2010年05月11日

返事がない日本体育協会について調べ始めた

僕の質問に対して相変わらずノラリクラリとやっている日本体育協会。担当の国体推進部長が「神奈川県の体協を通せ」というので、県体協を通して説明を迫っているのですが、4月30日にこんな返事が来たっきり返答がない。

株式会社ライブログ
 元木 一朗 様

過日お問合せのありました件については、すでに本会の公式な回答は差し上げておりますが、現在、本会代理人とも確認中のため、お時間をくださるようお願いいたします。

財団法人日本体育協会
 国体推進部長 西田 晴之


文部科学省にも正面から問い合わせしているのだけれど、何故か返事が来ない。どうなってるんですかね?とりあえず文科省のスポーツ・青年局競技スポーツ課に色々と情報公開請求しようと思います。色々と資料の公開を請求して、徹底的にやって、全部オープンにしちゃいましょう。ところで、日体協はどうなんですかね。日体協は公益財団法人。こちらも情報公開請求できるのかな?それができるなら話が早いんですが。ちょっとあとで法律を調べてみます。

それで、敵を知り、己を知れば百戦危うからず。まずは体協を調べちゃおうかな、と思い、ネットで「日本体育協会・天下り」でぐぐってみました。

まず、注目度が高そうなところで行政刷新会議の議事録を当たってみました。

行政刷新会議ワーキングチーム「事業仕分け」第3WG日時:平成21年度11月11日(水)11時40分〜12時30分事業番号:3−3項目名:スポーツ予算

日体協についての言及はあんまりなくて、最後の方にちょっと出てくるだけ。
○蓮舫参議院議員 総合型地域スポーツクラブなんですけれども、これは予算の半分ぐらいが人件費が計上されていますが、どういう人に何をお渡しするんでしょう。
○説明者(文部科学省) 未育成市町村のクラブの立ち上げに助言をするクラブ育成アドバイザーというものを配置をいたしております。このクラブ育成アドバイザーを、予算上、47都道府県に1名ずつ置いていると。その経費が半分ぐらいは占めているということでございます。
○蓮舫参議院議員 クラブ育成アドバイザーは、謝金は幾らですか。
○説明者(文部科学省) 1時間当たりの単価で申し上げますと、7,400円ぐらいだったと思いますが。
○蓮舫参議院議員 1日何時間ぐらいやるんでしょうか。
○説明者(文部科学省) 1日2時間ということで、月に15回ということでございます。
○蓮舫参議院議員 その効果はどれぐらい出ていると見ていますか。
○説明者(文部科学省) これは、先ほど申し上げました2,905、その前が2,768ということで、クラブの育成率がどんどん上がってきていると。それは育成アドバイザーの効果だと思います。
○蓮舫参議院議員 このアドバイザーは、誰に派遣を委託していますか。
○説明者(文部科学省) これは日本体育協会が委嘱をしております。
○蓮舫参議院議員 日本体育協会というのは、理事に国家公務員OBはいますか。
○説明者(文部科学省) 1名ほど。
○蓮舫参議院議員 クラブ育成アドバイザーに、職種としてどういう人材を派遣していますか。
○説明者(文部科学省) 都道府県体協の元職員でありますとか、総合型クラブについて研究をいろいろしている大学の教員でありますとか、あるいは、もう既にクラブを設立して、うまくいっているところのクラブマネージャーと、そういった方々を委嘱をしております。
○蓮舫参議院議員 例えば、都道府県の体育協会の職員が、わざわざこの財団法人を迂回して、そして、人材として派遣をされるんですが、その職員は、現役時代にすばらしい効果を出した人たちに限られているんですか。
○説明者(文部科学省) そこの詳細まではあれですけれども、クラブ育成について、それなりの知見を持った人間を委嘱をしていると聞いております。


