2009年09月12日

勝ち組が負けてようやく

雇用者が過剰に保護されているおかげで雇用が流動化しない、というのは散々書いてきていることだけれど、この間の選挙を見ていても、そのあたりについて抜本的な対策を提言した政党はどこにもない。相変わらず駄目な国だな、日本は、という感じなのだけれど、自民党が負けたおかげで多少は変化が生まれるのかも知れない。

【09衆院選】自民秘書ら2000人が失業!?

だそうで。素晴らしいことじゃないですか。


「家族がいるのに…」「雇用悪化の中、就職先が見つかればいいが」と一様に不安顔だ


そういう思いでプレッシャーを受けながら生きている人間がこの国にどれだけいると思ってるんだ。こいつら、想像力が足りないんだろうね。「負けたらどうなるんだろう」とか、「仕事がなくて困っている人は日々どういう思いで暮らしているんだろう」ということを考えたことがなかったってこと。でも、大丈夫。想像力がなくても、そういう立場に追い込まれれば嫌でも理解できるから。おめでとうございます。これで人間としての価値がひとつ上がりました。さて、そういう立場に追い込まれて、それでどうするか。そこでまた人間としての価値が問われるわけです。失業した秘書の皆さんが何を考えて、何をするのか。個人的には非常に楽しみでもあり、期待もしているわけで。

大学卒業後に私設秘書となって10年。ほかに職歴はない。「民間企業で使いものになるのか…」


はいはい、いつでも使いますよ。何人でもどうぞ。仕事は営業です。今までの人脈があるでしょうから、きっと大活躍できると思います。もちろん、次の選挙で自民党が勝ったら、辞めていただいても構いません。うちの会社は反終身雇用、反年功序列なので、何も問題ないです。本当に、誰か来ないなぁー。人が全然足りてないんですよ、うちの会社。

「落選すれば、中小企業が一つつぶれるぐらいの失業者が出る」


別に大騒ぎするようなことでもないと思うのですが、全部自業自得。失業したときに次の仕事が見つけやすいような社会はいつでも作れたはず。それをやらなかったのは自分達の責任ですよねぇ。「俺達は能力があるのに、どうして就職できないんだ」って、そりゃぁ、既得権を持っている正社員の人たちがいるからでしょう(笑)。同じような思いの人は、日本には掃いて捨てるほどいるわけで、議員秘書なんてまだマシな方。日本には、ただ生まれた時代が悪かっただけ、たまたま就職のときに社会が就職氷河期だっただけ、という理由で、一生不安定な生活を強いられている人がたくさんいるわけです。自分の意思とは別のところで決まってしまったことによって、本来平等に与えられるべきだった「機会」が与えられていない人がいるという事実をこの機会にしっかり体感していただきたいところです。

何しろ、失業した皆さんにはこれを機会に「失業者の思い」を嫌と言うほど味わっていただき、その上で「次の政策」を考えて欲しいところですね。

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あまり、他人の意見にもろ手を上げて賛成するということはないのだけれど、この意見に
確かにそうだ:下野の意義【Party in Preparation】at 2009年09月13日 12:03