2010年04月23日

自分たちがなぜ事業仕分けの対象法人となったの かを理解していない日本体育協会は解散した方が良い

先日、日本体育協会の国体推進部長の西田晴之氏と電話で話した(掲載内容に間違いがないかの確認を取ったため、掲載は今日になったが、基本的な文章は20日深夜に執筆)。話したと言っても、全く話にならなかった。なぜなら、彼の主張は「私たちの意見は先日の内容証明の文書であり、あれが最終回答です」というものだったから。まず、その文書の内容を全文ここに転載しよう。

株式会社ライブログ
代表取締役CEO 元木一朗殿

貴殿は、貴社社員小林幸世氏の第65回国民体育大会冬季大
会スキー競技への参加資格に関する本会へのご意見等につい
てウェブ上で公開されております。
本会といたしましても、この事実とともにその内容について、
当ホームページに掲載させていただき、改めて本会の見解を
述べさせていただきます。

平成22年3月2日
東京都渋谷区神南1−1−1
岸記念体育会館
財団法人日本体育協会
国民体育大会委員会
委員長 泉 正文


これだけ。当ホームページと言うのは多分これだと思うのだけれど、

国民体育大会参加資格における「勤務地が属する都道府県」の解釈・考え方について

この文書を読めばわかる通り、僕が出している質問には一切答えていない。それで、こちらからは「あなた達はひとりの選手を出場資格なしとしたことに対する説明責任を果たしていない」と言ったわけだが、西田晴之国体推進部長は「私たちには説明責任はない」と返答した。それに対し、「あなた達の組織は事業収益の16%を補助金、および文科省の委託金として受け取っている。この原資は税金である。当然のことながら、納税者である国民に対しては説明責任を負うのではないか」と質問したところ、「そんな責任はない。我々はあなたに対して返答する義務を一切持たない。我々は神奈川県体育協会を通じて組織として問い合わせがあった場合にのみ検討する」との返答をした。

小林幸世選手の出場資格に関する判断は神奈川県体育協会から日本体育協会へ問い合わせが行われ、判断したのは日本体育協会である。その判断基準として日本体育協会が提示している内容はおおよそ実際の運用とかけ離れているものと言わざるを得ず、そのあたりを質問してみた。具体的には、天山リゾートから国体に出場した選手、およびサンミリオンから国体に出場した選手の出場資格についてはどう考えるのか、と質問した。ところが、西田部長は、「そのような個別具体的な事案についての疑義は提出されていない」と、一切検討していないことを述べた。それに対して、「これまでも質問状を提出しているし、今この瞬間、私が質問しているのですが」と重ねて質問したところ、「あなたからの質問に回答する義務はない」との回答をした。

他にも、

我々は判断基準を明確にしている。それをきちんと読んで判断すべき。きちんと判断出来ないのはあなた達の責任である
佐賀や福岡の件についての判断は各県で行う話で、私たちには責任がない
あなたの質問には一切回答する義務がない
税金から10億もらっているからなんだというのだ


などと、耳を疑うような話が聞かれた。


これの対応には全く納得が行かないものの、とりあえず神奈川県体育協会には下記のメールを出していおいた。

株式会社ライブログの元木です。

神奈川県体育協会に送付、日本体育協会にccしております。

かねてより問い合わせている弊社小林幸世選手の件について先程日本体育協会西田晴之氏と電話で話しました。同氏によりますと、この件については県の体協を通せと譲りませんので、一度、県体協の方にも原宿まで来ていただき、その上で日本体育協会に対して疑義を提示したいと思います。内容としましては、先日来再三メールしている公開質問状の中身、および福岡県、佐賀県から出場し、好成績を残している各選手の取り扱いについてになります。

これらにつきまして、対応をお願いしたいと思います。なお、来年度の出場登録の時期が近くなっておりますので、その前までに全てが決着できるようにお願いします。


この要望書に対しては神奈川県体育協会からは快諾の返事をいただいており、また神奈川県スキー連盟理事も参加してくれるということなので、これから日体協と日程調整に入る。

一連のことについては僕もすでに弁護士と相談している。弁護士からは、「体育協会の主張は常識的に言って相当に無理があるが、交渉に際しては名誉毀損になるようなことだけは配慮するように」というアドバイスを受けている。だから、ウェブ上で、「こんなことを言っているあいつは馬鹿だから死んだ方が良い」などとはもちろん言わない。が、では、あなた達の組織はなぜ事業仕分けの対象法人となったのですか?という話である。国からお金をもらっている組織でないなら、もちろん仕分けの対象とはならない。国民の税金からお金を貰っておいて、その組織の運営において不適切と考えられる事態が発生し、しかもその内容について国民から説明を求められているにも関わらず、「回答の義務はない」と返答する担当者の感覚はおおよそ理解不能である。僕自身、中央官僚として霞が関で働いていた期間があるが、その間は常に納税者に対しての説明責任を考えて行動していた。