次の事業仕分けではもっと斬り込んでもらいましょう。それに資するようなデータは文科省から片っ端から引き出しちゃおう。

続いて、友近聡朗参議院議員がこんな記事を書いてます。

友近聡朗「国会ピッチレポート」(第4金曜更新) : 第31回 高速道路新料金は徹底議論を!(2010.4.23)
 さて23日からは第2弾の事業仕分けもスタートしました。今回のターゲットは独立行政法人です。スポーツ関連でもtotoを運営するスポーツ振興センターが対象になっています。僕は仕分けに直接かかわっていませんが、先日は事前調査のため、仕分け人の方とともに日本オリンピック委員会(JOC)と日本体育協会を視察に行ってきました。調査の結果、両組織とも役員に元官僚が1人ずつ天下りしており、約1500万円の報酬を受け取っていることが判明しました。

「この団体はどんな目的を持って活動していますか?」
 仕分け人の質問に対し、体協の担当者の答えはしどろもどろでした。体協の目的は「国民スポーツの統一組織として、子どもたちから高齢者まで、生涯スポーツ社会の実現に向けた事業を推進する」とHPにも明記されています。このような組織がアマチュアスポーツを管轄していると思うと、少し寂しい思いがしました。

 日本のスポーツをどうすべきなのか、どうしたいのか。残念ながら視察の中では見えてきませんでした。その一因として組織内の人事や予算配分が硬直化している点を挙げざるを得ません。体協の役員は各加盟団体で枠が決まっており、なぜか学識経験者として国会議員や競技団体の会長が入っています。これは役員選考が形骸化している証拠でしょう。変化のない組織から、時代の流れに対応した新しいアイデアが生まれるのは難しいものです。現在、公益法人改革により、すべての財団法人は公益財団法人と一般財団法人の2つに分けられることになります。団体のあり方を見直すには絶好の機会です。


去年の事業仕分けで指摘された天下りはまだいるみたいですね。で、組織の見直しなどを進めるみたいですから、今回のやり取りなどについても詳細に伝えていきたいと思います。特に、こちらから質問をしているにも関わらず、国体推進部長が「あなたには説明する気はない」「来てもらっても対応はしない」「忙しいから会っている暇はない」などと木で鼻をくくるような対応を繰り返していることについてはきちんと伝えておきます。ということで、もちろん友近議員には一連の流れについて報告するメールを送ります。

続いてこんな記事。

「仕分け」に不満爆発メダリスト 「天下り」のマリオネット?(2009.12.2)
スタジオでは、行政刷新会議のメンバーでコメンテーターの片山善博(慶大教授)も次のような反論を。

「補助金は選手にとっては必要なことだが、仕分け作業ではスポーツ団体、たとえば日本体育協会とかは天下りがいっぱい居て不明瞭なことが多いという話しが出ていた。(出席した選手は)そういうことを聞かされていないのではないか。周辺には、天下りOBの利権が全部絡んでいるんです。事業仕分けで1番大切なのは、そうしたゴミや垢がたまり、水漏れしているのを仕分けし排除することなんです」


不明瞭なことが多いらしいですよ。どうなんですかね?上の資料だと一人しかいないみたいだから「天下りがいっぱい」というのは違うのかも知れませんが。ただ、直接の天下りはなくても、現役出向とか、渡りとか、色々あるかも知れません。このあたりは僕も元国家公務員ですから、調べる方法は色々あること、わかっています。そのあたり、きちんと調べつつ、その結果については行政刷新会議にも情報提供していきたいと思います。片山元鳥取県知事は大学研究室の連絡先はわかるんですが、ご本人の連絡先がわからないので、わかり次第連絡を入れてみましょう。

