2009年12月11日

イングロリアス・バスターズ

e292dad9.jpg非常に好みが分かれそうな戦争映画。僕の場合はかなりポジティブに評価するけれど、ダメな人は全然ダメだと思う。

何しろ、何度もビクっとさせられる映画で、そのたびに「うわ、ちょっと恥ずかしい」とか思ってしまう。いきなり脅かすんだもの。

史実をベースにしている癖に途中から完全に別世界になっていくあたりも面白い。ナチスのユダヤ人狩りを主軸にしていながら、スピルバーグとはかくも異なる映画を作ってしまうとこが新鮮でかつ驚きに満ちている。そこで展開されるストーリーは何か示唆するものがあるかというと別にそんなこともなくて(笑)、戦争エンターテイメントという感じ。でも、遠すぎた橋みたいなものかと言えばそんなことも全然ない。じゃぁ、なんなんだ、この映画は、ということなのだけれど、その質問に答えるのは困難を極める。復讐劇と言えば復讐劇なんだけれど、主題はそんなところにはない感じだし。なんというか、シニカルなコメディなんだろうか?とにかく、色々なところに乾いた笑いが盛り込まれている。ラストまで緩みがなくて、最後の最後まで楽しめる・・・。


いや、なんか、違う。こういう文章はこの映画の本質を何も書いてない。

いきなり変な矢印が出てきたり、紙芝居みたいになったり、派手なBGMで無理やり盛り上げたり。なんというか、「これって、映画だからさ、こういう楽しみ方もありじゃん?」みたいな、映画そのものを楽しませるための工夫があちこちに散りばめられている。そんな映画。

好きか、嫌いかと言われれば好き。お薦めか、お薦めじゃないかと言われればお薦め。でも、誰にでもフィットするかと言われればそんなことはない。ジブリみたいなハートウォーミングなストーリーを求めている向きには絶対に合わない。毒があっても良い、血が飛び散っても良い、痛くても良い、生理的嫌悪感を呼び起こさせるような描写があっても良い、ハッピーエンドじゃなくても良い、難しいことはともかく、面白ければ良いんじゃない?という人には向いていると思う。って、それじゃぁ、ハードル高め?

何しろ、映画を観るのが好きっていう人なら、かなりの確度で楽しめると思う。評価は☆2つ半。

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