2010年04月12日

俺たちの邪悪なブレスト

今日はリバネスでちょっと打ち合わせがあったので朝早くから四ッ谷へ。終わってから、カフェドリバネスで昼ごはんを食べながら雑談。

最初のテーマは、なんで年金ってあんなことになっちゃったの?なんで生保って、こんなことになりつつあるの、みたいな。で、まぁ色々話したんだけれど、「さすがに、最初から後世の人間達を騙してやれ」っていうつもりはなかったんだろうな、というところで最初の合意事項。じゃぁ、どうして?というところなんだけれど、結局、年金制度にしても、保険制度にしても、制度設計するときの計算能力が低かったということなんだろうね、ということに。だって、300万人とかの生命保険についてどうするの?みたいな相談をしている時に登場するのがソロバン、電卓、しばらくしてようやく関数電卓っていう時代。今みたいに、パソコンでも凄い計算能力がある時代じゃない。考えてみれば、10年前に理研に1テラのハードディスクを用意するっていう話をしていて、「それはちょっと天文学的」みたいなことになったんだけれど(ヒトゲノムのデータに関する検討会で)、今となっては16ギガのSDカードが3000円とかだから、オイオイオイ、みたいな話。ちょっと前の漫画で宇宙探査で打ち上げた無人宇宙船が数十年後に開発された高性能宇宙船に追い抜かれちゃう、みたいな話があったけれど、まぁ、どれもこれもそんな感じであって、「計算能力がないから、ちょっと安全側に見積もりました」みたいなことが積み重なって今があるんだよなぁ、ということに。

ただ、そういう仕方のない中にも、「ん?」ということはあって、それは既得権。計算機がそれだけ高性能になったんなら、不要になる人もたくさんいるはずなのに、何故かいなくならない。だから、高コスト体質が変わってこない。そのあたりは日本が離島だから、っていうこともあるんだろうけれど、なんともね。でも、このあたりの話は本題ではなかった。雑談だから、話はどんどん移っていくわけだけれど、「そういう、技術開発によっていらなくなる仕事って、なんだろうねぇ?」ということになった。それで、ぱっと思いついたのが弁護士。

だってさ、法律って、ゆらぎがないように非常に厳密に作られているでしょ。こういう、しっかりしたフォーマットで記述されている文章というのは非常にコンピューターにフィットするわけです。じゃぁ、法律はもう電子化されているんだから、それを全部分析して、まずハイパーリンク化しちゃう。こういうのができたら、次は判例のデータベース化。これこれこういう事例では、こういう判断でした、みたいなのも全部DB化しちゃう。多分、この作業ができちゃったら、弁護士の数は半分ぐらい不要になるはず。その上で、「全自動判決機」を作っちゃえ、と。何人殺しましたか、殺した相手との関係はなんですか、みたいな犯罪に関する基礎データを入力したら、判決が一発で出ちゃう。ただ、これだと情状酌量とかがなくなっちゃう。だから、「この人は母子家庭でした」とか、「この人は子どもの頃いじめられていました」とか、不幸な過去とかについての情状酌量アルゴリズムを作る。その上で、情状酌量ボタンを押す。すると、「今回は執行猶予3年」とか、情状酌量した判決が出るの。それでも、人間の裁判官がやらなくちゃならないことは残るわけだけれど、判決ももちろんデータベース化されているから、「○○裁判官の傾向と対策」ボタンなんていうのも作っちゃって、弁護士がそれにアクセス出来るようにする。いやぁ、これは面白そうだなぁ。

ただ、もちろんこんなことを法務省が表立ってやるわけないし、弁護士会もやらないだろう。だから、僕たちで勝手に作るの。「すいません、全自動判決機、作っちゃいました」みたいな。

あぁ、今は厳罰化のトレンドがあるから、そういう修正プログラムも必要だなぁ。「厳罰パラメーター」とかを設置しておいて、世論を見ながら数字を変えていく。

あれ?もう、人間は要らないじゃない。司法試験も要らないんじゃない?だって、あれ、基本的には法律の暗記だよね。それって、コンピューターが一番得意なこと。全自動判決機とか、コンピューター弁護士とか、将棋でコンピューターが名人、竜王になるのよりも早いかも知れないよね、みたいな。

こんなのが今日の昼ごはんの話題。

弁護士も要らないけれど、会計士も要らない感じだよな。こちらも暗記力と計算能力だから。理系の人間は文系の人間に比較して冷や飯食ってるんだから、こんなことで一発逆転を考えたらどうなんだろう?将棋でPCが世界一になっても世の中はあんまり変わらない(いや、話としては面白いけれど)けれど、全自動判決機ができたら結構世の中変わるでしょ。

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この記事へのコメント
エキスパートシステムとどこが違うのかいまいちわかりません...
Posted by e- at 2010年04月13日 08:56
> エキスパートシステムとどこが違うのかいまいちわかりません...

懐かしい単語。

違うか違わないかなんて全然関係ない。できるかできないかの話であって、別に新しい概念を持ち込んでなんかないんです。「PCの性能が格段に向上したんだから、この位のことなら、今は普通に個人でできちゃうんじゃない?」ということ。作っちゃって、弁護士たちに「あなた達、もういりません」って宣言してあげたら面白いだろうなぁ、と、それだけのことです。

単純に処理能力がアップしたことによってわかるようになったこと、可能になったことってあるよね、それによってもう要らなくなったものもあるし、今後もそういうものは出てくるはず。そういう「常識」が変わってきたときに、既得権者ってウザイけど、そのリスクを負っている典型事例って法律関係者じゃないの?っていう文脈なんですけど。
Posted by buu* at 2010年04月13日 10:20