2ちゃんねるの過去ログではこんな記述もありますね。まぁ、これは2ちゃんだから、信頼性はちょっと割り引かないとですが。

【五輪】「成績不振は徹底分析、特にスノーボードは見通しが甘かった」…遅塚選手団長(2006.2.27)
378 :名無しさん@6周年:2006/02/27(月) 03:57:49 ID:m24RwitgO
 ウインタースポーツでもオリンピックでも無いけど
 前の職場で某競技の全日本選手権運営をしていた俺が来ましたよ。
 一番かかかるのは役員の交通費と宿泊費。次は審判団の交通費と宿泊費。
 最後が選手団の交通費と宿泊費。
 会場費や直接経費はスポンサー収入からまかなっていた。
 選手団が早朝からバスで移動してくる中、大会役員は飛行機移動して来た。
 あと役員の親睦会や打ち上げ。参加賞の記念品も選手はプラスチックのバッジと中国製のタオル。
 役員は年号入りの金属バッジと木製のペン皿。
 オリンピック予選の前は有望選手や敏腕コーチを差し置いて、
 「東京オリンピック以来の慣例」とやらに基づき、
 20名以上の役員が視察という名の観光旅行に行きました。
 世間知らずで競技自体にも何の興味もなく、
 単なる仕事として取り組んでいた俺でさえ、ひでえなと思いました。

 考えるに、本丸はJOCだか二の丸は原記念館に巣食う日本体育協会だと思う。
 さらに(財)スポーツ振興協会とか色んな団体から役員がわんさか来る。多分あいつらが三の丸だな。
 選手にミネラルウォーターや氷をあげたかったが衛生的な問題とか言われ却下された。
 が役員席には氷入りのウォータークーラーあった。


日体協の役員って、視察と言いつつ観光旅行してるんですかね?このあたりも調べてみましょう。

あと、あんまり関係ないかも知れないけれど、こんな記事もあります。

体協、JAL社債で評価損8300万円計上へ

日体協みたいな組織だと選手の派遣とかで旅行会社とも付き合いが色々あるはずで、もちろん航空関連会社だって例外ではないはず。この話のポイントは本当に単なる運用だったのか、ということ。どういう経緯で、誰が決めたのか、個人的、あるいは組織的な癒着があったかどうか。このあたりはなかなか調べるのが難しそうだから、これも政治家に任せましょう。これについても、「日体協はこんな話もありますよ。損失を出したことの是非ではなく、どういう経緯でJALの社債を引き受けたのかを調べましょう」と提案しておきたいと思います。

それから、猪瀬直樹さんは『日本国の研究』という本でこんなことを書いているようで。
 
 まず、厚生省は「財団法人健康・体力づくり事業財団」を造る。この財団はふたつの職種に資格を与える。「健康運動指導士」と「健康運動実践指導者」である。厚生省と文部省は次に、「財団法人日本健康スポーツ連盟」に合同で出資し、この連盟が第一の職種の認定を行い、いっぽうで厚生省は独自に「社団法人日本エアロビックフィットネス協会」を設立し、後者に認定証を出す。負けじと文部省は「財団法人日本体育協会」を設立し、こちらはスポーツプログラマー1種、2種という2種類の資格を創り出した。エアロビクスのインストラクターが第1種の資格をとろうとすれば9万円、第2種なら50万円を払わなくてはならない。さらに、「認可法人中央労働災害防止協会」は、「ヘルスケアトレーナー」および「ヘルスケアリーダー」という二種類の資格をとるために二十日間の研修―17万円―を義務づけている。


今度原著を当たってみましょう。まぁ、普通にありそうな話ですが。

とりあえず、ちょっと寝る前に調べてみましたが、引き続き情報収集を続けます。

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この記事へのコメント
会長が替わるみたいですね。まだ先みたいですけど。
http://www.asahi.com/sports/update/0512/TKY201005120365.html?ref=button

少しは体質が変わりますかねぇ?
Posted by おいら at 2010年05月12日 20:36
> 会長が替わるみたいですね。まだ先みたいですけど。

まぁ、自民党がトップじゃ風当たりが強いでしょうからね(笑)

> 少しは体質が変わりますかねぇ?

駄目なんじゃないっすか?外部から圧力かけちゃいましょう(^^
Posted by buu* at 2010年05月13日 22:31