2010年02月02日

口コミ広告と小沢氏擁護発言にみる情報発信の透明性の問題

以前、「口コミ論(草稿)」と題したエントリーをあげているのだけれど、

口コミ論(草稿)

それに関連して、こんなニュースが日経ビジネスに掲載された。

米“クチコミ”広告規制の波紋

日経ビジネスオンラインの会員じゃないと先が読めないけれど、このあとに続いている話をかいつまむと

米国の口コミマーケティング市場は急成長している
日本でも口コミ効果を実感している企業は多い
日本にも消費者庁が発足し、米国の動きを見守ることになる
WOMマーケティング協議会が日本におけるガイドラインを作成する方向にある
今後、大手企業の広告宣伝活動に影響が出るのは間違いない


みたいな感じ。

広告なのか、口コミなのか、というのはボーダーラインの設定が難しいけれど、「サービス、対価を提供されている場合」とすれば、例えば試写会なども口コミ情報ではなく広告に分類されることになる。まぁ、「これ、試写会で見ました」「この本は献本されたものを読みました」「食後に店主からワインを一本サービスされました」って書けば良いってことですよね。ま、情報を発信するなら、関連情報についてもきちんと付帯させておけ、ということで、次の事例なんかも、それにあたるのかな、と思う次第(いや、広告じゃないけど)。

テレビに出てる政治評論家の連中が小沢擁護ばっかりな理由が判明しました。

別に著名人が政治家に頼まれて講演でしゃべるのは一向に構わないし、実際良くあることなんだけれど、擁護発言をするなら、「私は小沢さんの講演会でお金をもらって喋ったことがありますけどね、それはそれとして、小沢さんは悪く無いですよ」と、きちんと情報を出せ、と。その上で、視聴者はどの程度のバイアスがかかっているのかを想像しつつ、情報を処理すれば良いわけです。ま、政治家の場合は調べれば色々わかっちゃうわけですが、ブログやTwitterなんかだとそのあたりは良くわからなくなっちゃうわけで、そんなこんなは情報を発信する側がきちんと考えていかなくちゃいけないことだよな、と思う次第。まぁ、今のところ、ほとんどの人は「Twitterやブログとかで書くのは構わないけれど、小沢擁護は駄目」みたいなことを言いそうなんだけれどね。僕は両方ダメだと思うから、今度から映画を試写会で観たときは試写会で観たって書くことにしよう。

あ、ちなみにマクドもダメです(笑)。

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