2009年11月28日

今日のお店

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友達の誕生会ということで、首都圏のあるお店で食事。僕はここ一ヶ月禁酒していたんだけれど、お祝いということもあり、また人間ドックが終了したばかりということもあって、久しぶりにビールや焼酎を飲みながらコース料理を楽しんだ。

行ったお店はちょっと伏せておく。そんなに頻繁に行くお店ではないのだけれど、美味しい料理、素晴らしい接客で、安心して知人を連れて行くことができる。今日の友達はまだ知り合って一ヶ月ぐらいの人なので、正直、食べ物の好みとかも良くわからない。そんなときに使うのにもってこいのお店だったりする。

最初に食べ物の好き嫌いを聞かれるので、「うに、いくら、数の子、お新香がダメです」と伝えると、「あぁ、魚卵がダメなんですね」と返事。「そうそう、そんな感じです」というやり取りの後、食事が始まる。と、一番最初に出てきたのがたらこ。ここのたらこは凄く美味しいんだけれど、大丈夫かな?と隣のお皿を見ると、そちらはたらこじゃなくてもずくになっている。実はそのあとも何度か「これは?」と思う品が僕の前に運ばれてきたんだけれど、その都度横を見てみると違うものが盛り付けられている。ソースにたらこが使われているときは「大丈夫ですか?」と先に聞いてくれる。メインは複数用意されているのだけれど、好きなのを選ばせてくれるし、迷っていると、「では、○○が大きめなので、それをシェアしたらいかがですか?」と提案してくれる。「少なかったら、他のも追加できますよ」と教えてくれる。

スタートが20時ぐらいとちょっと遅めだったんだけれど、気が付くと最後の客になっていた。23時近くに席を立って会計をしようとすると、「まだ構いませんよ」とのこと。でも、残念ながら、そろそろ終電が気になる時刻なので「いえいえ、そろそろ電車がまずいので」と応えてご馳走様をして店を出た。

このお店はいつもそれほどお客さんが入っていないのだけれど、今日は金曜日の夜ということもあってか、ほぼ満員。

このお店、本当に良いお店なんだけれど、あまり宣伝しているところを見たことがない。ブログの記事になっているのもそんなに見かけない。味とか、居心地とかを考えたら、ちょっと考えられないのだけれど、多分、みんな、「興味本位の一見さんとかがたくさん来るんじゃなくて、いつまでも居心地の良い、自分達のお店として存在して欲しい」と思っているんじゃないかと思う。それで、僕もそういうお客の一人だったりする。

僕は外食したほとんど全てのお店をレポートしているし(さすがに居酒屋チェーンとかはスルーするけれど)、実は随分前にあるところでこのお店のレポートを書いたこともあるのだけれど、最近は、この店についてはほとんど何も書かない。といっても、僕自身、半年に一度くらいしか行くことがないのだけれど。そして、「書けないなら、最初から言及するな」というのも僕の考え方なんだけれど、今日はあまりにも居心地が良かったので、どうしても書きたくなった次第。誰かに読んで欲しいのではなく、どこかに今の気持ちを書いておきたかった。だから、このエントリーは凄く私的なメモだったりする。

半年に一度といわず、毎月一度くらいは行きたいかな。うん、行っちゃうかも知れない。何しろ、とても質の高い時間を過ごすことができた。これは、単にお金だけではなかなか買えないものだ。お店に感謝。

写真は締めで食べたオムライス。

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