麻痺させちゃうんだけれど、そんな凄いところ、外交官だっておいそれとは近づけないんじゃないだろうか。

イタリア警官を人質にとって天海を逃がすのも凄い天海、じゃない、展開。

あと、誘拐されたシーンで画像を交換した(人間が映っていないシーンを切り貼りしたんだと思うけれど)のはそれほど面倒ではないと思うけれど、どうせならブツっと切って削除しちゃえば手っ取り早かったはず。でも、それより何より、教会のシーンでろうそくがたなびいている方は、そりゃぁものすごい加工技術ですよ。透明人間じゃないんだから。だって、そこの前を人が通ったとしたら、わざわざ火がたなびいているシーンをCGで作って、合成する必要がある。そんな面倒なことをせずに、誘拐のシーンで使った「人が通っていない場面を切り貼り」すれば良かったのに。そうすればばれなかったかも知れないのに。それほど重要でもない画像加工にILM並みの技術を投入するところが素晴らしい。しかも、それのおかげで外交官織田に合成を見抜かれちゃう。さすがイタリア。

ところでイタリアの地理には疎いのですが、アマルフィって、イタリアの西海岸ですよね?もうちょっと北にあるはずのローマからアマルフィへ車でアプローチしているのに、南側から(左に海、右に山で、下からアプローチ)なのはなぜ?良くわからない。秋田から新潟に向かったのに、なぜか左に海、右に平野で下から(富山方面)からアプローチ、みたいな不自然さがあるのだけれど。

あと、ストーリーとは関係ないけれど、あのぶつぶつぶった切る編集は何とかならないのだろうか。あれは多分狙ってやっているんだろうけれど、「おいおい、もうちょっとちゃんと編集しろよ」という感想しか生まれない。

なぁんてことを色々書こうと思っていたら、破壊屋さんが書きたいことをほとんど書いてくれている(というか、書けないことまで色々書いてくれている)ので、そちらを参考にしてもらうのが良いと思う。

破壊屋 アマルフィ 女神の報酬

評価は☆半分。いや、でも、冒頭にも書いたけれど、十分楽しめるんですよ。本当に、これは皮肉ではなく。確かに、制作サイドが期待しているような楽しみ方ではないのだけれど。馬鹿映画だけれど、十分楽しめるし、観る価値がある。その点で山形スクリームとは一味もふた味も違う。観ておいて損はない。ちなみに上で紹介した破壊屋さんのレビューは超ネタバレだけれど、事前に読んでおいた方が一層楽しめるような気もする。

さて、どこまでもキザな外交官役の織田君(中学のひとつ後輩)を観たあとは、TBS世界陸上のスーパーハイテンションの織田君(でも、今年はちょっと控えめ)を見ようかな。

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