ちなみにちょうど僕はその電話のときに表参道で仕事をしていたので、「今から5分でそちらに行けますから、そちらに伺います。きちんと説明してください」と要求したところ、「会いません。色々忙しいので、対応している暇はありません」との返答。こんな組織は解散した方が良いと思うのだけれど、とりあえず、神奈川県体育協会と一緒に原宿に行ってこようと思う。

それにしても、「あなたのフルネームを教えてください」「あなたが回答不能ということであれば、上司の方と話します。上司は泉正文国民体育大会委員長ですか?」といった質問に対しても「返答しません」の一点張りの西田晴之事業部長というのは一体どういう人物なのか、ちょっと興味があるところである。とりあえず、まずはこのエントリーについて、ポイントになりそうな人物、組織に対して連絡を入れておこうと思う。まずは文科省と文部科学大臣、河野神奈川県スキー連盟会長に問い合わせてみると同時に、新聞、雑誌各社、および福島民主党議員に対してもろもろの状況について説明しておこうと思う。

#現時点で文科省にはアクセス済み

ひとりの選手の出場資格を剥奪したという事実は、非常に重い。当然のことながら、その判断に対しては説明責任が伴なうはず。これまでの運用と整合性の取れない説明では責任を果たしたことにはならない。税金から10億円以上のお金をもらっておきながら、「あなたの質問に答える義務は一切ありません」と返答するような組織は、さっさと解散した方が良い。

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この記事へのコメント
ここ数日の急展開に wktk しておりましたが、予想以上でした。
このような異次元の状況に対して冷静に対処される buu さんには感銘を禁じ得ません。
自分ももっと大人にならないとな、、と痛感しています。
引き続き、経緯に大注目しています!
Posted by mossari at 2010年04月23日 14:37
> ここ数日の急展開に wktk しておりましたが、予想以上でした。
> このような異次元の状況に対して冷静に対処される buu さんには感銘を禁じ得ません。

論理的には動いていますが、冷静ではありません(笑)今回は電話でも相当に声を荒らげていました。最初はちゃんと全会話の議事録を載せるつもりだったんですが、外出中だったこともあり、録音がなく、エキサイトしていたのでメモも支離滅裂(笑)

> 引き続き、経緯に大注目しています!

引き続き、よろしくお願いいたします(^^
Posted by buu* at 2010年04月23日 14:49
日体協って馬鹿なの?

どこで働いているかなんて、どうやって証明するんだよ。
Posted by 賛成 at 2010年04月23日 15:56
> どこで働いているかなんて、どうやって証明するんだよ。

全くそのとおりです。検証できないルールを作って、「これでやってる。だから失格。ルールをちゃんと読まないお前が悪い。お前に説明する義務はない」というんですから、そのスタンスが社会的に受け入れられるのか、試してみたいと思います。

ちょうど昨日、事業仕分けでJICAが「ちゃんと情報を開示してください」と仕分人に批判されていましたが、やっていることがどんなに良いことでも、きちんとした手順を踏んでないなら、それは駄目なはず。日体協の俺様ルールがどこまで通じるのか、全てを情報発信していきます。
Posted by buu* at 2010年04月24日 09:30

たびたびスミマセン。
すごく部分的な抵抗をされているような気がします。

開催都道府県の総合優勝が常態化している、やらせイベントの
国体において、出場者の調整は行われていないはずがありません。
総合優勝が毎年変わるのは「たまたま」だと思われますか?

そんな「出来レース」に公平性がある?と思われているところが
そもそも間違いで、無駄な抵抗であると言わざるをえません。

65年も前に発案されたイベントなのに、開催の意義すら考えず
無駄に税金を使いながら惰性で続けていることが、非常にお役所
仕事的で「日本らしい現象」だと思います。

思考停止を解除すること、こういう無駄を省けることができれば
初めて事業仕分けも「意義のあること」になると思います。
Posted by アントキの猪林 at 2010年04月25日 22:53
>
> たびたびスミマセン。
> すごく部分的な抵抗をされているような気がします。

なんか誤解があるのかも知れません。

僕は自分の会社の社員であり、自分が監督をつとめているチームの一員が日体協の不適切な対応によって国体出場権利がないと判断されたことに対して抗議しているのです。その意味では非常に個人的な話で、これがきっかけとなって話が広がるのは全く構いませんが、他競技については知識がないのでなんとも言えません。
Posted by buu* at 2010年04月25日 23:08

