2010年03月01日

螺鈿迷宮

螺鈿迷宮 上 (角川文庫) 螺鈿迷宮 下 (角川文庫)

螺鈿迷宮、読了。

最初に僕の海堂本に対する評価を列挙しておくと、こんな感じ。

チーム・バチスタの栄光 ☆2つ半

ナイチンゲールの沈黙 ☆半分

ジェネラル・ルージュの凱旋 ☆2つ

極北クレイマー ☆半分

海堂さんの特徴は、ミステリーの体裁をとりつつ、実のところミステリーというよりは医療現場からのメッセージという感じになっていること。読みやすい文体で面白おかしく書いていくのがいつもの手なのだけれど、スタイルといえばスタイル、マンネリと言えばマンネリで、僕はちょっと飽きてきちゃった。彼の主張というのも毎回一緒なので、「あぁ、またか」という感じになってしまう。あと、謎解きの部分も非常に淡白で、何か特殊な伏線があるとか、びっくりする展開というのは全然なく、読んでいると普通に種明かしがされていく。一応設定上の「実はね・・・」というのはあるのだが、それはストーリーとはあまり関係がなくて、まぁちょっとした味付けという感じ。

キャラクターの面白さも海堂本の特長ではあるものの、本作ではそのあたり、イマイチかな。この本では恐らく姫宮を書くのが主眼だったんだと思うのだけれど、彼女のキャラクターは期待したほど面白くなかった。

しかし、全体としては、比較的良く出来ていたと思う。「こりゃぁ面白い!」というほどではないけれど、読み終わって「お金返せ」って感じにはならない。評価は☆1つ半かな。

このまま、「生涯の最高傑作はチーム・バチスタ、でも、☆2つ半」という作家で終わってしまうのか、それともびっくりするような会心作を発表するのか、どうなるんだろう。って、まだ読んでない本がいくつかあったと思うので、まずはそっちを読んじゃわないとだけれど、積んどいてある本が結構あるので、どうしたものか。まぁ、読みやすくて時間がかからないことは間違いがないので、先に読んじゃうかなー。

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この記事へのコメント
バチスタと並んで面白かったのはブラックペアンでした。お勧めです。

それ以降の作品はbuuさんの言っている通り、主張の方が強くなり過ぎて楽しめないかな。
Posted by A at 2010年03月01日 23:08
> バチスタと並んで面白かったのはブラックペアンでした。お勧めです。
>
> それ以降の作品はbuuさんの言っている通り、主張の方が強くなり過ぎて楽しめないかな。

あー、ブラックペアンですか。やっぱ、そこは押さえておかないとですね。近日中に読みます。
Posted by buu* at 2010年03月02日 04:43