2010年05月16日

ハプニング

8d140706.jpg上映時、散々酷評されていたこの作品。地雷を踏むのを躊躇していまさらDVDで鑑賞。

それで、観てみたわけですが、決して悪くない。サスペンスな味付けではあるものの、要は「極限状態での愛」を描いた作品。ちょっと心が離れつつあった夫婦が原因不明のパニックの中でどうなっていくのか、というストーリー。そういうつもりで観ればかなりコンパクトにまとめられたストレスの少ない映画だったと思う。

多分、「あのシックス・センスの」とかの冠詞がついちゃったりすると、みんな全然違う期待をしちゃう。そして、日本ではそういう形で宣伝されちゃったから、「なんじゃこりゃ」っていう感想が連発しちゃったんじゃないだろうか。例えば「ミスト」なんかが予告編的には凄く似たテーストだったと思うのだけれど、ミストとこの映画では描こうとしているものが全く違うので、そのあたりをミスリードしてしまい、結果的にがっかり感を煽ってしまったとすれば、配給会社の責任は重大だと思う。

「一体、異常現象の原因はなんだったの?」というところに視点が行っちゃったら、もう駄目だと思う。

本当に見せたいものはなんだったのか。そのためにどんな状況を設定し、小道具として何を配置したのか。このあたり、ニュートラルな状態で観れば特に腹も立たないできなんだけれど、最初に「サスペンス」ってインプットされちゃったら、そりゃぁ駄目かもね。

だから、これから観る人は、「この映画は愛を描いている」って思って観た方が良い。サスペンス映画でも、パニック映画でもなくて、シャマラン監督流の恋愛映画なんだよ。凄く屈折しているけれど、それこそがシャマラン流。それを理解出来るなら、十分に面白い映画だと思う。

もちろん、サスペンス風味の恋愛映画なんてあり得ない、という向きにはオススメしませんが。個人的には、映画館でちゃんと観ておけば良かったと思った。

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