誤解かもしれませんが、少し補足で説明させて頂きます。
ポイントは3つだと思います。

大会は県大会や全国大会、オリンピックなど国体だけではない
ため、出場できなくても選手生命は絶たれたりしません

公然と出来レースを行っている国体の出場権利などに公平性を
求めるということ自体、無理があると思われます

優勝にからむ選手であれば、県外からでも選ばれます
国内大会なのに留学生が出場するのと同様に許容されます
ある面での「実力主義」であり、大会のレベルを上げるための
必要な処置であるという共通認識があります

つまるところ一般人の感覚では、なぜそこまでして出来レースの
国体に出場したいのかが理解できない、というところです。

国体が税金の無駄使いであること、日体協が機能していないこと
はとても共感されることだとは思いますが、本件のように個別の
案件で共感が得られるかどうかは疑問です。

普段は「護送船団は時代遅れ」「競争に勝ち残ったものが規格」
と客観的に物事を捉えて、諸悪の根源に言及されていらっしゃる
元木さんが、本件に限り主観的で「日体協の無能さ」など部分的
な攻撃をされていることに対し、違和感を覚えます。

Posted by アントキの猪林 at 2010年04月26日 00:55
> 大会は県大会や全国大会、オリンピックなど国体だけではない
> ため、出場できなくても選手生命は絶たれたりしません

これはその通りですね。

> 公然と出来レースを行っている

これについては、少なくとも僕はアルペンスキーにおいて出来レースと言うのを見たことがありません。神奈川県の場合、確かに比留間選手が神奈川に移籍してきた経緯はちょっと不明瞭なところがあったとは思いますが、継続して出場していますし、出来レースという感じではありません。

> 優勝にからむ選手であれば、県外からでも選ばれます

少なくとも、アルペンスキーにおいて、神奈川県ではそういうことを見たことがありません。

ということで、僕はVIC小林の件以外には今のところ日体協を攻撃すべき材料を持っていませんから、攻撃のしようがありません。もちろん、VIC小林の件については徹底的にやりますが。
Posted by buu* at 2010年04月26日 01:23
税金投入されている以上、説明責任は発生します。
なんちゃら部長さんのような対応をする所があるから、無駄法人、団体、税金の無駄遣いと十把一絡げにされてしまうんです。まじめに仕事をしている人間からすると、本当に迷惑ですね。

全日本選手権、FISレースに出て優勝争いをするには、FISポイントを稼ぎ、いい出走順を得ないと戦えません。
ところが国体については、そのポイントには関係なく、出場都道府県のシードなどで出走順がかわるはずですから、VIC選手に関しては、国体優勝、入賞の可能性を、謎の論理で潰されてしまったわけですから、 buu*さんには、徹底的にやって欲しいなぁって思っています。
(国体が全日本選手権より各下扱いだとしても、国体優勝は日本一には変わらないし、VIC選手の経歴にプラスになったのは間違いないはず。その社員を雇用しているライブログ社にとっても、プラスだったはずです。ただ、優勝が確実だったわけではありませんが、VIC選手の実力であれば、優勝争いに絡めたことは、容易に想像できますよね。)
Posted by R小僧 at 2010年04月26日 02:33
> 税金投入されている以上、説明責任は発生します。

このあたりについて日体協の西田部長は理解していないようです。日体協は財団ですから、そこにお金をつけている文科省に情報公開を迫る方向で今、準備中。

> まじめに仕事をしている人間からすると、本当に迷惑ですね。

御意。

> (国体が全日本選手権より各下扱いだとしても、国体優勝は日本一には変わらないし、VIC選手の経歴にプラスになったのは間違いないはず。その社員を雇用しているライブログ社にとっても、プラスだったはずです。ただ、優勝が確実だったわけではありませんが、VIC選手の実力であれば、優勝争いに絡めたことは、容易に想像できますよね。)

VICはうちで扱っている新タイプのワックス定着剤を使っています。彼が優勝すればかなりインパクトがあったんですけれどね。

ワックスの話はワックスの話で、また書き始めたら山ほどネタがあります。また、スキーの流通関係でも山ほどネタがあります。両方共出すタイミングを見計らっているところですが、駄目な業界というのは、駄目な理由があるものです。アップル社がパソコンの流通に革命を起こしたように、うちの会社もスキー業界に革命を起こしたいと思っています。そのためにはまずはワックス。そして、その前に、VICの選手としての権利をきちんと主張しておかなくては。
Posted by buu* at 2010年04月26日 21:40